天童荒太の直木賞受賞作を高良健吾、石田ゆり子の共演で映画化する『悼む人』のキャストと監督による初日舞台あいさつが、2月14日(土)に丸の内TOEI、新宿バルト9で開催される。その他の写真本作は、天童が7年を費やして書き上げ、2008年の直木賞に輝いた小説を、原作に惚れ込み舞台化も実現させた堤幸彦監督が映画化したもの。事故や事件で亡くなった縁もゆかりもない人たちを悼みながら旅をする青年を中心に、生と死、愛と憎しみ、罪と許しをテーマにしたドラマが描かれる。堤監督が直々に指名した高良と、原作に惚れ込んで名乗りを上げた石田が主演を務め、井浦新、貫地谷しほり、椎名桔平、大竹しのぶらが出演する。丸の内TOEIと新宿バルト9で行われる初日舞台あいさつには、高良、石田、井浦(※新宿バルト9のみ登壇)、貫地谷、椎名、大竹(※丸の内TOEIのみ登壇)、堤監督が登壇する。チケットは、2月7日(土)午前10時より一般発売がスタートする。なお本イベントは15歳以上の観客が参加できる。『悼む人』初日舞台あいさつ2月14日(土)会場:丸の内TOEI9:30の回上映後/舞台あいさつ会場:新宿バルト912:00の回上映後/舞台あいさつ登壇者(予定):高良健吾、石田ゆり子、井浦新(※新宿バルト9のみ登壇)、貫地谷しほり、椎名桔平、大竹しのぶ(※丸の内TOEIのみ登壇)、堤幸彦監督料金:大人 2000円、大学・高校生 1700円、中学生(15歳以上)1200円、シニア 1300円、障がい者手帳お持ちの方(付き添い1名様まで同額)1200円チケット発売:2月7日(土)10:00AMより
2015年02月06日第140回直木賞を受賞した天童荒太のベストセラー小説を映画化した『悼む人』の完成披露試写会が1月26日(月)、都内で行われ、天童氏をはじめ、主演の高良健吾、共演する石田ゆり子、貫地谷しほり、大竹しのぶ、堤幸彦監督が出席した。俳優生活10年目という節目を迎える高良さんは、縁もゆかりもない死者を悼む旅を続ける主人公・坂築静人を演じ「タイトルから身構えてしまう人もいると思いますが、僕らは生や死、愛を押し付けがましくない形で描いたつもり。見終わってすぐに答えが出なくてもいいし、時間が育ててくれる作品」と熱っぽくアピールした。夫殺しの過去を背負う女性を演じた石田さんは原作に惚れ込み、「(出演を)立候補した」そうで、「チャレンジの多い役柄だったが、いまは無鉄砲だった自分を褒めたい。参加できて本当に幸せ」と感無量の面持ちだった。一方、高良さん演じる主人公・静人の妹を演じた貫地谷さんは「高良さんより年上なのに、妹役をやりました」と少々恐縮?堤監督とは天童氏の同名小説を映画化した『包帯クラブ』、映画初主演で高く評価された『くちづけ』などでタッグを組んでおり、「いままで、こんなに堤監督のパワーと気合いを感じたことはない」とふり返ったが、これには堤監督も「ちょっと…それは語弊がある(苦笑)」とタジタジだった。また、静人の母親役の大竹さんは「震災などで、いまだに誰かを悼むことさえできない人もたくさんいるはず。私自身は悼むということを、これまであまり考えてこなかったが、この映画をきっかけに誰かを思ってもらえれば、こんな嬉しいことはありません」と真摯に語っていた。『悼む人』は2月14日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年01月26日俳優の高良健吾が1月26日(月)、主演作『悼む人』の完成報告会見に共演する石田ゆり子とともに出席。クライマックスで2人が披露するラブシーンについて「パッションです」と語ると、石田さんは「私が言ったコメント、取られた(笑)」と苦情(!?)を入れた。第140回直木賞を受賞した天童荒太のベストセラー小説を映画化。日本各地を旅し、名も知らぬ死者に追悼の祈りを捧げる青年・静人(高良さん)の放浪と、彼を取り巻く人々のドラマを通して、生や死、罪と赦しを問いかける。「“悼む”という行為は、生きているからこそできること」と高良さん。俳優デビュー10周年を迎え、「正解が分からぬまま、現場にしがみついた。僕にとっては特別な作品」と誇らしげに胸を張った。一方、石田さんはかつて夫を殺してしまい、主人公の旅路に寄り添う女性を演じ、「とても重く難しい役柄なので、自分を捨てて集中することでしか演じられなかった。高良さんと同じで、私にとっても宝物のような映画」。共演した感想を聞かれると「消えそうな儚さがある、まるで少女のような方」(高良さん)、「本当に清らかで、キラキラした空気が出ている」(石田さん)と話していた。都内で行われた会見には高良さんと石田さんに加えて、共演する貫地谷しほり、椎名桔平、大竹しのぶ、堤幸彦監督が出席し、「熱意のこもった現場」(貫地谷さん)、「初めての堤組はいい緊張感に包まれながら、自由にいられた」(大竹さん)。本作が2月14日(土)のバレンタインデーに公開されるため、椎名さんは「ぜひチョコレートに映画のチケットを添えて、大切な人と観てほしい」とアピールしていた。「かれこれ40本近く映画を作ってきたが、初心に帰ったデビュー作のような存在。すでに完成はしたが、深い内容でもっともっと追究できる。もちろん、皆さんの演技も素晴らしかった」と語るのは、かつて本作の舞台版でも演出を手がけた堤監督。会見では平和への願いを込めて、キャスト陣が折鶴に挑戦していた。『悼む人』は2月14日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年01月26日天童荒太の直木賞受賞作を高良健吾、石田ゆり子の共演で映画化する『悼む人』のキャストと監督による完成披露舞台あいさつが、1月26日(月)に丸の内TOEIで開催される。当日は、原作者の天童荒太も登壇する。その他の写真本作は、天童が7年を費やして書き上げ2008年の直木賞に輝いた小説を、原作に惚れ込み舞台化も実現させた堤幸彦監督が映画化。事故や事件で亡くなった縁もゆかりもない人たちを悼みながら旅をする青年を中心に、生と死を見つめる4人のドラマを描き出す。堤監督が直々に指名した高良と、原作に惚れ込んで名乗りを上げた石田が主演を務め、井浦新、貫地谷しほり、椎名桔平、大竹しのぶらが出演する。完成披露舞台あいさつは、丸の内TOEIで行われ、高良、石田、貫地谷、大竹、天童、堤監督が登壇する。チケットは1月17日(土)午前10時より一般発売が開始される。なお本イベントは15歳以上の観客が参加できる。『悼む人』完成披露舞台あいさつ1月26日(月)会場:丸の内TOEI(東京都)開場18:00/開映18:30登壇者(予定):高良健吾、石田ゆり子、貫地谷しほり、大竹しのぶ、天童荒太、堤幸彦監督料金:大人 2000円、大学・高校生 1700円 ※当日要学生証、中学生 1200円 ※15歳以上 当日要学生証、シニア 1300円 ※60歳以上、障がい者手帳お持ちの方 1200円 ※当日要障がい者手帳チケット発売:1月17日(土)10:00AMより
2015年01月15日2012年に向井理・主演で舞台化された天童荒太の直木賞受賞作を、今度は高良健吾を主演に迎え映画化する『悼む人』。このほど、本作から2種類の予告編が到着した。地に跪き、右手を頭上に挙げて空中に漂う何かを捕らえるように自分の胸へ運ぶ。左手は地面すれすれに下ろして大地の息吹をすくうかのように胸へ運び、右手の上に重ねる。そのまま、目を閉じて、何かを唱えるように唇を動かす青年。週刊誌記者・蒔野抗太郎が出逢った坂築静人(高良健吾)は、そうして死者を“悼む”ために全国を放浪している男だった。だが、人の善意を信じられぬ、猜疑心の塊のような蒔野は、静人の不可解な行動(=悼み)に疑念を持ち、彼の身辺を調べ始める。一方、家庭内暴力を受けた女性たちをかくまい「仏様の生まれ変わり」とまで言われていた夫・甲水朔也を殺害し、4年の刑期を終えた奈義倖世(石田ゆり子)。身寄りもなく、行く宛もない彼女は、二度と足を踏み入れぬつもりだった東北の町を訪ね、その殺害現場で朔也を“悼む”静人と出会い…。「トリック」や「SPEC」シリーズなどヒット作を世に送り出してきた、堤幸彦監督がメガホンを握る本作。主演の高良さんを始め、ヒロインには石田ゆり子、ほかにも椎名桔平、貫地谷しほり、井浦新、大竹しのぶといった堤組の豪華な常連たちも出演している。このほど完成した2種類の予告編映像はどちらも、高良さん演じる“悼む人”静人に、石田さん演じる倖世が出会うシーンから始まり、椎名さん、井浦さん、貫地谷さん、大竹さんなどそれぞれの登場人物たちの捻じれて歪んだ過去が映し出される。後半になると2種類の映像でそれぞれに違いが。1本は高良さんの情感にあふれたセリフが、もう一本では「<悼む>=愛を覚えておくこと」「あなたは思い出す。誰に愛され、誰を愛していたか。」という胸が苦しくなるような本作のキャッチコピーが一気に押し寄せるという仕上がりとなっている。映画『悼む人』は2015年2月14日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年12月22日天童荒太の直木賞受賞のベストセラーを映画化した『悼む人』の完成報告会見が12月1日(月)に開催され、原作者の天童さんに堤幸彦監督、主演の高良健吾、石田ゆり子、貫地谷しほり、椎名桔平、大竹しのぶが出席した。堤監督の演出で、向井理を主演に舞台化もされた本作。日本各地を旅し、名も知らぬ死者に追悼の祈りを捧げる青年・静人の姿を描く。高良さんにとってはデビュー10年目の節目の年に撮影された本作。完成した映画、そして静人という役に対し強い思いを持っているようで「10代の後半から20代の半ばまで、人を殺したり、自ら死を選ぶような役ばかりで、楽しくない毎日でした(苦笑)。仕事の“おかげ”なのか“せい”なのか、(死や命について)考えてきたようなところがあり、この役に出会って、これまでずっとこの役の準備をしてきたのかな?と思えました。いままでやって来たこと全部、この役のために必要なことだったと思えた役でした」と語る。石田さんは以前、天童さん原作のドラマ「永遠の仔」に出演しているが、本作に関して「原作を読んで、映像化されるならぜひ参加したいと自分から立候補した」という。「それなのに『本当にできるのか?』と思うような日々でしたが(笑)、集中して演じるしかないという思いでした」と語る。高良さんとの撮影の日々の中で「静人にずっとくっついて演じていて、(自身が演じた)倖世の気持ちが分かりました」と微笑んだ。椎名さんも「永遠の仔」に出演しており、同じころには映画『溺れる魚』で堤監督とも仕事をしているが、当時、堤監督との会話で「ホテルの部屋で飲みながら『いつか、世に問う作品を作ろう』と話したんですが、それがこの作品だという実感があります」とうなずく。貫地谷さんもこれまでたびたび堤作品に出演し、今回同様に堤監督がメガホンを握り、天童さんが原作の『包帯クラブ』にも出演している。大竹さんと親子役を演じる機会も以前あったということで「初日から家族のような空気で幸せでした」とニッコリ。完成した映画について「関わった人たちの熱量を感じました。参加できて幸せです」と語った。大竹さんは、かつてバラエティ番組で一度だけ仕事をした経験のある堤監督との映画での仕事に感慨深げ。原作も以前から読んでいたそうで、オファーが来て「ぜひ!」と即決したという。高良さん演じる静人の末期がんの母親を演じたが「高良くんの撮影のシーンを初日に見せてもらい、悼む姿が美しくて『静人、好きに生きなさい』と思いました」と述懐。撮影終盤で2日半だけ実際に高良さんと一緒のシーンがあったが「スタジオの陰で、実際に『悼む姿をやって』とお願いしてやってもらったんですが、この子が生まれてきてよかったと思いました。自分だけは何があってもこの子を愛している、この子の味方だという思いを強くしました」と強い思いを語った。原作者の天童さんは、多くの映像化オファーの中で「唯一、撮影をする当人(=監督)が企画書を出してくれたのが堤さんだった」と明かし、完成した映画も絶賛。堤監督は「これまでのキャリアを横において、真摯に向き合った作品。この原作だけはどうしても作品にしたかった」と力強く語り、本作への特別な思いをうかがわせた。『悼む人』は2015年2月14日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年12月01日女優の鈴木京香、俳優の高良健吾が5日、都内で行われた、連続ドラマW『平成猿蟹合戦図』の完成披露試写会に出席した。15日からWOWOWでスタートする本作は、吉田修一の同名小説(朝日文庫刊)を、行定勲監督が実写化した復讐エンターテイメント作品。チェロ奏者の敏腕マネージャー・夕子(鈴木)、歌舞伎町のバーテンダー・純平(高良)を中心に、ホストやクラブのママ、元ヤクザらが、日本を揺るがす大騒動を繰り広げる――というストーリーで、ドラマは毎週土曜22時から放送予定(第1話は無料放送)。黒のシックな装いで登場した鈴木は、「人と人の関わりを信じて、怖がらずにいたいと思った作品」と本作をアピールし、高良も「復讐劇って言ってるけど、見終わった後、自分の中に爽やかな風が吹いた」と自信の表情。鈴木と高良は、本作が初共演だが、鈴木が「素敵な青年のイメージを裏切ることは微塵も無かった。『横道世之介』のまま、周りから愛される人」と称賛すると、高良は「京香さんはすごく可愛くて、品があって、とてもお茶目。現場で楽しそうにしているので、後輩の僕たちはすごくうれしい。京香さんのような大人になりたい」と心からの褒め言葉を並べていた。また、イベントには、鈴木、高良のほか、連続テレビドラマに初めて挑んだ行定監督、主題歌『それでも世界は美しい』を担当した歌手の塩ノ谷早耶香も出席。「僕らの気持ちを代弁しているような作品」と胸を張った行定監督は、「300分の映画を撮ったつもり。(自身が監督を務めた)映画『世界の中心で愛を叫ぶ』の時でも泣かなかったのに、6話を観た時は泣けてきて。初めてかもしれない」と熱い想いを吐露。そんな行定監督と同い年だという鈴木は、「クセになるような大変さでしたが、手応えバッチリの現場でした」と撮影を振り返って笑顔を見せた。一方、「行定監督の作品で主演を張れるのは夢だった」と言う高良は、「試されている気分になるような、でも、負けたくないとも思う」と"行定組"に刺激を受けた様子。撮影現場での高良について、行定監督は、「非常にナイーブ。いなくなったと思ったら、隅で落ち込んでいて、ドラマでも良い意味で引きずってる」と明かしつつ、「僕は複雑なフリをする俳優が嫌いだから、とても分かりやすくて良い」と高良を気に入ったようだった。
2014年11月06日「悪人」「横道世之介」の吉田修一の人気小説を原作にしたWOWOW連続ドラマW「平成猿蟹合戦図」の完成披露試写会が11月5日(水)に開催。主演の鈴木京香、高良健吾に行定勲監督が舞台挨拶に登壇した。過去に映画『パレード』、携帯用ドラマ「女たちは二度遊ぶ」で吉田作品を映像化している行定監督が初めて連続ドラマに挑戦した本作。歌舞伎町で働くバーテンダーの純平はひき逃げ事件を目撃し、犯人の有名チェロ奏者から金を脅し取ろうとするが、話は次々と奇妙な方向へと流れていき、やがて、なぜか国政選挙に立候補することに…。ひき逃げ犯のチェロ奏者の敏腕マネージャーで純平の“才能”を見出す夕子を演じた鈴木さんは、第1話を見終わった観客の反応に満面の笑み。「冬の寒さの中、みんなで頑張ったのを思い出しました」と嬉しそうに語った。高良さんとは初共演となったが「素敵な青年のイメージでしたが、それを微塵も裏切ることがなかった!周りのみんなが応援したくなる。もし本当に立候補したら応援します」と大絶賛。一方の高良さんは、同じ熊本出身の行定監督の映画『GO』を高校時代に観たことを明かし「監督の作品で主演を張るのが夢だった」と感慨深げ。鈴木さんについては「年下の自分がこういうこと言っていいのか分かりませんが、すごくかわいくて、品があってお茶目です。京香さんみたいな大人になりたいし、こういう歳の重ね方をしたいです。本当に立候補することになったら、秘書は京香さんにお願いしたい(笑)!」と語り会場を沸かせていた。行定監督は原作者の吉田さん、鈴木さんと同い年であることを明かし「京香さんも同い年ってことにすごくこだわってくれて(笑)、プレゼントで(生まれ年の)68と書かれたTシャツをもらいました(笑)」と嬉しそう。初めての連続ドラマについて「なじみのないものでしたが、吉田さんの小説を読んで吉田さんに『映画化したい』とお願いし、『してよ』と言われたんですが、なかなか企画が進まなかったのはこれだけ長くなるから。約300分(50分×全6話)の映画を撮るつもりで臨みました」とふり返る。さらに「第6話を見て自分で泣いてしまいました。初めてのことで『世界の中心で、愛をさけぶ』でも涙は落ちたことなかったんですが…。どこかで僕らを代弁しているという気持ちになったからだと思う」と手応えを明かした。この日は、主題歌「それでも世界は美しい」を歌う塩ノ谷早耶香も登壇し、舞台挨拶の終わりに生歌を披露。「緊張しましたが気持ちよく歌うことが出来ました」と笑顔で語る塩ノ谷さんに温かい拍手が送られた。WOWOW連続ドラマW「平成猿蟹合戦図」は11月15日(土)スタート(全6話) 毎週土曜夜10:00<第1話無料放送>。(text:cinemacafe.net)
2014年11月05日11月15日放送のWOWOW連続ドラマW『平成猿蟹合戦図』(毎週土曜 22:00~ 全6話)に出演する俳優の高良健吾と行定勲監督がこのほど、熊本・菊池で開催された「菊池国際交流映画祭」で舞台あいさつを行った。同ドラマは、東京・歌舞伎町で起こったひき逃げ事件をきっかけに、バーテンダー・浜本純平(高良)と、世界的チェロ奏者がおこしたひき逃げ事件を目撃したことをきっかけに彼の敏腕マネージャーの園夕子(鈴木京香)と知り合い、意図しなかったその出会いによって国政選挙に挑んでいく"復讐エンタテインメント"。純平と夕子の出会いはさまざまな人々を巻き込みながら、やがて日本を揺るがす大騒動へと発展していく。映画祭では同ドラマの第1話が上映され、終了後に熊本市出身である高良と行定監督が登壇。高良は「演じた純平という青年は、自分よりも人のことを信じられる素敵なヤツで、すごく気持ちいいドラマです。行定さんとは2度目のお仕事になりますが……厳しいし、試されている気がするし、緊張もするけれど、こちらがぶつけたものをすべて受け止めてくれる」と話し、「行定組でしか味わえないもの、瞬間がありました。ドラマのクランクアップの日に、監督から『お前って、面倒くさいやつだよな』って言われてすごくうれしかった」と笑顔を見せた。行定監督は「純平はバーテンダーから政治家を目指すわけですが、純平というのは高校生の気持ちのまま漂っている人間でもあって、それが確固たる人間になっていく様は俳優・高良健吾の良さが一番光るだろうと思ったんです。何者でもない人間を演じさせると光る俳優なんですね」と高良を絶賛した。また、ステージには、挿入歌を担当するロックバンド「忘れらんねえよ」のボーカル&ギターの柴田隆浩もステージに立ち、高良と一緒に劇中歌である「ぼくらの居場所」を熱唱。劇中でも主人公の純平が同曲を歌っており、「純平が歌うシーンはドラマとしても重要なシーン、みどころです」と行定監督はアピールした。さらに、主題歌担当の歌手の塩ノ谷早耶香もゲストとして登壇し、主題歌「それでも世界は美しい」を披露し、会場は大いに盛り上がっていた。
2014年10月15日異なる道を歩んできた2人がここで運命的に交錯した。そんな印象を受ける。公開中の『武士の献立』で夫婦役を演じた上戸彩と高良健吾。互いの印象からそれぞれの歩みについてまで語り合った。その他の写真高良は上戸を当初「うわぁ“上戸彩”だ!」という視線で見ていたという。彼らしい素直な言葉に上戸は「ええ、上戸彩ですが(笑)」とおかしそうにうなずく。当然、共に過ごす中で印象は変化していく。高良は続ける。「撮影中は互いを役として見ている部分が強いんです。だから終わってからようやく、ひとりの人間として上戸さんを見られる。改めて接してみると不思議な方です。佇まいやその場にいる感じが…そういうタイプに見えないけど、実はすごく不思議なひとなんです(笑)」。上戸は高良から感じる“変化”をこう語る。「撮影の時はいま以上に殻のようなものがあって、それが劇中の2人の関係にとってすごくよかったと思います。高良くんにとっては『横道世之介』のすぐ後で、まだその空気をまとっているような気がしました。『世之介』について『素の自分に一番近い役』と言っているのを見ましたが、私自身はいま高良くんと接していて、そうは感じないんです。あのとき、高良くんが世之介という役と一体化していて、そう感じたんじゃないかと思うんです。常に役に影響されながら変わっていく人なのかなと」。上戸にとっては『あずみ2 Death or Love』以来の主演映画。映画に臨むということは、彼女にとってはある種の覚悟を要した。「今までドラマ中心でお仕事させていただく機会が多かった中で、正直、無理に映画に挑戦する必要がないのではないかって。映画は足を運んで見てもらうもの。そこまでしてお客さんが自分の映画を見に来るのか?と考えると『やめよう』と逃げてました。この『武士の献立』は、それでもやりたいと思い、春役を誰にも渡したくない!と思えた作品で台本に向き合い、役に集中できてすごく幸せな時間でした。いまは、興行収入とかランキングを気にし過ぎずやりたい役に挑戦していこうと思えるようになりました」。一方、高良はここまで映画を中心にキャリアを積んできた。歩んできた道の違いからか、2人の視点は交錯しつつも、決して同じ方向を向いているわけではないのも興味深い。「僕は逆に、以前は『分かる人に分かればいい』というワガママな意識でやってましたが、いまは出来るだけ多くの人に届けたいという気持ちが強くなったし、興行収入も若干、気にします(笑)。上戸さんを見ていて、僕のようにある意味ワガママに好きな事だけやって来た人間とは違うメンタリティの強さ、爆発力というのを感じてます」。その2人の道がいま、時代劇で交わったのは幸運にも思える。高良が最後にポツリと漏らす。「次はね、現代劇で一緒にやりたいねって話してるんです」。『武士の献立』公開中※取材・文・写真:黒豆直樹
2013年12月19日北川景子×深田恭子共演の『ルームメイト』が11月9日(土)に公開を迎え、北川さん、深田さんに共演の高良健吾、古澤健監督による舞台挨拶が都内劇場で行われた。偶然の出会いから意気投合し、ルームシェアをすることになった女性2人。だが、共に暮らす内に恐るべき内面が露わになり…。2人が辿る奇妙な運命を描いたミステリー・ホラー。2人揃って黒いワンピースで登場した北川さんと深田さんは、映画を観終わったばかりの満員の客席からの拍手にホッとした様子。北川さんが劇中、返り血を浴びる凄まじいシーンもあるが、本人は「楽しかったです!」と笑顔で述懐。「今回は暴れてやろうって思ったので。普段は崩さないようにする部分を気にせず、体当たりで服が破れても泥んこになってもいいという気持ちで新鮮で楽しかった。『血糊、もっとかけちゃって!』という感じでした(笑)」と明かす。深田さんは“女のバトル”について「そういう言われ方するんですが、実際には私ばかり、景子ちゃんに平手打ちをしたり蹴ったり、杖で突いたりで、カットがかかるたびに心配だったんですが、景子ちゃんは『全然大丈夫!思い切りやって』と言ってくれて助けられました」と申し訳なさそうにふり返る。そんな2人の様子について高良さんは「撮影の合間に仲良く喋っていたかと思ったら、急にバチバチとなって、撮影が終わったらまた『大丈夫?』という感じで怖いな…と思いました(笑)」と意外なポイントで女の怖さを思い知らされたよう?最後は“恐怖”をイメージして作られたというオリジナルのカクテル「ルームメイト」で、高良さんの音頭により「北川さんと深田さんの美しさに!そして映画の初日を祝って、一人でも多くの人に映画を観ていただけるように祈って」と乾杯が行われ、温かい祝福ムードの中で舞台挨拶は幕を閉じた。『ルームメイト』は全国にて公開中。(黒豆直樹(cinema名義))■関連作品:ルームメイト 2013年11月9日より全国にて公開(C) 2013「ルームメイト」製作委員会
2013年11月09日桜庭一樹による直木賞受賞作を原作に、浅野忠信と二階堂ふみのW主演で贈る、熊切和嘉監督の最新作『私の男』。このほど、本作のキャストに高良健吾が加わることが明らかとなり、これに併せて、高良さんから特別コメントが到着した。北海道・紋別を舞台に、孤児となった少女・花(二階堂さん)と、彼女を引き取ることになった遠縁の男・腐野淳悟(浅野さん)の禁断の愛を描き出す本作。今回発表された高良健吾は、東京に移り住んだ淳悟と花と出会い2人に翻弄される尾崎美郎役を演じ、物語の中盤に華を添える役どころ。今回のオファーを受けて、「熊切監督と初めてお会いしたのは『M』(’07)で、ロッテルダム国際映画祭に行った18歳のときでした。もともと監督の作品のファンだったので、今回『私の男』の現場に呼んでいただいて本当に嬉しいです。撮影中に監督から『いいっすね!』と言われると、“熊切組で芝居しているんだ”と実感が沸いてきました」と喜びを語っている。高良さん同様に熊切組への参加を「運命の役だと思いました。監督は運命の人です」と歓喜する二階堂さん。そんな彼女との共演を経て、高良さんは「覚悟を持って芝居をしているのが伝わってきたので、一緒に演じられて楽しかったです」と役者として共感する部分があったのだとか。彼らのほかにも、作品のキーパーソンである淳悟と花の親戚・大塩に扮する名優・藤竜也を始め、三浦誠己、安藤玉恵、三浦貴大ら個性派が顔を揃える本作。すでに先日、“春編”の撮影を無事終え一段落ついたところだが、浅野さんの「最後まで諦めず粘り強く追求して行きたいと思います」という言葉の通り、撮影はまだまだこれからのようだ。果たして、高良さんがこの豪華なキャストたちにどう絡んでいくのか?期待して続報を待ちたい。『私の男』は今年中の完成を目指し、2014年の公開を予定している。(text:cinemacafe.net)■関連作品:私の男 2014年、全国にて公開
2013年05月23日よく笑う。『横道世之介』で演じた世之介と祥子がそのまま現れたかのように、高良健吾も吉高由里子も、撮影現場の思い出を語るその表情はただただ笑顔。1987年、東京の大学に入学した九州・長崎出身の横道世之介の1年を追っていく物語は優しさと懐かしさと、圧倒的な幸福感に満ちている。高良さんと吉高さんが初めて会ったのは5年前、『蛇にピアス』で共演したときのこと。ちょうど世之介と祥子と同じ年頃だった2人だが、ヘヴィな内容の作品ということもあり、ハッピーそのものの世之介たちとはまるで違う心境だったという。「新人だった当時からその後の5年間、いろんな作品で見てました。やっぱり1回ガッツリ、しかもなかなか濃い現場を共にしてる分、気になりはしてましたね」と高良さんが吉高さんについて語ると、吉高さんも「当時はゼロからスタートした気持ちでいたから、本当に自分で調節の利かない期間を見届けたっていうか。すごい密度がある時期だったので、甘えちゃいそうなくらい寄りかかれるような、すごい信頼してる関係はずっと前からありました」と言い、「今回も、頼もしい主演の人でよかった」と笑顔になる。その信頼が、底抜けに前向きで人懐っこい世之介と浮世離れしたお嬢様育ちの祥子の、ちょっとズレたやりとりをこのうえなく愛らしく、しかもリアルに見せる芝居を生む。撮影しているその場で起きたことにその都度、反応し合いながら、シーンを作っていった。「何かしらハプニングが起きるから、そこにいる2人として対応していることをアドリブと言われるのだとしたら、全シーンにあると思うんです」(吉高さん)「壁にかけていた帽子が落ちてきたり」、「プールのシーンでは、暑くてゴーグルが曇って何も見えなくなったり」と2人して次々と例を挙げて、また楽しそうに笑う。初めて呼び捨てでお互いの名前を呼び合うシーンでは、「“ベルばら”風に呼んできたんですよね、吉高さんが。『世之介!』って。脚本にはそんなこと風には書いてないから(笑)」(高良さん)「雪のシーンは全部アフレコだったんですけど、あのキャッキャはしゃいでるテンションをスタジオで後からやるのって…」と吉高さんが言うと、思い出し笑いをしながら「恥ずかしかったね」と高良さん。「私なんて『チュッ!』っていう音まで言わされたんだからね」と吉高さんは一瞬、拗ねた表情を作って見せると、笑い出す。「普通にできたらいいなと思っています。面白おかしくじゃなく。どのシーンも、セリフの掛け合いでもっとコメディっぽくもできる。でも、それは違うなと思ったんです。世之介が経験することは普通の出来事だから、コミカルにする必要はないですし、沖田監督だから、そうしなくて良かった」と、『南極料理人』や『キツツキと雨』で組んできた沖田修一監督についても語る高良さん。「普通にやるということは、すごい意識してました」。5年ぶりの共演について「知らない高良さんもいっぱい見ましたし、懐かしい部分もあったり。根本的なものは変わってないけど、その核が変わらないままちゃんと変化していたから、嬉しいような寂しいような(笑)」と語る吉高さん。「前はそんなに喋らない人だったのに、いまは積極的に自分からスタッフさんに話しかけたり。すごく楽しそうなのが嬉しかった。5年間でこうやって成長して前進しているのをちゃんと目の前で見せてくれたというか」。高良さんは「吉高さんは、すごく動物っぽい人だと思うんです」と言う。「一緒に演じていて楽しいし、吉高さんにしかできないことをするんです。段取りっぽくなってしまわず、上手下手でもなく、その人にしかできないことでやり合えるのは、すごい楽しい時間です」。撮影前から高良さんは世之介について「自分にとても近い」と話していた。「どの役も自分に似たような部分もあるけど、世之介は特に近いなあって思うんです。どの役でも自分の人生経験の中からやってるので、自分に近いか遠いかで、やりにくさはないかもしれない。セリフも、なんか自分が言いそうなことだし。やってて楽しかったです」。一方、吉高さんは「(祥子に)近い部分もあったりするんですかね?」と考え込む。「自分がどう映って、どう見られてるのかも分からないですし。でも、周りから『急だね!』ってよく言われる点はちょっと近いものがあるかも」。映画では1987年、その16年後という2つの時代を演じている吉高さん。海外から久々に帰国し、懐かしい東京の街で世之介との思い出を噛みしめるシーンの表情が印象的だ。「あのとき、もう高良さんの撮影はアップしてたのかな。本当に懐かしむ気持ちでやってました。実際に自分たちが歩いてた道をちゃんともう一度通って撮影してくれたし。世之介が本当に嬉しそうに笑う顔を想像したら、たまに泣きそうになるときがあって」と語る表情がとても優しい。「この現場って、ノンストレスで最初から最後までずっといたんです。ああ、こんな柔らかい時間が終わっちゃうのかと思うと、何か流れ出たような気がします。自分の中から」。すごく特別な、一生に一度とも言えるほど稀有な繋がりなのに、16年後にその関係は思い出になっている。「世之介の生きてきた中に、大学生活で会った祥子ちゃんがいて。それだけっていう気もするんです」と高良さん。「いろんなタイミングが “合ってる”ことも奇跡なんだけど。だから、すごい特別なんだとも思います、出会うということ自体が」(高良さん)「春先に吹くぬるい風って、あるじゃないですか。ああいうイメージ」と吉高さん。「人が座った後の椅子の生温かさみたいな、世之介って、そういう感覚で思い返す人だなって。変なのかもしれないけど、私は変って思ってないから(笑)」(吉高さん)。心の中に居続けて、ふとした瞬間にふわりと思い出して笑顔になる。そんな無垢で優しい時間を演じるにふさわしい、あるがままに物事を受け容れて己の感覚をさらに豊かにしている、自由な2人だ。(photo:Yoshio Kumagai / text:Yuki Tominaga)■関連作品:横道世之介 2013年2月23日より新宿ピカデリーほか全国にて公開(C) 2013「横道世之介」製作委員会
2013年02月21日「パレード」や「悪人」など著作が次々と映画化されている吉田修一の同名小説を、高良健吾&吉高由里子をメインキャスト迎え、『キツツキと雨』の沖田修一監督が実写映画化した『横道世之介』。高良さん演じる世之介の同級生で、女性に興味を持てない加藤雄介を若手人気俳優の綾野剛が演じることでも話題を集めているが、どうやら本作には高良さん演じる世之介と綾野さん演じる加藤の胸キュン友情ポイントがたくさん詰まっているようだ。2012年は6本もの映画に出演した綾野さん。今年もその勢いは衰えることなく、さらなる活躍を見せている。主演作となる『シャニダールの花』を始め、『夏の終り』、『ガッチャマン』などの映画出演のほか、TVではNHK大河ドラマ「八重の桜」や「最高の離婚」など出演作は目白押しだ。そんな綾野さんが本作で演じる加藤は、お人よしで人懐っこく純粋な世之介とは対照的に、女性を好きになれない繊細な男子。2人の美男子の友情ぶりは女子たちの胸キュンポイントはもちろん高い!今回はその中から厳選の胸キュンエピソードをご紹介したい。初対面にも関わらず、お構いなしに世之介から意中の女性の話を延々と聞かされたり、自宅にクーラーのない世之介がたびたび加藤の部屋に入りびたったりと、ずけずけと加藤の心に侵入していく世之介。加藤はそんな世之介を迷惑がっているのかと思いきや、「最近、本気でお前のためにクーラーを買ってやろうかって考えてる自分が怖いよ…」とついつい世之介を甘やかせているあたりは、何とも微笑ましく、戸惑いながらも世之介の憎めないキャラクターをきちんと受け入れているようだ。また、そんな世之介にも仰天エピソードが。「オレさ、男の方がいいんだよ」という意を決した加藤のカミングアウトに、「あ、そうなの?」と全く動じることなく受け入れる世之介。しかし、このチグハグのようでぴったり息の合った絶妙な関係を保っているからこそ、2人の絆は固いのかもしれない。天然ながらも相手を受け入れる世之介と、繊細ながら実は世之介の人柄に救われる加藤。2人の友情に、女子は思わず胸キュン&ほっこりしてしまうはず。『横道世之介』は2月23日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:横道世之介 2013年2月23日より新宿ピカデリーほか全国にて公開(C) 2013「横道世之介」製作委員会
2013年02月12日吉田修一の同名人気小説の映画化した『横道世之介』が10月27日(土)、第25回東京国際映画祭にて特別招待作品としてお披露目となり、主演の高良健吾と沖田修一監督が舞台挨拶に立った。長崎生まれで大学進学のために18歳で上京した世之介。お人好しで憎めない図々しさで人の心を掴んでいく彼と、ガールフレンドの祥子を始めとする周囲の人々の青春とその後を当時の時代背景と共に描き出す。高良さんにとっては沖田監督作品出演はドラマ「青梅街道精進旅行」、『南極料理人』、『キツツキと雨』に続き4作目。「自分に撮って現場はつらいものという思いが若干あるんですが(苦笑)、沖田組は上手い下手でなく生き生きとしてられる場所」と明かす。今回、演じた世之介は厚かましさに嫌みのない不思議なパーソナリティの持ち主で観る者をクスリとさせる微笑ましさがあるが、高良さんは役づくりについて「逆に意識せずに臨みました。脚本を『面白いな』と思いながら読んでたんですが、そういう部分を狙っていやらしく見えるのが嫌だったので、狙わないことを意識しました」とふり返った。沖田監督も「それが高良くんのいいところ。僕は舞台裏でお茶飲んでるときの姿も知ってますが、そういう姿が世之介に近いと思った。『いつか高良くんを主役に』と思ってたんですが、今回思う存分やって、でも互いに肩の力を入れずにできたと思います」と強い信頼関係を伺わせた。ヒロイン役として吉高由里子も出演しており、高良さんとは『蛇にピアス』以来の共演となる。高良さんは「『蛇にピアス』のときは『暗かったね』と話したんですが、今回は明るくやれてそこが違ったかなと思います。予期せぬことが起きるのが楽しい(笑)。吉高さんじゃないとできないテンションや間がある」と絶賛。沖田監督も「爆発力があります。こっちがきちんと用意して臨むとそれに応えてくれる。見ながら『スゲーな』とつぶやいてました」とその魅力を明かした。最後に、高良さんは「素敵な原作で沖田さんと主演でやらせていただけたこと、こういう役はあまりしてこなかったけど、このタイミングでできたことはデカかったと思います」と、自らのキャリアにとっても大きな意味を持つ1作となったことを強調。「また俳優を続けていく中で、ずっと沖田さんとはやっていきたい」と笑顔を見せた。『横道世之介』は2013年2月23日(土)より公開。特集「東京国際映画祭のススメ2012」■関連作品:横道世之介 2013年2月23日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2013「横道世之介」製作委員会
2012年10月28日2010年本屋大賞3位、第23回柴田錬三郎賞を受賞した吉田修一著の話題作を、メインキャストに高良健吾&吉高由里子を迎え、『キツツキと雨』の沖田修一監督が実写映画化する『横道世之介』。このたび、本作の主題歌が「アジカン」ことロックバンド「ASIAN KUNG-FU GENERATION」の新曲「今を生きて」に決定!『悪人』や『パレード』の原作者としても知られる吉田修一の同名人気小説を原作に、1980年代、そして上京したての大学生・横道世之介の日常と、彼を取り巻く人々の生活を優しいタッチで描き出す本作。先月、2年3か月ぶりとなるオリジナル・アルバム「ランドマーク」をリリースしたばかりのアジカンが、本作の主題歌として書き下ろした新曲「今を生きて」は、主人公のキャラクターを象徴するかのような祝祭感に満ちたミディアムナンバー。彼らの新たな一面を垣間見せる楽曲に仕上がっているという。実は、「アジカン」と高良さんのタッグはこれが3度目!1度目は彼らのシングル曲「新世紀のラブソング」のミュージックビデオに高良さんが出演、2度目は高良さんが主演を務めた2010年公開作品『ソラニン』のメインテーマをアジカンが手がけた。「家族や友達や恋人や、世界そのものが、愛おしくなるような、そんな作品でした。そういう想いに、そっと花を添えるような、そんな楽曲を作ることができたと思います」とボーカル・後藤正文は楽曲に込めた思いをコメントしている。そして、もはや偶然とは思えない今回のコラボレーションに主演の高良さんからは「アジカンはいつも、僕をキュンとさせてくれる。ふと忘れている感情をいつも“生もの”にしてくれる。今回も『横道世之介』にぴったりな、イエイな曲です。心が舞う」と楽曲を大絶賛!沖田監督も「初めて聞いたとき、映画の主人公・横道世之介のような曲だなと思いました」とその仕上がりに大満足している様子。先日にはユニークな予告編も公開となり、徐々に明らかとなる本作の世界観。果たして、アジカンが奏でる“『横道世之介』”とは?いまから来年の公開が待ち遠しい。『横道世之介』は2013年2月23日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:横道世之介 2013年2月23日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2013「横道世之介」製作委員会
2012年10月02日高良健吾、吉高由里子が出演する来年公開の映画『横道世之介』(よこみちよのすけ)より、笑顔でサンバダンスを披露する高良の姿が収められた特報映像がこのほど到着した。『横道世之介』特報動画本作は、『悪人』や『パレード』などで知られる作家・吉田修一の同名小説を、『南極料理人』、『キツツキと雨』の沖田修一監督が映画化した作品。主人公の横道世之介を高良が、ヒロインの与謝野祥子を吉高由里子が演じ、1980年代を舞台に上京したばかりの大学生・横道世之介の日常と、彼を取り巻く人々のその後を描く。特報映像では、大学のサンバサークルに入った横道世之介が、太陽をイメージしたコスチューム姿で踊っているシーンから始まり、世之介のガールフレンドで社長令嬢の祥子(吉高)や、世之介の友達・倉持一平(池松壮亮)、世之介が憧れる年上の女性・片瀬千春(伊藤歩)、世之介の同級生で女性に興味を持つことができない加藤雄介(綾野剛)、さらに世之介の両親(きたろう、余貴美子)など彼に関わる人々が次々と登場する。主人公“世之介”は、井原西鶴『好色一代男』の主人公と同じ名前の、人懐っこい笑顔を振りまくどこにでもいそうなお人好し。これまでクールな役を演じることの多かった高良が、本作でどんな“横道世之介”を見せてくれるのか期待したい。『横道世之介』2013年2月23日(土)新宿ピカデリーほか全国ロードショー
2012年09月28日人気小説家・吉田修一による青春感動巨編を、メインキャストに高良健吾、吉高由里子を迎えて、『キツツキと雨』の沖田修一監督が実写映画化する『横道世之介』。本作の公開に先駆け、このたび太陽の姿に扮した高良さん演じるサンバサークルメンバーの世之介が、軽快なステップでサンバを披露する姿が収められたユニークな特報映像が到着!『悪人』や『パレード』の原作者としても知られる吉田修一の同名人気小説を原作に、1980年代、そして上京したての大学生・横道世之介の日常と、彼を取り巻く人々の生活を優しいタッチで描き出す。『蛇にピアス』や『軽蔑』など、これまで眼光鋭いクールな印象の強かった高良さんだが、今回公開となった特報映像では一変、人懐っこい笑顔を見せて世之介を演じている。そして世之介のガールフレンドで社長令嬢の与謝野祥子役を務めるのは吉高さん。「世之介さ~ん!」と熱狂的に呼びかけたり、暑がる世之介をかいがいしくうちわであおいであげたりと、世之介が好きで好きでたまらない様子が伝わってきて、なんとも愛らしい。そのほか池松壮亮、伊藤歩、綾野剛に加え、世之介の両親役のきたろうと余貴美子ら豪華俳優陣による個性豊かなキャラクターも同予告編に登場。それぞれの登場人物が世之介と過ごしたときを思い出しながら、「世之介」と名前を連呼しており、それがサンバのリズムに乗せて展開していく今回の特報映像。高良さんの新たな魅力、そして作品のもつ温かな雰囲気がひしひしと伝わってくる映像に仕上がっている。ひと足お先に、最高に愛おしい『横道世之介』の世界を覗いてみては?『横道世之介』は2013年2月23日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。※こちらの予告編映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:横道世之介 2013年2月23日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2013「横道世之介」製作委員会
2012年09月28日韓国で14年のロングラン実績を誇るミュージカル『サ・ビ・タ~雨が運んだ愛~』、その日本版が今秋上演される。公演に向け、キャストの駒田一、戸松遥、佐々木喜英に話を訊いた。『サ・ビ・タ~雨が運んだ愛~』公演情報舞台設定は、四十路の独身男ドンウク(駒田)が暮らすアパート。そこに、弟のドンヒョン(佐々木)がやってくる。何年も会うことのなかったふたりの再会は、最初こそ楽しい。しかし、生真面目な兄と奔放な弟の本音は、やがて摩擦を生んでしまう。そこへ、ユ・ミリ(戸松)という突然の訪問者が出現したことによって、物語は意外な方向に展開する。2008年、2010年に続いて3度目の出演となる駒田は、「僕以外のメンバーが変わることに心配はしていません。3人だけの舞台だから、自然にいつも一緒にいるようになるし、新しい家族ができたような感覚です」と初参加のふたりを歓迎する。続けて「遥ちゃんとは今もドキドキしてまともに目を合わせられない」「喜英君は“またカッコいい奴が隣に来やがったな”と思った」と駒田が明かすと、ふたりからは「えーっ! そんなぁ」(戸松)、「いやいやいやいや」(佐々木)とのリアクションが。コメントからはすでに、物語やキャラクターに対する深い理解が感じられる。「ドンウクは、家族を溺愛しているのに、その家族から疎まれている悲しいお兄ちゃん」(駒田)。「でも、弟ドンヒョンの気持ちもわかります。僕も中学生の頃、両親の気遣いをうっとうしく感じたことがあったので」(佐々木)。「ユ・ミリは、まっすぐで純粋な女の子ですけど、ドジな一面もある。そんな彼女が兄弟の険悪な空気をガラっと変える役目も担っているので、そこをうまく表現できたら」(戸松)。作品を知り尽くした駒田の「普段はなかなか表に出せない“愛”を素直に伝えたくなる、観ていて優しい気持ちになれる、そんな作品の力をベースにしつつ、また新たな僕らの『サ・ビ・タ』を力を合わせて創っていこうと思います!」との言葉が頼もしい。東京公演は、青山円形劇場が会場となる。「360度から舞台を観られる劇場での新しい『サ・ビ・タ』です。お客様と一体になって素敵な作品にしたいと思っています」(戸松)。「お客様もお芝居に参加できる距離感が素敵。できれば僕も客席に行って、台本にないやりとりをしてみたいです」(佐々木)。息づかいまで感じられそうな緊密空間で、優しさあふれる等身大の物語を味わえる、貴重な機会だ。『サ・ビ・タ~雨が運んだ愛~』は、10月18日(木)から28日(日)まで青山円形劇場にて上演。チケットは7月28日(土)より一般発売。福岡公演あり。
2012年07月27日韓国で14年のロングラン実績を誇るミュージカル『サ・ビ・タ ~雨が運んだ愛~』、その日本版が今秋上演される。公演に向け、キャストの駒田一、戸松遥、佐々木喜英に話を訊いた。『サ・ビ・タ ~雨が運んだ愛~』公演情報舞台設定は、四十路の独身男ドンウク(駒田)が暮らすアパート。ある日、弟のドンヒョン(佐々木)がやってくる。何年も会うことのなかったふたりの再会は、最初こそ楽しい。しかし、生真面目な兄と奔放な弟の本音は、やがて摩擦を生んでしまう。しかし、そこへユ・ミリ(戸松)という突然の訪問者が出現したことで、物語は意外な方向に展開する。2008年、2010年に続いて3度目の出演となる駒田は、「僕以外のメンバーが変わることに心配はしていません。3人だけの舞台だから、自然にいつも一緒にいるようになるし、新しい家族ができたような感覚です」と初参加のふたりを歓迎する。続けて「遥ちゃんとは今もドキドキしてまともに目を合わせられない」「喜英君は"またカッコいい奴が隣に来やがったな"と思った」と駒田が明かすと、ふたりからは「えーっ! そんなぁ」(戸松)、「いやいやいやいや」(佐々木)とのリアクションが。コメントからはすでに、物語やキャラクターに対する深い理解が感じられる。「ドンウクは、家族を溺愛しているのに、その家族から疎まれている悲しいお兄ちゃん」(駒田)。「でも、弟ドンヒョンの気持ちもわかります。僕も中学生の頃、両親の気遣いをうっとうしく感じたことがあったので」(佐々木)。「ユ・ミリは、まっすぐで純粋な女の子ですけど、ドジな一面もある。そんな彼女が兄弟の険悪な空気をガラっと変える役目も担っているので、そこをうまく表現できたら」(戸松)。作品を知り尽くした駒田の「普段はなかなか表に出せない“愛”を素直に伝えたくなる、観ていて優しい気持ちになれる、そんな作品の力をベースにしつつ、また新たな僕らの『サ・ビ・タ』を力を合わせて創っていこうと思います!」との言葉が頼もしい。東京公演は、青山円形劇場が会場となる。「360度から舞台を観られる劇場での新しい『サ・ビ・タ』です。お客様と一体になって素敵な作品にしたいと思っています」(戸松)。「お客様もお芝居に参加できる距離感が素敵。できれば僕も客席に行って、台本にないやりとりをしてみたいです」(佐々木)。息づかいまで感じられそうな緊密空間で、優しさあふれる等身大の物語を味わえる、貴重な機会だ。『サ・ビ・タ~雨が運んだ愛~』は、10月18日(木)から28日(日)まで青山円形劇場にて上演。チケットは7月28日(土)より一般発売。福岡公演あり。
2012年07月25日人気小説家・吉田修一著による青春感動巨編を、『南極料理人』、『キツツキと雨』の沖田修一監督がメインキャストに高良健吾、吉高由里子を迎えて実写映画化する『横道世之介』。若手キャストが一堂に集結する本作に出演する新キャストの名前がこのほど発表となった。『悪人』や『パレード』の原作者としても知られる吉田修一の同名人気小説を原作に、1980年代、上京したての大学生・横道世之介の日常と、彼を取り巻く人々の生活を優しいタッチで描き出す。先に発表となっていた高良さんと吉高さん、池松壮亮、伊藤歩、綾野剛ら若手実力派キャストに加え、今回新たに発表されたベテラン勢も個性豊か。世之介の父親・横道洋造役に『南極料理人』に続く沖田組参加となるきたろう、世之介の母親・横道多恵子役に余貴美子が扮するほか、世之介(高良さん)のアパートの隣人でカメラマンの室田恵介を『11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち』の井浦新、ヒロイン・与謝野祥子(吉高さん)の父親を國村隼、同じく祥子の母親を堀内敬子が演じる。また、ベテラン勢も去ることながら、若手俳優陣たちの活躍も見逃せない。世之介の同級生・阿久津唯役に『神様のカルテ』の朝倉あき、世之介の元カノ・大崎さくら役に『ボーイズ・オン・ザ・ラン』の黒川芽以、世之介の同郷の友人・小沢役に柄本佑、祥子の幼なじみ・戸井睦美に佐津川愛美(『忍道-SHINOBIDO-』)が扮する。さらに、その脇を固めるのが江口のりこ、眞島秀和、ムロツヨシ、広岡由里子、渋川清彦、大水洋介(「ラバーガール」)、田中こなつら個性派キャストたち。この個性豊かな俳優陣が、果たしてどのような人間模様を繰り広げるのか?作品ごとに異色のキャスティングで見事な調和を作り上げる沖田監督だけに、今回のコラボにも期待がかかる。『横道世之介』は2013年、全国にて公開。■関連作品:横道世之介 2013年、全国にて公開
2012年07月10日吉田修一の同名人気小説を原作とした映画『横道世之介』の千葉県内での撮影の模様が5月6日(日)、報道陣に公開され、撮影後には主演の高良健吾、吉高由里子、沖田修一監督による記者会見が行われた。1980年代後半、東京で大学生活を送る横道世之介(高良さん)の青春の日々をユーモラスに描き出す本作。3月のクランクインから都内各所や吉田さんの母校である法政大学内、川越、横須賀、下田、さらに吉田さんの出身地で劇中の世之介の故郷でもある長崎でもロケが行われた。この日、撮影されたのは世之介がガールフレンドでやや浮世離れしたお嬢様の与謝野祥子(吉高さん)の実家を訪れるシーン。世之介が緊張しつつ祥子の両親と対面する場面や、改めて世之介と祥子が付き合っているということを確認する場面がカメラに収められた。時代はちょうどバブル景気が始まった1987年で、祥子の父は残土業社の社長。広い応接間にはビリヤード台、虎や鹿の剥製(はくせい)、西洋騎士の甲冑などが飾られているなどゴージャスな作りに。そんな中でちょっぴりとぼけた世之介が緊張しつつも祥子の両親と会話を交わすさまや、互いに照れながらも世之介と祥子が「好き」と気持ちを伝え合う様子が撮影された。高良さんと沖田監督は「青梅街道精進旅行」、『南極料理人』、『キツツキと雨』に続き4度目のタッグとなるが、主演作品はこれが初めて。高良さんは「本当に楽しいです。現場に来るのが楽しいし、休みをもらうと“僕がいない間にどんな撮影をしてるんだろう”って不安になる」と現場への愛着を語る。吉高さんと高良さんの共演は『蛇にピアス』以来、約5年ぶりとなるが、高良さんは吉高さんについて「計算しながらやってない。予定調和になりたくないし、そういう思いでやってるので楽しい」と語る。この日の撮影でも吉高さんが「…です」という語尾を「…だす!」と力強く言ってしまい、高良さんが吹き出す一幕もあり「(セリフを)噛むのなら我慢できますが、『だす』とか言われるのは苦手です」と思い出しながらまた笑っていた。一方の吉高さんは「以前やった作品(『蛇にピアス』)と真逆の作品で、前向きな高良さんを見るのは初めてです。何でも打ち返してくれるので寄りかかれる感じがします」と信頼を口にした。沖田監督も「僕も高良くんに寄りかかってるひとりです」とニンマリ。2人の芝居について「目の前に芝居する場があればそれに合わせて面白いものを見せてくれる。考えていること以上にやってくれる」と称賛を贈る。80年代後半という時代については「僕は小学生のときから『(週刊少年)ジャンプ』を読んでますが、昔の『ジャンプ』が現場に置いてあったりすると『こんな風だったんだ』という感じで面白い。(80年代は)楽しそうですね」と高良さん。吉高さんは「80年代は全然知らないですが、なんか懐かさを感じる風景に触れています」と笑顔を見せた。好景気にわく当時の空気や現代とは違い携帯電話がないため自宅に電話するカップルの様子も描かれており、高良さんは「携帯の存在ってデカイですね」とポツリとつぶやいた。沖田監督は本作で描き出す世之介の青春を「誰にでもあったこと」と語り「世之介という大学生の男の子の気持ちに映画が乗っていけば、時代は違うけど“分かる分かる”となってもらえると思う」と静かに思いを語った。『横道世之介』はまもなく5月9日(水)にクランクアップ予定で、その後、編集などを経て公開は2013年を予定している。■関連作品:横道世之介 2013年、全国にて公開■関連記事:高良健吾×水川あさみ、深い信頼関係で乗り越えた“新境地”「罪と罰」スタート吉田修一×沖田修一『横道世之介』、綾野剛ら注目俳優の出演決定!『蛇にピアス』コンビ復活!高良健吾&吉高由里子で吉田修一の青春小説を映画化
2012年05月07日WOWOWの連続ドラマW「罪と罰 A Falsified Romance」の制作発表会見が4月11日(水)、東京・銀座の時事通信ホールで行われ、主演の高良健吾と共演の水川あさみが出席した。文豪・ドストエフスキーの名作をモチーフに、現代社会の闇に切り込む硬派な題材に「大変だった」と口を揃えるが、それでも「この2人だからこその“ぶつかり合い”ができた」(高良さん)、「現場を引っ張ってくれた。私より年下ですが、すごく尊敬している」(水川さん)。深い信頼関係があったからこそ、苦難を乗り越えたと誇らしげな様子だった。ロシア文学の古典を現代の日本に置き換え翻案したコミック「罪と罰 A Falsified Romance」(双葉社刊)を今回、実写ドラマ化した本作。高良さん演じる引きこもりの青年・裁弥勒(たちみろく)が独自の思想にかられ、女子高生殺害を決行するが、事態は思わぬ展開を見せ、弥勒本人も窮地に立たされる。水川さんが事件後、追い詰められる弥勒と出会い、その運命を大きく変える悲運のヒロイン・飴屋英知香を演じる。高良さんにとっては、今回が初の連続ドラマ主演。「こんなに濃い撮影期間はなかった。役柄と同じくらい追い込まれたが、現場が一緒に悩んでくれたし、『これはすごいドラマになるんじゃないか』といういままでにない異様な雰囲気だった」とふり返り、「これが(連ドラ)初主演で本当に良かった」と手応えは十分だ。一方、水川さんは“不幸中毒”とも言える英知香役に「何を考えているか本当に理解できない。決して素敵な女性とは言いがたい」と役づくりに苦心した様子。「体当たりと言えば聞こえはいいですけど(笑)、もう『やるしかないな』って。とにかく、むき出しの感情でしか成立しないと思った」と女優魂をぶつけた。2人はすでに共演経験があり、プライベートでも「何回か仲間内で飲みに行ったことがある」のだとか。撮影前には、高良さんが「これ、どうなるかな」、「不安でしょうがない」といった相談メールを水川さんに送っていたそうで、劇中さながらの“支えあう”関係性が構築されていたことを明かした。いざ撮影が始まると「高良くんの演技に対するエネルギーが、現場に満ち溢れていた」(水川さん)。追い込まれたからこそ、俳優としての本領を発揮した高良さんと水川さんの“新境地”が、「罪と罰 A Falsified Romance」の大きな見せ場となりそうだ。連続ドラマW「罪と罰 A Falsified Romance」は、WOWOWプライムで4月29日(日)より毎週日曜22:00~放送(全6話/第1話は無料放送)。■関連作品:苦役列車 2012年7月14日より全国にて公開© 2012「苦役列車」製作委員会横道世之介 2013年、全国にて公開■関連記事:吉田修一×沖田修一『横道世之介』、綾野剛ら注目俳優の出演決定!『蛇にピアス』コンビ復活!高良健吾&吉高由里子で吉田修一の青春小説を映画化岩井俊二×北川悦吏子によるラブストーリーも東映、多彩なラインナップを発表麻里子さま、前田敦子と大島優子を馬に例えると…?AKB48・前田敦子、芥川賞受賞の文学映画にヒロイン役で参加決定!
2012年04月11日世界文学史上に残る名作、ドストエフスキーの「罪と罰」。こちらを見事な翻案で現代に甦らせたことで話題騒然のコミック「罪と罰 A Falsified Romance」(落合尚之作)が、主演に高良健吾と水川あさみをむかえ実写映像化、4月29日(日)よりWOWOW連続ドラマとしてスタートする。ひきこもり、援助交際などさまざまな事象を巧みに取り入れ、歴史的名作を見事に現代社会と融合させた傑作コミック。独自の思想にとらわれ、罪を犯す主人公・裁弥勒(たち みろく)を演じるのは、2012年エランドール賞新人賞を受賞した若手の注目株・高良健吾。不幸中毒の一面と聖母像をあわせもつ複雑なヒロイン飴屋英知香(あめや えちか)役は、人気女優の水川あさみ。ほか、伊武雅刀、田中哲司らの実力派や、映画『告白』の橋本愛、映画『ヒミズ』の染谷将太ら注目の若手が脇を固める。「人はなぜ人を殺してはならないのか」「人間が他の動物と異なる存在である根拠は」人類普遍のテーマに挑む衝撃の問題作が、今、幕を開ける。作品情報連続ドラマW 罪と罰 A Falsified Romance4月29日(日・祝)スタート(全6話)[第1話無料放送]毎週日曜夜10:00出演:高良健吾、水川あさみ/伊藤歩、堀部圭亮、中尾明慶、橋本愛、染谷将太、朝倉あき/萬田久子、田中哲司、伊武雅刀 ほか
2012年02月23日『悪人』や『パレード』など映画化作品の多い作家・吉田修一の小説『横道世之介(よこみちよのすけ)』が、高良健吾と吉高由里子をキャストに迎えて映画化されることが決定した。その他の写真『横道世之介』は、1980年代を舞台に、大学進学のために長崎から上京したばかりのお人よしで嫌みのない世之介(高良)と、ガールフレンドの祥子(吉高)や周りを取り囲む若者たちがおくる青春の日々とその後を描いた作品。原作は、毎日新聞の夕刊で2008年から約1年にわたり連載され、単行本が昨年の本屋大賞3位、第23回柴田錬三郎賞を受賞している。お人よしの青年・世之介を演じる高良は脚本を読んで「とにかく面白い! 世之介が大好きになりましたし、なにがなんでも世之介役をやりたいと思いました」とコメント。吉高とは『蛇にピアス』で共演しているが「久しぶりに会う友達みたいに再会できたらうれしいです。吉高さん自身がコメディ映画のように面白い方ですし、しっかりしているので、現場をひっぱってくれると思います」と早くも撮影現場での再会を楽しみにしているようだ。また、吉高も高良との共演に「共演という形で再会するのはとてもうれしく思います。信頼しあえるような関係性を作っていい作品を残したいです」と意気込みを語っている。本作の脚本と監督を務めるのは、『南極料理人』『キツツキと雨』など、独特のユーモアと確かな演出力で定評のある沖田修一氏。沖田監督は「世之介を表現するには色んな言葉があると思うのですが、どれもあっているようでどれも違うようで、形容詞をうまくもてなくて、なかなか説明できない」とコメント。そんな世之介を演じる高良とは前2作に続いてのタッグとなるが「本人の感じが世之介に近いなと思っています。これまで一緒に仕事をしているしていないに関らず、高良君がいいいと思っていました」と言い、沖田作品初出演の吉高については「魅力的な女優さんだし、(彼女が演じる)祥子もそんな風に魅力的な人物になったらいいなと思います。まだお会いしていないんで会うのを楽しみにしています」と期待を寄せている。3月下旬から都内や長崎でロケを行い、5月上旬にクランクアップ。2013年の公開を予定している。『横道世之介』2013年、全国ロードショー
2012年02月09日2010年本屋大賞3位の話題作、『横道世之介』(吉田修一著)が、監督に『南極料理人』『キツツキと雨』の沖田修一を、そしてキャストに高良健吾と吉高由里子を迎え、実写映画化されることが決定した。1980年代を舞台に、上京したての大学一年生・横道世之介の日常と、彼を取り巻く人々を優しい目線から描いた吉田修一の青春感動長編「横道世之介」。毎日新聞夕刊にて2008年年4月1日~2009年3月31日の間連載され、単行本は2009年9月に刊行、現在全国書店で絶賛発売中だ。主人公・世之介を演じるのは、2011年『軽蔑』にて主演を務め、NHK連続テレビ小説「おひさま」に出演するなど、話題作への出演が続いている注目の俳優、高良健吾。『南極料理人』『キツツキと雨』に続き、沖田作品初の主演を満を持して務める。世之介のガールフレンドで社長令嬢の与謝野祥子には、連続ドラマ「私が恋愛できない理由」や映画『カイジ2~人生奪回ゲーム~』、『ロボジー』、そして今年3月に『僕等がいた』の公開を控えるなど、若手実力派女優として高く評価されている吉高由里子が演じる。一生懸命生きる人々を優しく見つめ、独特のユーモアを生み出す絶妙な演出に定評のある沖田修一監督が、1980年代後半に青春時代を送った若者たちの日常と彼らのその後を温かく描く期待の新作映画に、是非ご注目を。作品情報『横道世之介』原作:吉田修一監督・脚本:沖田修一出演:高良健吾、吉高由里子 他配給:ショウゲート2013年、全国ロードショー
2012年02月09日己の身を削り、そこに火を灯すような――。高良健吾が演じるキャラクターからは常にそんな熱さ、鋭さ、生々しさが伝わってくる。『M』に『蛇にピアス』、『軽蔑』など、これまでの出演作には生への葛藤や孤独、人間の弱さを感じさせる作品が並ぶが、そんなフィルモグラフィーの中で明らかに他作品と異なる空気をまとい、全く違う高良さんの一面を見せてくれるのが沖田修一監督による作品だ。久々に田舎に帰省した大学生とでも言おうか…。そもそも演技以前に『南極料理人』(’09)での“兄やん”という役名からして危機感も切迫感も全く感じさせない。前作からおよそ2年の時を経て、沖田監督と再び組んだ最新作『キツツキと雨』でも、同様の“ユルさ”は健在である。昨年は映画のみならず初舞台、NHKの朝の連続テレビ小説にも出演するなど、ますます活躍の場を広げる高良さんだが、ほかとは一線を画した沖田作品の空気感をどのように捉えているのか?そして沖田監督は何を求めて高良さんを起用したのか?いま、最も注目を集める高良健吾の魅力をあえてこの異色作から解き明かす!高良さんと沖田監督の出会いは2008年のドラマ「青梅街道精進旅行」にさかのぼる。当時から現在に至るまで、監督の脳裏に強く残っているのは、現場で悩み続ける高良さんの姿だという。「演じることに悩んで、自問自答しているのを肌で感じることが何度もあったんですが、そういう俳優さんとやるのは楽しいです。高良くんは『どうしたらいいんだろう?』って悩みながらやってる。そこが魅力的ですね」。「青梅街道精進旅行」の撮影時、高良さんは20歳になったばかり。「ちょうど『蛇にピアス』が終わったばかりだったんですが、あの頃は悩んで悩んで…そこから先になかなか進めなかった」とふり返る。「いまはそれが、精一杯やってるからなんだと思えるんですけどね。そんな中で沖田組は、『どんなに悩んでも自分以上のものを見せることはできない』と感じさせてくれる現場なんです。俳優って、どの作品でもみんな不安だと思うんです。ただ沖田監督の現場ではみんなが安心して不安でいられる気がします。立ち止まり、自分のポジションを確かめられる。迷ったり悩むことがネガティブなことに思えて、『それでも、前に進まなきゃ』と行くものだけど、沖田監督はそこで一緒に立ち止まってくれる。だから自分を隠さないでいられるんです」。3度目の沖田作品出演となる本作で高良さんは主人公の武骨なきこり・克彦(役所広司)の反抗的な息子を演じている。沖田監督は「この2人が親子で絡んだらどうなるのか?本気の親子ゲンカのシーンがあるんですが、それをこの2人で見てみたかった」と高良さんの起用の意図を説明する。本作で描かれるのは、奇しくも気弱な映画監督(小栗旬)を中心にした映画作りの現場。監督は物語に自らを重ねつつ、俳優との関係性について語る。「僕自身、脚本を書きながら『こうしたいな』というのがあっても、現場に行って人がいて、モノがあるとまたイメージが変わってくる。そこでどうしたらもっと面白くなるか?と考えたとき、そこでコミュニケーションを取れる俳優さんというのはやはり魅力的なんです」。高良さんは監督の言葉に頷きつつ、こう証言する。「沖田組は脚本の段階よりも話が面白くなるのが作品の魅力。監督は、現場で起きていることを楽しんでるんです。そんな中、現場で一人ひとりのキャラが立っていくのが分かるんです」。そう語る高良さんもまた、沖田監督の現場、そして作品の世界の中に身を置くことを素で楽しんでいるように思える。先ほど「自分を隠さないでいられる」という言葉が出たが、高良さんは実際のエピソードを交えて、沖田監督の現場が持つ“空気感”を説明してくれた。「今回は2日間だけの参加だったのですが、撮影初日に現場へ向かう電車で乗り過ごしてしまったんです。音楽を聴いていて、気づいたら終着駅でした(苦笑)。しかも本数が少ないから(※撮影が行われたのは岐阜県の山奥)折り返しの電車もなかなか来ない。そんな状況なのに、『乗り過ごしちゃったな。じゃあ戻るか…』って(笑)。普通なら気持ちが落ち込むはずなのに、不思議とフワァっとできるというか…うまく言葉で説明できないんですが(苦笑)」。そもそも、一つの役柄に対し、とことん悩み深く掘り下げていく高良さんが、途絶えることなく次々と新たな作品に出演し、全く異なる役柄を演じ分けること自体が驚愕すべきことなのだが…。常々「余計なことをしない」「役の人物となってその場に立つ」と語っている高良さんだが、毎回どのようなアプローチで役に入っていくのだろう?「それは一つ一つで全く違いますね。以前、あるインタビューで『舞台と映画の違いは?』という質問をいただいたのですが、僕にとっては映画でも作品ごとに全然違うものなので『映画だからこう』という感覚はないんです。これは質問の答えになってないかもしれないけど、僕は親が転勤族で、子供の頃から転校が多かったんです。常に行った先で新しい自分を作っていくんです。役を作るのはそれと似た感覚ですね」。一方で、新たな挑戦を続けたこの1年の間に、自らの中に芽生えたある“変化”についても明かしてくれた。「自分の中で振り切れたような瞬間があって、初めて自分の芝居に対して『悔しい』と感じたんです。芝居を始めた頃から常に『何でできないんだ?』という思いは抱いてるんですが、いま感じているのは『絶対にもっとできるはずなのに、何でできないんだ?』という悔しさなんです。これまではただできない自分に苛立っていただけなので、それを感じた瞬間は正直、嬉しさもありました」。そう感じるようになったきっかけを「やはり舞台(「時計じかけのオレンジ」)と朝ドラ(「おひさま」)を経験したことだと思います」と語る高良さん。これらの作品を経ていま、最も求められる若手俳優のひとりになったが、24歳はそんな周囲の喧騒をよそに、静かに己を見つめている。「正直、(周囲が評価する)自分に本当の自分が追いついてないという感じがあります。こんなにも自分が求められることを『怖い』と思うこともあります。いまこうして話をしながらも『あのときの演技はあれで良かったのかな?』って考えちゃう」。そこに“正解”がないことも知っている。だからこそ自分なりの答えを出すプロセスで立ち止まり、一緒に悩み抜いてくれる沖田監督のような存在が大切なのだ。「大丈夫だよ。おれも何も分かってないもん」。そう語る沖田監督の笑顔がふわりと高良さんに伝染する。願わくは、これまで見せたことのないような笑顔や笑いを監督の作品の中で見せてくれる日が来ることを!(photo/text:Naoki Kurozu)スタイリスト:澤田石和寛/衣装:McQ(M inc03-3498-6633)■関連作品:キツツキと雨 2012年2月11日より角川シネマ有楽町ほか全国にて公開© 2011「キツツキと雨」製作委員会■関連記事:役所広司×小栗旬『キツツキと雨』独占試写会に35組70名様をご招待小栗旬、心境の変化?凛々しい和装姿も「若だんな」と呼ばれる…ココロの雨を晴らそう!『キツツキと雨』人生相談試写会に25組50名様ご招待【TIFFレポート】仏『最強のふたり』に栄冠日本『キツツキと雨』は審査員特別賞【TIFFレポート】小栗旬「毎日、逃げ出したいと思ってた」と監督経験を述懐
2012年02月04日「日本映画プロフェッショナル大賞」が20回目を迎えることを記念して、5月31日(火)に都内劇場で映画『軽蔑』のチャリティ上映会が開催。上映後に主演の高良健吾と鈴木杏、廣木隆一監督によるトークイベントが開催された。世界で唯一の個人による映画賞として、ジャーナリストの大高宏雄が主宰してきた日本映画プロフェッショナル大賞。健闘しつつも過小評価された作品やキャスト、スタッフにスポットを当て、現役の映画関係者の投票でベスト10が選出される。高良さんは、昨年公開された『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』で新人激励賞を受賞しており、今回、東日本大震災の義援金を募るチャリティ試写会として、まもなく劇場公開される『軽蔑』が上映された。自らトークイベントの司会を務めた大高氏より、新人激励賞の受賞を告げられた高良さんは「自分の芝居は自分ではなかなか分からないものですが、こうして外部の方に評価していただけるのは嬉しいです」と喜びを語りつつ「でも、新人なのかな?とも思いますが…」と照れくさそうな表情を見せた。映画は1992年に46歳で夭折した中上健次の最後の長編小説を原作としているが、廣木監督は「助監督の頃に(中上さんの)小説が出てきて、僕らの、その時代の気持ちを代弁してくれる作家が出てきた、と憧れましたね」と中上作品への思い入れを明かした。鈴木さんは、自身が演じた真知子という役柄について、「むき出しのまま取り繕わずに生きられる強さがある。私は臆病で、人を傷つけたりするのが嫌で、(衝突を)かわしながら生きているところがあるけど、マチにはそれがない。強いところも弱いところも含めて、ひたむきなんです。それと“女”って感じがかっこいいと思いました」と、こちらも熱く語ってくれた。廣木監督の演出の厳しさについては、これまでにも数多く語られているが、高良さんは18歳で出会ったときに言われた「余計なことはするな。分かりやすいことをするな」という言葉を紹介。「僕は芝居にはひとつの正解があると思ってたけど、役になってその場でやることが正解なんだと教えてもらった」と述懐した。クランクアップの日のあるシーンの撮影でも、かなりの紆余曲折が…。鈴木さん曰く「(監督に)『ふざけんな』って言われてパニック状態で、どうしていいか分からなくなった」そうで、高良さんも「杏ちゃんと現場に立って会話をして、それで少しずつ見えてきましたね」とふり返る。現場で感じた“感情”を何より大切にする監督とあって、「2人で後になって『(脚本の)このシーンがこうなるなんて思わなかったね』と話すような場面がたくさんありました」(鈴木さん)という。ほかにも、印象的なシーンでの感情や撮影の様子について高良さん、鈴木さん、監督のトークが続き、映画を観たばかりの観客は熱心に耳を傾けた。最後に監督は「僕は福島出身ですが、東北にもこうして映画を観られる環境が戻ればと思います」と大災害に襲われた故郷に思いを馳せた。チャリティ上映会ということで、劇場には募金箱が設置され、帰り際には多くの観客が募金をする姿が見られた。『軽蔑』は6月4日(土)より角川シネマ有楽町、角川シネマ新宿ほか全国にて公開。特集「『軽蔑』“この純愛、どこまで逃げ切れる?”」■関連作品:軽蔑 2011年6月4日より全国にて公開© 2011「軽蔑」製作委員会■関連記事:高良健吾×鈴木杏インタビュー常に確かめ合った五分五分の愛『軽蔑』高良健吾×鈴木杏原点・新宮で感謝のプレミアム舞台挨拶鈴木杏が『軽蔑』完成披露で涙の舞台挨拶こんなダメ男でも愛を貫く自信、ある?『軽蔑』<純愛>度チェック!シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第9回) 来年ブレイクしそうな俳優は?
2011年06月01日芥川賞作家・中上健次による純愛小説を映画化した『軽蔑』の公開に先立ち、5月29日(日)、主演を務めた高良健吾と鈴木杏、廣木隆一監督が、原作者・中上氏の故郷であり、本作のロケ地となった和歌山県新宮市に凱旋し、プレミア上映にて舞台挨拶を行った。舞台挨拶の前には、高良さんと鈴木さんは揃って新宮図書館にある中上健次資料室を訪れ、思い思いに映画の完成を報告。本作で、破天荒で欲望のままに生きる男・カズを演じた高良さんは、「『ありがとうございます』と言いたいです。あと、『カズは大丈夫でしたか』と聞きたいです。撮影中、どうしていいか分からなかったときは、いつも助けてもらっていました」と感謝を口にし、「まだ自分にも杏ちゃんの中にも、カズと(鈴木さん演じる)真知子が残っているんだと思いました。苦しいような切ないような感情が込み上げてきました」と撮影当時に思いを馳せていた。その後のプレミア上映では、廣木監督と新宮市出身の新人俳優、渕上泰史が加わり、撮影中から応援してくれた同市民の人々を前に、感謝の舞台挨拶を行った。自身の故郷でデビューを果たした渕上さんは、「両親が“『軽蔑』のチケットを売ったぜ”と言ってくれて嬉しかったです!」と満面の笑み。撮影時には、高良さんはじめ、ほかのキャストに新宮弁のレクチャーも行っていたそうだが、「あのときは生意気言っちゃってすいませんでした!」と謝罪。これに対し、高良さんは「至らないところがあったと思うけど、目をつむって見て下さい」と謙虚な姿勢。鈴木さんも撮影を通してすっかりこの地になじんでいたようで、「自転車でブラブラしました。守られている感じがありました。高良さんともまた来たいと話していたんですよ」と語ると、高良さんも「近くに海や川があって、そこにいるだけで不思議な安心感がありました」とリラックスした様子。全国公開を前に、原点である新宮市に戻ってこれた喜びを表していた。『軽蔑』は6月4日(土)より角川シネマ有楽町、角川シネマ新宿ほか全国にて公開。特集「『軽蔑』“この純愛、どこまで逃げ切れる?”」■関連作品:軽蔑 2011年6月4日より全国にて公開© 2011「軽蔑」製作委員会■関連記事:鈴木杏が『軽蔑』完成披露で涙の舞台挨拶こんなダメ男でも愛を貫く自信、ある?『軽蔑』<純愛>度チェック!シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第9回) 来年ブレイクしそうな俳優は?高良健吾、今度は鈴木杏とW主演!中上健次の最後の長編『軽蔑』が映画化
2011年05月31日映画『白夜行』の新春ヒット祈願イベントが1月5日(水)、東京・羽田空港新国際線旅客ターミナル内のカフェで行われ、主演の堀北真希と高良健吾、深川栄洋監督が出席した。会場となった「PLANETARIUM Starry Cafe」は先日オープンしたばかりのプラネタリウム併設カフェ。イベントではオリオン座をはじめとする冬の星座群、そして無数の流れ星が投影され、堀北さんらは本作が大ヒットするよう“星に願いを”かけた。人気作家・東野圭吾の同名ベストセラー小説を原作に、迷宮入りした質屋殺し事件の被害者の息子・亮司(高良さん)と容疑者の娘・雪穂(堀北さん)が辿る重苦しい人生を描くミステリー。類まれな美貌の裏に、恐るべき野心を抱える悪女を熱演する堀北さんは、「悪女といっても、雪穂は周囲をコントロールして、自分では直接手を下さない。どこまでお客さんをだませるか、さじ加減が難しかったですね」。高良さんは、雪穂に翻弄される役どころで「人をだましたり、(犯罪者に)疑われたりするが、わざとらしい演技はしたくなかった。ちゃんとお客さんをだまさないと」とこちらも演じる際、“だます”ことにこだわったといい、劇中同様、堀北さんと高良さんの“共犯関係”が明らかになった。そんなふたりと初タッグを組んだ深川監督は「堀北さんは久しぶりに会うと、女っぷりが上がっていて…。どれが本当の堀北さんなのかと思うほど。悪女の品格を持っている」と太鼓判。高良さんに対しても「以前からナイフのような少年だと思っていた。実際会ってみると、武器を使い分ける知恵がある人だった」と賛辞を惜しまなかった。ちなみに深川監督は撮影中に、体重が5〜6キロ減ってしまうほど追い込まれたといい「こんなに憔悴しきった現場は初めて。お客さんにどう響くかいまから楽しみ」と手応え十分の様子。堀北さんはこの日が2011年の仕事始めで、「年末に舞台(『ジャンヌ・ダルク』)が終わりまして、お正月はおうちでゆっくり過ごしました。来年は新たな目標を掲げて、引き続きチャレンジを続けたい」。一方、高良さんは舞台「時計じかけのオレンジ」に出演中で、大晦日は終日稽古。元日もゲネプロ(最終リハーサル)をこなすハードな年末年始だったのだとか。「それでもカウントダウンジャパン(幕張で開催されたフェス)に行って、エレファントカシマシのライブで年越ししました」と束の間の休暇をエンジョイしたそうだ。『白夜行』は2011年1月29日(土)より全国にて公開。撮影協力:羽田空港国際線ビルPLANETARIUM Starry Cafe■関連作品:白夜行 2011年1月29日より全国にて公開© 2011 映画「白夜行」製作委員会■関連記事:2011年ブレイク期待の俳優・女優No.1は高良健吾&桜庭ななみ!シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第9回) 来年ブレイクしそうな俳優は?高良健吾、今度は鈴木杏とW主演!中上健次の最後の長編『軽蔑』が映画化【TIFFレポート】堀北真希初の究極悪女役「すごく悩みました」深キョンウィンストン2億円ジュエリーに「アカデミー女優気分」
2011年01月05日