わが家の3きょうだいはこども園に通っています。こども園のなかにもいろいろなタイプがあるのですが、「こども園って何?」と聞かれると、「保育園と幼稚園が合体した感じ」と答えている私です。フルタイム、時短、パート、専業主婦と多種多様なママがいる、そんなこども園ならではのモヤッとエピソードをご紹介します。幼稚部と保育部わが子が通う子ども園は、もともと幼稚園だったところに保育部ができたため、働いているママは少な目。うちは上の子が幼稚部、下の子たちは保育部に通っているので、いろいろなママたちと関わる機会があります。 保育部の先輩ママ曰く、「幼稚部ママはマウント合戦で面倒くさい」とのこと。たしかに毎日バタバタ送迎している私には、幼稚部のママはきらびやかに、優雅に見えていましたが、そんなに温度差感じる? と思っていました。あのママと出会うまでは……。 これがマウント!? 幼稚部ママのひと言それはこども園の懇談会でのことでした。幼稚部ママに「こんにちは! 今日はすごくおめかししていますね! 誰だか全然わかりませんでした! いつもそんな格好したらいいのに~」と声をかけられたのです。 「あ、はい。今日仕事休みなのでこんな格好です。ありがとうございます」と私。これは褒められたのか、嫌味なのか……? 確かに保育園勤務の私は毎日着飾っておらず、珍しかったのでしょう。なんだかモヤッとくる言い方だなぁと感じました。 止まらないモヤモヤ懇談会でも、その幼稚部ママのモヤッと発言は止まりません。「今度みんなでランチ行きましょうよ!」とママ友数名で盛り上がるなか、「あ、でも保育部の方は行けないですよね。ランチ行く暇ないでしょ? なんかごめんなさい」「忙しいでしょうから、役員は幼稚部の中から決めます?」……。 保育部ママだって休みを取ってランチに行きたいし、役員だってやる気なのに! 楽しみにしていた懇談会で思わぬパンチをくらい、とても疲れた1日となりました。 まさかの展開、そのママから……後日発表された保護者会の役員は、推薦と立候補も含め保育部が半数を占めていました。そしてモヤッと発言のママから、グループLINEに謝罪があったのです。「保育部の方は園のことよりお仕事優先というイメージがありました、申し訳ないです」と。 園行事にも熱が入っていたそのママからすると、保育部ママはそう見えていたのかもしれません。このママからの謝罪で「保育部は非協力的」という先入観がなくなり、同じ保護者としてフラットな関係になれました。 ワーママも専業主婦ママも、それぞれのイメージだけでみていた部分があったのかもしれません。きちんとコミュニケーションを取ってみると、お互い誤解が解けました。コロナ禍でそんな関わりもしづらくなっていますが、子どもたちのためにもいいママ友関係を築いていきたいと思いました。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 著者:梟 うた5歳の娘と双子の3歳息子のママ。双子の出産を機に、東京から地元九州に移住。保育園勤務をしながら子育て、ファッション、旅行、インテリア、お得情報などを執筆中。最近の趣味は、絵本探し。
2023年09月24日ひとりっ子の我が家は、学校での情報収集に躍起になっていました。何度か学校行事に参加するうち、お兄ちゃんがいるママと仲良くなり、何でも話す仲に。ですが、ママ友のある言葉がきっかけで疎遠になりました。ママ友と仲良くなりすぎて…ひとりっ子の我が家は、学校での情報収集に躍起になっていました。何度か学校行事に参加するうちに、お兄ちゃんがいるママと仲良くなりました。お兄ちゃんがいるので、勉強や学校生活についても先取りで教えてもらうことが多かったです。 何でも話す仲でしたが、違和感を感じるようになったのは夫婦生活のアドバイスをされたこと。うちはひとりっ子で満足しており、かつ私の健康面の問題があり2人目は難しいとお医者さんに言われていました。それなのにママ友は、「きょうだいはいいわよ」としつこく言うように……。 彼女と縁を切ることになったのは「きょうだいがいない〇〇くんがかわいそう」と言われたから。兄弟姉妹がいれば楽しいだろうと考えることはありましたが、ひとりっ子がかわいそうという偏見にびっくり。心の奥がすっと冷めるのを感じました。ママ同士は、子供同士の関係性で距離感を図るのが良いのかなと思いました。 ◇ ◇ ◇ ママ友同士、距離が近すぎると心地よい関係が壊れてしまうこともありますよね。ほどよい距離感で付き合いたいですが、仲良くなるとそれが難しいことも……。合わないと思ったら、少しずつ距離を置くという選択も必要ですね。 作画/森田家著者:伊藤和子パートで働く1児の母。
2023年09月22日レトルトや冷凍の食品トレイの匂いが気になる…嗅覚過敏のわが子たちわが家では、基本的に私がほとんどの食事を手づくりしています(たまに外食する事はあります)。夫がⅠ型糖尿病で食事内容に若干の制限があることと、子どもたちに嗅覚の過敏があり、レトルトや冷凍食品のトレイが電子レンジで温められたときの匂いを大変嫌うためです。Upload By 寺島ヒロスーパーのお惣菜やレトルト食品など出来合いで食べられるものを、いろいろ試して見つけ出すことができれば、私の家事の負担が減って良いかなーとは思います。でも、試しに買ってきたものを食べられないとなったとき、わが家の子どもたちは断固として残してしまうので、「食べ物を残すなんて!」という心理的負担に私が耐えきれず、結局いつも手づくりしてしまうのです。限界オカン、家事を放り出すの巻今年の3月、春にしては急に暑くなった日がありました。その暑さと疲れから、私には食事をつくるエネルギーがもう残っていませんでした。料理をするどころか、献立を考えるのも、お弁当を買いに行くのも面倒!と思った私は、夫に「今日は晩ごはんのこと考えたくない!お父さん、子どもたちと買い物に行ってなんか買ってきて済ませて!」とアバウトに言い放ち、暗い部屋で映画を観て寝落ちしてしまいました。夜中に目を覚ますと驚きの光景が……!少し寝てすっきりして、夜中に目を覚ますと……娘と息子が土気色(つちけいろ)の顔をして、オレンジの手元灯のみが照らす薄暗い部屋に並んで座っていました。四角いテーブルの一辺に並んで座っているのはちょっと異様な光景でした。Upload By 寺島ヒロ何があったのか夫に聞いてみた起きてきた夫に尋ねたところ、私が寝た後、子どもたちと一緒にショッピングモールに行き、それぞれが好きなレトルトカレーを選んで購入して、ご飯を炊いて食べたのだそうです。「ずっとごきげんだったよ?」という夫。娘と息子も、特に何かあったと認識しているわけではないらしく、私が起きていると気がつくといつも通りに会話をしてきました。しかし、明らかに元気がなく顔色が悪いのです。平気なつもりで体に不調が出てしまうその日から、2人の精神状態は大変不安定になってしまいました。息子と娘はそれぞれテストを控えていたのですが、息子は何度もストレスから嘔吐してしまい、脱水症状寸前に。娘も、今まで何も言っていなかったのに、「テストができなくて2年生に進級できなかったらどうしよう」と繰り返すようになり、寝つけなくなりました。テスト前日は2時間ほど布団の中で震えた後、薬を飲んで眠りにつきました。ルーティンが崩れたら体調も崩れる?どんなことでも、彼らは非常に繊細な感じがします。今回はテストは無事に受けられたものの、原因の分からないめまいや頭痛、だるさなどの体調不良に悩まされ、なかなか回復しませんでした。わが家の凸凹きょうだいには、私が目の前で料理して、その間ちょちょい話をして、一緒に食事をして、食べ終えたら「風呂に行きなさい」とか言う儀式がないとダメだったみたいです。ルーティンが完成しないと感じているのかもしれません。正直面倒なことこの上ないですが、こういうことも考慮して将来の自立について考えなければいけないのだなあと思うのでした。執筆/寺島ヒロ(監修:初川先生)ヒロさんの不調、そしてきょうだい2人の不調エピソードをありがとうございます。今年の夏は異様に暑かったですね。暑さにやられて、食事をつくるどころではない状態になるのも分かります(同じような思いをされた方も多いですよね、きっと)。さて、私はこれはルーティンが崩れたからきょうだい2人が不調になった面ももちろんあると思うのですが、そのほかにも要因がなかったかは検討してもいいかなと思いました。ヒロさんが不調で家事ができずに寝たことを2人はどう捉えたのか、それをお父さんは2人にどんな風に話したのか、そのあたりが気になりました。誰しも体調が悪くなることはありますが、それがすぐに治るものと捉えるか、何か良くないことが始まる前兆のように捉えるか、そのあたりは(大人だとニュートラルに捉えられますが)子どもだと悪いほうに捉えてしまうこともあるかもしれません。こういう場合に、例えば「いつもお母さんは元気とは限らないんだから、一人でも自分の食事くらい用意できるようになっておかないとね!」といった激励の言葉を仮にお父さんがかけたとすると、そのプレッシャーも感じてしまうかもしれません。そして、そもそもヒロさんが不調になるくらいの暑さなので、元々みんな調子崩しかけていたのかもとも思います。そこにテスト前という条件が重なっていたら、なかなかに厳しい状況だったのかなとも想像します。ルーティンを守ることは発達特性の強めのお子さん方が安定した日々の生活を営む上ではとても大事なことです。しかし、子どもは成長し、また親は歳を取ります。年月の経過以外にも今回のように突発的に何らかの出来事が生じることはあります。そうした場合に備えて、「ルーティンその2」のようなもの(非常用ルーティンのようなもの)を事前につくっておき元気なときに試しておくか、あるいは通常ルーティンにある程度の余白(柔軟に変更の入る余地)があるとよいのだろうなと感じました。ヒロさんがいつもいつも元気でいられたらいいのですが、それなしではきょうだいの安定が図られないのだとしたら、やはりそこには持続可能性という点で、長期的にリスクを抱えているようにも感じます。誰かが頑張ることで維持される仕組みは、実はそこが損なわれたときにみんなが苦しくなってしまう可能性があるのです。持続可能性という点から、ルーティンの点検をしてみることも、良い変化や気づきをもたらしてくれるかもしれませんね。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
2023年09月22日「相続でもめたくないと多くの人が望んでいますが、そのための準備を行っている人は少ないのが現状です」そう話すのは税理士で『相続でモメる人、モメない人』(講談社)の著者、天野大輔さんだ。2024年の贈与から、相続開始前の贈与を相続財産に加算する期間が死亡前の3年から7年に延長するなど、最近、相続関連の法改正が相次ぐ。「ただ時代や場所、地位や財産額などに関係なく、相続トラブルは太古から起きています。法律が変わっても、税金などの“勘定”より人の“感情”が大切なことは変わりません」(天野さん、以下同)相続トラブルの原因は何なのだろう?「多くはコミュニケーション不足です。特にきょうだいは『いまさら』と思いがちですが、それぞれの事情はわかりづらいでしょう」確かに、年に1回会うかどうかというきょうだいも多い。「ふだんからちょっとした贈り物をするなど、『いつも申し訳ない。ありがとう』の気持ちを伝えてください。お互いの気遣いが円滑なコミュニケーションをつくり、もめない相続へとつながります」親に相続の意向を確かめたいとき、どう切り出せばいい?「単刀直入では、本音は聞けないかも。おすすめしているのは『何かおっくうなことはない?』と聞くこと。親の困りごとを聞き、手伝ううちに、相続への思いも打ち明けやすくなるでしょう」それでは相続クイズでポイントをつかんで、もめない相続を実現させよう。【Q1】相続の相談のために帰省するならどっち?(A)ひとりでふらっと(B)子どもや配偶者と一緒に【A1】(A)配偶者や子どもがいると話しづらいこともある。親の本音を聞きたいなら、ひとりでふらっと帰省しよう。自分の誕生日などにひとりで帰省し、まずは感謝を伝えよう。【Q2】頻繁に帰省している場合、きょうだいにはどう対応する。(A)特に報告しない(B)親のようすなどを情報共有する【A2】(B)頻繁に帰省すると、きょうだいから「相続を有利に進めようとたくらんでいるのでは」などと勘ぐられることも。帰省後「親は元気」「お墓の話をした」などと報告を。LINEのグループなどを活用する手も。【Q3】親と離れて暮らしている場合、帰省時に親の近くで暮らすきょうだいに対してどう対応する?(A)贈り物を持参する(B)きょうだいだから気を使わない【A3】(A)相続でもめないために、ふだんのコミュニケーションが大切。「いつも親を見てくれてありがとう」という思いを、言葉や贈り物で伝えよう。「ありがとう」「こちらこそ」の関係構築を目指して。【Q4】「相続財産は実家だけ」の家庭で、自分が実家を継ぐ場合はどうする?(A)きょうだいにはガマンしてもらうしかない(B)代償分割(金銭での補てん)を考える【A4】(B)「親の介護を担った」「実家は改修も必要」などの言い分があっても、「継ぐ自分はありがたい」と感謝すると「ほかのきょうだいにも穴埋めを」と自然に思える。お互いに譲る気持ちが大事。【Q5】自分が親の介護を中心的に担っている場合はどっち?(A)愚痴っぽくなるから、きょうだいに詳しい実情を伝えない(B)親のようすをきょうだいと共有する【A5】(B)介護は負担が大きいが、実情がわかりづらいもの。「親の資金を使い込んでいないか」と疑念を生むことも。情報を共有し病院通いが頻繁だとわかれば、医療費の察しがつく。入院などは費用の報告も。【Q6】遺産分割の協議をするとき、弁護士はどうする?(A)最初から立ち会ってもらう(B)弁護士に頼むのは最終手段【A6】(B)弁護士の存在は“もめるのが前提”に感じがち。専門家が必要なら税理士に。意見がぶつかっても、自分たちで解決策を探ろう。ただし、遺産分割の交渉ができるのは弁護士だけ。最終手段と心得て。【Q7】遺産分割協議には誰が集まる?(A)相続人のみが集まる(B)子どもの配偶者も一緒に話し合う【A7】(A)子どもの配偶者が参加するともめやすい。原則、配偶者抜きで話し合い、協議後それぞれが報告を。ただし、農家などで長男夫婦が同居の場合、遺産分割は長男の妻の生活に影響あるため参加もアリ。【Q8】遺産分割協議はどうやるべき?(A)できるだけスピーディに対処しよう(B)じっくり時間をかけて取り組もう【A8】(B)ゆっくり気持ちを整理して、じっくり話し合いを。申告後に別の資産が見つかると修正申告が必要だし、税務調査で申告漏れが発覚したら過少申告加算税などのペナルティも。期限内にミスのない申告を。【PROFILE】天野大輔公認会計士、税理士、行政書士で、税理士法人レガシィ代表。『リア王』など文学から相続の知恵を学ぶYouTube チャンネル「相続と文学」も発信中
2023年09月13日「夫が謝らない」。そんな夫にイライラしてしてしまう妻は少なくないようです。奈美さんは夫と2人の娘たちとの4人家族。夫の慎吾さんとは元々高校時代の同級生で、大人になってから再会し結婚。友達のようなふざけ合う夫婦でしたが、最近の慎吾さんは奈美さんの足を踏んでも謝らない、奈美さんや子どもを待たせても謝らないどころか、大事なものを壊しても第一声は「わざとじゃないからさ」。奈美さんは慎吾さんに注意するも、謝るどころか「あ〜怖っ」と、怒られたことに対してヘソを曲げる始末ーー。どうすれば変わってくれるのでしょうか?■前回のあらすじ結婚後、なぜか奈美に対して謝らなくなった慎吾。モヤモヤしていたある日、奈美のお気に入りの食器を慎吾が割ってしまう。しかしそれでも謝らない。理由がわからずイラつく奈美だったが…。夫にとって少し距離感がある義妹にはきちんと謝れるのに…。血のつながった家族同然に、私には何をやっても許されると思っているのでしょう。夫婦なので心を許してくれるのは構わないのですが、思いやりがなくなっているなぁと感じていました。注意して言い合いになるのも面倒なので「こういう人だから仕方がないのかな」と諦めかけているなか、ある朝起きると夫から驚くべき発言が飛び出しました…!次回に続く(全12話)毎日更新!※この漫画は実話を元に編集しています原案・ウーマンエキサイト編集部/脚本・高尾/イラスト・ ちゃんこ
2023年09月09日祖父母ともに要介護状態となったとき、3人きょうだいのうち唯一祖父母と同じ町に住んでいた母が、自身も苦しみながらも祖父母を献身的に支えてきました。そんな母が、祖父母ともに他界した今、振り返って感じる介護をしている中でやっていてよかったこととは。★関連記事:父の介護で外出できない日々にひと筋の光が!憂うつな気持ちを軽くしてくれたものとは母が直面した介護のある生活私の母は、3人きょうだいの末っ子。生まれ育った田舎に残り結婚し、私を含む3人の子どもを育ててきました。やがて、祖母が認知症を患い始めたことにより、母に訪れた介護問題。祖母のサポートをしながら慣れない家事を頑張る祖父に、母も全面的に協力していました。そんな中、祖父がある日、外出先で突然倒れ、そのまま寝たきり状態に。そのときには既に介護施設で過ごす時間が多くなっていた祖母と、突然入院した上に祖母とは別の介護施設で過ごすこととなった祖父。母は祖父母の入所後も、祖父母の寝具や衣類の洗濯、各施設との打ち合わせ、祖父母宅の管理など、母自身もフルタイムで働きながら懸命に祖父母のサポートをする日々でした。末っ子の私は当時高校生でしたが、母は私の負担が大きくなるような手伝いはさせず、私が学校や部活に集中できるよう配慮してくれていたのだろうと思います。そんなふうに毎日祖父母のために忙しくしている母を間近で見ていたため、少しでも力になれるよう、祖父母の面会にだけは私も一緒に連れて行ってもらっていました。祖母はどんどん私たちのことを忘れていくし、祖父はほとんど声も出せません。それでも、大好きな祖父母が少し反応してくれるだけで母も私もうれしいものでした。そのころから10年以上たち、祖父母ともに他界した今、母には介護をしているときにやっていてよかったと思うことがあるそうです。介護中にやっていてよかったこと母が教えてくれたのは、次のような内容でした。・介護にかかった費用、収支の記録をつけておく母が祖父母の通帳を管理していたのですが、パジャマや毛布などの生活用品から、施設の利用料金まで細かく収支をつけ、祖父母のお金の動きがわかるようにしていました。それが親戚など周りからの信頼につながったと言います。「何にどのくらい費用がかかったのか」「計算は合っているのか」とわざわざ親戚が見返すことはないのですが、しっかり管理しようとする母の姿勢や、実際にきちんと記録してきた事実に、これなら信用できると親戚にも安心してもらえたのでしょう。・自分のきょうだいと情報共有をする大きな金額が動くときや、入所先が変更になったとき、体調に変化があったときは遠くにいるきょうだいにも母は情報をシェアするようにしていました。叔父や叔母からすると、離れているからこそ、今の祖父母がどんな状態なのか把握できるだけで安心するとのこと。さらに、きょうだいと連絡を取り合うことで、母自身もひとりで悩みを抱え込むのを回避できたそうです。距離があるため、物理的に助けることが頻繁(ひんぱん)にはできない叔父と叔母は、母のこまめな連絡や金銭管理に安心して任せることができ、「あなたに助けられた」と母の頑張りにとても感謝したと言います。一番大事なのは自分自身も大切にすること忙しい介護の中で、疲労やストレス、不安に恐怖などさまざまなものと闘っていた母。祖父が入院してからも、毎日仕事帰りに各施設を訪ねてから帰宅し、夕飯作りやその他の家事をしていました。 そんな生活が続き肉体的にも精神的にも疲れ果てている中、母の友人から、「自分の時間も作っていいんだよ」という助言が。それからは、意識して自分の趣味に費やす時間を増やしていったことで、自身の心の健康を守ることができたと母は言います。その体験があったからこそ母も、知人がかつての自分と同じような境遇だと知ったとき、「自分のことも大切にしてあげてね」ということを伝えたそう。その知人もまた、母のその言葉に救われたのか涙を流したと言います。介護で悩む方はたくさんいて、やるべきことをしていたら1日が終わってしまった……という多忙な毎日を過ごしている方も少なくないのだと思います。そういった境遇の方一人ひとりが、意識して自分をいたわる時間を作っていけたらいいよね、とよく母と話しています。まとめ祖父母の介護を通じて、寂しさや焦り、不安などさまざまな葛藤を抱えながら、とても苦しい思いをした母。自分のきょうだいが近くにいないならなおさら、しっかり金銭管理をし、きょうだいとこまめに連絡を取り合うことが重要だと言います。 身内間のトラブル防止になるのに加え、厳しい状況を理解してくれる人がいるだけで、介護する側の精神的な安定にもつながるのだと教えてくれました。そして何より重要なのは、自分自身をいたわる時間を作ること。精神的にも肉体的にも大きな負担がかかる介護。私も介護問題に直面したときには、自分のできる範囲で、周りにもうまく頼りながら、サポートしていきたいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。著者/RIka.航空業界に勤めた後、3人の子どもをのびのび育てるべく田舎にUターン。子どもたちと一緒に、実家の採れたて野菜でピザを作ることに夢中なライターです。
2023年09月06日きょうだい児として育ったはちみつこさん。きょうだい児とは、障害や病気などを兄弟姉妹に持つ子どものこと。はちみつこさんにはふみちゃんという妹がいるのですが、子どものころから少し「あれ?」と感じることが多くありました。そんな矢先、「就職したはずの妹が解雇になった」と母親から電話を受けたはちみつこさん。結局ふみちゃんははちみつこさんが住むB市に引っ越すことが決まったものの、家賃はすべて母親持ち。自分とあまりにも違う扱いを不公平に感じ、はちみつこさんはふみちゃんへのイライラを抑えられません。はちみつこさんがふみちゃんにイラ立ちを募らせていたのは、当時の仕事上での待遇にも原因があったようで……?そして3年後。妹との関係は… しばらくの間ふみちゃんと距離をおいていたはちみつこさん。そんな2人の関係を変えるきっかけとなったのは、はちみつこさんの出産でした。母親から、ふみちゃんははちみつこさんにずっと憧れていること、女性としての幸せを望めない可能性があることなどを聞いたのです。親になったからこそ、母親のふみちゃんへの気持ちを理解できるようになったはちみつこさん。今ではピンチのときに助けてもらうなど、ふみちゃんを頼りにしています。まだふみちゃんを心配に思うこともあるはちみつこさんですが、限りある人生の中で、家族と暮らす「今」という時間を大切にしたいと思っているのでした。 はちみつこさんが感じたように、「親になって初めてわかった」という経験をしたことがある方は多いでしょう。たしかに、マイペースなふみちゃんとしっかりもののはちみつこさんに対し、母親の対応は平等ではなかったかもしれません。 ですが、母親はどちらの子のこともしっかりと愛していたはず。 人のきょうだい関係を羨ましく感じることもあるかもしれませんが、家族の存在は何にも代えがたいものです。 自分の家族だからこそ築ける、かけがえのない関係を大切にしていきたいですね。著者:マンガ家・イラストレーター はちみつこ
2023年08月31日発達障害の姉と妹は仲良し姉妹わが家には3歳差の仲良し姉妹がいます。自閉スペクトラム症、ADHDがある姉(現在中1)は、小1~小3は通常学級(小1は加配あり)、小4~小6は特別支援学級(情緒)、中学進学後も特別支援学級(情緒)に引き続き通っています。普段は素直で優しい姉ですが、こだわり強め、癇癪頻発、また特性から1日中しゃべり続けていることもあります。記憶力が良いため昔のことをよく覚えていて、特につらく悲しい記憶が抜けない面があります。以前交流級の男子数名からいじめにあったことがあり、学校へ行くことが怖く現在は不登校を選んでいます。妹(現在小4)は、周りをよく見ていて常に気配りできる子どもです。いつも自然に姉の面倒を見てくれていて、声かけのタイミングや話の聞き方は療育の先生より上手と思えるほどです。二人の関係は良好です。妹が姉のやりたいことを優先してくれることもありますが、妹が対戦ゲームをしたいときなどは、姉を誘って一緒に遊んでもらうこともあります。姉は話を聞いてもらいたいタイプなのですが、脈絡なく話してしまったり、話が飛び飛びになったりもするし、聞き取りにくいことも多々あります。それでも妹は相づちを入れつつ「ちゃんと聞いているよ」という姿勢で姉との会話を楽しんでいるようです。このように妹は話の聞き方一つにしても、親以上に姉への対応が上手だなと感じています。それは4歳の頃から自然に身についていったように思えます。Upload By ユーザー体験談4歳から自然と身についていた姉への「声がけの仕方」妹は小さい頃から”周囲の人を助けたい”と思う性格のようで、園や学校のお友達が困っていると自然と手助けをしていましたし、姉のフォローもいつもすすんでしてくれています。姉は話しかけられても気づかないことが多いのですが、妹は4歳くらいの頃から、姉に話しかけるときは姉の視界に入る場所に移動して名前を呼び、一旦注目させてから話すということを自然と行っていました。普段私がそのように話しかけている様子を見て、自然に習得したようです。妹が年長くらいになると、出かける際、姉に「〇〇(姉の名前)、□□(場所)に行きます。あわてないで準備します」などと姉に声がけをするようになりました。姉のパニックや癇癪に事前に気づいてくれるまた、妹は姉のパニックや癇癪に対して、落ち着くまでそっとしておいたほうがいいときと声がけをしてあげたほうがいいときの違いを感覚的に掴み、対応してくれます。それも妹が4歳頃から自然と行っていたように思います。姉がパニックや癇癪を起こしたときは、落ち着くまで待つのが1番の対応になります。妹はそのときも何も話しかけずただ待っています。そして、おさまったタイミングで、「落ち着けてよかった」など声をかけて、パニックや癇癪を起こしたことは責めません。ちゃんと落ち着けたタイミングを見極められていることもすごいことだなぁと思います。また、姉がパニックを起こしそうになる状態に気づくのがとても早く、先生がそれに気づかず進めていると、「〇〇(姉の名前)大丈夫?ちょっと休む?」と絶妙なタイミングで声をかけています。妹の声かけがもう1分遅かったら癇癪を起こしていただろうと思うことが何度もありました。癇癪を起こしてしまうと長いし、本人も周りもつらいので、一瞬の表情の変化や動きで気づいて助けてくれる妹にはとても助かっています。また姉も「ありがとう、ちょっと休みたいな」と妹の声がけだと素直に応じられることが多いです。Upload By ユーザー体験談姉のパニックを最小限に抑えてくれる妹のすばやい状況理解と対応以前療育施設で、姉と妹だけ別の部屋に案内されたときの話です。案内された部屋には、学校の机と椅子があり、その部屋に案内された時、一瞬姉の動きが止まりました。瞬時に妹はその動きに気づき「やばい!」と思ったそう。やはり姉が癇癪起こす直前の状態、体が強張る様子になっていました。いじめられて不登校になった姉は、学校を思い出させる机と椅子がとてもつらく、耐え難いものでした。療育の先生はそのことを知らなかったということもあり、異変の理由に気づきませんでした。私は、姉が学校の机と椅子が嫌なことを妹には話していなかったのですが、妹は姉が学校を連想したのかもしれないとすぐ気づき、部屋に入る前に「このお部屋は学校みたいだから〇〇(姉の名前)は苦手みたい」と療育の先生に教えてくれました。また姉には「この部屋はいやだよね。無理しなくていいと思うよ」と穏やかに声をかけていました。Upload By ユーザー体験談その後、妹が姉にその後の予定を話し、落ち着かせようとしてくれました。姉も一旦落ち着きかけたのですが、少しパニックになってしまったため、その日の療育はそのまま終わってしまいました。ですが、あのまま案内された部屋に入っていたら、1週間は荒れていたと思います。妹の気づきと素早い対応のおかげで、その日1日荒れる程度で済みました。これからも仲良し姉妹で!姉は少しでも過ごしやすいように、妹には好きを優先してほしいこのように妹には姉だけでなく、私もとても助けてもらっています。ただ、優しすぎて自己主張が苦手な面がある妹。いつも負担や我慢ばかりさせているかと思うと、親として申し訳ない気持ちもあります。ですので、母と妹2人で出かけたり、ぎゅーっと抱きしめることは欠かせません。Upload By ユーザー体験談親としては、二人がこれからも仲良し姉妹でいてもらいたいというのが何よりの望みです。姉は、素直で優しい部分はそのままで、気持ちのコントロールを徐々にできるようになってもらい、悲しみばかりに囚われず少しでも過ごしやすくなってもらいたいです。妹は……いつも自分の気持ちよりも相手のことを優先しがちなので、もっと自分のやりたいこと、好きなことを優先できるようにになってもらいたいです。サポートには本当に助かっていますが、妹には妹の人生があると思うので、その部分は我慢をさせないように親としても注意して見守っていきたいです。また妹は、家では姉をサポートし、学校では特別支援学級の子をサポートしているようです。本人も人を助けたい思いが強く、大人になったら姉の通う療育施設の先生になろうかなと話しているので、療育の先生になって支援が必要な子やその家族の支えになる存在になってくれればと思っています。イラスト/カタバミエピソード参考/naco.(監修:森先生)とっても良い妹さんですね。お母さんから妹さんへの配慮も、大変素晴らしいと感じます。発達障害のある子どもが成長するためには、親だけでなく家族全員の協力が得られるとより良いですよね。親だけではケアできない部分もあり、同年代のきょうだいからケアしてくれることは、とっても助かるでしょう。ただし、パニックや癇癪の対応は、大人でも疲れてしまうこともあるくらい大変なことです。「きょうだい児」がどんなに優秀でも、親はそれに甘え過ぎないことが大切です。「きょうだい児」にも、安心して家族に甘えたり、ときに反抗したりすることも必要です。「きょうだい児」とのコミュニケーションも大切にして、ときに親と2人っきりで甘えられる時間を意識的にとってあげること。「お世話をしてくれるから」でなく、「その子自身を愛している」こと、「その子のやりたいことを応援している」ことを、これからも今の調子でしっかりと伝えられるといいのではないかと思います。
2023年08月31日きょうだい児として育ったはちみつこさん。きょうだい児とは、障害や病気などを兄弟姉妹に持つ子どものこと。はちみつこさんにはふみちゃんという妹がいるのですが、子どものころから少し「あれ?」と感じることが多くありました。そんな矢先、就職したはずの妹が「解雇になった」と母親から電話を受けたはちみつこさん。心配になり一人暮らしをするふみちゃんの部屋を訪れると、そこは自分の部屋とは雲泥の差の広さと設備の部屋でした。しかも母親がすべて準備したと知りはちみつこさんは自分への愛情の差を感じます。退去日の迫った部屋の退去準備もままならないふみちゃんの荷造りを手伝い、部屋を後にしましたが、その後、マイペースすぎる妹との同居を母親から提案され……。ふみちゃんの就職が決まるまで金銭的なサポートはすると母親は言いますが、仕事が忙しく心の余裕がないはちみつこさん。「いいよ。」と答えることはできませんでした。次に母親が提案してきたのは… はちみつこさんが住むB市にふみちゃんを住まわせることにした母親は、不動産の本契約を2人で行ってほしいとお願いします。 「一緒に住むよりはいいか……」と受け入れたはちみつこさんでしたが、ふみちゃんは相変わらずマイペース。加えて働いているはちみつこさんより好条件の物件に住むようです。 これまでの不満が募っていたこともあり、つい母親に文句の電話をかけてしまうはちみつこさん。 結局母親の気持ちを尊重することにしたものの、ふみちゃんの理解できない言動の数々に思わず本人にイライラをぶつけてしまうのでした。沈黙を貫くふみちゃんが本当はどう感じていたのかはわかりませんが、今の状況を姉からよく思われていないことは理解していたはず。一方のはちみつこさんにとっては、母親から手厚いサポートを受ける妹を疎ましく思う気持ちがあったのでしょう。お互い思うところはあるかもしれませんが、家族は唯一無二の存在です。助け合えるのも家族だからこそ。2人が仲直りして、関係が修復できるのを祈るばかりです。著者:マンガ家・イラストレーター はちみつこ
2023年08月30日きょうだい児として育ったはちみつこさん。きょうだい児とは、障害や病気などを兄弟姉妹に持つ子どものこと。はちみつこさんにはふみちゃんという2つ下の妹がいるのですが、子どものころから少し「あれ?」と感じることが多くありました。そんな矢先、就職したはずの妹が「解雇になった」と母から電話を受けたはちみつこさん。急遽ふみちゃんに会いに行くことになったのですが……。居眠りを繰り返したことが原因で解雇されたというふみちゃん。妹は真面目だと思っていただけに、はちみつこさんにはその事実が信じられません。ですが、実はふみちゃんの居眠り癖は学生時代からあったようで……?久しぶりに会った妹の様子は… はちみつこさんがふみちゃんの体型以上に気になったのが、自分とは比較にならないほど広くてきれいな部屋でした。 母親がふみちゃんのためにいろいろ負担していたことを知り、はちみつこさんは妹への嫉妬心をにじませます。 一方のふみちゃんは部屋を退去しないといけない状況であるにもかかわらず、マイペースを崩しません。 そんなふみちゃんとの同居を母親に提案され、嫌な予感しかないはちみつこさん。「働きながらふみちゃんのサポートもしなければならないのでは……」と不安に感じてしまうのでした。 きょうだいのいる家庭では、親の愛情が平等ではないと感じたことがある人もきっといるでしょう。 親は同じように愛情を注いでいるつもりでも、子どもの性格によっては接し方を変えざるを得ない状況も。「なんで妹ばっかり」「私だけ愛情が薄い…」そんな言葉をもし子どもから掛けられたら、親としてはどう答えるのが正解なのでしょうか。 平等にしなければいけないとわかっていながらも、平等にするのが難しいきょうだい育児。 あなたが親なら、マイペースすぎるふみちゃんと、しっかりもののはちみつこさんのどちらとも平等に接することができますか?著者:マンガ家・イラストレーター はちみつこ
2023年08月29日忘れっぽい・片づけられない・口が達者な姉と、忘れられない・片づける・口下手な弟現在24歳の姉は、23歳のときに不注意優勢のADHD、15歳の弟は6歳の時に自閉スペクトラム症、13歳でLDと診断されました。姉の診断はつい最近ですが、小さい頃から忘れっぽい、片づけられない、そしてなにより口が達者でした。振り返ると特性があったと感じます。一方、弟はそんな姉とは正反対。いつまでも記憶が残り、几帳面で口下手、そして徹底してルールを守る性格です。昔はこの二人の間を取り持つのがとても大変でした。こちらを立てればあちらが立たず、まさに母である私は板挟み状態だったのです。姉を恐れる弟。母親を通して話しかけるようになったら姉が逆切れ。板挟みの私姉と弟は9歳年が離れています。そんな年齢差もあって、弟は姉を怖がって言いたいことも言えず、それが原因で癇癪を起こすことがありました……。姉が13歳くらい、弟が4歳くらいの頃のことです。弟が姉に話しかけたところ、姉が何かに夢中になっているタイミングだったようで、その際姉が「あーん?」「何?」とちょっと迷惑そうな、低い声で返事をしたそうなのです。その言い方が弟には怖かったようで、「もう少し優しく言って」とお願いしたそうなのですが、姉は特性もあって忘れてしまい、それから弟は返事が怖い、いつも怖い声の返事をされそうで話しかけられないと姉に怯えるようになってしまいました……。Upload By ユーザー体験談私からも姉に「優しく返事をして」とお願いしたのですが、何度言っても忘却の彼方。その後、弟は姉に話しかけたいときは私に「〇〇にこう言って欲しい」とお願いするようになりました。ですが、これに姉は「なぜ自分で言って来ないのか」と逆に腹を立てる始末。そして得意のよく回る口で弟を責め、弟はパニックに……。・弟は姉が何かに集中しているタイミングで声をかけない(4歳では難しかったと思いますが)・姉は怖い声ではなく、優しく返事をするという点がクリアできていれば防げていたんだろうな、と今となっては思います……。片づけられない姉 VS 絶対片づける弟また、弟は片づけが得意です。おもちゃを出してもキチンと片づけます。そんな弟と正反対の姉。やりたいゲームのカセットを探すために、持っているカセットを床に広げ、それを片づけないまま遊びだします。そうなると「今すぐ遊びたい姉 VS 何時までも出しっぱなしが許せない弟」です。お互い言葉の応酬となり、最終的には弟が大泣きして私が間に入ります。Upload By ユーザー体験談また、13歳で反抗期に入った姉は、警察さながら「片づけて」と取り締まる弟をよく思わず、さらに、私がキチンと片づける弟を褒める場面に出くわすたびにイライラしたようで、弟に対して、地味な嫌味を繰り広げていました。片づけが得意という弟も、まだ4歳です。片づけていても、欲しいパーツやミニカーがないと大騒ぎすることもあります。それを見た姉は、「片づけが上手いって言うのは、どこにどれがあるか分かっている人のことだよ。お前は片づけるのが下手!」と嫌な一言。この言葉には私も当然弟側に立ったのですが、どうしても年の離れた弟の肩を持つ私に対してもイライラするらしく、余計に口撃(口がよく回るので)が増えるだけになってしまいました。私は弟に、姉の言い方はよくないけれど、どこに何があるかわかるように、この箱にはミニカー、こっちはブロックをしまわない?などの助言をし、欲しい物がなくならない対応を提案したのですが、弟はこだわりが強く片づけ方を変えることは許してくれませんでした。このぶつかり合い、どうすれば解決できるのか……頭を抱えたものです。成長したきょうだい。24歳の姉、高校生になった弟とのトラブルは…今ではお互いに成長し、身体が娘より大きくなった弟は、言いたいこともズバッと言うようになりました。怯えていた幼い頃の姿はもうありません。ただ、片づけについては現在も正反対。二人とも自室があるのですが、姉の部屋は物が散乱し足の踏み場もない程ですが、弟はそれなりにきれいにしています。娘は客間に居座ることが多いのですが、それを息子は気に入らず「客間は、○○(姉の名前)の部屋じゃない。何でもやってもらえると思うなよ。自分の部屋をまず片づけろよ」と言っています。これに姉はうるさいなーという態度をとるくらいで、言い争いはありません。Upload By ユーザー体験談二人ともお互いの特性を理解し、今では仲が良くなりました。むしろ母はのけ者?最近は夜勤がある忙しい私のために二人して家事を分担して協力してくれたり、いつのまにか一緒に洋服を買いに行っていたり、ご飯を食べに行っていたり、ゲームの話を楽しそうに話したり……。むしろ母はのけ者扱いです。ここまで来るのにいろいろなストレスがありましたが、今なら「あんなこともあったよね」と笑い話ができる程になりました。Upload By ユーザー体験談二人きりの姉弟で、凸凹だらけ。だけど、できないところをできる人が埋めて上手くいくなら、協力しあって欲しいです。困っていることを声に出し周りに助けを求めることで、それに応えてくれる人が必ずいることを忘れずに、二人が前を向いて歩いて行ってくれることを母は願っています。イラスト/星河ばよエピソード参考/しのっぺ(監修:新美先生より)きょうだいそれぞれに特性が強いと、それぞれのこだわり・苦手ポイントがぶつかり合い、きょうだいげんかの収拾がつかないということはとてもよくありますね。一方にばかり我慢させたり、ひたすら対立しあったりしないしないよう、親としては両者の言い分をそれぞれ尊重したいものの、そう簡単にいかないこともありますよね。きょうだいでもモノや空間をできるだけ共有しないで、それぞれのテリトリーを確保するようにするというのは一つの方法です。それぞれ自分が尊重されているという実感が持てる状況で育つと、思春期を過ぎた頃には意外とほどよい距離間で、よい関係になっていくということはよく聞きます。一筋縄ではいかないものではありますが、教えていただいたエピソードのように、親御さんが両者の言い分を聞いて板挟みになりながらも、両方の思いを否定せず取り持っているうちに、いつの間にか関係がよくなってくれたというのはうれしいですね。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2023年08月29日きょうだい児として育ったはちみつこさん。きょうだい児とは、障害や病気などを兄弟姉妹に持つ子どものこと。はちみつこさんには2つ下のふみちゃんという妹がいるのですが、妹は4歳のとき、先天性疾患のため手術をし1カ月にも及ぶ入院生活を送りました。妹の入院に付き添って母親が不在の間、父親とともに祖母宅で心細く寂しい生活を送ったはちみつこさん。無事に帰ってきたふみちゃんとともに過ごすうち、少し「あれ?」と感じることが多くなっていき……。小さいころからおっとりした性格のふみちゃん。マイペースな妹に、はちみつこさんはときどき腹が立つこともあったようです。うちの妹ってなんか変…? 片付けができなかったり会話がかみ合わなかったり、次第にふみちゃんへの違和感を募らせるはちみつこさん。 妹にイライラする自分を責めたこともあるそうですが、大きなトラブルにならなかったのは、弟・しんたのおかげ。きょうだいが3人いたことでうまくバランスが取れ、母親が不在の中でも仲良く過ごすことができたようです。ところがその数年後、就職して家を出たはちみつこさんに母親から連絡が。 真面目な性格のふみちゃんが仕事を解雇されたとの話を聞き、はちみつこさんは急遽実家に帰ることにしたのでした。きょうだい間のバランスとは不思議なもので、誰かが欠けたら成り立たないという経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。はちみつこさんたちも、お互いが良い緩衝材になっていたのかもしれませんね。きょうだいとして、ときには喧嘩したり言い合ったりしたこともあるはずですが、きっとそれぞれが仲介役として仲を取り持ってきたのでしょう。ふみちゃんの解雇はびっくりする出来事ですが、今回もきょうだいの力を合わせて彼女を支えてあげてほしいですね。著者:マンガ家・イラストレーター はちみつこ
2023年08月28日きょうだい児として育ったはちみつこさん。きょうだい児とは、障害や病気などを兄弟姉妹に持つ子どものこと。はちみつこさんには、ふみちゃんという妹がいるのですが……?先天性の疾患で4歳のときに手術をすることになったふみちゃん。その間、はちみつこさんの生活はというと……。一番大変なのはふみちゃんだから…我慢しなきゃ 母親や妹に会えないだけでなく、夜は父親も不在という1カ月間を過ごしたはちみつこさん。 寂しさや心細さを感じますが、子どもながらに我慢しなければいけない状況だということはわかっていたようです。 ようやくふみちゃんが入院生活を終え母親と一緒に家に帰ってきたあとは、安堵の涙を流しながら眠るほどだったそう。そして何事もなく日常生活は元通り……。かのように思ったはちみつこさんですが、このころからふみちゃんに違和感を覚えるようになったというのでした。 環境の変化を受け入れるしかなかった、当時6歳のはちみつこさん。自分のわがままが大好きな両親を困らせてしまうことを、よくわかっていたのでしょう。そして小さい体で手術や長い入院期間に耐えたのはふみちゃんも同様。頑張る2人の娘たちを見て、両親もさぞ心を痛めたのではないでしょうか。全員にとってつらい時期だったかもしれませんが、乗り越えられたのはお互いを思い合えるはちみつこさんの家族だからこそ。 これからは、幸せいっぱいの生活が待ち受けていることを祈るばかりです。著者:マンガ家・イラストレーター はちみつこ
2023年08月27日今年9月に5人目の赤ちゃんが生まれたばかりの共働き夫婦です。上のきょうだいは9歳の長女、7歳の長男、5歳の次女、2歳の三女がいます。5人の子どもたちが毎日笑ったり泣いたりと目まぐるしいほどです。でも、良いことばかりではありません。上の子4人によるきょうだい喧嘩は日常茶飯事。ここではきょうだい喧嘩について、私たち夫婦が気をつけていることをお話しします。 ルールを事前に決めておくこれはどちらかというと、きょうだい喧嘩を「未然に防ぐ」のが目的です。きょうだい喧嘩の主な原因はおもちゃを使う順番や回数、テレビを見る順番。そこでおもちゃで遊び始めたときやテレビを見始めたときに、回数や時間を事前に決めて子どもたちに伝えるようにしています。このとき、できるだけ具体的にルールを伝えます。たとえば「3回遊んだら、おもちゃを貸す」とか「このテレビは長いから、15分のタイマーが鳴ったら次の人の順番」と事前に決めておくのです。こうすることで、自然と順番を守るようになり、きょうだい喧嘩を防げました。仮にきょうだい喧嘩が起きたとしても大ごとになるのを防げるので、事前のルール決めは本当に大事だと実感しています。 夫婦でルールを一致させる「お母さんに聞いたらダメって言われたけど、お父さんに聞いたらいいよって言われた」。この状況を発生させないように、ルールや順番を決めるときは夫婦で統一するようにしています。決められたルールは「お母さんやお父さんのルール」ではなく、「お家のルール」だと子どもたちにわかってもらうためです。 また、「夫婦間のルールの一致」がちゃんとできていないと、私たちが原因できょうだい喧嘩になることもあるので、このことに関しては徹底するようにしています。 暴力は絶対ダメ!わが家の場合はほとんど口喧嘩ですが、たまに喧嘩相手を叩いたり蹴ったりすることがあるので、このときは真剣に叱ります。基本的に私か夫のどちらかだけがきょうだい喧嘩の仲裁に入りますが、相手に暴力を振るった際には夫婦で叱ることもあります。それくらい暴力はダメなことだとわかってほしいからです。 私たちの思いが伝わっているのかはわかりませんが、今のところは「殴り合いのきょうだい喧嘩」は起きていません。ですので、これからも「暴力は絶対ダメ」ということを夫婦で子どもたちに伝えていきたいと考えています。 きょうだいが多いわが家は、「ほぼ毎日、誰かが誰かと喧嘩している」のが日常です。ですが、私と夫はきょうだい喧嘩が一概に悪いものとは思っていません。喧嘩の数だけ、「仲直り」もしているからです。とてもバタバタした毎日ですが、これからも「仲直り」の回数を増やしていきたいです。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 REIKOイラストレーター/CHIHIRO著者:守岡 みずほ
2023年08月25日「かわいい、かわいい」と言って育てたADHD次女は、自己肯定感が高い!わが家は3人きょうだいです。真面目で優等生な長女(29歳)、ユーモアがありいつもニコニコしている穏やかな長男(26歳)、そして14歳でADHDの診断を受けた次女(24歳)がいます。誕生を心待ちにされ、赤ちゃんの時から家族中で「かわいい、かわいい」と言って育てたためか、次女は自己肯定感が高く、むしろできないことだらけなのになぜそんなに自信満々?と不思議なほど。二次障害も起こらず、本当によかったと思っています。なぜそのように育ってくれたかといえば、次女が末っ子で、きょうだい仲良く育ったからだと思っています。Upload By ユーザー体験談きょうだい児である長女はみんなのお手本になってくれた存在、長男は次女と姉の橋渡し的役割を担ってくれました長女は、「お姉ちゃんは偉い」と下の子たちの尊敬を一気に集めている存在です。下の子たちは、いつも長女をお手本にしていました。ですので、親が言葉でガミガミ言わなくても「こうやればいいんだ」と自然に学んでいってくれたので、叱る場面が少なかったと思います。もちろん長女が完璧だというわけではないのですが、性格が真面目なので間違えたら自分で軌道修正をするタイプ。それをそのまま下の子たちは見習ってくれました。長女が長女であることは、私たち親にとって本当に僥倖でした。また、小さいころは2歳差の長男と次女が特に仲が良かったのですが、長男の明るいキャラクターが幸いしてか、次女と6歳違いの長女を仲間はずれにするということもありませんでした。娘2人で出かけたり、ガールズトークができるようになったのは、次女が高校生くらいになってからだったと思いますが、こうやって成長してから仲良くなれたのも、長男が長女と次女の間を取り持ってくれていたからでしょう。そして、次女。次女は、言い出したら聞かない、おこりんぼ、わがまま、そのくせ怒ったことをすぐ忘れて甘ったれてくる…そんな性格(特性?)がありますが、障害が分かるまでは次女のことは「絵に描いたような末っ子」だと思っていました(もちろん世の中の末っ子全員がそのような性格ではないですが)。「本当に末っ子だな~」と家族全員でほほえましく見守っていたのですが、それは長女、長男のおおらかさのおかげも大いにありました。次女が末っ子で本当によかったです!忘れ物、癇癪、忘れっぽい…特性によるトラブルはあったけれど、末っ子だから「あらあら…」程度でスルーできたそんな次女ですが、まったく特性によるトラブルがなかったわけではありません。次女のウィークポイントは忘れ物、失くし物、おねしょ、癇癪、その他服装などが若干だらしないところでした。小学校には制服があったのですが、上の子たちは帰宅後すぐに上着とスカート(ズボン)を脱いでハンガーにかけたのに、次女がそれをできるようになったのは、何百回も言ったあとでした(でも何百回か言えばできるようになることが分かったというのは、私にとっては収穫でした)。Upload By ユーザー体験談また、やりたくないことや嫌なこと、めんどうなことに限らず、楽しみにしていることでも忘れてしまいます。たとえば、学校から帰って「今日は○○ちゃんの家で遊ぶんだ~」と言ったのに、次の瞬間には本を読んでいて、「○○ちゃんの家に行くんじゃなかったの?」と声をかけると「あっ、そうだった」という感じです。上の子たちはそんな次女のことを「すごい難しいことを知っているのに、メチャクチャ赤ちゃんぽいところもある」、「みんなが知っていることを知らないで、誰も知らないことを知っている」と言っていました。そんな次女を上の子たちはリスペクト。次女に自信を与えてくれました。Upload By ユーザー体験談また、私にとって次女は3人目の子育て。最後の赤ちゃんだと思っていたので(実際そうなりました)、言葉が遅くてもおむつが取れなくても、「あんたはずっとしゃべらなくていいよ、ずっとおむつでいいよ」と言っていたくらいでした。次女は1歳くらいから上の子たちがしなかったイタズラはするし、1歳半になっても話さないし、いろいろ上の子どもたちと違うところは多かったです。ですが私も「あらあら…」という感じでめったにしかるようなことはなく、長女のときは「しっかり育てなければ」といろいろと厳しくしていましたが、2人目3人目になるにしたがっていい加減になってしまいました(笑)。でも、それが良かったのだと思います。現在国立大の医学部に通う次女。留年2年目、頑張っています!さて、次女は現在大学生です。一浪で国立大の医学部に入学し、一人暮らしをしています。でも留年をしてしまい現在は留年2年目で奮闘中です。一人暮らしの家でコロナ禍のオンライン授業に取り組むのは、次女の特性上非常に困難だったようです。今年度の始めに大学の相談室や学務課、担任の先生とたくさん相談して、いまは少しずつ受けられるようになりました。下宿の部屋も、これまで私が訪れると文字通り足の踏み場もない状況で、片づけるだけで3日くらいかかったのですが、一番最近行った時はかなり改善されていました。いきなり几帳面な人間に変身することはできないので、「これでは自分が損をする」という点から少しずつ良いほうに変わっていって欲しいと思って、いまは見守っています長女と長男はすでに社会人で、長女は結婚もしています。二人の子育ては完了、本当に素敵な大人になってくれました。母としては充分以上、感無量です。いまの子育ては次女一人。次女に集中できるようにしてくれて、助かっています。私の記憶する限り、一度もなかったきょうだいげんか。いつも「あんたたちの仲のいいことが、お母さんの自慢だから!」と言っていましたが、これからも言い続けていきたいです。Upload By ユーザー体験談イラスト/SAKURA※エピソード参考者のお名前はご希望により非公開とさせていただきます。(監修:森先生より)発達障害というものはあくまでも一つの個性であり、それ自体は良いものでも悪いものでもありません。環境が本人に合っていないと困りごとが出てくるというだけです。環境が合わずにストレスがかかってうつのような症状が出て本人が困ったり、環境に順応できずに暴れるなどして周囲の人が困ることは、一般に「二次障害」と呼ばれ、周りのサポートがしっかりしていて、周囲の人に受け入れられていると本人が感じられると、二次障害は起こりにくいと考えられます。また、身近にお手本となる人がいると、無理なく生活習慣を身につけることができますね。安心感を与えられると、「自分は大丈夫」という自信……自己肯定感が育ちます。自己肯定感が高いと、たとえ環境が変わっても、その都度その都度環境に適応できる方法を探っていくことができるのではないでしょうか。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
2023年08月19日息子が発達ゆっくりのため、娘ももしかしたら…?娘が産まれる少し前から息子の発達が気になっていた私……娘が産まれてすぐ、まだ産院に入院していた頃から、娘ももしかしたら発達ゆっくりさんではないかと心配していました。娘は息子と同じく産院ではすごくよく眠る赤ちゃんでしたが、息子と違った点は母乳の飲み方が上手かったこと。私自身も2人目の育児で慣れてきていたのもあるかもしれないのですが、息子のときには感じなかった力強さを感じました。しかし退院してから『抱っこしていないと眠らない、眠ってもすぐ起きる、そして物音に敏感な赤ちゃん』に豹変した息子のことがあったので、「もしかしたら、退院してから娘も豹変するんじゃ……」と不安を抱えていました。しかしいざ退院してみると、娘は入院中と全く変わらず母乳をよく飲み、よく寝る赤ちゃんでした。全く手がかからなかったので「え、2人目育児ってこんなに楽なもんなのか!?私、母としてのスキル爆上がりしてる!?」なんて勘違いするほどでした。(笑)Upload By 海乃けだま反応が返ってくる!!育児を心の底から楽しめていた時期生後2ヶ月頃になると、娘はあやすとよく笑うようになりました。息子のときには全くと言っていいほど反応がなかった"いないいないばぁ"にもニコニコ笑ってくれるではありませんか!!「こ……これがもしや……いわゆる定型発達児の反応なのか!?」あやすとすぐに反応を返してくれる娘に「めちゃくちゃ可愛いやんけーーーー!!」と親バカが炸裂し、"娘ももしかしたら……"という心配は吹き飛んでしまいました。(笑)息子のときにはしなかった寝返りも5ヶ月頃には自らしていて、それからもハイハイやつかまり立ち、離乳食の手づかみ食べやスプーン食べもすんなりと進み、10ヶ月頃には単語や指差しも出てきました。育児書に書いてある目安どおりの順調な発達に「娘は定型発達に間違いない!!」と思い込むようになりました。Upload By 海乃けだま順調に思えた発達。落ち着きのなさが気になり1歳半健診で相談するも…1歳1ヶ月頃になると、娘はひとり歩きができるようになりました。しかしこの頃、娘の成長を喜ぶ反面、少し気になることも出てきていました。腰がすわった頃から横抱きよりも縦抱きを好んでいた娘ですが、ハイハイができるようになった頃から、娘は抱っこされること自体を嫌がるようになっていたのです。ひとり歩きが安定してくるようになると、さらに落ち着きのなさが目立ち始めたので、1歳半健診で保健師さんに一応相談してみることにしました。健診をひと通り終え、落ち着きのなさ以外には特段困っていることもなく、発達の遅れも見られなかったので、保健師さんからは「様子を見ましょう」と言われました。保健師さんのその一言に「落ち着きはないけれど、診断されるほどじゃないのかもしれない」と少し安堵しました。Upload By 海乃けだま様子見と言われながらも、兄と比べて意思疎通ができていたため、発達の凸凹を受け入れたくなかった入園までの日々…1歳半健診後、定期的に保健センターの保健師さんから、娘の発達についての確認の電話がありました。その頃の娘はというと、2語文がなかなか出ずに少し心配していたものの、2歳を過ぎた頃から爆発的に言葉が出てきたこと、そしてASDの息子と比べて意思疎通も容易だったため、様子見のまま発達相談はせずにいました。正直なところ、息子にASDの診断が出たばかりだったので「息子だけじゃなく、兄妹2人とも発達障害だとしたら……娘にも診断が出るのは耐えられない」と受け入れ難い気持ちばかりが大きくなっていました。しかし、このまま幼稚園に入園して「きっと大丈夫だろう」と思う反面、「もしも集団生活についていけなかったら……」という気持ちは常に頭の隅にありました。娘が2歳半を過ぎた頃にまた保健師さんより連絡があり、発達教室のお誘いがありました。最初は断ろうと思いましたが、「一応通っておこう」と考えなおし、発達教室に参加することにしました。発達教室での娘は、落ち着きのない一面はありつつも、保健師さんの話を聞いてちゃんと動けているように感じました。「落ち着きはないけれど、このまま幼稚園にも行けそう……行けてほしい!」揺らぐ気持ちは変わらないまま、娘が定型発達であってほしい思いだけが強くなっていきました。Upload By 海乃けだま体験入園で園長先生から言われた言葉。娘への後悔…発達教室が終わり、保健師さんに発達検査(新版K式発達検査)をしてもらうことになりました。検査の結果は"年齢相応の発達指数"でしたが、保健師さんから「1対1で行う検査ではこの数値だけど、娘ちゃんには意識が逸れやすいところがあるから、集団生活だと娘ちゃんの持ってる力を発揮しづらいかもしれない」と言われました。それでもなお、私の中では、娘は定型発達であると信じたい気持ちが先行し、保健師さんの言葉を素直に受け入れることができませんでした。そんな矢先、娘の入園予定の幼稚園で、満2歳児向けの体験入園が始まりました。「何事もなく過ごしてほしい……」と祈るような気持ちで娘を体験入園させましたが、そんな私の思いとは裏腹に、娘は先生のお話中に教室を出て行ってしまったり、絵本の時間におままごとのおもちゃで遊び出したり……明らかに集団行動が苦手な様子でした。そんな娘の様子を見ていた園長先生から「海乃さん、息子さんのことでよく知ってると思うから言わせてもらうんだけどね(息子もその幼稚園に転入予定であったため、園長先生には事前に息子がASDであることを伝えていました)、娘ちゃんはどうかな?療育を受けたほうが今後の娘ちゃんのためにもなると思う」とすすめられました。園長先生からの言葉に、今までわが子2人に診断が出てしまうことが受け入れられなくて、娘の発達に期待を寄せ過ぎ、娘の発達凸凹な部分を見て見ぬふりをしてきてしまった自分を悔やみました。その体験入園の日の帰り道、泣きながら保健センターの保健師さんに電話し、児童精神科への紹介状を書いてもらいました。医師による診察の結果、娘は神経発達症(ADHDと軽度の自閉スペクトラム症)と診断されました。幼稚園入園前の3歳9ヶ月のことでした。現在、娘は幼稚園に通いながら、週1日療育園に並行通園しています。何にでも興味があり積極的に楽しむ娘は、幼稚園も療育園も、どちらも「行くー!!」と全力で楽しんでいます。Upload By 海乃けだま執筆/海乃けだま(監修:鈴木先生より)一般的に乳幼児健診などで保健師さんが「様子を見ましょう」という場合は、経過観察のみとなることが多いため、お子さんの発達に気になる点があれば、できるだけ早期にかかりつけ医に相談するのがお勧めです。病名告知は医師にしかできません。「わが子は定型発達で、障がいがあってほしくない」と思うのは、親御さんの自然な感情だと思います。それでも、お子さんの発達の特性がなくなるわけではありません。今回のケースのように悩んだ末、集団の中に入ってから他児との違いに気づき、専門医を訪れる親御さんもいます。今回、娘さんは3歳で神経発達症の診断がつきましたが、早いほうです。お子さんの発達のつまずきに悩み続けている親御さんが就学前に専門機関へ繋がれるようにするため、5歳児健診が少しずつ全国に広まりつつあります。できるだけ早期に診断して受容し、将来に向けて家族や保健師・教員・かかりつけ医等と一緒に考えて歩んでいくことが、お子さんのためには重要なのです。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
2023年08月16日小さい頃は手がかかったけど…乳幼児期におとなしく育てやすかった長女に比べて、次女は癇癪の強い子どもでした。外出先でも嫌なことがあると大きな声で泣くことも多く、親である私たちも途方に暮れてしまうことがありました。そんな次女も成長するにつれて落ち着きが出てきて、年長の学年になる頃には特に手のかかることのない女の子になりました。そして私はそのことに甘えて、してはいけないことをしてしまったのです。Upload By 吉田いらこ長女の発達関連で頭がいっぱいになり……長女が、クラスの担任の先生から発達検査を勧められたのが小学4年生。そして実際に検査を受けたのが小学5年生でした(検査は予約待ちですぐには受けられないのです……)。当時は夫が単身赴任だったので、長女に関わる全てのことを私1人で担当していました。長女の発達に関する検査を受け、学校と情報共有し、不安を感じやすい長女のためにカウンセリングの予約を入れて……と、保護者である私の毎日は格段に忙しくなりました。長女はこの社会にうまくなじんで生きていけるのか、将来経済的に自立はできるのか。そんな未来のことばかり考えてはネット検索魔になる日々を過ごしていました。関心がすべて長女に向いていて(正確に言うと、長女自身ではなく発達障害のほうに向いていて)、特に発達のことで気になることがない次女のことは完全に放置していました。Upload By 吉田いらこ次女から「私に興味ないの?」と言われた長女に障害の診断が出たことで私はショックを受けましたし、長女のことで学校や病院に足を運ぶことが増え忙しくなりました。それでも子どもたちに悟られたくないので、いつも通りふるまうようにしていました。私自身に自覚はありませんでしたが、きっと心の余裕がなくなっていたのだと思います。ある日、次女に言われたのです。「母ちゃんは私にあんまり興味ないの?」次女は深刻な感じではなくちょっとふざけた風に言ったのですが、もちろん本心では寂しかったのだろうなと思います。ふざけた風にしか伝えられなかったのかと申し訳ない気持ちになりました。しっかりしているように見えても、まだ小学生ですので甘えたい部分もあったのだろうなと感じます。きょうだいに等しく子ども全員に気を配ることの難しさを痛感しました。Upload By 吉田いらこ独り占め時間をつくる少しでも次女の不安を取り除けたら……と思い、それ以来「独り占め時間」をつくっています。学年の行事によって、下級生の次女だけが休校や早く下校することがあるので、そのときは次女と2人で遊びに行ったりしています。2人きりでお出かけするのがとても楽しいようで、たくさん甘えてくるので、いろいろ我慢させているのだなと反省しますし、子育ての難しさを感じます。これからも模索しながら姉妹どちらも楽しく過ごすことのできる家庭をつくっていけたらと思います。執筆/吉田いらこ(監修:井上先生より)きょうだいのうちどちらかが発達障害の診断があり、それに関連する不安や情報収取支援の必要性から、親がそれにかかりっきりになってしまうことは多くあります。小学生くらいのきょうだい児の場合、「(私も障害があるきょうだいと)同じくらい親にかまってほしい」など、自分ときょうだいの比較をしてしまいがちになります。また甘えたい気持ちも多くある年齢だと思います。いらこさんがされているようにきょうだい児さんが親を独り占めできる時間をつくってあげることはとても大切です。これをクオリティタイムと呼ぶこともあります。日常生活のなかで習い事の送り迎えなど、短くても無理せずとれるタイミングで行うとよいでしょう。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2023年08月08日4人きょうだいの長男は高校生なので部活も忙しく、下のきょうだいたちと遊ぶことはなかなかありませんが、できるだけごはんはみんな一緒に食べるわが家。長男はマイペースで、2歳差の長女はみんなのお世話をよくしてくれます。ある日の夕食のときに、長男から11歳離れた次女に対して、「このままだったら嫌われるよ」と話し出したのです……!次女はわがまま?長男と長女は2歳差ですが、長女と次女は9歳差で、その下に4歳差で現在2歳の次男がいます。上の子2人は初めての育児で余裕もなく、怒ってばかりの育児をしてきたせいか、わりとその場の空気を読んで対応します。 私としては、歳が離れてできた下の子2人は上のきょうだいの協力もあり、育児の経験もあるので余裕をもって育てることができ、落ち着いて子育てができていると思っていました。そんなある日の夕食のとき、長男が次女に「そんなわがままな性格のままだったら嫌われるよ!」と話し出したのです。 次女の性格は…6歳の次女はまだ甘えたい時期ということもあり、自分のやりたいことや食べたい物を主張することがあります。 そのタイミングが周りの空気を読まず自己主張だけをするので、長男はそこが気になったらしく、「例えば、ぼくがせっかくきょうだいの分もドーナツを買ってきてあげて、食べたいものを選んだはずなのに、ひと口食べて次女はもういらないと言ったり、みんなで何を食べるか話しているときに全然違うものが食べたいと言ったり、そういうのは何か違うんじゃないか? 」と。 次女は理解できるかな?長男は次女の気になったところを話し、「自分はそういうところが嫌いだから、もうやめたほうがいいよ」と。次女は腑に落ちない顔をしていたので、私がお風呂に次女と2人で入り、長男が言いたいことを次女が理解できるように話しました。「まずは、人にやってもらったら『ありがとう』と感謝しよう。人が嫌な思いをしたら『ごめんなさい』と謝ろうね」と伝えました。 長男は次女が嫌いなわけではないけど、嫌な思いをすることがあるから怒るということを理解してもらいました。次女は「うん、わかった! 」と言ってくれて、その後は自分の発言に気を付けているように感じます。 長男からすると、私たち夫婦が甘やかしている部分があるからじゃないかと思うようです。その点は私も反省し、まずは次女の態度に気を付けることにしました。次女はまだ自己主張をすることがありますが、その都度、一度話したことを思い出すように声掛けをしています。長男のおかげで家族の中で話すきっかけができてよかったです。これからも家族みんなで、お互いの良いところも悪いところも話し合っていきたいなと思います。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 松田玲子著者:松田みさと長男と次男が15歳差の2男2女の母。仕事をしながら子育てに奮闘中。現在はライターとして、自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2023年08月07日今回、ご紹介するのは、『「おかあさんといっしょ」メモリアルベストだいすきなキミに』。第12代体操のお兄さんとして4年間たくさんの元気を届けてくれた誠お兄さんの卒業記念映像集です。今年4月1日に「おかあさんといっしょ」体操のお兄さんを卒業し、新しい一歩を踏み出した福尾誠さんにお話をうかがいました。※本記事は一部『「おかあさんといっしょ」メモリアルベストだいすきなキミに』のネタバレを含みます。ご注意ください。「いろんな席に座って見え方を確認します」【イケメンで観るドラマ&映画】vol. 147『「おかあさんといっしょ」メモリアルベストだいすきなキミに』は、「おかあさんといっしょ」第12代体操のお兄さんとして、4年間たくさんの元気を届けてくれた誠お兄さんの卒業記念映像集です。「ドラネコロックンロール」「ミライクルクル」「もぐらトンネル」など、誠お兄さんが大活躍のうたクリップを収録。特典映像は「ガラピコにんじゃしゅぎょう」に加え、「からだダンダン」は「CG冒険編」「忍者編」「すわって からだダンダン」の三本立て!さらには、「そうぞうのへや」「しりたガエルのけけちゃま」のコーナーから誠お兄さん出演の名(迷!?)場面を厳選したほか、2月に行われた『「おかあさんといっしょ」ファミリーコンサート 高松公演』での卒業挨拶まで収録した豪華ラインナップ。ダイナミックなパフォーマンスやキレキレのダンスでかっこいい誠お兄さんも、ユニークでお茶目な誠お兄さんも、みんながだいすきな誠お兄さんの魅力たっぷりの決定版となっています。ーー『「おかあさんといっしょ」メモリアルベストだいすきなキミに』がリリースされると聞いたときのお気持ちを教えてください。福尾さん率直に申し上げて、ありがたいなと思いました。自分が活動してきた4年間をこのようなかたちで残していただいたことに感謝しております。ーーまずは、収録映像内の質問コーナーにつきまして、気になったところを深堀りさせていただきます。お気に入りの衣装は「ブー!スカ・パーティー!」と答えていらっしゃいました。具体的には、どのようなところがお気に入りですか?福尾さん頭です(笑)。面白くてかわいいおさるくんの顔が気に入っています。僕の顔ぴったりに作っていただいたので、自分自身がおさるくんになれたような気持ちになりました。ーー巨大なおさるくんの顔を被って踊るのは、難しいのでは?福尾さん大きいサイズで重さもあるので、距離感がつかめず、壁やほかのメンバーにぶつかってしまうことがありました。ーーもっともダンスを練習した、「ドラネコロックンロール」について教えてください。福尾さん新しいアクロバットを習得することが難しかったです。約2週間の練習期間で、できる限り良いものをお伝えしたいという気持ちで、頑張りました。ーー頑張ったあとに食べたいものは焼肉、そしてその後、ケーキだそうですね。どのようなケーキがお好きですか?福尾さんスポンジと生クリームが大好きなんです。スポンジに生クリームが塗ってあるだけで満足です。甘党で、よく甘いものを食べます。ーーコンサートの開演前は、必ずいろんな座席に座って見え方を確認されるそうですね。福尾さんある日、ステージ上から客席を見たとき、「あの席から、僕はどういうふうに見えているんだろう」と思ったんです。同じものをみなさんにお届けするわけですが、会場や席によってステージの見え方が違います。どこの席からでも、子どもたちが楽しい想い出を持って帰れるように、いろんな席に座って見え方を確認するようになりました。ーー『ファミリーコンサート』だけでなく、『だいすけお兄さんとまことお兄さんの世界迷作劇場 2023~24』のときも、同じことをされているのでしょうか?同じステージに立っている、横山だいすけお兄さんが、そのことについて何か反応されたことは?福尾さん子どもたちを楽しませたいという気持ちは同じですから、何も言わずとも、僕が見え方を確認していることはわかっていらっしゃると思います。「いろんな席に座って休憩しているな」とは思っていないはずです(笑)。ーー特典映像の卒業挨拶では、目に涙を浮かべていらっしゃいました。福尾さん僕が人前で涙を流すことは滅多にないんです。それが一生、こちらに映像として残ってしまうんですね(笑)。僕の夢は、体操のお兄さんになることでした。その夢が叶い、たくさんの方々に応援していただいたことを思い出して、涙が出てしまったのかもしれません。ーー『ファミリーコンサート』が終演し、舞台に幕が閉じられる寸前まで、誠お兄さんは幕の隙間から顔を見せてくれましたね。福尾さんあれはギリギリまで、少しでもみなさんとつながっていたい、「みんな、来てくれてありがとう。ああ、楽しい時間が終わっちゃう!」という自分の気持ちの表れなんです。ーー『「おかあさんといっしょ」ファミリーコンサート ~しれば・・・トモダチ?ぴょんぴょんびょ~ん!』では、ゲストとして、登場されています。福尾さん現役のメンバーたちが会場をあたたかくしてくれた空間にゲストとして迎え入れてもらえたことがうれしかったです。番組やコンサートでは体操の服を着て登場することが多かったのですが、このコンサートでは新たに作っていただいたオリジナルの衣装を着ています。いつ、どこから登場するのかも楽しみにしていただきたいです。ーー今後、どのような活動をしていきたいですか?福尾さん僕はこれまで体操を軸に、体を使って表現する活動を続けてきました。今後、この活動を続けながら、スポーツ健康科学の観点からも、体を動かすことの楽しさをたくさんの方々に伝えていきたいと思っています。インタビューのこぼれ話『だいすけお兄さんとまことお兄さんの世界迷作劇場2023~24』で一緒に出演している、横山だいすけお兄さんについて。「優しくて頼りになる方です。「おかあさんといっしょ」の歌のおにいさんとして長く(※在任期間は歴代最長の9年間)活動され、卒業後も第一線で活躍されている。 僕の意見を肯定して取り入れてくださったり、『世界迷作劇場』の出演メンバーのそれぞれ良いところを引き出そうとしてくださる。お兄さんのような存在です」(福尾さん)。Information『「おかあさんといっしょ」メモリアルベストだいすきなキミに』7月5日(水)より、ブルーレイ&DVD同時リリース出演:福尾 誠、秋元杏月、花田ゆういちろう、ながた まや、小野あつこ「ガラピコぷ~」の仲間たち(チョロミー、ムームー、ガラピコ)「ファンターネ!」の仲間たち(みもも、やころ、ルチータ)ブルーレイ:PCXK.50024/¥3,520(税込)DVD:PCBK-50153/¥3,520(税込)【収録時間】80分+特典映像50分企画・制作:NHKエデュケーショナル発行:NHKエンタープライズ販売元:ポニーキャニオン©2023 NHK・NED 「ファンターネ!」©NHK 「ガラピコぷ~」©NHK『「おかあさんといっしょ」ファミリーコンサート ~しれば・・・トモダチ?ぴょんぴょんびょ~ん!』8月9日(水)より、ブルーレイ&DVD&CDリリース出演:花田ゆういちろう、ながた まや、秋元杏月、佐久本和夢福尾 誠みもも、やころ、ルチータけけちゃま ほかブルーレイ:PCXK.50025/¥3,850(税込)DVD:PCBK-50155/¥3,850(税込)収録時間:64分+特典映像22分企画・制作:NHKエデュケーショナル発行:NHKエンタープライズ販売元:ポニーキャニオンCD:PCCG-02260/¥2,750(税込)企画・制作:NHKエデュケーショナル発売・販売:ポニーキャニオン「ファンターネ!」©NHK ©2023 NHK左から福尾誠さん、横山だいすけさん『だいすけお兄さんとまことお兄さんの世界迷作劇場 2023~24』2024年2月まで全国各地にて大人気公演中出演:横山だいすけ、福尾誠のだこころ、笠行眞綺、島田華衣、鈴木たけゆき、鈴木まゆり、瀬戸沙織、遠山美樹、仲西陸、森本めい、渡部光夏企画製作:アークスインターナショナル写真・園山友基文・田嶋真理 スタイリスト・山﨑厚見ヘアメイク・KEIKO(サブリメイション)写真・園山友基 文・田嶋真理 スタイリスト・山﨑厚見 ヘアメイク・KEIKO(サブリメイション)
2023年07月06日わが家は昨年5人目の赤ちゃん(四女)が生まれた共働き夫婦です。上のきょうだいには9歳の長女、7歳の長男、5歳の次女、2歳の三女がいます。5人目の赤ちゃんが生まれると上のきょうだいたちが赤ちゃん返りをしたり、気持ちが不安定になったりするのではないかと心配していました。特に気になっていたのは気分の浮き沈みが激しい「5歳の次女」でした。 家庭では浮き沈みの大きい次女次女は家の中ではとても気分の浮き沈みが大きいです。機嫌の良いときは甘えん坊でニコニコと他愛ないお話をしたり、楽しく遊んだりしています。逆に機嫌が悪いと、大泣きして手が付けられなくなったり、言葉づかいも悪くなったりととにかく大変! しかし、保育所ではまったくそんなことはないらしく、「いつもニコニコしていてしっかり者」と言われています。 きっと次女は保育所で頑張っている分、家に帰ると緊張の糸が切れて不安定になってしまっているのだろうと私は考えています。そんな次女ですが、下の子が生まれても赤ちゃん返りをしなかったのです。これはとても意外でした。むしろ、成長が感じられるようになりました。 「抱っこしたい!」と次女次女は四女のミルクが終わると、「抱っこしたい!」と言って、抱っこをしてくれるようになりました。はじめのうちは危なっかしくて、次女が抱っこをしている間はそばについていなければいけませんでした。 でも、「抱っこしている間は歩いたり、移動したりしない」というルールを作ると、ちゃんとそのルールを守れるように。それからは、もちろん近くで見守ってはいますが、安心して任せられるようになりました。抱っこするのにもずいぶん慣れて、抱っこされている四女もなんだか落ち着いているように見えます。 さらに驚いたのは…次女のお手伝いで1番助かるのは寝かしつけです。夜寝る前にミルクを飲んでから、ベビーラックに四女を入れて就寝するのですが、そのときに次女が寝かしつけをしてくれるのです。しかも、とてもじょうずで毎晩ほぼ確実に四女を寝かせてくれます。 次女曰く、「妹ちゃんの好きな音楽を鳴らして、お顔を近づけて、トントンして、(ベビーラックを)ゆらゆらしてあげる」と寝てくれるとのこと。「すごすぎる!」と素直に驚いてしまいました。最近は「私が寝かせておくから、お母さんは先に寝る部屋に行っといて」というくらい、張り切って寝かしつけをしてくれています。 抱っこも寝かしつけも本当に助かるので、必ず次女に感謝の言葉を伝えているのですが、それも次女の自信ややりがいに繋がっているようです。家事と育児に追われて、バタバタな毎日。気持ちに余裕がない日も少なくありません。「そんな毎日でも、次女に限らず、他の子どもたちの良いところや得意なところにもちゃんと気づいてあげられるようになりたい」と、次女のおかげでそう思えるようになりました。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! イラストレーター/ライコミ監修/助産師 松田玲子著者:守岡 みずほ
2023年06月28日わが家の3人の子どもたちをご紹介!Upload By 安田ふくこはじめまして。3人の男子&夫と暮らしてます、安田ふくこです。これまで、ブログやSNSで子どもたちの発達のことや日々の様子を記録していましたが、これから発達ナビでも、過去や現在のことをコラムで書けたらと思っています。まずは、わが家の子どもたちをご紹介します!・長男ハル(高校1年生、ASD・ADHDの診断)・次男ツトム(小学6年生、ADHD・ASDの診断)・三男ケイ(小学3年生、診断なし)長男ハルが診断を受けたのは、小学4年生のときです。赤ちゃんのころは、よく笑って泣いて、とても表情豊かな子どもでした!幼少期はとにかく多動!!私はハルを連れては日用品の買い物もまともにできず、早々に宅配サービスの利用に切り替えました…。言葉は2歳半くらいから発達してきましたが、しゃべる内容が分かりづらく、おっとりマイペースでコチラの話もあまり伝わらない…意思の疎通にとっても苦労した記憶があります。でも、基本は人との争いが非常にニガテな、とても優しい男の子でした。中学時代はバスケ部に所属しました(原則運動部に所属しなければならない中学でした)。でも、その「人と競い合うことがニガテ」なところは変わらず…。たくさんのことに葛藤していましたが、引退まで頑張り抜きました。今でも日課としていた4kmのジョギングや筋トレを、毎日欠かさずやっております。高校1年生の現在は、とにかく自分のルーティンがハッキリしていてそれを崩されるのがイヤみたいです!前述したジョギングや筋トレの時間をはじめ、自分で決めた勉強の時間、通学ルートなど…。環境が変わったり、予定外なことに遭遇したり、変更を要求されるとプチパニックに…(汗)。よく言えば自分が決めたことを貫くってことですが、『ときと場合』や『周囲との折り合い』についても、もうそろそろ考えられるようになると良いなと思います!一方、小学6年生の次男ツトムは、年長さんのころに診断を受けました。小さなころから現在に至るまでとにかく興味のあることが多く、ハマるとそれしか見えなくなる!呼びかけの声もほとんど聞こえなくなってしまいます。小学生になったころからずっと今も、ツトムがハマっているのは自然(虫、植物など)に関することや、宇宙、地理、国名、鉱石、菌など、種類もさまざま!親の私も分からないことだらけで…質問に答えられないこともしばしばです。それから兄ハルを上回るほどに、ゲームも大好きなので、ゲームやりたさに急いで走って帰ってきてコケてしまったり、ゲームの世界が始まれば、周囲の声かけが聞こえなくなったり…。時間を守れずに、パパに叱られることもよくあります。高学年となり、今はずいぶん切り替えられるようにもなってきましたが、どうしても頭の中は好きなことが占めるので、それ以外をするのが苦痛でたまりません。なので『集団行動』が基本の学校という場所で、よくツラくなってるなと思うことが多くありました…。Upload By 安田ふくこ発達障害のある長男と次男。診断名は同じでも、特性の現れ方は全く違っていて・・・長男ハルと次男ツトムは2人とも、「自閉スペクトラム症(ASD)とADHD」と診断名こそ同じですが、母の私からみていても、おもてに現れる特性が大分違います!それについて私自身も、興味を持ってみております。医学的なことは素人なのでよく分からないのですが、母親の私の視点からみていると、長男はどちらかといえば「ASD」、次男は「ADHD」っ気が強いんじゃないかな?と思っています。(以前、子どもたちの主治医に、ASDとADHDの特性の違いについてたずねたことがあるのですが、あまり詳しい説明を聞くことはできず。わが家の子どもたちに見られる特性が、ASDとADHDのどちらに由来するものなのかは、よく分からないままとなっています…。)Upload By 安田ふくこ今後のコラムで、ハルやツトムの幼少期に現れていた発達の特性、私が日々子どもたちに接している中で感じること、また反抗期ならではの困りごとなども書いていけたらと思います。大きくなっても騒がし…いやにぎやかな毎日ですが…みなさんどうぞよろしくお願いいたします!執筆/安田ふくこ(監修:新美先生より)安田さんはじめまして。個性豊かなごきょうだいのご紹介を読ませていただき、これからのコラムが楽しみになりました。息子さんたちは、それぞれに「自閉スペクトラム症とADHD」という同じ2つの診断名がでているけれど、それぞれおもてに出ている特性が異なっているのですね。これはとてもよくあることで、そもそも「自閉スペクトラム症」という1つの同じ診断名でさえ、特性の現れ方はさまざまです。また自閉スペクトラム症とADHDが合併していることも多いのですが、こだわりが強いと言われる自閉スペクトラム症とこだわらない・引きずらないことが1つの特徴でもあるADHDという一見真逆にも思われる特性が1人の中に共存しているのですから、特性の現れ方は人それぞれ多彩です。また年齢によって前面に目立ってくる特性が変化していくこともよくあります。安田さんの今回の記事からは、確かに長男さんの「自分の決めたことを貫く」というのはどちらかというと自閉的、次男さんの「興味が多彩」というところはADHD的に見えるところかもしれません。自閉特性なのかADHD特性なのかということは、考えているとけっこう面白くて話のネタにもなりますが、いろんな要素が影響することで一概には言いにくいところもあり、いずれにしてもご本人を理解する考え方の切り口の一つにしていくとよいかとは思います。コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2023年06月26日私には7歳・5歳・2歳・0歳の子どもがいます。4人きょうだいの上2人にはついつい「自分でやってね!」と言ってしまうし、下の子たちの面倒もたくさん頼んでしまいます。一生懸命やってくれるけど、本当は大変だよなぁ……と気づかされたことがあったのでご紹介したいと思います。「かわいいけどちょっと困る!」長男と次男は2歳半差。次男が生まれたときには「これがおめめ、これが鼻、あ~かわいいな~」なんてメロメロだった長男ですが、次男がハイハイを始めたころからかんしゃくが多発するようになりました。せっかく作った作品が壊されたり、おもちゃはよだれでべとべとにされたり。 赤ちゃん返りはほとんどなかったですが、ふとしたときに長男が「○○ちゃんはかわいいけど、ちょっと困る!」と叫んでいて、お兄ちゃんは大変だなぁと思ったのでした。 「ばあばんちに行ってくる!」次男から2歳半差で、第3子が誕生! 次男に対しては着替えやトイレなどを「自分でやってね」と言うことが多くなり、できていないと長男が「そんなこともできないのか!」と少々強く言うこともありました。妹が少し成長しておもちゃの取り合いになると、気の強い妹が勝ち取ることが多く、次男は噛まれてしまうことも多々。 お兄ちゃんにはバカにされ、妹には喧嘩で負け、親は育児・家事で忙しそう。次男は家で過ごすのがつらかったのかもしれません。しばしば「ばあばんち行ってくる」と義実家で過ごしていました。家族で「次男の気持ちを大切にしよう」と話し合って、なるべく次男の話には耳を傾けるように意識するようになりました。 「お母さんにはわからないよ!!」第3子から2歳差で第4子が生まれ、ますますバタバタな毎日。お兄ちゃんたちは自分のことは自分でできて「当たり前」とされ、下の子のお世話や簡単な家事もどんどん任されるようになりました。 しかし次男は気に入らないことがあるとキーキー叫び、物を投げたりドアをバタンと強く閉めたり、とにかくぐずり始めたらなかなか止まらず、私もイライラすることも多くなりました。 しかし、ある日長男が放った「お兄ちゃんは大変なの! おかあさんにはわからないよ!!」のひと言。私自身が年の離れた3きょうだいの末っ子だったので、言ったのでしょう。長男だってまだ7歳、次男はまだ5歳、もっと甘えたいこともあるんだよな……と反省しました。 4人も子どもがいると、毎日必ず喧嘩はあるし、上の子たちは我慢しなければいけないことも多いです。それでもきょうだいの誰かがいなくなると「つまらない!」と言っています。夜寝るときは相変わらずママの隣の争奪戦。あともう少しだけ、お兄ちゃんたちと触れ合える時間を大切にして過ごしていきたいです。 監修/助産師 松田玲子著者:小林まり3男1女の母。元小学校教員。夫は土日出勤、出張も多いNPO職員。育児の大変さを実感しながらもコツをつかみ始めてきたところ。自身の経験を中心に執筆している。
2023年06月21日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第144回目はキジトラのメロン(Melon)さまとトラのミルー(Milou)さまの登場です。まだ距離がある猫さまきょうだいの物語【フレンチ猫さま】vol.144猫さまの話をもっと聞かせて!メロンさまは4歳の女性、ミルーさまは生後6か月の男性猫さまです。メロンさまが語ります私たちはアパートの3階に住んでいます。普段の食事は『ロイヤルカナン』のカリカリです。もちろんおチビちゃんは子猫専用のものです。特別な食事としてパテを週2回いただきます。おやつはキャットファクションスナック、スティック状になっているものなどさまざまです。でも最近体重が6キロを超えたので注意が必要です。私は窓際の肘掛け椅子に座って外を見るのが好きですが、ミルーはまだ小さいので落ち着きがなくてよくわかりません。でも、ミルーは地面にあるものすべてで遊ぶのが好きです(ペットボトルのキャップ、ビニール袋など)。私たちは特別おもちゃは持っていませんが、私にとってのおもちゃはミルーです。それとダンボールが大好きです!ゴミ箱に捨てないで!!弟はとてもかわいいですが、彼を受け入れるにはまだ少し時間が必要です。飼い主から見たメロンさまとミルーさまとは2匹とも友だちからのプレゼントです。メロンは私が初めて飼った猫でした。私は長い間猫を飼いたいと思っていました。メロンはシャイで怠け者、親切で穏やかでおおらかな性格です。ミルーは好奇心旺盛で冒険好き。知的で学習能力が高いです。テレワークのおかげで、私の猫には親友がいることがわかりました。鳩が毎日私の家の窓辺を覗きに来ています。2匹の魅力は彼らの優しさです。私の気持ちをとてもよく理解しています。彼らは、私が悲しいときにハグをしてくれます。そして食べ物をもらう方法もよく知っています。メロンは私をルームメイト、親友だと思っているようです。小さなミルーは、私を母親だと思っているに違いありません。彼らは私の親友で、いつでも人生のすべてを分かち合うことにとても忠実です。ーーコロナで在宅勤務が多くなったかたもたくさんいらっしゃいますが、猫さまを飼っている家庭では日中楽しい発見がありますね。ビデオ会議に参加したり、書類を散らかしたり、いろいろな猫さまがいます。メロンさまとミルーさまの友だち(鳩)を発見した飼い主は、不在の時でも退屈していない時間を過ごしていると思ってちょっと安心したと言います。取材、文・松永学取材、文・Manabu Matsunaga
2023年06月17日どうもこんにちは、のばらです。私、悩んでます。突然ですが私、悩んでます。それは次女と末っ子のケンカの多さ!!口が達者な次女と、何かと次女に余計なこと言ってしまう末っ子。聞いてるとそれはそれはしょーーーーもない内容で、隙あらば口ゲンカが絶えません。基本放っておく方針ですが、あまり聞き捨てならない方向に向かった場合は母の仲裁が入ります。トゲトゲした心になってる時、我に返ってもらおうとお互いの良いところを聞いてみるのです。それでまだ答えてくれるうちはそれ以上口論を続けることもなくなります。幼い頃しか通用しない方法かもしれませんが、なんだかんだ言って仲良し姉弟。仲直りのあとはケロッと笑顔で一緒に遊んでくれてたりするので母も一安心です。ちなみに…2人があまりに乱暴な言葉を使ったりすると…母より長女の言葉の方が妹弟には効くみたいですよ。(母の出番なし)
2023年06月09日我が家は2人きょうだい。褒めるときにややこしいことがよく起きます。■一方を褒めるともう一方が…!片方を褒めると、もう片方が怒る!なんで!? 漫画は二太郎が怒ってますが、イチコが怒ることももちろん多々あります。別に「イチコはえらいね! それに引き換え二太郎は…」とか言ってないし! 言ったこともないし!「別にきょうだいを褒めたからってあなたができないって言ってるわけじゃないんやで」と何回説明しても、2人とも怒ります…。ということで、私はいつも褒めるときは…両方褒め。面倒くさいけど、これで平和が保たれるならいい…。「それにしてもなんで片方を褒めたら片方が怒るんやろ…」と思ってたところ、「ある現象と同じなのでは!」と気づきました。その現象とは…■この現象が起きる理由がわかれば…これ! この現象!比較したわけじゃないのに、勝手に比較されたと思って怒っちゃう感じ!…この現象に当てはめたら、私めちゃめちゃデリカシーないことしてるんかもしれない…!なぜこの現象が起こるかの理由がわかれば、子どもを平和に褒められる気がするー!ということで、自分なりに考えてみました。「比較したわけじゃないのに、比較されたと思って怒る現象」が起こりがちな理由・別の子を褒めたポイントが自分のコンプレックス(例:○○ちゃんの髪の毛、さらさらストレートでステキ! → どうせ私は天パよ!)・前に言ったことと矛盾する(例:○○ちゃんって前のテスト100点だったんだって! すごい! → 私にはテストの点数より生活面で自分でできることを増やす方が大事って言ってたのに!)・褒められた人と自分が同じ土俵に立ってると思っている(例:雲の上の存在の芸能人を褒めても何も思わないけど、友だちを褒めたらムッとする)他にもあるかもしれませんが、思いつくのはこれくらい…。ということで、きょうだいの片方を褒めるときのポイントはこちら!<きょうだいの片方を褒めるときのポイント>・もう片方のコンプレックスを刺激しない褒め方・前の発言と矛盾しないように気を配る・きょうだいの年齢差や性格の違いから、同じ土俵にはいないのをわかってもらえるように褒めるこんな褒め方面倒くさすぎる! 面倒くさすぎて褒められなくなるわ。本末転倒。ということで、これからも2人とも褒めようと思います!褒められてマイナスなことは子どもには起こらないだろうし、簡単に平和! 逆に言うと子どもたちは2倍褒められるチャンスがあるってことだしな! いいこといいこと。うんうん。「め、めんどくせぇ…」という本音は心の奥にしまい込んでがんばります…。(遠い目)
2023年05月29日自閉スペクトラム症の息子はパニック連発。そんなとき定型発達の娘は…わが家には自閉スペクトラム症のある息子と、息子より3歳年下の定型発達のがいます。息子は9歳で診断を受けました。息子は真面目で優しい子なのですが、予定変更が苦手で、とくに忘れ物をするとひどくパニックを起こしとても大変でした。忘れたら誰かに借りればいいと思うのですが、借りるという行為自体も許せないので、忘れ物をした日は、私の職場まで電話がかかってきて学校まで忘れ物を届けるということが、何度もありました。また、息子が学校から帰宅後、宿題や筆箱などを学校に忘れてきたことに気づくともっと大変です。このような場合は学校に取りに行くことになるのですが、出かけることによって帰宅後のルーティンが崩れてしまうことに息子はパニックを起こし大泣き!そんな息子を連れて、もしくは私一人で忘れ物を取りに行くことがよくあり、仕事帰りの大仕事に私はヘトヘトでした。それ以外にも宿題を間違えると、「もう終わりだ!」とこの世の終わりのように泣き叫びます。それをなだめる私は、心身共に疲れ切っていました。Upload By ユーザー体験談わが家のムードメーカー!明るい娘が息子と母親を笑わせてくれていた息子の度重なるパニックに振り回され、私がぐったりしたとき、よく定型発達の娘 が私の心をほぐしてくれました。例えば、そのころ流行っていたお笑い芸人の歌や踊りを完コピして踊ってくれたり、ダンボールなどを使ってビデオカメラやマイクをつくっては、カメラマンになってインタビューごっこをしてくれたり…。家庭の暗い雰囲気を察知すると、全然関係のないことで笑わせてくれる娘。今にして思えば、気をつかわせてしまっていたのだと思います。娘は、息子に対してもテレビのお笑いの話をしたり、一緒におもちゃの剣で遊んだり、ときには息子の背中にシールを貼ってイタズラをしていました。息子にも娘にも診断のことは伝えていませんでしたが、娘なりに息子の特性については理解していたようです。でもそのことを嫌がったり、バカにしたり、恨んだりする様子はありませんでした。娘が息子にこのように関わり続けてくれたことは、息子がほかの人と人間関係を築く上でとてもいい経験になったと思っています。Upload By ユーザー体験談「ママは私よりもお兄ちゃんの方が好きなんだよね」いつも明るい娘の言葉にショックそんな娘が、小1になったある日のことです。私と2人きりになったとき、突然娘が、「ママは私よりもお兄ちゃんの方が好きなんだよね」とボソッとつぶやきました。寂しそうな、あきらめている感じの表情を見て、私は頭が殴られたようなショックを受けました。私は息子、娘に対し平等に接していたつもりだったので、娘がそんな風に思っていたことに気づいていませんでした。ただ、息子に比べてなんでも1人でできてしまう娘を後回しにしてしまうなど、私も娘に甘えていたのかもしれません。娘はあまり泣いたりわがままを言ったりする方ではなかったので、ただただ我慢していたのでしょう。Upload By ユーザー体験談夜寝るときもそうです。私は息子と娘、2人の間に私が入って寝ていましたが、息子は寝るときもなかなか寝つけず、私はいつも息子の方を向いて機嫌を取っていました。息子を寝かせたあとに娘を見ると、すでに寝ているということが多くありました。娘は、寝るときも息子を優先している私の背中を見てどんな気持ちだったのか…それを思うと心が張り裂けそうでした。寂しい気持ちにさせていたことを、本当に申し訳なく思いました。Upload By ユーザー体験談もう寂しい思いはさせない!平等を心がけて、今は仲がいい兄妹を見守っていますこの件があってからは、以前よりも意識して娘のことを見て、相手をするように心がけたました。これが功を奏したのか分かりませんが、あれから娘がこのようなことを言ったことはありません。今は息子も中学生になり、だいぶ特性も目立たなくなってきました。また、娘と一緒に遊ぶ機会も減ってしまいましたが、娘は息子が家にいると何かにつけてちょっかいを出したりからかったりして関わっています。息子もそんな娘を無碍にせず、優しくつき合ってあげていて、本当に仲がいいと思います。私は今も「どちらかを優先することなく平等に」を心がけています。これからも2人仲良く、自分の決めた道を進んでいってほしいと思います。イラスト/SAKURAエピソード参考/ゆゆ(監修:藤井先生より)小1の娘さんの言葉は、私もいるよという娘さんのメッセージだったのかもしれませんね。その言葉を大事にして、娘さんとの時間を意識的に持たれたのだと思います。どうしても、発達障害の特性が強いお子さんの対応に追われてしまうことがあると思います。平等にと心がけていても、なかなか実行できないこともあるかと思います。複数お子さんがいる場合に、親御さんが一人ひとりのお子さんに長時間関わるのは難しいでしょう。しかし、お子さんからの話を手を止めて、体を向けて、心を向けて話を5分聞くことはできるかもしれません。1分間のハグはできるかもしれません。短い時間でも良いので、意識的に関わる時間を持つだけでも良いと思います。コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2023年05月20日NHK『おかあさんといっしょ』の第11代“歌のお兄さん”の横山だいすけと、『魔女の宅急便』『シュレック・ザ・ミュージカル』などを手掛ける脚本・演出の岸本功喜が、「親子が一緒に楽しめる、初めてのミュージカル体験にふさわしい作品をお届けしたい」という想いで制作したファミリー向けミュージカル『世界迷作劇場』。“世界の名作を、ちょっと不思議なミュージカル・コンサートに仕立て”というコンセプトで2017年に始まった本公演は、来場者数10万人を突破した人気公演だ。『世界迷作劇場 2023~24』チケット情報5月20日(土)には約3年ぶりの全国ツアー『世界迷作劇場 2023〜24』が大阪・豊中市立文化芸術センターからスタート。『アラビアンナイト』をミュージカルテーマに、名作のモチーフをふんだんに散りばめたステージを展開する。前日にはゲネプロが公開され、その全貌を明かした。幕が開くと、アラビア風の衣装に身を包んだ横山だいすけと、この3月に『おかあさんといっしょ』を卒業したばかりの第12代“体操のお兄さん”の福尾誠が登場。だいすけお兄さんはシンドバッドに、まことお兄さんはアラジンに扮し、歌とダンスで冒険の旅へといざなう。だいすけお兄さんの伸びやかな歌声が響くと、風に乗っているような浮遊感が漂い、まるで魔法のじゅうたんに乗っているよう。まことお兄さんは飛んだり、跳ねたり、得意のアクロバットも披露。客席に登場するシーンもあり、目が離せない。もちろん歌唱シーンも用意されているので、みずみずしい歌声を堪能してほしい。ミュージカルのクライマックスでは、シンドバッドとアラジンが客席みんなの力を借りる一幕もあるので、ぜひ、だいすけお兄さん、まことお兄さんを応援してほしい。第二部の前には、まことお兄さんによる『明日もげんき』の振付レクチャーも。まことお兄さんから直接、振付指導をしてもらえるという夢のような時間が待っている。歌パートの第二部では、だいすけお兄さんと、こころお姉さんことのだこころがメインボーカルを務め、おなじみの楽曲を次々と歌唱。途中、まことお兄さんがキレキレのダンスと迫力あるアクロバットを披露する楽曲も。大人気『ぼよよん行進曲』もみんなで参加しよう。約3年ぶりの全国ツアーに向けて気合十分のだいすけお兄さん、まことお兄さんたち。関西・豊中公演を皮切りに日本全国50カ所をめぐり、歌とダンスの元気いっぱいのステージを届ける。取材・文:岩本
2023年05月19日もちこさんは5人家族。もちこさんには、3歳上の兄と1歳上の姉がいます。父と母は物心ついたころから不仲で、家庭内別居状態。真面目で昔ながらの考え方をする母はノイローゼになり、子どもたちを虐待するようになったのです……。普段は愛情深くてやさしい母。しかしもちこさんたちが気に入らないことをすると、しつけといって虐待を繰り返していました。そして、直接的な暴力は日常茶飯事だったというのです。部屋を散らかしていたことで母に怒られたもちこさん。しかし怒鳴られただけでは済まず……。怒った母がいつも私たちにする「しつけ」とは… 部屋を散らかしていたもちこさんは、おしりを母に布団たたきで叩かれました。母に振るわれた暴力の中で、これが一番痛いものでした……。 叩かれたときはもちろん、そのあともジンジンと痛みは続きます。子どもたちの中では「布団たたきの刑」と呼ばれ、恐れられており、入浴時に姉に確かめてもらうと、もちこさんのおしりと太ももは真っ赤に腫れあがっていました……。 母による直接的な暴力は日常茶飯事。子どもたちは母親の恐怖支配からは逃れられませんでした。しかし、兄姉がいたことで打ち明けられる環境があったのはよかったのかもしれません。 しかし、何があっても子どもに手を上げるのはやめて欲しいです。恐怖で支配された子どもたちは親からの愛情を感じられないと思うかもしれません。育児に必要なものは恐怖ではなく、愛情です。 もちこさんの母にはまず自身がノイローゼになっていることを認識して、専門的なカウンセリングを受けるなどし、暴力や恐怖ではなにも解決できないことを自覚してほしいですね。 ▼児童相談所全国共通ダイヤル育児や子育てに悩んだときなどの相談窓口です。全国共通ダイヤル「189」に電話をかけると、発信した電話の市内局番等から当該地域を特定し、管轄する児童相談所に電話が転送されます。子どもが虐待されているかもと思ったとき、自分の子育てがつらくて子どもにあたってしまうときなどに、専門家に相談することができます。電話番号:189(いちはやく) ▼24時間子供SOSダイヤル いじめやその他の子どものSOS全てにおいて、子どもや保護者などが夜間・休日を含めて24時間、相談を受け付けている全国共通のダイヤル。都道府県及び指定都市教育委員会などにより運営されています。電話番号:0120-0-78310(なやみいおう)著者:マンガ家・イラストレーター もちこ再構築中のサレ妻。2歳差男児たちの母。ブログやインスタグラムで再構築の日常、育児漫画、実母から虐待されていた話、結婚詐欺にあった話、豊胸&脂肪吸引レポ等、自身の体験漫画を描いている。コミック『結婚生活の半分以上不倫サレてました 夫と不倫相手を地獄に堕とす』(KADOKAWA)発売中。
2023年05月19日保育士の中田馨さんが、きょうだいげんかについて教えてくれました。「なるべくなら見守りたい…」「どんなタイミンングで介入するべき?」など、パパやママはきょうだいげんかについて様々な疑問を抱えていることでしょう。ぜひ参考にしてくださいね。こんにちは。保育士の中田馨です。皆さんは、お子さん同士のきょうだいげんかで困っていることはありませんか?きょうだいげんかは、きょうだいだからこそ激しくなりがちです。お友だちとはほとんどけんかをしない子も、きょうだいなら容赦なく叩いたり、言って欲しくない言葉を言い合ったりするのではないでしょうか?そんな姿を見ていると、親もヒートアップすることも…!さて、どう対応したらよいでしょうか? 「お兄ちゃんだから…」「妹だから…」はNG!?「お兄ちゃんなんだから我慢しなさい」「まだあなたは小さいんだからできないでしょ」という言葉を使いがちではありませんか?子どもは好き好んで、兄姉、弟妹に生まれたわけではありません。ただ年齢が大きい、小さいという理由だけで「お兄ちゃんなんだから我慢しなさい」など言われても納得しないのではないでしょうか?例えばおもちゃの取り合いの場合、お兄ちゃんのおもちゃを妹が使ってけんかが起きた時には「お兄ちゃんに貸してって聞いたかな?」とまず妹に尋ねるのが筋でしょう。また、共用のおもちゃだった場合、先に使っている子が優先になるでしょう。一緒にあそんでいるときに、遊び方の意見が合わなくなった場合は「さて、どうしたらいいかな?」とじっくり話し合いをするのがよいでしょう。どの場面も、慌てて親が介入して解決する必要はなく、子どもの感情の動きを見つつ、親は「さあ、どうしようか?」など、少し介入する程度に留め、子どもの解決する力を信じて待ちましょう。ちなみに私の場合、息子には「女の子を叩くのはイヤ!」と言っていました。しかし、子どもにとっては「女の子だから」「男の子だから」というのは「妹がおもちゃ取ってきたのに、なんなんだよそれ!」と、少し理不尽に感じてしまっていたかもしれませんね。 まずはルール決めから始めてみましょう!「子どもの解決する力を信じて待ちましょう」と言ったものの、きょうだいげんかが毎日勃発したら…!本当にストレスになりますよね。分かります!分かります!私の家でもそんな時期がありましたから。そんな時にはまずは、子どもたち同士でルールを決めさせてみましょう。相手が使っているものを使いたくなったら「貸して」や「コレ使ってもいい?」など尋ねることから始まり、けんかをしても最後は「ごめんなさい」や握手をして仲直りすることなど。低年齢児のお子さんはまだ難しいかもしれませんが、ある程度年齢が上がると、親が一方的に決めるのではなく、子どもと一緒に話をしながら決められるはずです。また、介入する場合は「やめなさい!!」と親もいきなり頂点から介入するのではなく「あらら。どうしたの?」など尋ねるような言葉を使うことで、親の感情を揺さぶられずに対応することができますよ。 きょうだいげんかする中で子どもたちは、我慢や手加減、相手の気持ち、自分の気持ちを学ぶことができます。人間関係を学ぶよい機会だと思いつつ、親は見守れるとよいですね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
2023年05月17日保育士の中田馨さんが、きょうだいげんかについて教えてくれました。小さな頃は特にきょうだいげんかをよくするという家庭も多いかもしれませんね。きょうだいげんかの対応に悩んでいる親御さんもいることでしょう。年代別の対応などもお話してくれているので、ぜひ参考にしてくださいね。こんにちは。保育士の中田馨です。今日のテーマはきょうだいげんか。皆さんはお子さん同士のきょうだいげんかに困っていませんか?我が家の子どもたちは、18歳と14歳ですので、もうきょうだいげんかをすることはほとんどなくなりましたが、幼少期はよくけんかをしていました。きょうだいげんかは、きょうだいだからこそ激しくなりがちです。お友だちとはほとんどけんかをしない子も、きょうだいなら容赦なく叩いたり、言って欲しくない言葉を言い合ったりするのではないでしょうか?そんな姿を見ていると、親もヒートアップすることも…!さて、どう対応したらよいでしょうか? 上の子が幼児期の前半(1~3歳ごろ)のお子さんの場合そもそも、きょうだいげんかは止めた方がよいのでしょうか?きょうだいげんかは、基本的に「親は見守る」と良いと思います。ただ、それは年齢によって変わってきます。例えば、幼児期の前半(1~3歳ごろ)のお子さんの場合、人とのかかわり方がまだ分かっていません。その上、自分の気持ちを言葉で伝えることもまだ未熟です。ですので、叩く、押し倒す、引っ張る、噛むなどの行動に出ることがあります。そんな時は、間に入って「おもちゃを取られて嫌だったのね」と子どもの気持ちに共感しつつ「叩かれると痛いの。たたかないで欲しい」と伝えます。その際、「あなたはどうしていつもそうなの?」「本当に乱暴な子ね!」など、子どもを決めつけるような言葉を言わないようにしましょう。そうするに至った理由が必ずあるはずです。その理由(子どもの気持ち)を、親が見つけるだけで、子どもにかける言葉が変わってくるはずです。 幼児期の後半(4~6歳ごろ)のお子さんの場合お子さん(上の子)の年齢が幼児期後半(4~6歳)ごろになると、言葉が発達してきますし、これまで様々な経験をしてきていますので、感情のコントロールや手加減もできるようになってきます。ですので、ちょっとしたけんかでしたら「大人は見守る」が原則です。ただしきょうだいげんかですので、容赦なくいく場合もあります。力も強くなってきているので、手加減できないこともあります。「手が出始めたらきょうだいげんかの仲裁に入る」など、ある程度の目安をお父さんやお母さんの中で決めておくとよいでしょう。どの年齢でも、叩く、蹴る、噛む、暴言などはしっかり止めるが基本です。止める際に大切なのは、まずは子どもの行動を止めること。間に入ったり、抱き上げたり、少し離れた場所に連れて行ったりします。そして、子どもと正面で向き合い、目の高さにしゃがみ目を合わせながらして欲しくないことを伝えます。 きょうだいげんかする中で子どもたちは、我慢や手加減、相手の気持ち、自分の気持ちを学ぶことができます。人間関係を学ぶよい機会だと思いつつ、親は見守れるとよいですね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
2023年05月14日