ボンサイラボは29日、ドイツ・ニュルンベルクで開催中のトイフェア「Spielwaren messe」にて、安全面に配慮し玩具市場にフォーカスした3Dプリンタ「BS TOY(ビーエス・トイ)」を発表した。販売開始は2015年末を予定。「BS TOY」は、筐体サイズが20cmのキューブ型、重さ約2kgという小型で安全面に配慮したデザインの小型3Dプリンタ。コンパクトな筐体ながらも、13cm(幅)×12.5cm(奥行)×10cm(高さ)という造形サイズを実現している。また、熱融解方式の3Dプリンタはフィラメント材料を200℃前後で融解させるのが一般的だが、同社のパートナー企業である米Polymakrが「BS TOY」向けに開発した、通常の半分以下の80℃という低温で造形できる新素材フィラメント「LT80」(Low Temperature)を使用することで、安全かつ仕上がりが軟らかで強度も高く、生物分解性で環境にも配慮され、米国FDA認可の原材料により子どもにも安全の造形物を作成することが可能となっている。ちなみに同社は、130℃で造形ができる「LT130」も参考出品しており、今後の商品化に向けて改良していくとしている。なお、現段階では無色のみだが、発売時にはカラーバリエーションも用意するとのことだ。このほかの「BS TOY」の仕様として、ノズル径が0.4mm標準(0.2mm~0.5mmの全4種類)、積層ピッチ0.1mm推奨。主要部品はすべて日本製を使用し、機械精度にもこだわった"ジャパン・クオリティ"だとしている。ちなみに「BS TOY」は「LT80」のほかに、通常のフィラメントも使用できる。なお、1月30日まで東京都・有明の東京ビッグサイトで開催中の「3D Printing 2015」会場内にある3Dプリンター振興協議会ブース内において、「TL80」ならびに「TL130」のデモを実施している。
2015年01月29日4月18日(土)に公開される『ドラゴンボールZ』の劇場版最新作『ドラゴンボールZ 復活の「F」』がIMAXデジタルシアターで3D上映されることが発表された。前作『DRAGON BALL Z 神と神』もIMAXシアターで上映されたが、本作は日本映画史上初となる3Dで上映される。その他の写真『ドラゴンボールZ…』は、鳥山明が原作だけでなく、脚本とキャラクターデザインを務め、悟空と仲間たちの前に立ちはだかる復活を遂げた最強最悪の敵フリーザとの戦いを描く。鳥山明自身が「すさまじい対戦」と太鼓判を押す本作が、IMAX3Dでどのような“神次元バトル”を見せてくれるのか期待が高まる。『ドラゴンボールZ復活の「F」』4月18日(土)公開
2015年01月28日チームラボは、3Dプリンタを利用してオリジナルのスマホケースを製作・購入可能なKDDIのWebサービス「3D PRINT LAB.」の制作を担当したことを発表した。利用料金は3,980円 (税抜・送料込、一律料金)。「3D PRINT LAB.」は、 Webブラウザ上でデザインしたスマホケースを高性能3Dプリンタで造形し、 約2週間で注文者が指定した住所へ届けるサービス。 同サービスの制作は、チームラボとDMM.comの「DMM.make 3Dプリント」が連携して行っており、チームラボはサービス企画や3Dエンジン設計、システム構築を担当。 スマホケースの造形は「DMM.make 3Dプリント」にて行い、ベースとなるスマホケースのデザインは、PRODUCT DESIGN CENTER代表/プロダクトデザイナーの鈴木啓太氏が手がけた。また、同サービスでは、好みのベースデザインやカラ―、 立体スタンプを選んで配置するシンプルな操作でデザインのカスタマイズを行うことができる。選択可能なのは、ベース(5種)、ケースカラー(5色)、立体スタンプ(約80種)。チームラボが開発した3Dエンジンによって、どの立体スタンプを選んでもスマホケースとの隙間も自動で埋められる仕様になっているため、3Dモデリングの知識や経験がないユーザーでも操作可能なものになっているという。そのほか、対応しているスマートフォンの機種は、Androidスマートフォン(isai VL LGV31、Xperia Z3 SOL26、Xperia Z1 SOL23、Xperia UL SOL22、Xperia VL SOL21、HTC J butterfly HTL23)、iPhone 6/iPhone5s/iPhone5/iPhone4S。デザイナー・吉岡徳仁氏が本体デザインを担当した「FirefoxOS Fx0」に関しても、2015年2月下旬より対応予定。なお、 同サービスはPCからのみ利用可能となっており、申し込みにあたってau IDが必要。推奨ブラウザはWindowsの場合、Internet Explorer Ver.11以降、Fire Fox Ver.24以降、Google Chrome Ver.31以降。Mac OSの場合、Safari Ver.6以降となっている。
2015年01月27日XYZプリンティングジャパンは26日、ABS/PLA両対応の2色出力3Dプリンタ「ダヴィンチ 2.0A Duo」を発表した。価格は税込89,800円。家電量販店やネットショップ、同社Webサイトなどで同日より発売する。「ダヴィンチ 2.0A Duo」は、対応素材にABS樹脂のほか、PLA(ポリ乳酸)樹脂にも対応した、2色出力の3Dプリンタ。PLAはABSより堅く、出力中の温度変化による変性が少ないという特徴がある。一方、ABS樹脂はPLAより表面処理や塗装が行いやすいという特徴があり、出力オブジェクトに応じて、素材を選択できるようになった。また、前モデル「ダヴィンチ 2.0 Duo」に続き、デュアルノズルを搭載。2色カラーでの出力に対応する。主な仕様は、印刷方式が熱溶解樹脂積層方式、印刷ヘッド数がデュアル、ヘッド直径が1.75mm、ノズル直径が0.4mm、積層ピッチが0.1/0.2/0.3/0.4mm、最大出力サイズが150×200×200mmなど。インタフェースはUSB 2.0。対応データフォーマットはSTL、XYZ Format(独自)。本体サイズはW468×H510×D558mm、重量は24.5kg。対応OSはWindows 7以降、OS X 10.8以降。なお、「ダヴィンチ 2.0A Duo」の発売にともない、前モデル「ダヴィンチ 2.0 Duo」の販売は終了するが、サポートは継続する。また、「ダヴィンチ 2.0 Duo」ユーザー向けにPLA樹脂対応のバージョンアップを、2月より22,800円(税込、往復送料込)で提供する予定。
2015年01月27日新しい年を迎え本連載も2年目に入りました。大田区3Dプリンタメーカ スマイルリンクの大林万利子です。年が改まり、当社でも3Dプリンタの出力物を飾りエントランスのディスプレイを刷新しました。ちょっとした小物を飾るだけでも雰囲気が変わります。無料の3Dデータがアップされているサイト(図1)もデータが日々充実してきていますので、試してみてはいかがでしょうか。○成人式に3Dボディースキャナ(人体スキャン)当社では人体の3Dデータが取れるボディースキャナの取扱い及びプリントサービス(図2)を始めました。先日の成人式の日に記念としてフルカラー3Dプリントしたのが図3です。これはハイエンドの3Dプリンタで造形したもので、石膏でできています。ターンテーブル上で1分間回ることで全身360度のデータを取ることができます。その後パソコン上でデータを重ね合わせるなどの処理をして、3Dプリンタで出力します。これからは写真だけでなく、フルカラーのフィギュアでカタチを残しておくのも楽しいかもしれません。○「積層ピッチ」と「造形時間」についてさて、今回は沢山のご質問を頂く「積層ピッチ」についてお話しします。パーソナル3Dプリンタの多くはFDM(積層溶解)方式を取っており、「ホットエンド(溶けたプラスチックの出口)の先端からソフトクリームを重ねるように」造形しています(詳細は第1回をご覧ください)。そこでよくお客様からお問合せを頂くのが「積層ピッチ」についてです。積層ピッチとはホットエンドが描く1層の大きさを言います(図4)。当社の3DプリンタDS1000の最少の積層ピッチは0.05mmです。積層ピッチはユーザー側で指定することができます(DS1000の場合0.05mmから0.35の間で設定が可能です)。○積層ピッチを小さくすると時間が・・・例えば私がDS1000の最少積層ピッチである「0.05mm」を指定して積層すると、1mm重ねるために20層重ねる計算になります(1÷0.05=20)。積層ピッチを「0.25」にした場合には、4層ですむことになり(1÷0.25=4)5倍速く造形できることになります(図5)。一般的に積層ピッチを細かくした方がきれいな造形ができますが、一方で造形時間は長くなるという欠点もでてきます(積層ピッチ以外の設定値を固定した場合。実際には吐出量、吐出スピード、中身の詰め具合等によっても造形時間は変化します)。実際に私が使う積層ピッチは殆ど0.1mmか0.25mmです。FDM方式のパーソナル3Dプリンタでは、積層ピッチの調整によって見栄えを改善することはできても、層の縞を完全にみえなくすることは難しいようです。積層方向を変更するなどみなさん造形時に工夫を重ねているようです。3Dプリンタにはデフォルトの値が設定されていますので、まずはそこからスタートして、いろいろ試してみることをお勧めします。今週の28日から東京ビッグサイトにて開催される3D Printing2015に当社もブース出展します。冒頭にご紹介したボディースキャナも体験頂けます。よろしければスマイルリンクブースにてお試しください。次回は3Dプリンタの現状について3D Printing2015の会場の様子を含めてレポートしたいと思います。お楽しみに。
2015年01月27日KDDI、沖縄セルラーは、3Dプリンタを利用したオリジナルスマートフォンケースの作成サービス「3D PRINT LAB.」を27日より提供する。サービス利用料は税別3,980円(送料込)。「3D PRINT LAB.」は、ウェブページ上で利用者がデザインしたスマートフォンケースを3Dプリンタで造形し、指定住所まで届けてくれるサービス。ケースデザインは、5種のベースデザイン、5種のカラー、約80種の立体スタンプを選んで配置し、最短約3分で作ることができる。対応機種はAndroidスマートフォンがisai VL LGV31、Xperia Z3 SOL26、Xperia Z1 SOL23、Xperia UL SOL22、Xperia VL SOL21、HTC J butterfly HTL21の6機種、iPhoneが、iPhone 6/iPhone 5s/iPhone 5/iPhone 4Sの4機種、ほか2月下旬からはFirefoxOS Fx0も対応する。利用にあたってはau IDが必要。パソコンからのみ申込みを受け付ける。パソコンの利用環境はWindowsがInternet Explorer Ver.11以降、Fire Fox Ver.24以降、Google Chrome Ver.31以降。MacがSafari Ver.6以降。決済はauかんたん決済(通信料金合算支払い、クレジット支払いに対応)で行う。納期は注文より2週間以内。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年01月26日KDDI、沖縄セルラーは3Dプリンタを活用してオリジナルのスマホケースの製作・購入ができるサービス「3D PRINT LAB.」を1月27日より提供開始すると発表した。同サービスは、Webページ上で自分でデザインしたスマホケースを、高性能3Dプリンタで造形し、指定した住所で受け取れるというもの。ベースデザイン(5種)、カラー(5色)、立体スタンプ(約80種)を選んで配置するだけで、オリジナルケースを作ることができる。なお、ケースの造形はDMM.comの「DMM.make 3Dプリントサービス連携・API」を利用するほか、ベースとなるスマホケースのデザインは、プロダクトデザイナー・鈴木啓太氏が手掛ける。また、WEB上で3Dデータ作成・デザインができる機能は、チームラボの3Dモデリングエンジンによって実現した。料金は一律3980円(税抜・送料込)で、納期は注文より2週間以内。決済方法はauかんたん決済(「通信料金合算支払い」「クレジット支払い」に対応)となる。
2015年01月26日XYZプリンティングジャパンは、パーソナル3Dプリンタ「ダヴィンチ」シリーズの新モデルとして、2色出力、ABS樹脂、PLA樹脂に対応した「ダヴィンチ 2.0A Duo」の販売を開始した。販売店は、ダヴィンチシリーズを取り扱う家電量販店、ネットショップ、同社Webストアなど。価格は8万9,800円。「ダヴィンチ 2.0A Duo」は、ABS樹脂のほか、PLA(ポリ乳酸)樹脂フィラメントによる出力にも対応した2色出力の3Dプリンタ。PLA樹脂で出力したオブジェクトには、出力中の温度変化による変形が少ないという特徴がある。一方、既存のABS樹脂はPLA樹脂と比較して、表面処理や塗装の面で優れた面があるという。同機種では、出力するオブジェクトの特性に合わせて使用するフィラメントをABS樹脂かPLA樹脂かを選択できるため、例えばスマホケースなど薄いものには温度変化による収縮が少ないPLA樹脂を、模型などの出力後に塗装するものにはABS樹脂を使うといった選択が簡単に行えるということだ。PLA樹脂フィラメントのカートリッジは既存のABS樹脂のものと同型で、ユーザーはフィラメントを交換することで樹脂を変更できる。さらに、「ダヴィンチ 2.0A Duo」は2つの出力ノズルを搭載し、2色のフィラメントを同時に使った出力も可能。これにより、色のコントラストを表現したカラフルなデザインの作品や、最終的には切り取る部分の色を変えてより精巧で完成度に優れた作品づくりが可能となっている。また、従来モデルの「ダヴィンチ 1.0」もしくは「ダヴィンチ 2.0 Duo」のユーザーを対象に、PLA樹脂およびABS樹脂対応プリントヘッドへのバージョンアップサービス「PLA対応バージョンアップサービス」(有料)を、2月よりスタートするという。価格は、ダヴィンチ1.0のPLA対応バージョンアップサービス一式が1万9,800円、ダヴィンチ2.0のPLA対応バージョンアップサービス一式が2万2,800円(ともに往復の送料込、ただし、離島や一部地域は追加送料がかかる場合あり)となっている。なお、ダヴィンチ 2.0A Duoの本体サイズは468mm(幅)×510mm(高さ)×558mm(奥行)、重量は約24.5kg(本体のみ)。印刷方式はFFF/熱溶解フィラメント製法。プリントヘッドはデュアルヘッド(2色)で、ヘッド直径は1.75mm、ノズル直径は0.4mm。積層ピッチは0.1mm / 0.2mm / 0.3mm / 0.4mm。対応ファイルはSTL、XYZフォーマット。最大出力サイズは150mm(幅)×200mm(高さ)×200mm(奥行)。インタフェースはUSB 2.0。対応OSはWindows 7以降、OS X 10.8以降。
2015年01月26日Microchip Technologyは1月23日、3Dジェスチャ検出に機能を絞り込み、簡単にコンシューマおよび組み込み機器の設計に3Dジェスチャ認識機能を追加することができるコントローラ「MGC3030」を発表した。同製品は、無償で提供されているAUREAグラフィカルユーザインタフェース(GUI)を利用すると、簡単に各種の設定を行うことができる。さらに、汎用ポート(Gesture Port)を利用すると、ホストMCUを使わずにジェスチャ検出機能を実装することが可能な他、同製品の32ビットDSPはリアルタイムでジェスチャ認識を高速処理し、外付けカメラもホストコントローラも使わずに自然な機器操作を実現できる。また、設計プロセスをより簡単にして市場投入までの期間を短縮するため、同製品では「GestIC」ファミリ開発ツールを最大限活用する。例えば、Colibri Gesture Suiteは、「MGC3030」が内蔵する使いやすいジェスチャ機能ソフトウェアライブラリで、人間の手の自然な動きを認識し、機器を直感的かつ快適に操作できる。例えば、機器に触れずにフリックやエアホイールといったジェスチャ、近接検出などでオーディオトラックの変更、ボリュームの調整、バックライトの点灯など、多くの操作を実行できる。このような全てのジェスチャをオンチップで処理できるため、少ない開発労力で魅力的なユーザーインタフェースを実装できる。この他、「GestIC」テクノロジによるプログラマブルな近接検出による自動復帰機能は約100uWの消費電力で動作できるため、消費電力が厳しく制限されるアプリケーションでもジェスチャセンシングを常時有効にできる。また、ユーザーの操作が検出されたらシステムをフルセンシングモードに切り換え、ユーザーがセンシング範囲から離れたら、低消費電力モードに戻すことで消費電力を大きく低減できる。これらの特徴と機能により、低コスト、低労力でジェスチャ検出機能を大量生産製品に組み込むことができるとしている。なお、パッケージは28ピンSSOP。
2015年01月24日ドスパラは、ドスパラは、スマートフォンをマウントし、ステレオペアで作成した3D画像や動画を鑑賞できるヘッドマウント型レンズ「DN-12690」を、同社運営の「上海問屋」で販売開始した。価格は1,599円。同製品は、スマートフォンをマウントし、ステレオペアで作成した画像や動画などを、「平行法」を用いて立体的に観賞可能にするヘッドマウント型レンズである。スマートフォンは、本体のフタ部分を開け、吸盤部分に取り付ける。装着可能なスマートフォンは、液晶ディスプレイが3.5インチ~5.6インチ、本体サイズが縦15×横8cmまでの機種(iPhone 6は装着可、iPhone 6 Plusは装着不可)。ケース部スリットから充電ケーブルやイヤホンなどを接続したままの動画再生もできる(スマートフォンの端子の位置によっては非対応)。また、レンズ幅(間隔)の調節が可能である。本体のサイズはW155×H90×D115mm、重量は135gとなっている。
2015年01月21日NTTデータエンジニアリングシステムズ(NDES)は1月21日、独EOS製の3Dプリンタの造形トレーニングプログラムの提供を2月1日より開始すると発表した。EOSの3Dプリンタはコンシューマー向けの3Dプリンタとは異なり、最終製品の量産も視野に入れたハイエンドな装置として開発されているため、造形物のデータ設計から造形までをトータルに含めた製造プロセスを確立する必要がある。NDESが提供を開始する造形トレーニングプログラムは、3Dプリンタを活用するための高度なトレーニングと、最終製品の量産を実現するためのアプリケーションコンサルティングまで、ハイエンド3Dプリンタの早期導入を実現するための総合的な内容となる。価格は68万円~で、オンサイトまたは同社のAMデザインラボによる講習で5名まで受講が可能だ。同プログラムの内容は以下の通り。基礎トレーニング内容: 装置の運用に必要な基礎知識と操作方法対象機種: EOS M、EOSINT P3 、EOSINT P7、FORMIGA受講日数: 5日3Dデータ設計手法トレーニング内容: 従来の工法とは異なる、3Dプリンタの利点を生かした設計をするための知識 (設計ルールの学習と造形限界の把握、高度な造形を実現するための留意点と手法、高度なサポート構造体の設計)対応機種: EOS M受講日数: 2日レーザー照射パラメータ設計トレーニング内容: 造形物の物性改良や材料開発に必要なパラーメータの活用法 (パラーメータについての学習、パラメータの編集方法、目的に応じたパラメータ調整に関する知識と検証方法)対応機種: EOS M受講日数: 2日アプリケーションコンサルティング内容: 金属積層造形技術を用いた最終製品の量産を実現するための総合支援サービス (実現可能性の検討、材料開発支援、製品開発支援、品質管理支援など)対応機種: EOS M
2015年01月21日○建築で対象となる3D点群の規模とその目的建築分野ではこうした建築物の3D点群データ化において、「設計」「工事中(施工)」「完成後の保守(補修工事)」「リフォーム」などの各作業段階において、それぞれ個別のメリットが存在します。撮影対象の規模としては、大きく複雑な建築物(所謂ゼネコンが請け負うような、高層ビルやプラント、橋やトンネルなど)に対して、3D点群スキャンの活用が行われることが多いです。その理由ですが、高精度で広範囲を3DスキャンできるLIDAR式スキャナーは、ゼネコンや重工業会社に土木系の測量会社など、この目的に沿った大企業でないとすぐには購入できないような高額な製品であることが普通だからです。そもそも、高精度な計測器とは、使用する人も少ないので、高額であるのが普通ですが(ちなみに筆者の前職の東陽テクニカは計測器の会社でした)。また、広範囲の3Dスキャンが活きるのは大きく複雑な建築物です。複雑な建築物ほど、設計通りのものを現場で作れているかを施工中になるべく小さなコストで確認していきたいので、3D点群データ取得して、デジタルに自動化していくことや、建築中の各途中段階で(例えば鉄骨のみの状態で)データとしてアーカイブしてゆくことが活きてきます。もちろん戸建てを建てる程度の施工でも、デジタル化して3D形状を保存することは当然メリットがありますが、戸建てを建てる程度の工事規模では、配管や、寸法のチェックなどは、人数さえかければ直接できますので、高価格のスキャナーが活きる規模ではないと言えます(注:今後、高精度もしくは中くらいの精度の広範囲3Dスキャンが低価格化してくると、規模が少ない(予算が多くない)工事でも、3D点群化の応用が伸びる可能性はあります。本連載の"第66回"で紹介したMatterportも、この低価格化を狙うものと言えます)。こうしたスキャナーで3D計測すれば、建築物の構造や寸法(各点のカラーも取れるので色合いも)をデジタルに保存することができるますので、設計図が3D CADで作成してある建築物であるものであれば、その設計図の3D CADデータとの(形状同士の)比較がそのままできます。画像での処理とは違い、点群は実スケールそのものでデータを取得できるので、なおさらこういった設計図と実際の建築物の比較が容易です。当然ながら部分的な寸法を測りたい場合も、その場で実物の長さや幅などの寸法を測るわけではなく、複雑な形をした対象でも、その形のままの形状をデジタル的にとらえていくことが可能です(この話はKinectなどの安価なデプスセンサーでも同様の話です)。点群データは対象のボリュームや形そのものを撮影できているので、丸いものでもそのままの形をデータ化して、その体積を計算することも可能です。また、撮影した3D点群をメッシュデータ化できるソフトウェアを活用すれば、スキャンしたデータから綺麗な3D CADデータを(半自動的もしくは自動的に)作成し、その3D化された街並みや環境の中を仮想的に探索することができますし、一方で、メッシュ化したデータを3Dプリンタで出力して模型の代わりに使用することもできます (注:綺麗な欠けの無いメッシュデータを点群から自動で作ることがいつもできるとは限りません。複雑な形状の場合は特にですが、3Dプリントするためにはメッシュ化して以降も手作業でプリントできる形状にまで編集する必要も発生します)。これらのソフトウェア的な処理による活用については、3Dスキャン技術の導入紹介が一通り済んで以降紹介していきます。林 昌希(はやし まさき)慶應義塾大学大学院 理工学研究科、博士課程。チームスポーツ映像解析プロジェクトにおいて、動画からの選手の姿勢の推定、およびその姿勢情報を用いた選手の行動認識の研究に取り組み中。(所属研究室が得意とする)コンピュータビジョン技術によって、人間の振る舞いや属性を機械学習・パターン認識により計算機で理解する「ヒューマンセンシング技術」全般に明るい。技術商社でエンジニアをしていたこともあり、海外のIT事情にも詳しい一方、デプスセンサ等で撮影した実世界の3D点群データの活用を推進するための「Point Cloud コンソーシアム」での活動など、3Dコンピュータビジョンのビジネスでの普及にも力を入れている。また、有料メルマガ「DERiVE メルマガ 別館」では、コンピュータビジョン・機械学習の初~中級者のエンジニア向けの、他人と大きな差がつく情報やアイデアを発信中(メルマガでは、わかりやすい理論や使いどころの解説込みの、OpenCVの初心者向け連載なども展開中)。翻訳書に「コンピュータビジョン アルゴリズムと応用 (3章前半担当)」。
2015年01月20日JSRは1月19日、3Dプリンタ用フィラメント材料「FABRIAL」シリーズの第1弾として、PLA系で強靭さを高めた「FABRIAL Pシリーズ」の販売を開始すると発表した。フィラメントとは熱溶解積層方式の3Dプリンタで使用する樹脂材料。熱溶解積層方式の3Dプリンタは工業用途から個人用まで幅広く展開されており、主にPLA系やABS系の材料が主に使われている。しかし、強度が低い、加工過程でフィラメントが折れて長時間安定的に成形できない、完成品がもろいといった課題ある。「FABRIAL Pシリーズ」は上記のような課題を克服し、実用製品に必要な強度の成形品を制作することができるという。なお、同製品は1月28日から東京ビッグサイトで開催される「3D Printing 2015」で紹介される予定となっている。
2015年01月19日ムトーエンジニアリングは、パーソナル3Dプリンタ「Value 3D MagiX シリーズ」に、新ヘッドを搭載した後継機「MF-1100」と、簡易3Dソフトを同梱した「MF-1150」を発売する。販売開始は1月19日。価格は「MF-1100」が22万円(税別)、「MF-1150」が23万円(税別)。このたび発表された「MF-1100」および「MF-1150」は、同社が開発・製造を手がけ昨年発売された個人向け3Dプリンタ「Value 3D MagiX MF-1000」の後継モデル。「MF-1000」の機能を継承しながら、高い熱容量を安定的に維持できるように開発された新しいヘッドを搭載し、造形スピードが1.2倍の高速化(同社比)を実現。これにより、樹脂マテリアル吐出を高精度にコントロールでき、樹脂の太さが安定し、バリや返しが出ない高精度な造形が可能になったという。加えて、筐体の剛性化を高めてX、Y、Z 軸のズレを最小限に軽減し、さらにマテリアル特性を勘案してヒーター付き成型テーブルを装備し、樹脂の急激な温度変化による収縮と反りを抑える仕組みが搭載されている。さらに、ヘッド部分にダブル冷却ファンを搭載し、造形物を適切な温度まで素早く冷却して樹脂を硬化させて、ブリッジやオーバーハングの厳しい形状を補助材なしで造形できる特長も継承しているということだ。また、これまでオプション販売されていたLEDライト(内部照明)が標準搭載され、付属のスライサーソフト「Slic3r 日本語版」がVer0.9.10bからVer1.0.0 にバージョンアップするなどの変更もなされている。なお、両モデルともに外形寸法は500mm(奥行)×550mm(幅)×530mm(高さ)、本体重量は17kg。最大造形サイズは最大200(奥行)×200(幅)×170(高さ)mm。造形方式は熱溶融積層(FDM)方式。積層レイヤーは100ミクロン、積層ピッチは0.1mm~0.5mm。同梱ソフトウェアは、制御ソフトウェア「Pronterface 日本語版」と、スライサーソフト「Slic3r 日本語版」で、ともに対応OSはWindows7、8、8.1。入力データはSTL。さらにフィラメント(PLA3mm白1Kg)や予備用ポリイミドテープ(4枚、1回分)などが付属し、「MF-1150」には簡易3Dソフトも付属する。消耗品の価格は、フィラメント(白/赤/黒/青/蛍光緑/蛍光オレンジ/透明/紫/グレー各1kg)が各5,000円、ポリイミドテーブルが6,000円、ヒーターヘッドは1万円(価格はいずれも税別)となっている。ちなみに同製品は1月28日~30日、東京ビックサイト(東6ホール)で開催される3Dプリンティングの技術展「3D Printing 2015」に展示される予定となっている。
2015年01月19日ダイキン工業は、複数階の建物全体の設備図を3Dで確認・編集できる3次元設備CAD「FILDER Cube」を1月30日より発売すると発表した。また、電気設備図の作成に特化した電気設備業者向けCAD「FILDER Cube 電気」も同日に発売する。「FILDER CUBE」は空調・給排水衛生・電気設備業者向け3D設備CAD。BIMに対応しており、鋼材や吊り金具、ボルトなどの部材も3Dで表現され、各階の配管同士の干渉箇所なども3Dで確認しながら変更することができる。3Dの設備図上で編集した内容は、平面図に即座に反映される。平面図においても、設備部品の形状や向きなど細部までリアリティを追求することで、図面の見誤りを防止する。また、CADで作成された建築図のPDFデータを読み込んで、直接作図・編集することが可能。リニューアル物件などで紙の図面しかない場合でも、スキャナーで取り込んでPDFデータ化し、CADに読み込ませることで編集可能な建築図として活用することができる。距離と角度を補正し、不要箇所は消しゴム機能で削除することができるため、建築図を一から作成することなく設備図の作成・編集が可能となった。このほかにも、積算見積もりソフト「PLANEST Bitz」「PLANEST ef」(コスモ・ソフト製)とデータ連動することで見積書作成にかかる時間を短縮するなど、業務効率向上のためにさまざまな工夫がなされている。価格は「FILDER Cube」が1ライセンスあたり145万8000円、「FILDER Cube 電気」が1ライセンスあたり97万2000円となる。
2015年01月15日FAROは1月8日、3Dハンディスキャナ「FARO Scanner Freestyle3D」を発表した。同製品は最長3mまでスキャンすることができ、1.5mm以上の高精度で1秒間に最大8万8千点をキャプチャすることが可能。独自の自動補正光学システムにより、ウォームアップ時間が不要で、ユーザーはすぐにスキャンを開始できるという。また、Microsoft Surfaceタブレットが付属しており、キャプチャした点群データをリアルタイムで確認することができる。同社は「FAROのお客様は、3Dレーザースキャナを使い続けていくポイントとして、作業フローの簡潔さ、携帯性、手頃な価格を重視しています。弊社は、このようなお客様の声に応えるべく、重量1kgにも満たない、使いやすい産業向けハンディレーザースキャナを開発しました」とコメントしている。
2015年01月08日デアゴスティーニ・ジャパンは、子供の"おえかき"をDMM.comが運営する3Dプリントサービス「DMM.make」で3D化し、身の回りのアイテムに加工したものが抽選で当たる「ちびっこおえかき3D化キャンペーン」を開始した。応募期間は2月8日まで。このキャンペーンは、同社が創刊した、毎号付属のパーツを組み立てると3Dプリンタ「idbox!(アイディー・ボックス)」ができあがる、週刊「マイ3Dプリンター」の創刊を記念したもの。子供の描いた"おえかき"の画像を特設サイトより応募することで、抽選で5名の"おえかき"を3D化し、「スマホケース」、「アクセサリー」、「フィギュア」など、希望のものに加工するという内容だ。この週刊「マイ3Dプリンタ」では、3Dプリンタ本体を組み立てながら、出力に必要な3Dデータを作成(モデリング)するためのソフトウェアの使い方を学ぶことができる。同キャンペーンは、3Dプリンタが完成した後の楽しみ方として、子供の"おえかき"を立体化させ、さらには家族が身につけられるものに変身させるという「ものづくり」のヒントを示したものとなっている。なお、応募対象は小学生以下の子供の描いた絵となっており、結果発表は3月上旬とのこと。
2015年01月08日KDDIは25日、同社が23日に発表したFirefox OS搭載スマートフォン「Fx0」のきょう体CADデータを無償公開した。Fx0購入者向けの提供となり、3Dプリンタから出力することで、Fx0の外観モデルが造形できる。「Fx0」は、LGエレクトロニクス製の4.7型IPS液晶搭載Firefoxスマートフォン。OSにFirefox OS 2.0を採用。プロセッサにはMSM8926、メモリは1.5GB、ストレージはmicroSDXC(64GB)となっている。本体サイズはW70×H139×D10.5mm、重量は約148g。きょう体デザインはデザイナーの吉岡徳仁氏が手がけた。一般向けのFirefoxスマートフォンは同機が初となる。公開データの取得方法は、同社のFirefox OS用ポータル「au Firefox OS Portal Site」(にアクセスし、「contents 05 Tools」を選択。「Fx0-CADデータ-」から該当データをダウンロードできる。データ形式は.stl。
2014年12月25日KDDIは25日、Firefox OS搭載スマートフォン「Fx0」の発売に合わせ、同機種の「3Dプリンタ用データ」の無償公開を開始した。「Fx0」は、ミラノサローネ出展をはじめ世界で活躍するデザイナー・吉岡徳仁氏が端末デザインを担当した、一般向けとしては国内初となるFirefox OS搭載スマートフォン。吉岡氏とKDDIによるコラボレーションは、2007年の au design project 「MEDIA SKIN」、2010年の iida 「X-RAY」に次いで3機種目。今回は、「Firefox OSそのものの最も大きな特徴であるオープン性を表現するため、メカの機能から生み出される美しさを取り入れ、内側から放たれる透明で未来感のあるデザインを提案した」ということで、筐体がスケルトン仕様になっているほか、Firefox ロゴをホームボタンに配している。そんな同機種の発売日である25日、Webサイト「au Firefox OS Portal Site」にて、外観カスタマイズ用の3DCADデータが公開された。同サイト上にて、"つくる自由"というテーマにてさまざまなツールの紹介などが行われている「Tools」メニューの最上部より、3Dプリンタの出力に適したSTL形式のデータを2種類ダウンロードすることができる。これにより、同機種が搭載しているWebアプリケーション作成ツール「Framin」などによるソフトウェア面に加え、外観についてもユーザーの手でカスタマイズすることが可能となった。
2014年12月25日年賀状の季節ですね。大田区3Dプリンタメーカ スマイルリンクの大林万利子です。年賀状用に来年の干支「ひつじ」の素材を捜している方も多いのではないでしょうか。3Dプリントできる「ひつじ」の3Dデータもいろいろあり、新しい年のインテリアに加えるのもたのしいです。3Dデータは拡大縮小ができるので、ディスプレイしたい場所に合わせて出力できるのも便利ですね。当社でも入口付近に飾ろうと作り始めています。みなさんもこちらのサイトなどで検索してプリントしてみてはいかがでしょうか。○エコプロダクツにて先日東京ビックサイトで開催されたエコプロダクツのユニチカブースにて3Dプリンタ「DS1000」とともにPLAフィラメントと造形物の展示がありました。3Dプリンタだけでなく、造形物をディスプレイとして利用することで華やかな展示ブースになっていて人気だったようです○3Dプリンタの素材(フィラメント)の製造工程さて前回に続き、パーソナル3Dプリンタの素材であるフィラメントができるまでをご説明します。前回はボビンに巻く工程をご紹介しました。今回はその前工程でプラスチックを糸状にして大きなコイルに巻くまでの工程をご紹介します。当社で取り扱っているPLAフィラメント(名称:T-PLA)の製造工程をユニチカにご協力頂き、京都の宇治事業所にお邪魔して見せて頂きました。○素材→混練(こんれん)→押出しまず、ペレットとよばれるプラスチックの粒を混練(こんれん:よく混ぜ、練り合わせること)します。今回の素材はPLAなので、PLAと色を出すマスターバッチのペレットを機械の中で混ぜます。高温の状態でペレットを混ぜてフィラメント用の細い穴の金型を通して押し出します。金型は機械の中にセットされているので、外からは見えません。金型を通過したことによって糸状になったプラスチックはお湯の中を通り、少しずつ冷えながら張力をかけて引っ張られます(延伸工程)。そして加熱→延伸。それを繰り返し行うことで、強度を増し、3Dプリンタでの造形物をきれいに仕上げる(=フィラメントの溶け方を制御する)ことにつながるということでした。○検査工程工程内で巻き取る前に直径に太い所がないかどうかの検査を行っています。また逐次の抜き取り検査も実施、こちらの写真のような検査工具で直径にバラツキがないかの管理をしています。○巻き取り最後に巻き取り工程に入り大きなボビンにまきとり、箱詰めされて出荷。からまないボビン(スプールパック)に巻き替えるところは前回ご紹介した通りです。見学後にお話しをうかがったところ、震度1の地震でもお湯が揺れるのでフィラメントの品質に影響があり、確認を要するそうです。歴史のある日本の素材メーカーの技術の蓄積がPLAフィラメントひいては3Dプリンタの良い造形に繋がっているのだなと感じました。1年間ご覧頂きありがとうございました。本コラムをご覧になり当社に足を運んでくださる方も多くいらして、大変はげみになりました。来年からは、基本的な内容をご紹介したのちに、3Dプリンタをうまく利用しているユーザーさんに着目し活用事例をご紹介していく予定でおります。また大田区の当社では、3Dプリンタを活用頂くことを目的に、今週から週1回会社3D OPEN DAYを設け、当社取扱いの3Dプリンタを自由にお使いいただける日を設けます。詳しくはホームページなどでご確認ください。次回は質問の多い「積層ピッチ」についてお話します。良いお年をお迎えください。
2014年12月25日XYZプリンティングジャパンは24日、パーソナル向け3Dプリンタ「ダヴィンチ」シリーズの新製品「ダヴィンチ 1.0A」を発表した。直販サイトの販売価格は税込69,800円。同シリーズを取り扱う家電量販店やネットショップなどでも同日より発売する。「ダヴィンチ 1.0A」は、3月に発売した3Dプリンタ「ダヴィンチ 1.0」の後継モデル。「ダヴィンチ 1.0」で対応していたABS樹脂に加え、ユーザーから要望の高かったPLA樹脂フィラメントによる出力に新対応した。ヘッドはシングルで対応色は1色。PLA樹脂で出力したオブジェクトは、ABS樹脂より堅く、温度変化による変性も少ないという特徴がある。一方、表面処理や塗装ではABS樹脂の方が優れるため、「ダヴィンチ 1.0A」では製作物に応じて素材を変更できることを強みとする。樹脂カートリッジは既存モデルと同型で、素材の偏向はフィラメントの交換のみで行える。主な仕様は、印刷方式が熱溶解樹脂積層(FFF:Fused Filament Fabrication)、ヘッド数がシングル、ヘッド直径が1.75mm、ノズル直径が0.4mm。積層ピッチが0.1/0.2/0.3/0.4mm、対応データがSTL、XYZフォーマット(独自)。インタフェースはUSB 2.0。本体サイズはW468×H510×D558mm、重量は24kg(本体のみ)。なお、「ダヴィンチ 1.0A」の発売にともない、前モデル「ダヴィンチ 1.0」の発売は終了する。「ダヴィンチ 1.0」ユーザーに対しては、PLA樹脂およびABS樹脂対応プリントヘッドへの交換サービスを有償で提供する予定。
2014年12月24日前回で3D点群編の導入が終了しました。今回から、その最初の応用分野として、「建築」や「地図測量」系分野での3D点群の応用をとりあげます。建物や、街並み全体、山の地形、プラント、室内などを、工事・設計などの目的で3D点群化し、その後そのデータをさまざまな目的での解析に用いる話を紹介していきます。導入の「第80回」でも述べたように、3D点群編では、3D点群データそのものを計測・解析対象とするコンピュータビジョン(および関連する分野)での応用を紹介していきます(ちなみに、建築系の話の次は、マシンビジョン系の話を展開する予定です)。まず最初に、この分野ではどのような3Dスキャナを用いてどういった対象を3D撮影するかについて、およびその活用したい場面の全体像について、紹介していきます。その紹介が終わって以降は、建築や地図測量界隈では、撮影した広範囲の3D点群がどのような解析処理やソフトウェアを通じて活用されるのかを紹介していきます。これに関しては「点群処理」という枠組みなので建築関連の応用を本連載で取り上げていくものの、CADや物理シミュレーションなどの話も関連してくるので、コンピュータビジョン以外の話も多く関連した話をしていくことになります。また、点群のコンピュータビジョン的な処理アルゴリズム群(位置合わせや、フィルタリングなど)が、どのように活きるかについても、当然ながら紹介したいと思います。今後の点群編の各応用の紹介では、「ビジョン以外まで取り上げるのは拡大解釈だ」というよりは、「技術的分野の境界なんてあってないようなもの」と捉えていただけると幸いです。実際3D点群は、実世界の物や環境をそのまま3Dで捉えられるので、機械や車、ロボットにスマートフォンなどの「動けるもの」と密接に連携していくこととなります。○LIDARによる高精度な広域の建築物3Dスキャン建築分野では、「広い空間をまるごと3D点群スキャンしデータ化する」ことが点群データ活用の一番の目的です。その場の環境の3D形状を、まさに「3D地図」として取得し、その点群データを、デザイン、工事、補修や、地図作成の目的などで使用したい、というのが、建築や地図測量などは動機となります。また、土木よりになると、地形全体を3D化しておくと道路の設計計画や、土の掘削計画など、3D地形そのものをどう変化させていくかの設計を行う為の元データとして活用することもできます。こうした目的では「LIDAR方式のレーザーセンサー」がセンサーとしてよく用いられます。以下の動画は、解説の音声は英語なのですが、映像を見ていただくだけでも、LIDAR式センサーの計測方式と、取得できる点群データの様子が、視覚的にわかると思います(筆者が光学測量そのものの技術に強いわけではないので、LIDARの計測原理そのものの解説は割愛させていただきます)。LIDARではレーザーを対象に照射して反射したものを計測することで、誤差数mm程度の非常に精度の高い点群データを数10mの範囲で撮影することができます。1回の計測では1束のレーザー光線で、1点ずつ行うので、このレーザーを照射する角度をx,y,z方向に少しずつ(モーターなどで)回転させて何点も計測していくことにより、最終的に周囲全体の3D点群化がなされます(この後紹介するFAROの動画に、そのレーザーを回転させるイメージがあります)。また隣のカメラでRGB画像を同時に撮影しておくことで、色つきの点群としてもデータ化することができます(注:LIDARによる3D計測にはカメラや画像を使用していないので、コンピュータビジョンの範疇外の技術ですが、撮影した点群の処理はコンピュータビジョンの対象ではあります。のちにソナーでの撮影の話もしますが、広範囲の3D点群データは、カメラベース以外の技術で取得するセンサーの種類も多いのが特徴です)。また、以下の動画は、そのような大規模のプラントや建築物に対して広範囲の3Dスキャンを行う製品の代表例である、「FARO」社の3Dスキャナの動画です。3D計測点群+画像撮影したカラーデータにより、広範囲の3D点群が3D地図のように手に入ります。各場所で個別に撮影された点群は、それぞれの空間的関係性がないのですが、ソフトウェア上で「レジストレーション(位置合わせ)」という処理を適用することで、それらの点群をひとつのものとして位置合わせされた綺麗な点群にすることができます(こちらの動画の後半にレジストレーショの話があります)。以降、この位置合わせ済みの点群を単純に保存しておいて閲覧したり、寸法をソフトウェア上で測ったり、解析を行ったりしていきます。位置合わせのような後処理を行っていることでもわかるように、今紹介している広い環境の3Dスキャンは(後処理にやや時間がかかろうとも)精度や密度の高い3Dマップをきちんと計測する性質や目的のものです。(後ほど、リアルタイムで周辺3D計測を行うLIDARセンサーについても触れます)。林 昌希(はやし まさき)慶應義塾大学大学院 理工学研究科、博士課程。チームスポーツ映像解析プロジェクトにおいて、動画からの選手の姿勢の推定、およびその姿勢情報を用いた選手の行動認識の研究に取り組み中。(所属研究室が得意とする)コンピュータビジョン技術によって、人間の振る舞いや属性を機械学習・パターン認識により計算機で理解する「ヒューマンセンシング技術」全般に明るい。技術商社でエンジニアをしていたこともあり、海外のIT事情にも詳しい一方、デプスセンサ等で撮影した実世界の3D点群データの活用を推進するための「Point Cloud コンソーシアム」での活動など、3Dコンピュータビジョンのビジネスでの普及にも力を入れている。また、有料メルマガ「DERiVE メルマガ 別館」では、コンピュータビジョン・機械学習の初~中級者のエンジニア向けの、他人と大きな差がつく情報やアイデアを発信中(メルマガでは、わかりやすい理論や使いどころの解説込みの、OpenCVの初心者向け連載なども展開中)。翻訳書に「コンピュータビジョン アルゴリズムと応用 (3章前半担当)」。
2014年12月24日サンコーは20日、「スピード&温度自由自在な3Dプリンターペン」を販売開始した。樹脂製のフィラメントをペン先から溶かし出すことで立体物を作れる。「サンコーレアモノショップ」での直販価格は税込15,800円となっている。スピード&温度自由自在な3Dプリンターペンには、ABSもしくはPLA樹脂製のフィラメントをセットして使用する。フィラメントを押し出すスピードを6段階で切り替え可能だ。また、ABS樹脂は200度から240度、PLA樹脂は160度から200度の間で温度を設定できる。対応するフィラメント径は1.75mm。ピンク・ブルー・イエローのABSフィラメントがそれぞれ175cmずつ付属し、別売の消耗品として、ABSフィラメントを税込3,480円で、PLAフィラメントを税込3,980円で用意する。サイズはW31×D46×H184mm、重量は67g。付属のACアダプタで家庭用コンセントと接続して使用。
2014年12月22日フジ医療器は19日、肩まわりのコリ対策に特化したマッサージチェア「CYBER-RELAX(サイバーリラックス) マッサージチェア AS-770」を発表した。発売は2015年1月10日。価格はオープンで、推定市場価格は税込300,000円前後だ。AS-770は、肩をつかんでもむ「つかみほぐしメカユニット」を搭載したマッサージチェア。独自の技術で筋肉をつかむ動きを実現し、2つのもみ玉が肩まわりを上下から圧迫する「肩つかみ」、上のもみ玉がせり出して肩上を押しほぐす「肩上たたき」の2つの専門技が従来モデルから追加された。このほか「肩甲骨ほぐし」や「腰ハードもみ」などの部位別の専門技でコリをほぐしていく。もみ玉のセンサーによって肩の位置を検知し、肩の位置から背・腰の位置を予測し、ユーザーの体型に合わせてマッサージを行う。もみの強さは肩が9段階、背が2段階、腰が5段階と、部位別で設定可能だ。エアーバッグの強弱も2段階で設定できる。背もたれ内部には「温浴背ヒーター」を搭載。温風を送り出すことでじんわりと腰まわりから背中全体を温める。足先とかかと部分にもヒーターを装備。サイズは、オットマン(足置き台)収納時でW680×D1,270×H1,060mm、リクライニング時でW780×D1,870×H770mm。重量は62kg。カラーはブラック、レッド×ブラウン、キャメルを用意する。ただしキャメルは受注生産のみ。
2014年12月19日ダッソー・システムズはこのほど、2015年5月1日から10月31日まで開催される2015年ミラノ国際博覧会(ミラノ万博)に向けて、同社の3Dエクスペリエンス・プラットフォームを基にする「オンライン3Dエクスペリエンス」を開発中であると発表した。「オンライン3Dエクスペリエンス」は100万m2の万博会場をオンライン空間上にバーチャル・モデル化する取り組み。利用者は、モデル化された会場内の建物を自由に散策することができる。インタラクティブ3D機能、360度のビュー、サウンド効果などによって、万博を躍動的に表現し、来場者に有益な情報提供を行うことで万博を盛り上げる狙いだ。また、ミラノ万博のテーマは「地球に食料を、生命にエネルギーを」となっており、「オンライン3Dエクスペリエンス」によって食糧資源に対しグローバルな意識向上も図っていくという。
2014年12月17日アドビ システムズは、同社の公式Ustream番組「Creative Cloud 道場」にて、「Cinema 4D」による3DCGを解説する動画番組を配信する。放送日時は12月18日 20:00~21:30。「Creative Cloud 道場」は、アドビ システムズがAdobe Creative Cloudにちなんだテーマを取り上げて解説する情報番組。今回は「第74回 Cinema 4Dで始めるモーションCG for Creative Cloud」と題し、3DCGソフト「Cinema 4D」によるコンピューターグラフィックスの事始めを、同ソフトの販売元であるMAXON Japanの宮田敏英氏をゲストに迎えて紹介する予定となっている。なお同番組はAdobe Creative Station(アドビ公式Ustream Channel)より視聴できる。ちなみに「After Effects CC」には「Cinema 4D」の機能制限版である「Cinema 4D Lite」がバンドルされており、After Effects上で3DCGを使った映像制作が可能だ。
2014年12月17日アルテックはこのほど、試作造形ビジネスに携わっているエムトピアが、ストラタシス製Polyjet方式の3Dプリンタとして造経サイズが最大となる「Objet1000」を国内で初めて導入したと発表した。「Objet1000」は造形サイズが1000mm×800mm×500mmにもなるマルチマテリアル・ワイドフォーマット3Dプリンタ。長時間にわたる自動稼動が可能で、自動車や航空宇宙をはじめとするさまざまな分野での利用が見込まれるという。多様な樹脂材料が使用できることに加え、非常に複雑なデザインも高精度で造形できるため、従来ではドリルによる穴あけやネジ山加工などが必要となる試作品も、最終製品の外見だけでなく物性も近づけて製作することができる。エムトピアは以前まで、ストラタシス製の「Objet500 Connex」を用いた造形サービスを検討していたが、造形可能サイズ(500mm×400mm×200mm)の制限により、モデルによっては分割して造形しなければならなかった。「Objet1000」を導入したことで、そうしたモデルも一度で造形できるようになったほか、長時間の自動稼動によってタイトな納期にも対応できるようになったという。エムトピアの林廣守 代表取締役は「スピードが重要視されているR&Dの分野で、より多様なニーズに応えていくために、『Objet1000』の導入に至りました。この業界では400点もの試作品を3日で納入するというようなタイトなスケジュールもあり、それに対応できるのがこの『Objet1000』だと確信しております」とコメントしている。
2014年12月17日人気キャラクター“スヌーピー”初の3D映画『I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE』のポスター画像が公開になった。3DCGで毛の1本まで丁寧に描かれたスヌーピーとウッドストックが愛らしいビジュアルだ。その他の写真“スヌーピー”は、チャールズ・シュルツによる連載漫画『ピーナッツ』の中で誕生したキャラクター。1950年からアメリカの新聞に連載された『ピーナッツ』は、コミカルな描写の中に哲学的な台詞が多く登場し、愛らしいキャラクターの人気とあいまって、世界で2000紙・75か国・21か国語に訳され、書籍はニューヨーク・タイムズのベストセラーになるなど、時代をこえ今なお世界中から愛され続けている。このほど公開されたポスターは、スヌーピーとウッドストックが山小屋の上で眠っている場面を描いたもの。『ピーナッツ』では初期をのぞいてスヌーピーの小屋はこのアングルからしか描かれることがなく、スヌーピーは決して小屋の中に入ることはない。彼はいつも小屋の“屋根”にのぼっては空想にふけったり、食事の時間を待ちわびていたりする。この構図はファンにはおなじみのもので、CG映画になってもみんなの愛するスヌーピーの世界が守られていることを感じさせるデザインだ。一方で、最新の3DCGを駆使することで実現できたシーンも数多く登場するという。スヌーピーが戦闘機乗りになった自分を想像するシーンでは3Dを駆使した飛行シーンが登場。スヌーピーの愛らしい姿やモフモフとした毛も3Dによって精細に描かれるという。本作は来年の12月に日本で公開される。『I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE』2015年12月(2D/3D)全国ロードショー(C)2015 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved. Peanuts (C)Peanuts Worldwide LLC.
2014年12月17日昨年来場者数60万人を動員し人気を博した「大阪城3Dマッピングスーパーイルミネーション」が、今年も12月13日よりスタートした。12月11日に同イベントの開幕に先駆けてプレスプレビューが開かれ、会場の西の丸庭園に集まった人々を興奮させた。「大坂の陣400年」関連イベント3Dマッピングとは、建物などをスクリーンに見立て、CGの立体映像を投影するもの。昨今日本全国のイルミネーションイベントでこの技術を組み合わせる動きが出てきており、同イベントは西日本でも最大規模のイルミネーションを展開しているハウステンボスが大阪観光局とタッグを組み行われる。日本最大のイルミネーションショーと銘打って行われる同イベントは「大阪城3Dマッピング」の他、海面の波のように青色のLEDが流れる「光のビッグブルー」。高さ23メートルのピラミッド型オブジェの2面に3Dマッピングが投影される「西日本最大級のピラミッドツリー」。バロック式庭園をモチーフにしたイルミネーションがクラシック音楽にあわせて輝くエンタテインメントショー「ジュエルイルミネーションショー」などが西の丸庭園全体を光で埋め尽くす。中でも大阪のシンボルとも言える大阪城に3Dマッピングを仕掛ける「大阪城3Dマッピング」は最大の見所。巨大な城が変幻自在に歪み、踊りだし、火を吐き、崩壊し、煌きながら再構築される。中でも黄金の鳳凰と龍が乱れ飛ぶ様は昨年を上回る迫力で圧巻だ。期間中は30分に一度放映されるが、何度も見たくなるスケールの大きさだ。「大阪城3Dマッピングスーパーイルミネーション」は2015年3月1日(日)まで、大阪城 西の丸庭園にて。また大阪城では12月31日(水)まで、「大坂の陣400年天下一祭」が開催されており、その一環として「侍ミュージアム・武将ホール」も期間限定で開館。どちらもチケットは発売中。
2014年12月15日映画『スター・ウォーズ』シリーズに登場する「R2-D2」の等身大・半立体型フィギュア『3D WALL FIGURE STAR WARS 1/1 R2-D2』の予約受付がバンダイの公式ショッピングサイト「プレミアムバンダイ」にてスタートしている。2015年4月発送予定で、価格は34,800円(税込)。「3Dウォールフィギュア」は、2mm厚の耐衝撃アクリル板を一体加工することで、キャラクターの姿を再現した大型立体フィギュア。史上初めて彩色済みの大型一枚パネルを立体フィギュアに加工する特殊技術で再現し、生産国は日本(音声ユニットのみ中国製)。大型真空成型というシート状の樹脂を加熱し、金型とシートの隙間を真空にして形状を出す成型方法を採用しており、第1弾として登場した『3D ウォールフィギュア アイアンマンマーク7 ホール・オブ・アーマー』は、その構造・製造方法(日本特許出願中)や価格とともに大きな話題となった。その第2弾として発売される『3D WALL FIGURE STAR WARS 1/1 R2-D2』は、音声機能を搭載した半立体型の等身大(1/1)サイズとして商品化。アクリルならではの艷やかな質感でR2-D2を再現し、オリジナルデザインの台座が付いた特別仕様となる。高さ84cm、奥行き約26cmのため、自宅や店舗の壁面などにインテリアフィギュアとして飾ることができる。またR2-D2に近づくと、人の動きに反応して『スター・ウォーズ』シリーズの劇中でおなじみの台詞(電子音声)をしゃべり出す人感センサーを搭載。10種以上の音声に加え、レイア姫の台詞もシークレット音声として収録されているという。商品価格は34,800円(税込)で、予約締切は2015年3月2日23:00。商品の発送は、2015年4月を予定している。なお、第1弾『3Dウォールフィギュア アイアンマン マーク7 ホール・オブ・アーマー』の2次受注もスタート。そして、バンダイの男の子向けおもちゃのポータルサイト「ボーイズトイパーク」に『スター・ウォーズ』のWebサイトもオープンし、ボーイズトイのスター・ウォーズ商品が、今後も続々と登場するという。(C)&TM Lucasfilm Ltd.
2014年12月13日