チカ キサダ(Chika Kisada)の2024年秋冬コレクションが、2024年3月11日(月)、東京・青山にて発表された。テーマは「砂漠の花」。頭の中のメモリーを形にピアノの音色と共に現れた少女たちは、トゥシューズのリボンを結び、ニコニコとお喋りをしながら柔軟を始める。その準備の様子は、さながらバレエのレッスン前を思わせる。今季のチカキサダは、「砂漠の花」がテーマ。デザイナーの幾左田千佳は、幼少時のバレエ教室での思い出を皮切りに、これまでの思い出など頭の中のメモリーが表れるようなコレクションを作りたかったという。同時に、絵画の中に登場する象徴的なドレス、主にパーティドレスを着想源に、ブランドが得意とするチュール使いを取り入れ、日常着とダンスを融合したようなルックを提案した。踊りのポーズこれまでもコレクションに多く取り入れてきた動きの残像と共に、今季は“踊りのポーズ”にも着目。背筋が伸びるようなポーズ、とりわけバレエの基本的な動作を始める前の、基礎的なポーズをパターンに取り入れているのが、今季の特徴のひとつだ。そんな中目を惹くのは、片脚で立ち、もう一方の脚を高くのばしたポーズのアラベスクを想起させるような、上に大きく持ち上がったチュールスカート。たっぷりのチュールが使われており、躍動感が感じられる。日常着とダンス日常着とダンスが融合したかのようなルックも登場。たとえばレザージャケットやデニムジャケットに、レオタードを思わせるチュールタイツやトップスを合わせたルックが例として挙げられるだろう。なおデニムジャケットはウエストが絞られ、とことんフェミニンな雰囲気を纏っている。見え隠れするクリノリンブランドが毎シーズン取り入れているクリノリンは、今季も様々な形でお披露目された。19世紀のヨーロッパでは、スカートを膨らませるための下着であったはずのクリノリンをあえて前面に持ってくるようなルックを提案し続けてきたチカキサダであったが、今季もその提案は健在。テーラードの上に、下着としてのシルエットをそのまま形にしたようなクリノリンが重ねられ、クリノリンとしての役割を率直に表した。同時に、従来の使い方が為されたルックが登場したのも印象的であった。ジャージ素材のワンピースには、本来そうあるべき姿として、ワンピースの下にクリノリンを配置。スカートの膨らみ、歩みに合わせて揺れるその動きが、確かにそこにクリノリンの存在を感じさせた。クラシカルな花柄プリントチュールやデニム、レザーは、いたってシンプルな単色使いである一方、コレクションに新鮮な風を吹き込んだのは、鮮やかな絵画に描かれたような花々のプリントだ。そのプリントが用いられたドレスは、スカート部分がクリノリンによりふわりと膨らみ、さらにその下にもスカートが重ねられた2重構造に仕上げられている。
2024年03月14日ハイドサイン(HIDESIGN)の2024-25年秋冬コレクションが発表された。「グレー カラー」をテーマに掲げる最後のシーズン多種多様なワークユニフォームを手掛けるデザイン集団から生まれたハイドサイン。これまで、知的労働者を表す「ホワイトカラー」や肉体労働者を示す「ブルーカラー」に分類されない自由なポジションを意図する「グレー カラー(Gray Collar)」をテーマに、多種多様な環境で働く労働者それぞれに寄り添ったユニフォームを提案してきた。4シーズン目となる今季は、「グレー カラー」をテーマに掲げる最後のシーズン。これまでの3シーズンと同様、どんな体系の人でも着られる機能的なウェアを基盤にしつつ、素材やディテール、フィット感などをブラッシュアップさせたという。“変形できる”ユニフォームファーストルックに登場したのは、“変形できる”パデットジャケット。フードを外せばスタンドカラーに、袖を切り取ればベストにと、解体したり組み立てることで自由にシルエットを変えられるのがユニークだ。続くルックには、工事現場などで用いられるハーネスをソフトに解釈したピースがお目見え。こちらも、ベストにつけたり、外したりしてトランスフォームすることができる。ジップでフィット感を調整ジップを駆使したブルゾンもまた、“変形できる”アイテムの一例だ。ジップを開けたり、閉じたりすることで、着る人の体型に合わせてフィット感を調整することが可能に。ハイドサインが掲げる、“着る人を選ばないユニフォーム”を体現している。カスタマイズできる機能的なポケットブランドを象徴する、多機能ポケット付きのウェアは今季も健在。ペンやメジャーを入れるための工業的な収納はもちろん、タバコやライター、パスポート、新聞を入れられるちょっぴりユニークな専用ポケットまで、ありとあらゆる形のポケットが取り付けられている。今季はそれらを“カスタマイズ”できるのも特徴で、生活や要望に応じて服に機能を追加することができるようになった。ファッションとしてのドローコードワークウェアの機能的なディテールであるドローコードが、デザインの一部として昇華されているのもユニーク。無数のドローコードを走らせたジャケットは、くしゅっと寄ったギャザーが波のように広がり、ワークウェアディテールとは思えないほどエレガントな表情を演出。またパンツも、ドローコードでキュッと絞りを入れることで、フレアパンツのようなビジュアルに。グレーを中心にシルバーを織り交ぜてカラーパレットは今季もグレーを中心に、時折シルバーを差し込んでアクセントをプラス。白に寄ったアイシーグレーや、チャコールグレー、ダークグレーなど、パーツやアイテムごとに濃度の異なるグレーを組み合わせることで、同じトーンでまとめつつも立体的で奥行きのある構造に仕立てている。
2024年03月14日08サーカス(08sircus)の2024-25年秋冬コレクションが、楽天ファッション・ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)期間中の2024年3月11日(月)に発表された。ニュートラルの中で生まれる個性今季の08サーカスは、通常カラーで用いられる“中間”という意味の「ニュートラル」を、ジェンダーやシルエット、スタイリングへと昇華。物事の境界線を曖昧にぼかした多様性の中で、纏う者の個性を引き立てることを目指した。エレガントな佇まいを軸に、抜け感のあるジェンダーレスなコレクションを展開する。自由自在に姿を変えて象徴的なのは、アイテムの型に嵌らない自由なスタイリングを提案するウェア。たとえば、ヴィンテージレザー風にワックス加工されたトレンチコートは、袖下のボタンを外すと“ポンチョ”に姿を変える。自らドレープを生み出す緩やかなフォルムに調節することで、アイデンティティを自在に表現できるのが特徴だ。また、マニッシュなMA-1とフェミニンなカバーオールの2面性を持つリバーシブルアウターも登場した。時代の垣根を超えた、1980年代を彷彿とさせるショート丈ブルゾンも印象的。光沢感のあるサテン生地の中には中綿を詰め、見頃から袖にかけて丸みのある“ゆったりとした”着心地と温かさを叶えながら、首元にあしらわれたドローストリングで襟の立て折りをアレンジできる。そのほか、トラックラインをファスナーに置き換えたパンツなど、個性を引き出すアイテムが散見された。染めのディテールブランドが得意とする製品染めのディテールも見逃せない。水色から濃青までのグラデーションデニムや、イエローやライトブルーなどパステルカラーでスプレー染めしたモヘアニットのカーディガン、京都の職人による抜染染めを施した“インクが飛び散ったような”唯一無二の柄ワンピースが披露された。ニュートラルカラーがベースカラーパレットは、アイコニックなブラックをはじめ、柔らかなベージュやクリーム、洗練された印象のアッシュカーキといったニュートラルカラーを採用。時折、鮮やかなグリーンの裾が千切れたようなニットベストや、鮮烈な赤のワンピースなどが差し込まれ、コレクション全体にアクセントを加えていた。
2024年03月14日ニナ リッチ(NINA RICCI)は、2024-25年秋冬ウィメンズコレクションをフランス・パリで発表した。視線の集まるグラマラスな装い無数のパパラッチのフラッシュから幕を開けた今季は、ハリス・リードが手掛ける3度目のシーズン。女優のスージー・パーカーが1962年のモンテーニュ通りに佇む様子をリチャード・アヴェドンが撮影した写真からインスピレーションを得た。クラシックなツイードのドレスをまとったスージー・パーカーの自信に満ちあふれた姿に見出した、気負わないグラマラスさを探求したという。展開されたのは、注目の的にふさわしいゴージャスなオーラのウェアだ。シースルーレースのボディスーツにふんわりとしたファーのガウンを合わせたルックをはじめ、大きなパフスリーブを配したミニドレスと大きなハットのコーディネートなど、きらびやかな存在感を放つウェアが揃う。リボンをフィーチャー象徴的に用いられていたのはリボンモチーフ。コンパクトなショートジャケットのフロントやドレスのバック、もしくはタキシードスタイルのタイに、アイキャッチなモチーフとして立体的なリボンが装飾された。また、頭にダイナミックなヘッドウェアとしてリボンを装飾したルックや、極端に大きなリボンをフロントに配したスカルプチャーのようなドレスも登場している。ボアで大きなリボンを表現したハウンドトゥースツイードのコートは、柔らかな質感を生かしたリュクスなボリュームが魅力。バックスタイルには、結んだリボンの端がエレガントなトレーンとして配されている。流れるようにしなやかな素材使いしなやかな素材使いも特徴的だ。直線的なシルエットのロングドレスや、幾何学模様を配したアシンメトリーのシルクドレス、鮮やかなブルーの花柄ロングワンピースはいずれも、柔らかく流れるような生地が用いられており、軽快な佇まいを演出する。優雅にたなびくストールも、軽やかさを後押ししていた。多彩なシースルールックまた、シフォンやレースといったシアーな生地を使ったアイテムも散見された。繊細な黒のシースルーブラウスには、レザーのウエストパーツとマットなスカートを組み合わせ、緩急をプラス。緩やかに仕立てたパープルのドレスは透け感がセンシュアルなエッセンスを加えていた一方で、鮮烈な赤のボディスーツは身体にすっと馴染むような生き生きとしたフィット感を生み出していた。
2024年03月14日ミュウミュウは、3月5日に2024年秋冬コレクションのショーをパリにて発表しました。Courtesy of Miu Miu子どもから大人へと移り変わる「服」という言葉。ミウッチャ・プラダによるミュウミュウ2024年秋冬コレクションのインスピレーション源は、人生のステージ、 そして性格や世界の移り変わりと共に変化する服の数々です。Courtesy of Miu Miu同時に使われる複数の要素は、人生のさまざまな瞬間を表現しています。1つの経験に複数の思い出があるように、1枚の服にはさまざまな要素が共存しているのです。クロップドスリーブやラウンドトゥシューズといった幼い頃に着た服を想起させるアイテムは、意図的に少女のようなバランスでコーディネートし、子ども時代の思い出を表現しています。逆に大人らしさは、手袋、ハンドバッグ、ブローチ、かっちりとした仕立ての服、リトルブラックドレスといった格式と上品さの象徴を通して表現されています。Courtesy of Miu Miu子ども時代の特徴とも言える衝動性や反抗心を表現するのは、相反する2つのアイテムの自由な組み合わせです。パジャマにアウターウエア、かっちりとしたラインにゆるりとしたライン、正統と異端の組み合わせが登場しました。服は、私たちに昔を思い出させると同時に、前進するきっかけにもなります。Courtesy of Miu Miuこうした相反する要素と考えが、異なる素材や仕立てに表現されています。2枚の異なる素材の生地を貼り合わせて1枚生地にしたり、全く性質の異なるアイテムを組み合わせたりする工夫が随所に見られます。シルクとカシミヤのセーターやカーディガン、ポプリン生地のスカートに合わせたニット、高価なファーに見えるよう加工したシアリングなどがその一例です。シワ加工を施したシルクのドレスは、コットンジャージーのシースドレスと一体となり、素材の印象や質感は残しつつ、ボリューム感を控えめに仕上げられています。Courtesy of Miu Miuこのコレクションが服という言葉を通して人生の特徴を再考するように、私たちの文字通りのボキャブラリーを読み直すことができます。それは、「女の子らしさ」という言葉の意味を再定義できるかもしれません。以前は、特定の年齢の、特定の性別に用いられる名詞だったかもしれませんが、今は反抗心という強さ、自由な精神、そしてその人ならではの個性を表す万国共通の慣用句として用いられています。ミュウミュウが最初から持ち合わせている性質だと思われていますが、一つの特徴としてではなく、広範な意味で、気質の根本的要素として捉えるべきでしょう。こうした考えが、ランウェイに登場するそれぞれのモデルにも反映されています。彼らが表現するのは、絶えず変化し続けるミュウミュウの外的人格の一つなのです。Courtesy of Miu Miuクリスティン・スコット・トーマス、ダラ・アレン、エセル・ケイン、ギヨーム・ディオップ、ルーサー・フォード、エンジェル・ヘイズ、キン・フリアン、リトル・シムズ、ジャスミン・サヴォイ・ブラウン、そしてミュウミュウのショートフィルムプロジェクト「女性たちの物語」にも出演したアンヘラ・モリーナがランウェイを歩きました。Courtesy of Miu MiuCourtesy of Miu Miu会場のイエナ宮に映し出されたのは、ベルギー系アメリカ人アーティストであるセシル・B・エヴァンスが手掛けたビデオインスタレーション。芸術は人々の会話をより豊かに広げるツールである、とエヴァンスは考えます。コレクションから独立して制作されたインスタレーションは、芸術の中に残る記憶に、服が共鳴しているかのようでした。これは、私たちが生きる瞬間が形作る万国共通の言語であり、それぞれの経験とも呼応し合います。Courtesy of Miu MiuCourtesy of Miu Miu#MiuMiuFW24#MiuMiu@miumiu
2024年03月11日ユミカツラ(Yumi Katsura)の2024-25年秋冬コレクションが2024年3月5日(火)、恵比寿ガーデンプレイス「ザ・ガーデンホール」にて発表された。デザイナー・桂由美の60年間の軌跡日本の結婚式およびブライダル業界を牽引し続けるデザイナー・桂由美。今季は、ユミカツラを象徴する花・バラとともに、2025年に60周年を迎える桂由美のデザイナー活動における軌跡をたどるコレクションを展開する。“Rose Yumi Story”のテーマ通り、ウェディングドレスをはじめ、ヘッドピースやブーケなど、ランウェイの随所にバラが散りばめられている。気品にあふれる白バラ「ローズ・ユミ」1998年、京成バラ園で咲いた新種の白バラに、“花嫁のためのバラ”として名付けられた「ローズ・ユミ」。そんな気品とロマンチックさを兼ね備えた純白のバラ「ローズ・ユミ」のコサージュを頭につけたウェディングドレスのファーストルックで幕を上げた。アイコニックな「ユミライン」続いて目を惹くのは、ユミカツラの代名詞ともいえるシルエット「ユミライン」のウェディングドレス。着物のお引きずりに着想した、女性の体躯を引き立てる美シルエットはそのままに、総レースやオーガンジーなど軽やかな素材を取り入れたエレガントなスレンダードレスが登場した。多彩なローズドレス今季のムードを最も体現しているのが、ローズドレスの数々だ。ラメ糸でバラの刺繍を施したサテンドレスから、小さなバラモチーフを不規則にあしらったマーメイドドレス、バラ柄レースが煌めくケープドレス、ドレス全身に立体的なバラを縫い付けたミニドレスまで、上品かつエレガントなウェディングドレスがお目見えする。“バラが咲き誇る”カラードレスカラードレスのバラモチーフも見逃せない。フロントとバックに“バラの花びらが浮き上がって見える”大きな立体モチーフ、胸元には1枚の花びらのようにデコラティブなハートシェイプラインを仕立てた淡いローズカラーのドレスや、ドレスの肩から背中、前面から背面にかけてバラの花々をリースのように施したブラックドレスなどが散見された。新たな和装スタイルまた、ユミカツラの新和装スタイルも印象的。縁起のよい伝統的な吉祥模様の白無垢ながら、斬新なヘッドピースを身に着けることで、モダンなムードを演出している。牡丹や蘭・菊といった華やかな佇まいの色打掛に加え、ブルーの軽やかな生地に白いバラのカットワークを盛り込んだ、“洋レース風”の打掛も存在感を放っていた。軽やかなアフタヌーンドレスも“着回しを楽しめる”エレガンスウェアを製作するエフ(ykF)は、日常でも気軽に着られるスタイリングを提案。淡いサーモンピンクのシルク素材を用いたアフタヌーンドレスや、ブラックのライン使いが新鮮なワンピース、ダークグレーのレーススカートが揃う。メンズフォーマルの多様化なお桂由美は、今後の展望として「多彩なデザインを揃える花嫁のドレスに合わせて、メンズフォーマルの多様化にも力を入れていきたい」と語った。ランウェイでは、スタイリッシュ感のあるアースカラーや、カラードレスにマッチするライトカラーのタキシードを中心に、イエローやブラウンのピークドラペルスーツといった、豊富なカラーリングのフォーマルウェアが披露された。
2024年03月08日ルイ·ヴィトンは、3月6日 午前3時(日本時間) 、パリにてアーティスティック·ディレクター ニコラ·ジェスキエールによる2024秋冬ウィメンズ·コレクションのファッションショーを発表しました。©LOUIS VUITTONニコラ・ジェスキエールが、ルイ・ヴィトンとの冒険の旅に出発してから早10年。今、これまでの記憶をイマジネーションの導き手として、その旅を回顧します。©LOUIS VUITTONこの内省的な探求の中で、記憶は感情、考察、そして参照の層として再び浮上します。これは、2024-2025年秋冬という限定的なシーズンの中にありながら、これまでの10年間にわたるファッションの証人でもある特別なコレクション。このクリエイティブな旅においては、正しい進路をとることがすべてであり、好奇心旺盛な旅人に欠かせないコンパスの役割を果たす自分だけの北極星に従って進むのです。©LOUIS VUITTON正しい方向を示し、進むべき道を照らしてくれるスタイリッシュな北極星。ここでは、デザイナーが独自の間テクスト性を駆使してさまざまな地平を探求する中で、10 年間にわたって蓄積されてきたボキャブラリーの不変性が保証されています。どことなく懐かしい感じが漂い、愛着のある衣服に染みついた親近感、ジェスチャーやカット、あるいは刺繍への愛情が感じられます。そのすべてがイマジネーションに吸収され、慣れ親しんだものは新しく生まれ変わります。明日はいつも新しい日なのです。©LOUIS VUITTON©LOUIS VUITTON©LOUIS VUITTON©LOUIS VUITTON©LOUIS VUITTON2024 秋冬コレクションの会場となったのは、パリ ルーヴル美術館の中庭クール・カレ。ここは、メゾンにとってアイコニックなショー会場であり、ニコラ・ジェスキエールがちょうど 10 年前の2014年3月5日にファーストコレクションを発表した場所でもあります。今回も、アーティストのフィリップ・パレーノと、プロダクション兼デザイナー、ジェームズ・チンランドが舞台美術を担当。サウンドデザイナーのニコラ・ベッカーがサウンドスケープを手がけました。©LOUIS VUITTON©LOUIS VUITTON@LOUISVUITTON @NICOLASGHESQUIERE#LOUISVUITTON #LVFW24ルイ・ヴィトンについて1854年の創業以来、ルイ・ヴィトンは、革新とスタイルを組み合わせた独自のデザインを常に最高級な品質で提供し続けています。現在もトラベルラゲージ、バッグ、アクセサリーなどの製品を通じて、クリエイティブでありながらエレガントで実用的である、創業者ルイ・ヴィトンが生み出した「旅の真髄(こころ)」の精神を忠実に受け継いでいます。ルイ・ヴィトンというストーリーを作り上げたのは「大胆さ」でした。伝統を重んじ、歴史の中で建築家、アーティスト、デザイナーに門戸を開き、プレタポルテ、シューズ、アクセサリー、ウォッチ & ファインジュエリー、フレグランスなどの分野を開拓してきたのです。これらの丁寧に製作された製品は、ルイ・ヴィトンがクラフツマンシップにいかにこだわりを持ってきたかという証となっています。お問い合わせ:ルイ・ヴィトン クライアントサービスT 0120 00 1854
2024年03月08日シンヤコヅカ(SHINYAKOZUKA)の2024-25年秋冬コレクションが、2024年3月5日(火)に東京プリンスホテル・ガーデンプールにて発表された。ご馳走に見立てた“冬”を堪能「DIVE INTO WINTER FEAST」をタイトルに掲げた今季のシンヤコヅカ。「みなさんのご馳走は何でしょうか」という一文から始まるインビテーションには、デザイナーの小塚信哉がパリを散歩中、ふと「晩餐」という言葉を思い浮かべたこと、その後立ち寄った本屋の陳列でレオナルド・ダ・ヴィンチの《最後の晩餐》が描かれた冊子を見かけたことなどが記されていた。屋外プールをショー会場に「偶然は大切にしたい」と語る小塚はそこからリサーチを重ね、“ご馳走”という言葉に辿り着く。また、最近プール通いを再開したという小塚の私的な背景や、「自分が生まれた季節が1番落ち着くのではないか」という持論から、会場には屋外のプールが選ばれ、小塚自身が生まれた“冬”を存分に感じさせるルックの数々が登場。“冬”や“プール”という小塚の個人的なご馳走を振る舞うコレクションとなった。冬を象徴するノルディック柄で北欧の伝統的なノルディック柄は、ホワイトやネイビーのカラーを中心に展開。あたたかみのある冬の定番柄を、アイコニックなバギーパンツ、フーディーやロングコートなどに落とし込むことで、今季のシンヤコヅカを代表するモチーフへと昇華させた。またアーガイル模様で編み込んだニットパンツは、ウェットスーツのように身体へフィットするタイトシルエットで登場。寒さを想起させるパターンをオリジナルのシルエットで解釈していた。極寒にきらめく幻想的な光沢ファブリックでは、繊細にきらめく光沢をまとったオーガンジー素材がアイキャッチ。ゆったりとしたポンチョ型のアウターに落とし込まれ、光の当たり具合によって毎秒異なる輝きを見せる。クリアな素材感のため、中に着ているウェアが透けて見えるのも特徴。全身を水のヴェールで包まれているかのような幻想的な雰囲気を演出している。寒色のなかにきらめく装飾をカラーパレットは、前述したノルディック柄に採用されたようなネイビーやブルー、ホワイト、そしてブラックなどの寒色が中心。冬の定番アイテムであるダッフルコートをはじめとし、レザージャケット、エプロン状の巻きスカートなどにはゴールドに輝く装飾や、絵画、動物、冬景色などをモチーフにした刺繍や缶バッチをあしらい、ベーシックなテキスタイルに遊び心のあるアクセントを添えていた。「潜水」アイテムを彷彿とさせるアタッチドフードなどまた、テーマにある“DIVE”を体現するキャッチーなアイテムにも注目。豊富なカラーと柄で登場したアタッチドフードは、首元を包み込むハイネックのジップアップを採用。ダイビングの防寒対策として重宝される“ダイビングフード”を彷彿とさせた。さらに、ダイビングの際に履く“フィン”をモチーフにした足ひれ付きのシューズは、まるで地面を優雅に泳いでいるかのようなしなやかな表情を見せていた。
2024年03月08日シャネルは、3月5日22時(日本時間)に2024/25年秋冬 プレタポルテ コレクションを発表しました。©CHANEL「ドーヴィルはメゾンにとって、すべてがはじまった場所です。1912年、ガブリエル シャネルの帽子店がそこで誕生し、その後まもなくして、明確なヴィジョンを持った先鋭的なスタイルの服が生みだされるようになりました。彼女にとって、すべてはこの場所からはじまったのです。この物語は私にとっても、非常に重要な意味を持つものです」とヴィルジニー ヴィアール(Virginie Viard)は打ち明けます。競馬場でも海辺でも、カードゲームをするテーブルやレストランや宮殿、有名な遊歩道「レ プランシュ」でも、すべてはエレガンスと自分を演出するためにあるように思えてくる―それがドーヴィルです。©CHANEL「今回のコレクションでは、ドーヴィルの遊歩道を再現しました」とヴィルジニー ヴィアールは説明します。「巨大なスクリーンには、夜明けから夕暮れまで、長くロマンティックなシルエットが光のなかを闊歩する姿が映し出されます」。謎めいた雰囲気に包まれながら、浜辺を歩くモデルたち。1920 年代と70 年代が交差し、絡み合います。©CHANELヴィルジニー ヴィアールが手がけた、アンドロジナスでシネマティックな2024/25年秋冬 プレタポルテコレクションは、ガブリエル シャネルのワードローブからフェミニニティを、海辺で過ごす冬という繊細なエレガンスからマスキュリニティを引き出しています。ブロードショルダーのピーコートや、ドレッシングガウン風のベルト付きロングコートは、ボックスプリーツのスカートや、キュロット、クロップドパンツのツイードスーツ、そしてドロップフロントのパンツ、後ろにタブの付いたパンツと合わせて羽織ります。©CHANELドーヴィルの風景をモチーフにした厚手のセーラー風セーターやニットと交互に登場するのはセーラーカラーのシルクブラウスや、ヘリンボーン柄、フラウンスがあしらわれたローカットトップス、ジャンプスーツやネグリジェ。その優美さからは、穏やかな波が砕け、柔らかな風が吹く情景が浮かび上がってきます。©CHANELピンク、モーブ、オレンジ、ペールブルーなどの鮮やかな色合いやパステル調のカラーは、絶え間なく変化するドーヴィルの空の色に由来し、ブラウンやゴールドのラメがあしらわれています。35 ミリフィルムと映画のチケットのプリントパターンは、この町と第七芸術とのつながり―毎年開催されているアメリカ映画祭や、クロード ルルーシュ監督の『男と女』―にリンクしています。ショーのオープニングを飾ったイネス&ヴィノードのフィルムは、この映画にトリビュートを捧げたものです。©CHANEL「デヴィッド ボウイのシルエットや、ガブリエル シャネルの大切な友人だったアヌーク エーメのような映画スターが、砂の上を歩く姿には人を惹きつけるものあります。今回のコレクションは、そうした親しみのある人たちへのオマージュなのです」©CHANELアイコニックなバッグの数々が至るところに登場しますが、それはパステルカラーのつば広の帽子、カラフルなシルクスカーフ、ヒールのあるニーハイブーツや『男と女』でアヌーク エーメが着ていたコートを彷彿とさせるシープスキンのサイハイブーツも同様です。「今回のコレクションは、素材や色、ボリュームを重ね合わせた、とても温かみのあるものになりました。そしてドーヴィルという、ガブリエル シャネルの運命が永久に変わった伝説の場所へのトリビュートでもあるのです」©CHANEL©CHANEL©CHANEL©CHANEL#CHANELFallWinter
2024年03月08日トッズ(TOD’S)の2024-25年秋冬メンズ&ウィメンズコレクションが、イタリア・ミラノで発表された。マッテオ・タンブリーニによる初のコレクション新クリエイティブディレクターのマッテオ・タンブリーニによるデビューコレクションとなる今季。これまでにも現代アートパビリオンやスカラ座アンサルド工房などミラノを象徴する場所でショーを開催してきたトッズだが、今回はダルセナの歴史ある路面電車の車庫をコレクションの舞台に選んだ。“二面的な要素”を持つ洋服トッズの新章を明らかにすべく、マッテオ・タンブリーニが打ち出したのは“二面的な要素”を併せ持つルック。トッズを象徴する、タイムレスでエレガントな佇まいは継続しつつ、フォーマルとインフォーマル、都市生活と余暇、伝統と革新が共存するようなスタイルを展開した。ベーシックにひと捻りをベースとなるのは、端正なテーラードやニットなどリアルクローズに根差したベーシックなアイテム。だが、そこにひと捻り加えるのが今季のトッズ流だ。たとえばトラディショナルなトレンチコートは、落ち感のあるゆったりとしたシルエットとレザー素材でモダンにアップデート。本来フォーマルな印象のシガレットパンツは丈を伸ばし、大きくターンアップすることで、リラクシングなムードに引き寄せている。レイヤードの遊びまた、レイヤードによる遊びも散見された。クラシックなオックスフォードシャツは、2枚重ねることで襟元を強調。カーディガンもまた、丈の長さやボタンの位置が違うものを組み合わせて、新たなアンサンブルを提案しているのが新鮮だ。デザインを際立たせるナチュラルな色使いカラーパレットは、ブラック、ブラウン、ベージュ、グレーといったナチュラルなパレットが中心。トッズらしい落ち着いたトーンのカラーリングが、クラフツマンシップを活かした手仕事による仕上げと、洗練されたデザインを引き立てる。“フリンジが揺れる”モカシンシューズなどフットウェアの新境地として、アイコニックなモカシンシューズ「ゴンミーニ」のヨーキーバージョンがお目見え。歩くたびに細いレザーのフリンジが揺れ、スタイリングに躍動的なリズムをもたらす。また、極細のメタルバンドを配した「ゴンミーニ」や「ローファー」も、今季を象徴するアイテムとして足元を彩っている。
2024年03月07日スポーツマックス(SPORTMAX)の2024-25年秋冬コレクションがイタリア・ミラノで発表された。美しくも退廃的な歌姫にインスパイア今季のスポーツマックスは、60年代のアイコンであるドイツ人歌手・ニコと、彼女が残したアルバム『カメラ・オブスキュラ(Camera Obscura)』にインスパイア。すらりと伸びた手足、謎めいたまなざし、飄々とした態度…ドラッグ&ロックンロールの寵児と呼ばれたニコの美しくも退廃的な雰囲気を、ダークな世界観のコレクションに落とし込んだ。80年代のディーヴァにも思いを馳せてニコと同様にパワフルな息吹を与えるのは、グレース・ジョーンズ、デビー・ハリー、アニー・レノックス、スージー・スーなどの80年代の伝説的なディーヴァたち。シャツやドレス、ジャケット、ニットには、アルバムのジャケットから着想を得たプリントをあしらい、これらのカリスマティックな音楽界のアイコンたちを讃えている。“コルセット”着想の彫刻的なシルエット全体を通して印象的だったのは、コルセットの世界観からヒントを得たスタイル。幾何学的なカッティングを施したビスチェスタイルのドレスや、ベルトのレイヤリングによってショルダーやウエストを強調したジャケットなど、ボディをしっかりと引き立てる彫刻的なシルエットが散見された。マニッシュなテーラードブレザーやレザーコートも、フォーカスはウエストラインにシフトして、あくまでレディな着こなしとしているのが新鮮だ。近未来的な素材使いSF映画の金字塔『ブレードランナー』を意識したという、フューチャリスティックな素材使いにも注目。たとえばボディコンシャスなレッドドレスには、PVCの透明なフリンジをレイヤリングし、グラマラスなひねりをプラスしているのがポイント。このほかにも、ハイテク素材とテーラリング、パテント仕上げなどの組み合わせを通して、未来に目を向けた過去の世界に波及していいる。官能性を引き立てる鮮烈な赤カラーは、ブラックやネイビーブルー、グレーメランジュといったシックなパレットを中心に、ロイヤルブルー、ヌードを差し込んで。中でも、ダークな色彩の中に投じられた鮮烈なレッドのアクセントが、ニコのエッジーで官能的なムードを際立てる。コレクションを彩るアクセサリーアクセサリーには、かっちりとした構造の新作バケツバッグがお目見え。パテントレザーにメタルハンドルを合わせたボディを開くと、ヴィンテージスタイルのミラーが現れる仕様となっている。シューズはラウンドトゥのメリージェーンがやわらかな雰囲気をプラスする一方で、パンツの裾から顔を覗かせるカウボーイブーツがクラシックなムードを演出した。
2024年03月07日マックスマーラがミラノで、2024年秋冬コレクションを発表しました。Courtesy of Max Maraふっくらとした唇の膨らみ、首のくびれ、まつげ・・・。コレットの作品にはこうした要素が多く登場します。繊細な感情の陰影のひとつひとつが、正確かつ率直に描かれる彼女の官能的な散文は、深い情熱を暗示し、心の琴線に触れます。コレットはその特有の率直さで、「愛は名誉ある感情なんかではない」と宣言しました。Courtesy of Max Mara洗練され、知的で、性的に自由であった女性、コレットは、作家、ジャーナリスト、脚本家、時にはビューティシャン、そして大胆なミュージックホールのパフォーマーとして多彩な才能を発揮しました。彼女をインスピレーションソースとしてマックスマーラが描くのは、人生を自らコントロールできる完璧な女性像。彼女が持つベル・エポックのエレガンスと、ドゥミ・モンドのグラマラスな魅力の中に、内に秘めた官能的な女性の一面を垣間見ることができます。Courtesy of Max Maraモダンで余分なものは一切なく、それでいて深い感動を呼ぶデザイン。文学界で最も知られた女性がコレットであるならば、マックスマーラはまさにデザイン界におけるコレットのような存在だと言えるでしょう。そして、ブローニュの森 のベル・エポックの美女たちの姿を捉えたきめの粗いモノクロ写真が、魂のこもったスマートなルックを生み出します。Courtesy of Max Mara1910年代の日本の影響を受けた卵形シルエットから着想を得た新しいコートは、キモノスリーブを取り入れ、ボンバージャケットのように背中でブラウジングしてふくらみを持たせたシルエットで登場します。コンパクトなカシミアのメルトンコートでは、手触りの良いダブルフェイスのキャメルとアルパカが、ストリートスマートなラグジュアリーの最終形として提案されます。Courtesy of Max Maraニットやフェルトに施されたピンクの縁取りは、コートとカーディガンの中間のような、アウターウエアにおける新鮮なアプローチを際立たせます。ロングでもショートでも幅広のニットバンドと帯のような細いストラップベルトでウエストを協調したスタイルや、柔らかなカーフスキンのバッグ、スタイリッシュなヒンジとクラスプが印象的な柔らかなカーフスキンのバッグなどが登場します。かつてコレットが、「ワインの鑑定家がいるように、ブルーの鑑定家もいるの」と言ったように、マックスマーラは、深みのあるネイビーと、漆黒やスモーキーグレーとのコンビネーションを提案します。Courtesy of Max Maraコレットは、しばしば男性のような恰好をしていました。彼女の小説に登場するハンサムなアンチヒーロー、シェリは、権威あるオフィサーコート、ピーコート、そしてマックスマーラの得意とするパワージャケットなど、非の打ち所のない完璧なクラシックスタイルのお手本です。ペニョワール、パジャマ、パウダー・・・。濃密に遮られたブドワール(婦人の私室)やバックステージの特別席で繰り広げられるシーンは、キャミソール、テディ、スリップドレスにインスピレーションを与えます。また、フランネルやドレープ、そしてオープンステッチを施したツイードなどは、マックスマーラの都会的な鎧とは対照をなす誘惑的なデザインに仕上がっています。ゆるやかにうねるフリルは、大胆なブロードクロスのスカートやチュニックドレスに新しいフェミニニティをもたらします。フランネルや豪華なミッドナイトブルーのベルベットを使用した、ボリュームたっぷりのパジャマやローブ・ド・シャンブルは、昼夜を問わず新たな雰囲気を醸し出し、日が暮れるとブラックやブルーのクリスタルの輝きがその厳格な幾何学模様を際立たせます。Courtesy of Max MaraCourtesy of Max MaraCourtesy of Max MaraCourtesy of Max MaraCourtesy of Max Mara#MaxMara#MaxMarafw24#MFWマックスマーラ ジャパンTEL: 0120-030-535
2024年03月07日イザベル マラン(ISABEL MARANT)は、2024-25年秋冬コレクションをフランス・パリで発表した。気ままな旅や砂漠の地平線を思わせる装い今季は、気ままな旅や広大な平原、砂漠の地平線を彷彿させる色彩や素材を用いてエネルギッシュなスタイルを提案。特に、フリンジを配したウェアが散見されている。総柄のワンピースに重ねたベストや、ゆったりとしたスエードのシャツ、バッグに配されたフリンジが、装いに躍動感をもたらしている。スタッズとフリンジを組み合わせた、華やかなレザーシャツも目を引いた。ざっくりと羽織るアウターざっくりと羽織る、旅人のようなアウターも印象的だ。重ね着の1番上に着るマントのようなアウターや、立体感のあるパフィージャケット、オーバーシルエットのロングコートなどが展開されている。レザーブルゾンは、袖に分量を持たせることで曲線的なシルエットに。ミニスカートやストレートシルエットのパンツなど、すっきりとしたボトムスと組み合わせたアクティブなスタイルで披露された。光沢を放つウェア存在感を放つのは、光沢感を備えたウェア。真っ赤なコーティングレザーのコートは光を受けて繊細にきらめき、鮮やかさをより一層際立たせる。また、コンパクトなミニワンピースに合わせたメタリックなロングコート、もしくはタンクトップやシャツに合わせた艶やかなパンツなど、デイリーのスタイリングに特別なアクセントを加えるアイテムとして提示されている。アースカラーをメインに、赤・白の差し色カラーパレットは、太陽の光を浴びたようなスエードやウールの織りなすブラウンや、ミリタリー調のカーキといったアースカラーがメイン。印象的に差し込まれるネオンレッドのニットやボトムス、アウターがフレッシュなアクセントを加える一方で、アイボリーのアウターやホワイトのニットが柔らかさをもたらしていた。
2024年03月07日ジュンヤ ワタナベ(JUNYA WATANABE)は、2024-25年秋冬ウィメンズコレクションを2024年3月2日(土)にフランス・パリで発表した。鋭角な立体装飾衣服と彫刻のコントラストの美しさを表現したという2024-25年秋冬シーズン。まず注目を集めたのは、巨大で鋭角な立体装飾だ。三角形のフォルムに沿ってドレープを描くマントや、骨組みの縁取りに沿って立体的に解体されたジャケットなどが登場した。ベルトを連ねたプリーツスカートには、連なる三角体をハーネスのようにしてコーディネート。身体の造形となじまず交わらない、直線的なフォルムが彫刻のような佇まいを形作る。質感の対比徐々に立体の装飾は形を変え、ドレスのウエストに配された棘のようなモチーフや、カーブを描きながら抽象的に身体を覆う鎧のような装飾が披露された。艶やかなレザーで作られた装飾がハードな一方で、中に着たブラックのウェアは柔らかなムードなのが印象的。エレガントなドレープの浮かぶパンツや、しなやかなレース地ときらめく素材を組み合わせたドレス、色鮮やかな花柄のドレスなどが硬質なレザーと対比を描いている。クリノリンやバッスルをレザーでまた、ドレスのクリノリンやバッスルを連想させる造形も印象的。本来はドレスのボリュームを持たせるため内側に配される骨組みをあえて外側に出した形で展開している。骨組みそのものをレザーで組んだものから、ドレスにレザーの切り替えを施すことでバッスルのようなシルエットに仕上げたものまで、多彩なバリエーションが登場している。身体を覆うアーマースタイルアーマースタイルもアイキャッチ。テクニカルな素材使いで肩や腰を拡張しつつ身体をガードするようなデザインのコートやポンチョ、ジャケットが披露されている。また、メタルの装飾を施したパワーショルダーのコートや、スタッズ付きのレザーベルトを幾重にも連ねてたすき掛けにしたハーネスも防具のように身体を覆っていた。ホカとのコラボシューズまた、ランウェイにはホカ(HOKA)とコラボレーションしたブラックのスリッポンシューズが登場。ブラックのアッパーにチェーンの装飾を施し、アクセントを効かせている。
2024年03月07日ノワール ケイ ニノミヤ(noir kei ninomiya)は、2024-25年秋冬コレクションを2024年3月2日(土)にフランス・パリで発表した。自由に描くカラフルな装い今季のテーマは“虹色”を意味する「Iridescence」。従来とは異なるカラーとテクスチャーを採用し、新たなクリエーションを追求したという。コレクション冒頭を飾ったのは、さまざまな色のカラーコードを絡めたピース。絡み合いながらのびのびとそれぞれの線を描くカラーコードが、子供の落書きのように自由なムードを演出する。足元を彩るのはリーボック(Reebok)の「インスタポンプフューリー」にカスタマイズを施したシューズ。アッパーを覆うように立体的なフラワーモチーフの装飾を施した。透け感と鮮やかな色彩を組み合わせてみずみずしいエネルギーを見せたルックも登場。シアーな生地で花々を模ったドレスや、赤・緑・紫・オレンジなどの色を纏った羽とチュールのドレスなど、ふんわりとした柔らかな装いが揃う。一方、ウォーミングなコーラルピンクのチュールスカートやドレスには、ブラックを組み合わせてダークなエッセンスをプラス。淡くエアリーなカラーブロックを施したブラックのフード付きコートや、ブラックの花を装飾したハーネスがチュールの柔和な雰囲気をクールに引き締める。幾何学的な装飾+キルティングウェアコレクションの随所に見られる幾何学的なアプローチにも注目だ。中でも印象的に用いられていたのがキルティング。グラデーションに塗装された網状のハーネスやフラワーモチーフの立体的なケープを重ねると、光沢を備えたキルティング地の質感も相まって玉虫色に輝いているかのように見える。また、オレンジをアクセントカラーに、太い紐を編み上げたMA-1ジャケットやアームカバーを組み合わせたルックも目を引いた。ささやかな遊び心また、ささやかな遊び心を効かせたチェック柄のウェアも登場。リボン付きのハーネスや、複数のネクタイを連ねたユニフォームライクなルックが展開された。きらめくスペクタクルなドレスショーのラストには、一際輝きを放つアートピースのようなスタイルが勢揃い。オーロラカラーにきらめく花々を編み上げたトップスやドレス、ステンドグラスのように色鮮やかなパネルを組み合わせたドレスなど、スペクタクルなウェアが次々と披露された。クライマックスを飾るのは、群生する花々を思わせるドレス。裾に向けてダイナミックに広がるボディに、無数の花々が生き生きとした佇まいを描き出していた。
2024年03月07日コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)は2024-25年秋冬ウィメンズコレクションを2024年3月2日(土)に発表した。黒の宮廷衣装ベートーヴェンの「月光ソナタ」第3楽章にのせて披露されたコム デ ギャルソンの2024-25年秋冬シーズン。モデルたちは大きく聳えるようなウィッグを着用し、舞踏会さながらの華やかな雰囲気を見せる。ただし、ドレスのほとんどが、黒のフェイクレザーをベースに仕立てられているのがポイント。コム デ ギャルソン様式の宮廷衣装がランウェイを黒の舞踏会へと誘った。ボリュームのあるシルエット注目を集めたのは、パターンによってボリュームを出したドレスルック。風船のように空気を含んだパーツをいくつもあしらったドレスや、たっぷりとフェイクレザーを用いて分量感を持たせたドレスが登場している。折りたたんだフェイクレザーを連ねていくつものひだをあしらったドレスは、不均一なひだが躍動するかのように生き生きとした表情を見せている。また、巨大なフリルを裾に配したベルボトムパンツや、大きく折り曲げたフェイクレザーが身体を覆うドレスなど、大胆なディテールも散見された。有刺鉄線柄のドレスは箱のようなスクエアフォルムに仕立て、服の空間を大きくとった仕上がりに。立方体の縦、横のラインにファスナーを走らせており、腕を出す部分の開き方など形を調整することができるようになっている。バラやリボンの装飾豪華絢爛な装飾も随所に散見されている。バラを象った立体的な装飾を配したガウンや、光を受けて繊細にきらめく羽のようなケープは、余韻を残していくような華やかさが魅力だ。また、リボンを大量に連ねたドレスや、ボリュームのあるスカート部分に大きなリボンモチーフを配したドレス、花びらのようなギャザーにホワイトのPVC素材を重ねたドレスも披露された。ラストを飾る白のドレスショーのラストには、これまでのルックとは打って変わってすべて真っ白なドレスが唯一登場。柔らかな白の色味と、贅沢に生地を用いたリュクスなシルエットが相まって、神秘的な佇まいを見せた。
2024年03月07日クロエが、新クリエイティブ・ディレクター、シェミナ・カマリ(Chemena Kamali)による2024年秋冬コレクションを発表しました。Courtesy of Chloéクロエに戻ってくるのはとても自然なことで、まるで新しいスタートのために故郷に帰ってきたような気分です。このコレクションは、私が愛するメゾン、私が愛するスピリット、そして私が愛する女性たちのための、とても個人的で感情的なつながりから生まれたものです。クロエは ″フィーリング ″そのものです。20年前にここで働き、初めてクロエ・ウーマンのスピリットに惚れ込んだときの気持ちを取り戻したいです。彼女の鼓動、ナチュラルな美しさ、自由奔放で無造作な感覚、彼女の存在をもう一度感じたいです。少女のような輝き、エネルギーを。彼女はリアルで、それらが彼女自身なのです。私にとって着飾ることは、人生のさまざまなステージにおいて、女性としてどのように進化していくのか、そしてどのように自分らしさを定義し、受け入れ続けていくのかという自分探しの一部です。メゾンの原点に立ち返り、温もりとポジティブさを放つ、センシュアルなクロエを創造したいのです。このコレクションは、私がとても親しみを感じているメゾンの1970年代後半時代に遡ります。センシュアルで、エフォートレスに力強く、自由でナチュラルなフェミニニティを象徴する時代です。流れるような動きのあるクロエ・シルエットは、すべてこの自由のためです。シルエットの対照的なプロポーションを直観的に表現したいのです。クロエ・ウーマンのエッセンスと、彼女が体現するすべての矛盾を受け入れ、とらえること。これこそがクロエ・アティチュードを定義づけるものなのです。70年以上前にギャビー・アギョンがメゾンを設立したときの先進的な精神に敬意を表します。彼女は女性を解放し力を与え、大胆かつ自由な気持ちにさせたかったのです。今回のコレクションは、直感、自由、そして本能的な女性のエネルギーをテーマにしています。ノスタルジーを感じさせながらも、私たちが生きている時代を映し出し、現代の女性がどのように感じたいかを先取りしています。何が正しいと感じ取れるか、なのです。クロエはあなたらしさを変えるのではなく、そのありのままでいさせてくれます。自分の直感に従ってください。今回のショーを父に捧げます。 ― シェミナ・カマリCourtesy of ChloéCourtesy of ChloéCourtesy of ChloéCourtesy of ChloéCourtesy of ChloéCourtesy of ChloéCourtesy of ChloéCourtesy of ChloéCourtesy of ChloéCourtesy of Chloéシェミナ・カマリ(Chemena Kamali)/Courtesy of Chloéお問い合わせ:クロエ カスタマーリレーションズ03-4335-1750www.chloe.com
2024年03月07日フェラガモ(FERRAGAMO)は2月24日、ミラノで2024年春夏コレクションを発表しました。Courtesy of FERRAGAMOフェラガモの2024年秋冬コレクションで、マクシミリアン・デイヴィスは1920年代を独自の視点で探求し、その自由なアイデンティティのエッセンスを抽出します。短いヘムライン、流れるようなファブリック、ドロップしたウエスト、リラックスしたカッティングなど、これまでの社会的慣習から解放された象徴的なビジュアル・コードを凝縮し、より磨きをかけて洗練させたコレクションは、19-20世紀の2つの感覚を持ち合わせた1920年代の自己表現を反映させています。1920年代において服は、自由を謳歌する手段の代表の一つでした。そしてその自由の表現は、私自身や私の財産、そしてフェラガモと共鳴するものなのです。ラッカー仕上げのオーガンジーのドレスやきわめてフェミニンな透け感、フェザーやスパンコールの刺繍と並んで、ジョーン・クロフォードやグレタ・ガルボなど男性的なシルエットを好んだ当時の女優たちのワードローブが、広い肩幅、重厚なウール、しなやかなレザーに反映されました。テーラリングでは、シャープで彫刻的なラペルがシュルレアリズムの精神を感じさせ、変形したプロポーションと相まって、まるでレイヨグラフのポートレートのように印象的に仕上げられました。フェラガモのアーカイブにもよく見られるブランケット・ケープは、身を守るためのものとして使用されていた1920年代を表徴するアイテムの一つです。20年代、人々は自分たちを取り巻く社会に対する意見を交換する場として、スピークイージー(禁酒法時代に密かにお酒を提供していたバーなど)を通じて、コミュニティを形成していました。危険を避けるために人々はケープをまとい、身の安全が確保されるまでは着ているものを隠していました。Courtesy of FERRAGAMOこの“身を守る”という発想はこのコレクションのテーマの一つであり、当時のユニフォームに加え、太ももまであるウェーダーやレザーのアウターウエアなどのフィッシャーマンの実用的なワークウエアがインスピレーション源となり、流れるようなドレープと対をなしています。上質なウールカシミアや、エフォートレスな繊細さを演出する裏地のないレザーは、それぞれが異なる柔らかさを表現し、コレクションにフェティッシュな魅力を与えます。Courtesy of FERRAGAMOCourtesy of FERRAGAMOフットウエアでは、スウィートハートシェイプのサテンパンプス、エレガントなTストラップのスティレットヒール、アーカイブから取り出したストラップサンダルなど、当時を象徴するようなディテールが、控えめながら確かな存在感を示します。「私はいつも、物事を徹底的に見直します。歴史を振り返り、その時代の象徴や流行したものを、よりクリーンでモダンに再定義するのが好きなのです。Courtesy of FERRAGAMOアンドロジニーの精神に基づき、伝統的なブローグシューズのディテールやモンクストラップのバックルをシガレットヒールのミュールに取り入れました。メンズのフォーマルな厳格さはさりげなく姿を変え、ダービーシューズは少しシュールなインパクトを与えるために緩やかに細長いシルエットになり、幾何学的な四角いヒールを採用しました。実用的なブーティは緩やかにボリュームを持たせ、つま先をスクエアにすることで、ヴィンテージのシルエットを現代的にアレンジしています。Courtesy of FERRAGAMOバッグでは、アイコニックな「ハグ」バッグのシーズナルバリエーションとして、フェザーや、グレインドカーフ、新しいフェラガモのモノグラムのスタイルが登場します。950 枚のラミネートレザーのスパンコールを19時間かけて手作業で縫い付けた、まるで人魚の鱗のような特別なモデルは、フェラガモの卓越したクラフツマンシップを表現します。「フィアンマ」バッグには、このコレクションテーマを反映した新しいサイズと陰影のあるアニメーションが仲間入りし、さらにフェラガモの故郷フィレンツェのシンボルであるユリの花をモチーフにしたガンチーニで開閉する、ソフトなフォルムの新しいハンドバッグも登場します。Courtesy of FERRAGAMOCourtesy of FERRAGAMOCourtesy of FERRAGAMOCourtesy of FERRAGAMOCourtesy of FERRAGAMOCourtesy of FERRAGAMOCourtesy of FERRAGAMOお問い合わせ:フェラガモ・ジャパン0120-202-170
2024年03月06日アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)は、2024-25年秋冬コレクションを2024年3月2日(土)にフランス・パリで発表した。ショーン・マクギアーのデビューコレクション今季は、新クリエイティブ・ディレクターのショーン・マクギアーが手掛ける初のシーズン。ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW Anderson)でヘッドデザイナーを務めた経験も持つショーン・マクギアーがデビューコレクションのテーマに選んだのは「ラフな贅沢」。端正なテーラリングと予想外のフォルムを組み合わせながら、内なる動物性を露わにしていくようなワイルドかつエレガントなクリエーションを提示する。身体を包み込むデザイン散見されたのは、身体を"包み込む”デザイン。ざっくりと編み込んだハンドニットのセーターは、通常の4倍もの大きさの襟を採用しており、着用するとまるで身体が埋め込まれているかのような彫刻的なフォルムに。コルセットをベースにしたダブルフェイスのモヘアニットもまた、グラスのように立体感のある造形で身体を覆う。襟にパッドを配し、極端に誇張したシアリングのコートもアイキャッチだ。すっぽりと身体を覆うことで、逆説的に内側の身体への意識を掻き立てる。また、手を隠すディテールも随所に登場。ドレープを浮かべたラミネートジャージーのドレスはフロントに手を入れておくことのできるスペースがあり、さびたような風合いに仕上げたアビエイタージャケットやスタッズの並ぶレザーブルゾンも同様に、身体の前方にポケットが来るようレイアウトされている。たっぷりと生地を使用したレオパードジャカードのビスコースドレスは、両袖をショールのように繋げたデザインがユニーク。袖口が無く、優雅な生地の流れの中で腕を覆い隠すような設計になっている。拡張と圧縮拡張と圧縮のディテールを混在させることで遊び心を加え、ラインナップをより豊かに構築した。テーラードのロングコートやレザーコートはパワーショルダーで肩を強調する一方、ウエストをタイトにシェイプしたシルエットを採用し緩急をつけた。また、ウールモヘアのピンストライプスーツやベルベットのコートには、ウエストや袖をコードで縛るディテールをプラス。ストイックな佇まいに仕上げている。フューチャリスティックなデザイン加えて、フューチャリスティックなデザインも目を引く。ニットのミニドレスには、もこもこしたボアのパーツをフロントのみに配し、有機的な表情をプラス。オーガンザのコートは、そのシアーな透け感を生かして内側からスカルのライトを点灯し、デザインに意外性のあるアクセントを加えている。割れたミラーを張り合わせたTシャツやドレス、様々な形・色の破片を散りばめたノースリーブドレスは、瞬間を閉じ込めたようなデザインに。また、一見するとトルソーのような、人間の身体を大きく縁取る立体ドレスは、生地や糸を使わずに身体を覆う未来的なドレスの存在を示唆した。
2024年03月06日リック・オウエンス(Rick Owens)は、2024-25年秋冬ウィメンズコレクションをフランス・パリで発表。故郷のポータービル、父親との記憶今季のテーマは「ポータービル」。デザイナーのリック・オウエンスが生まれ育った故郷であり、自身の記憶や父親と過ごした思い出がインスピレーション源になっている。特に、テレビを見せなかったという父親から読み聞かせてもらったという『火星のプリンセス』をはじめとするエドガー・ライス・バローズのSF小説や、物語に登場するキャラクターから創作のアイディアを得た。身体を拡張するフォルム特徴的なのは、宇宙人を連想させるような身体を拡張するフォルム。起毛感のある中綿入りストールを巻きつけたボディスーツのルックや、突き出したショルダーのロングコートなどがフューチャリスティックなムードを描く。華やかなピンクのドレスは、背面から飛び出した立体的なパーツがシャープな一方、腰回りにはドレープを効かせ流れるようなエレガントなシルエットに仕上げている。また、ニットの下には、鋭角な肩パッド入りのレザーベストをレイヤード。肩の位置が極端に高く、張り出したパワフルなシルエットを生み出した。繊細なスパンコール生地をチューブ状に巻いて構築したアートピースのようなドレスも目を引いた。立体的に膨らんだパーツが肩をすっぽりと覆うダウンブルゾンは、キルティングによって有機的な造形に。イエローやボルドー、グレーなど温かみのある色をまとい、斬新な形ながらどこか親しみを覚えるような佇まいに仕上げている。繰り返し登場する厚底ブーツは、中綿やレザープリーツによって膨張。身体にフィットしたタイトなニットウェアに組み合わせることで、より一層存在感を放っていた。風合い豊かな素材特殊な加工を施した素材使いにも注目だ。デニムにワックスのコーティングを幾重にも施し、洗いをかけて表面を風化させたレザーライクな質感のトップスや、ふんわりと起毛させたシルクとアルパカの混紡素材を用いたロングコート、ストールなど、リュクスな風合いのアイテムが展開されている。また、なだらかに身体に添うジャケットやスカートには、廃棄された自転車のタイヤゴムが用いられている。
2024年03月06日ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)の2024年秋冬ウィメンズコレクションが発表された。身体と装い、官能の関係性今季のドルチェ&ガッバーナがテーマとしたのが、「タキシード(TUXEDO)」──一般に男性のもっともフォーマルな装いのひとつに数えられるものである。ドレスに見られるような装飾を一切廃し、色彩の繚乱すらも厳しく抑制することで、身体の理想的なフォルムを純粋に描きだすこの構築的なテーラリングは、ここでは女性の装いへと転換されることになる。コレクションはしたがって、ブラックのなかにシルクの光沢が華やぐ、タキシードの多様さを軸としている。テーラリングは、ダブルブレストのジャケット、ミドルコートやロングコート、ショート丈やワイドショルダーのジャケットなど、さまざまな丈感やバランスで変奏するばかりでなく、その特徴である大ぶりのピークドラペルを引き継ぎ、ジレや付け襟にも反映している。先に、テーラリングはその明晰な構築性でもって、身体の理想的なフォルムを具現化するものであると言った。では、ここで試みられているのは、いかなるシルエットか。シャープなセットインショルダー、流麗にシェイプさせたウエスト、すっと直線を描いて伸びる裾と、いわばアワーグラス型のラインを、力強くセンシュアルに描きだしているといえる。テーラリングが具現化する、シャープな身体のライン。ではここで、衣服をまとう身体は、装いの圧倒的な不透明性の裡に隠蔽されるのか。その答えは否である。装いは身体を覆うことで、逆説的に身体を際立てる。それは裸形の官能性にも当てはまる。つまり、ヌードはそれ自体としてエロティックであるのではなく、衣服に覆われうるからこそ──換言すれば、衣服との関係裡にあるからこそ──、事後的に官能性を帯びてくるのだ。ドルチェ&ガッバーナは、衣服と裸形の官能的な関係性を、積極的に引き受けているように思われる。ランジェリーを彷彿とさせる、レースのキャミソールドレスやジャンパードレス。タキシードのラペルを引用した、シースルーのガウン。シアー素材のボリューミーなブラウス、あるいはネットのドレスやトップスなど、その透け感でもって身体のシルエットを二重化するウェアが数多く見られる。そして、衣服と裸形が重なる臨界に、愛でるべき官能が装いへとのり移るフェティッシュがあるのではなかろうか。透け感のある素材が光の行き交う視覚性であるのならば、フェティッシュはむしろ、艶かしい触覚性である。それは、ダイナミックなロングコートやショート丈ジャケットのファー、タキシードを基調としたジャケットやコートのベルベットなどと、肌理を愛でるかのように豊かな素材感の裡に表されている。
2024年03月05日イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)は、2024-25年秋冬ウィメンズコレクションを2024年3月1日(金)にフランス・パリのポルト・ドレ宮にある国立移民史博物館にて発表した。「まとう」を追求した衣服イッセイ ミヤケの2024-25年秋冬コレクション「What Has Always Been」では、“布をまとう”という太古から続く営みに着目。服を仕立てようとするのではなく、「まとう」ものとして考える中で生まれたドレープやねじれ、重なりなどの偶然の間を生かしたウェアを提案。本質を追求しつつ、ユーモアを効かせたデザインに注目だ。「一枚の布」をまとう服を「まとう」ものとしてとらえるものづくりの姿勢は、イッセイ ミヤケのコアである「一枚の布」の考え方とも相通じるもの。「一枚の布」をトルソーにまとわせることから作り出した布帛「エンヴィジョン(ENVISION)」は、緩やかなカーブを描きながら身体を包みこむようなフォルムのシリーズ。ストレッチ性のある糸を織り合わせた和紙素材を用いることで、ボリュームがありつつも柔らかくなじむようなウェアに仕上げた。なお、生地は2024年春夏にも登場したものを発展させ、一層さらりとした風合いに仕上げたものを使用している。また、暖かな和紙・ウール生地を帯状にしてまとうトップスやドレス、もとの生地幅を活かしたほぼ四角形のパターンから作ったアシンメトリーパンツなども登場。いずれも、折り重なる布地から成る優雅な分量感が特徴だ。鮮やかな色が彩る旅人の装いピンク、イエロー、グリーンといった鮮やかな色彩が目を引くハンドプリーツのルック「ワンダー(WANDER)」シリーズは、着込んだ旅人のような佇まいに。繊細な透け感と独特のハリを持つ生地をベースに、円形と直角の型を用いてハンドプリーツを施した。プリーツによって様々な方向に生地が流れ、唯一無二のバランスを生み出している。秋の七草を生き生きと描き出した、ヴィヴィッドなロングコートやポンチョもまた、どこか旅人を思わせるピースだ。草花に直接絵の具を塗ることで作り出した絵柄が、大胆さと繊細さの両方を表現。野草の生命力を思わせる仕上がりとなっている。アサガオの花や空の色を表現したニットウェアさらに、ニットも充実している。袖口や裾がアサガオの花のように広がる無縫製ニットトップスやドレスは、水色からグリーン、ホワイトからライラックへと徐々に色が移り変わっていくのがポイントだ。また、夕方や夜中の空模様の移ろいを手染めのグラデーションで表現したニットや、色の重なりを1着で表現した二重構造のニットウェアは、様々な着方を楽しめるようにデザイン。着方によって異なる表情を楽しむことができる。
2024年03月05日ヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)は、2024-25年秋冬ウィメンズコレクションをフランスのパリ市庁舎にて2024年3月1日(金)に発表した。“立体”を装飾したドレス最初に目に飛び込んできたのは、角ばった立体を積み上げたようなフォルムのブラックドレスやセットアップ。直角の立体がまるで布地の表面から浮き上がり増幅しているかのような佇まいが目を引く。また、黒と白を大胆に切り替えたドレスや、緩やかなコクーンシルエットを描くコートなども角のある立体をまとっている。布地の流れを生かす曲線ではなく、直線的で角ばった表現が新鮮に映った。立体的なモチーフはショーが進むにつれ角がとれ、抽象的な輪郭を描くモチーフへと移行。生地表面にとらえどころのない有機的な空間とフォルムが生み出されることで、独特な佇まいを極めている。加えて、生地を折り重ねたり、くしゃっと無造作に貼り付けたりしたようなディテールのドレスも登場。一見偶発的なフォルムに見えるが絶妙なバランスで成り立っており、生地の重なりや動きが優雅さを漂わせる。チェックやストライプ柄をフィーチャーまた、ヨウジヤマモト プール オム 2024年秋冬コレクションと同様、象徴的な黒のルックだけではなく色を使ったルックが多く登場しているのも今季の特徴だ。散見されたのは、ダークトーンのチェック柄。たっぷりと生地を使った赤チェックのドレスにグリーンチェックのショートジャケットを重ねたルックや、チェックonチェックでボウタイブラウスを合わせたセットアップは、色のトーンは落ち着いていながらもパンクな精神を秘めている。序盤で登場した立体モチーフは、柄のアイテムにも応用されている。ショルダーを直覚的なフォルムに仕上げたストライプ地のジャケットや、隆起しているかのような立体感のチェック柄スカートなどが登場。ストライプ柄パンツは、柄のラインをあえてずらすように切り替えを施し、脚の様々な部分に立体パーツをオン。直線を使った柄の性質も相まって、より一層グラフィカルな佇まいを強調している。グレーのテーラードジャケット、後ろ姿にアクセント今季シンボリックに用いられていた色はグレー。ショーの終盤を飾るセットアップには、すべてグレーの生地が用いられていた。テーラードジャケットは肩を尖らせ、ウエストを絞ったシャープなデザインに。いずれも、背面の裾から中に着たシャツのデコラティブな裾が見える着こなしで展開されており、斜め上に向かって跳ねるような裾や、ふわりと波打つラッフルを重ねた裾などにより、アイキャッチな後ろ姿を提示した。コーディネートのアクセントとして、大ぶりなモチーフのネックレスなどアクセサリーが効果的に使われていたのも印象的だ。
2024年03月05日ロエベ(LOEWE)は、2024-25年秋冬ウィメンズコレクションを2024年3月1日(金)にフランス・パリのヴァンセンヌ城にて発表した。由緒と階級社会にフォーカス今季のテーマは「由緒」の研究。英国の階級社会や、特権的な意味合いを持つ特注品の「テーラリング」と「クチュール」の融合がクリエーションの鍵となっている。男性的な仕立て服と女性的なオーダーメイドの服を共存させつつ、その特権性をロエベの視点から解体し、遊び心いっぱいに表現しているのがポイントだ。テーラリングとクチュールの融合モーニングコートは、後ろ裾を極端に長くすることでフェミニンな印象に。かっちりとした英国製ウールツイルのテーラードジャケットに合わせたバルーンパンツは、生地をたっぷりと使ってドレープを効かせ、優雅さとリラックス感を同時に演出する。また、ふんわりとリュクスに起毛させたニットには、マニッシュなスラックスをスタイリングして紳士服の要素をプラス。階級社会を思わせるネイビーのキャプテンコートは、ロエベのアイコニックなナパレザーを用いて仕立てた。アルバート・ヨークの詩的な絵画世界に着想また、アメリカの画家、アルバート・ヨークの作品がコレクションの随所に散りばめられている。アルバート・ヨークは“アメリカで最も高く評価されている無名の画家”であり、木々や田園の風景、花、犬、牛などを描き小さな絵画作品を制作した人物だ。ショー会場には、アルバート・ヨークの1963年から1990年にかけての作品を展覧会さながらに展示。静かで詩的な世界観を空間いっぱいに表現した。目を引くのは、アルバート・ヨークの作品と呼応する絵画モチーフのウェアだ。色とりどりの花々を散りばめたブーケ模様のシルクサテンドレスをはじめ、植物や野菜を描いたパンツなどが登場。ビーズ刺繍を施した柔らかなタペストリーのドレスには、犬をダイナミックに描き愛らしい佇まいに仕上げた。また、ウェアだけでなく「スクイーズ」バッグやブーツにも温かみのある色彩で草花のモチーフがあしらわれている。彫刻やオブジェのような装飾アーティスティックなムードを後押しするのが、装飾的なディテール。流れるようにしなやかなドレスや、柔らかなフォルムのブラウスの中心には、ベルトのバックルをあしらい服のバランスを引き締めるアクセントに。コートの襟には銀色に輝く木製彫刻のような装飾を施した。また、花柄のアシンメトリードレスの肩にはオブジェのようなスケルトンの装飾を大胆に配置し、イートン校の制服を彷彿させるカレッジボーイスタイルには大きなスタッズを並べたカマーバンドを組み合わせている。
2024年03月05日ジバンシィ(Givenchy)は、2024-25年秋冬ウィメンズコレクションをフランス・パリで発表した。創業者ユベール・ド・ジバンシィとの対話ウィメンズプレタポルテのデザインチームが手掛けた今季のジバンシィが提案するのは、センシュアリティと劇的なサスペンスを投影した現代のパリジェンヌの装い。創業者ユベール・ド・ジバンシィのアーカイブとの対話を経て、タイムレスなスタイルを提示する。アーカイブに生き生きとした躍動を加えて目を引くのは、アーカイブから引用した文脈に華やかなアレンジを加えたピース。ユベール・ド・ジバンシィが考案したオペラコートから着想を得たブラックのピーコートには、柔らかなウールフリンジを配した。また、艶やかなベルベットコートには羽飾りとスパンコールをあしらい、躍動するディテールを加えて生き生きとした佇まいに仕上げている。先に発表された2024-25年秋冬メンズコレクションにも登場した、メゾンのアーカイブモチーフであるシャンデリアのグラフィックは繊細なロングドレスに。ラミネートレースでシャンデリアを描いたシースルーのドレスに、ドロップパールを装飾して奥行きのある華やかさを加えている。イブニングウェアのエッセンスをプラス散見されたのは、イブニングウェアの要素を落とし込んだウェアだ。中でも注目したいのは、動物を愛したユベール・ド・ジバンシィのエッセンスをクチュールの技巧で表現したルック。トレーンを配したビーズ刺繍のミニドレスや、光沢を備えたジャカードのロングジャケットにはさりげなく猫のモチーフをプラス。淡いグリーンのボリューミーなフェイクファーコートは、昆虫のようなバックスタイルがプレイフルだ。また、スカーフが優雅なカーブを描いてネックラインを彩るトップスやドレスは、ツバメをイメージしている。緊張と緩和を共存させたシルエットテーラードジャケットやクラシカルなコートは、肩パッドを配したストイックなショルダーラインと曲線を描く裾のラインによって凛とした表情に。ユニークなボタンやポケットのレイアウト・デザインも印象的だ。また、レザーのミニドレスに羽織ったおおらかな輪郭のフェイクファージャケットや、シックなパンツスタイルに柔らかさをもたらすペプラム付きのニットトップスなど、緊張と緩和を隣り合わせにしたルックが散見された。「パンプキン」バッグが新登場また、ウェアに加えバッグにも、アーカイブのアイディアが反映されている。目を引くのは、ドローコードを絞るとかぼちゃのようにコロンとしたフォルムを楽しめる「パンプキン」バッグ。分量感のあるフォルムで、スタイリングに遊び心をもたらしていた。
2024年03月05日現在フランスで開催されている2024年秋冬パリ・ファッションウィーク。日本時間3月2日に「エルメス」が2024-25年秋冬コレクション(ウィメンズ)を発表し、女優の鈴木京香(55)と杏(37)もショーを鑑賞したようだ。ファッションメディアの「FASHIONSNAP」や「Harper’s BAZAAR JP」が3日深夜にXで公開した写真には、ショー会場の客席で微笑みながら並んで座る2人の姿が。なかでも鈴木の“激変姿”に、注目が集まっている。意外な豪華ショットだが、’07年9月放送の黒澤明ドラマスペシャル『天国と地獄』(テレビ朝日系)や’15年に資生堂ヘアケアブランド「TSUBAKI」のCMで共演経験がある2人。杏は髪の毛をスッキリと後ろでまとめ、赤を基調としたファッションを。対する鈴木はシックな黒で全身をコーディネートしており、髪型はベリーショートに。さらに、金髪に近いカラーリングをしていたのだ。「鈴木さんのヘアスタイルといえば、黒髪のワンレングスボブのイメージが強かったでしょう。昨年5月に病気治療を理由に活動休止を発表し、同年7月期の主演ドラマ『この素晴らしき世界』(フジテレビ系)を降板。以降は表舞台に姿を現すことはありませんでしたが、一部で『グランメゾン東京』(TBS系)の続編で復帰することが報じられました。今年のバレンタインでは、木村拓哉さん(51)が自らのInstagramで鈴木さんからチョコレートの差し入れがあったことを報告。さらに『FRIDAY』は2月初旬に美容院でベリーショートにする鈴木さんの様子を報じており、大胆なイメチェンは役作りのためだといいます。鈴木さんの“完全復活”は、間もなくかもしれません」(芸能関係者)パリコレで見せた鈴木のイメチェン姿に、SNSでは驚きと歓喜の声が広がっている。《久々にみるきょーかさんがイケイケで最高かおちっさ!!!!》《うわ格好いい!鈴木京香さま!》《鈴木京香さん、ベリーショートがお似合いですね》
2024年03月04日マックスマーラ(Max Mara)の2024-25年秋冬コレクションがイタリア・ミラノで発表された。フランスの女性作家・コレットを着想源に今季のマックスマーラの着想源となったのは、フランスを代表する女性作家シドニー=ガブリエル・コレットだ。「性の解放」を謳い、同性も対象とした奔放な恋愛遍歴で知られる彼女は、それらを赤裸々に記した自叙伝的小説によって、19世紀終盤から20世紀初頭のフランス文学界にセンセーションを巻き起こした。“秘めたる色気”を表現知的で洗練されていながら、どこか官能的な女性の一面が垣間見える…そんなコレットの魅力は、コレクションの中にそのまま落とし込まれている。たとえば、都会的なロングコートやハンサムなパワージャケットの中に、ミニ丈のスカートやスリップドレスを忍ばせたルック。ボリューミーなアウターとミニマルなインナーの絶妙な駆け引きによって、秘めたるセンシュアリティを表現している。女性らしさを際立たせる肌見せさりげない肌見せも、女性らしさを着際立たせるポイント。デコルテを美しく魅せるボートネックのニットやドレスが提案されたほか、ざっくりと胸元をあけた開襟スタイルのシャツやコートも目を惹いた。“縦”を強調する流麗なシルエットシルエットはいつにも増して流麗に仕立てられており、モダンかつ無駄のない印象だ。はためくロング丈のチェスターコートや、裾に向けてふわりと広がるフレアパンツ、太めのリブを配したブラックニットなどは、美しい縦のラインを強調するアイテム。時折、幅広のニットバンドと帯のような細いストラップベルトでウエストをキュッと締め、流れるようなシルエットに緩急をもたらしている。深いミッドナイトブルーを主役に「ワインの鑑定家がいるように、ブルーの鑑定家もいるの」というコレットの言葉から、深みのあるネイビーをキーカラーとして採用。そこに、ブラックやベージュ、スモーキーグレーといったベーシックなパレットをコンビネーションさせて、リアルクローズを追求している。
2024年03月04日バルマン(BALMAIN)は、2024-25年秋冬ウィメンズコレクションを2024年2月28日(水)にフランス・パリのパビリオン カンボンにて発表した。ボルドーの名産品“ぶどう”に着目メインモチーフは“ぶどう”。前シーズンではバルマン創始者のピエール・バルマンが愛したバラにフォーカスしたが、今季は彼の園芸の才能に着目している。庭の果実を取り入れたアーカイブのクチュール作品をリサーチする一方で、デザイナーのオリヴィエ・ルスタンは自身のルーツも投影。故郷であるボルドーの名産品であるぶどうをプリントや刺繍、立体表現に落とし込んだ。「クラシカル」「エレガント」とよく形容される、“ボルドー”という都市の性格を反映した普遍的かつ優雅な佇まいにも注目だ。刺繍やジャカード、立体でぶどうの果実を表現豊潤なぶどうの実が黄金に輝く様子を大胆なグラフィックで描き出したコートやドレスをはじめ、みずみずしく立体的にぶどうを表現したビスチェや、ジャカードのドレスが登場している。華やかなつづれ織りのロングドレスには、大粒ぶどうのイヤリングを合わせ、遊び心をプラス。また、ぶどうだけでなくりんごや桃など、様々なフルーツをモチーフに、アートピースのように仕上げたきらびやかなミニドレスも存在感を放っていた。華やかなエスカルゴモチーフまた、エスカルゴモチーフも繰り返し登場している。コートやジャケットのボタン、もしくはベルトの装飾として、ゴールドに輝くエスカルゴが華やかさを加えていた。ひときわ目を引いたのは、エスカルゴのフォルムをまるごとビスチェに落とし込んだルック。シンプルかつダイナミックなエスカルゴビスチェが、身体と呼応してオブジェのような佇まいを演出する。構築的なシルエットシルエットはかっちりと、構築的に。肩パッドやコルセットによってボディラインを強調したルックが散見された。ボルドーによく雨が降ることからワードローブに取り入れられたトレンチコートをはじめ、凛とした表情に仕上げたサンドベージュのドレスやショートジャケットには、パワーショルダーを採用。身頃は体に添うストレートなフォルムに仕上げることで、緩急をつけ、その端正さを際立たせている。ゴージャスな立体造形印象的なのは、ゴージャスな立体感だ。扇のようにギャザー部分が大きく広がるレザードレスをはじめ、メタルパーツによってシャープな角度をつけたジャケットやベスト、ひだが大きく波打つミニドレスなど、立体的な造形によってリュクスな佇まいを生み出している。ラップスカートは斜めに生地が流れるように角度をつけてギャザーを寄せ、エレガントな雰囲気を漂わせた。パリの伝統的な職人技と最新技術を組み合わせることで生み出される「ジョリー・マダム」バッグもまた、大胆な立体造形が目を引くアイテム。リュクスな新デザインで展開される。
2024年03月04日3月10日(日)〜16日(土)株式会社パリミキ(本社:東京都港区、代表取締役社長:恒吉裕司、以下「パリミキ」)は世界緑内障週間に合わせて日本緑内障学会が主催する「ライトアップinグリーン運動」に賛同し、本社および国内の店舗の一部を緑内障のシンボルカラーである緑色にライトアップいたします。■世界緑内障週間世界緑内障週間は、世界緑内障連盟(World Glaucoma Association)と緑内障に関する患者団体の世界緑内障患者連盟(World Glaucoma Patients Association)が実行組織となり、2008年から世界一斉に行われている緑内障啓発のための国際的イベントです。毎年3月上旬の1週間を世界緑内障週間(World Glaucoma Week)と定め、無料眼科検診、講演会などさまざまなアイデアによる啓発活動を各国・各地域の実情に合わせて行っており、今年は3月10日(日)〜16日(土)に実施されます。■「ライトアップinグリーン運動」「ライトアップinグリーン運動」は、緑内障の認知と啓発に向けて、各地のランドマークや医療施設等をグリーンにライトアップする日本緑内障学会が主催する運動です。2015年に日本全国5か所で開始されましたが、年を重ねるごとに運動の輪は大きく拡がり、2023年には計1196カ所(国外7ヵ所を含む)で実施されました。■「緑内障」は早期発見、適切なタイミングでの治療が重要緑内障とは、主に眼の圧力(眼圧)が高くなることによって視神経が傷つき、徐々に視野が狭くなっていく疾患で、日本における中途失明原因の第1位となっています。一方で、医療の進歩により早期発見と適切な治療を継続することで進行をできるだけ遅らせ、日常生活に支障のないレベルにとどめることができる場合も増えています。パリミキは「早期発見・継続治療・希望」をメッセージとして、正しい緑内障の認知、啓発を目的としたこの活動に賛同し、当社のパーパスである『「トキメキ」と「あんしん」でお一人おひとりをより豊かに』を実現するためのサステナビリティを巡る取り組みのひとつとして、この活動に積極的に参加し、「みること、みえること」の大切さを伝えてまいります。昨年度の実施の様子株式会社パリミキ茨城つくば学園店 ・牛久店 ・水戸店・日立店栃木宇都宮陽南店埼玉越谷店・鴻巣店千葉成田美郷台店・南流山店・茂原バイパス店神奈川 横須賀店・さがみメディカルモール店新潟 長岡店・新潟店長野長野大通り店石川金沢店岐阜大垣店静岡藤枝店愛知豊橋店三重津南店滋賀長浜店京都桂店・松井山手店大阪八戸ノ里店兵庫たつの店 ・三木店 ・今宿店 ・加古川明幹本店・豊岡店 ・西神戸店・川西中央店・姫路北店奈良桜井店鳥取米子店島根安来店岡山高柳店・岡山駅前店・下中野店・あかいわ山陽店・玉野店広島五日市店山口山口店・宇部店徳島阿南店香川丸亀店・坂出店愛媛フジグラン西条店福岡八幡西店佐賀佐賀店鹿児島 宇宿店■会社概要会社名:株式会社 パリミキ設立:2009年1月15日代表者:代表取締役社長 恒吉裕司資本金:1億円事業内容:眼鏡およびその関連商品を主に取り扱う眼鏡専門店チェーンURL: 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年03月04日ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)は、2024-25年秋冬ウィメンズコレクションを2024年2月28日(水)にフランス・パリで発表した。優しく、強くまとうフェミニニティ印象的なのは、肩の力を抜いた緩やかなムード。落ち着いていながら大胆さも兼ね備えたウェアを展開し、優しさと強さを併せ持つフェミニニティを提示する。たとえば、ボリュームのあるストールをラフに巻いたルックや、スウェットパーカーを巻き付けるようにしてドッキングさせたトップス、襟も身頃もゆったりと編み上げたタートルネックニットなど、リラクシングかつ存在感のあるウェアが揃う。曲線的なフォルムのハーフジップトップスや中綿コートなどもまた、コンフォートなウェアだ。立体的なフォルム構築的な立体感も随所に見られたポイント。特にストールを使ったスタイリングが象徴的で、袖と一体化したストールを巻いたオブジェのようなルックや、空気を含むように艶やかなショールを巻き付けたルックが登場している。ライラックのジャケットはあえて前合わせをひねったようなデザインを採用し、ノーカラーのパフィージャケットはキルティングパネルによって裾に向かって広がる仕様に。ニットの下に重ねたシャツは前後逆にきることで新鮮なシルエットを演出した。フレッシュな色彩加えて、フレッシュな色使いにも注目したい。シトラスグリーンのアウターにはピンクのスカートを合わせ、真っ赤なショートジャケットにはオレンジのボトムスをコーディネートするなど、プレイフルな色の組み合わせが随所に見て取れた。また、グリーンからオレンジ、ピンクに色が移り変わるトップスやパンツ、ブルー・ピンク・ブラウンの配色が絵画のようなコートなども披露されている。ジュエリーのような装飾パール、ラインストーン、ビーズを駆使したジュエリーのような装飾が、リラックスした雰囲気の中に華やかなアクセントを投じている。特に、全面にビーズ刺繍を施したショートジャケットは、色とりどりの花々が咲いているかのようなクチュールライクな仕上がりに。また、シックなブラックのテーラードジャケットやコートには塗りたての絵具のような深いブルーのビーズ刺繍を施し、ベージュのベーシックなセットアップや黒のブラウスには揺れるチェーンの装飾をプラスした。また、細かい光の粒が眩い光を放つグリーンやブルーのニット、ピンクのストールなども目を引いた。大きさにグラデーションのあるスパンコールが全面にあしらわれている。
2024年03月04日