米Googleは27日(米国時間)、サービスの利用に必要なログオンやアカウントについての変更を発表した。これまで利用にGoogle+プロフィールの利用が義務付けられていたサービスで必須ではなくなり、Googleアカウントのみで利用できる。この変更はまず、「YouTube」で有効となる。Googleは各種サービスに対し1つのアカウントでログオンできるようにしているが、これは「便利だという意見がある一方で、Google+のプロフィールを他のGoogleサービスで利用することは意味をなさないという意見もあった」とGoogleは説明している。YouTubeについては、2013年よりコメントする際ににGoogle+アカウントが必須となっている。今回の変更はこれらの声を受けたもので、段階的にGoogleの各種サービスでのGoogle+プロフィールの利用を停止する。かわってGoogleアカウントを利用するが、プロフィールを公開するGoogle+とは異なり他の人による検索やフォローができなくなる。すでにGoogle+プロフィールを作成しており、Google+そのものを利用する予定がないユーザーに対しては、公開されたプロフィールの管理や削除の手段を提供するとしている。変更は数カ月かけて段階的に行われるという。今回の変更はGoogle+の改善の一部となる。Googleによると、5月に発表した「Google+ Collection」などの新機能を加えると同時に、機能の整理も進めている。すでに「Google+ Photos」については「Google Photos」アプリへの機能の移行を進めているほか、「Hangouts」やその他のアプリに位置情報を共有できる機能を追加する準備を進めているという。これらにより、Google+の体験を改善し、エンゲージを強くできるとしている。
2015年07月28日米Slack Technologiesは7月23日(現地時間)、公式ブログにて同社が提供するチームコミュニケーションツール「Slack」がGoogleカレンダーと連携したことを発表した。Slackは、開発者を中心に人気を博しているチーム向けのコミュニケーションツール。今回の連携により、Googleカレンダーに登録したイベントを、指定したチャンネル上に自動で通知することができるようになる。Googleカレンダーは複数連携できるので、たとえば個人用カレンダーを連携して1日のスケジュールを毎朝自分宛に通知するようにしたり、共有カレンダーとチームのチャンネルを連携して会議の15分前に参加者全員に開始時刻を通知するといったことが可能となる。
2015年07月27日米Googleは21日(現地時間)、Googleドライブから直接ドキュメントをデスクトップ版Microsoft Officeで開けるプラグイン「Google ドライブ プラグイン for Microsoft Office」の提供を開始した。同社サイトから無料でダウンロードできる。今回提供されたプラグインは、Microsoft Officeソフトと連携。Google Driveに保存されているWordやExcel、PowerPointなどのOfficeドキュメントを直接デスクトップ版Officeで開き、データ編集後にはドキュメントをGoogleドライブへ直接保存できるようになった。同社では、チームで同じドキュメントを共有したり、複数のデバイスから同じドキュメントにアクセスする場合に便利としている。
2015年07月23日米Googleは21日(現地時間)、Google マップの新機能として、自分の移動履歴を自動で収集して表示する「Your Timeline」を発表した。同日よりWeb版とAndroid版を順次提供していく。Your Timelineは、ユーザーが訪れた場所の履歴を地図と一緒にタイムラインとして残せるサービス。歩行、車、バスや電車などの移動手段も記録できるほか、任意の場所に名称を付けることが可能だ。フォトストレージサービス「Google フォト」との連携で、その場所で撮影した写真も合わせて表示できる。プライバシーに配慮し、閲覧できるのはユーザー本人のみ。また、保存されている履歴を指定して削除することも可能。利用には、Googleのアカウント設定から「訪れた場所」を有効にする必要がある。
2015年07月23日米Googleは現地21日、地図サービス「Google Maps」の新機能として、自分が訪問した履歴を管理できる「Your Timeline」を発表した。Androidとデスクトップ版に対応、順次提供していく。Your Timelineは、ユーザーが訪問した場所の履歴をたどれるサービス。利用には、Googleアカウントで位置情報の履歴となる訪れた場所をオプトインしておく必要がある。Google Maps上に日時とともに訪問ルートを表示し、歩行、車、バスなどの公共機関などの移動手段も記録する。日付からその日の履歴を表示でき、レストランや美術館などのほか、住所に対して「実家」「⚪️⚪️の家」のように名前もつけられるという。写真サービスの「Google Photos」と連携も可能で、そのとき、その場所で撮影した写真を合わせて表示する。プライバシーにも配慮し、Your Timelineはそのユーザーのみが閲覧できる設定になっており、保存するロケーションについても選択できるという。履歴の一部あるいは全行程削除することもできる。
2015年07月22日Googleは8月1日に、フォトストレージサービス「Google+ フォト」を廃止することを発表した。同社はGoogle+上に「Goodbye Google+ Photos, hello +Google Photos!」と題したメッセージを投稿。Google+ フォトにアップロードしたデータは「Google フォト」に引き継がれることを明かし、現行サービスのユーザーにGoogle フォトの利用を呼びかけた。Google フォトは、今年5月にGoogle+ フォトから独立した新フォトストレージサービス。1,600万画素までの静止画と1080pまでの動画を、無料かつ容量無制限で保存できる。
2015年07月22日Google Japanは21日、Googleマップ日本版が10周年となることを記念し、Googleマップの歴史を振り返るとともに、槍ヶ岳のストリートビューの公開を発表した。Googleマップ日本版は、デスクトップ向けが2005年7月14日に、モバイル向けローカル検索が同年7月20日に開始。当初はカーナビ用の地図画像をそのまま表示していたが、モバイル向けのサービス開発に注力していくなかで、乗換案内機能や、現在地を示す「青い点」、駅や空港など建物の構内図を表示する「インドアマップ」などを、まずモバイル向けに実装させていった。「地図を様々な視点で提供することも、Googleが力を入れてきたことの1つ」といい、2005年に衛星写真をマップ上で公開してから、真上や斜め45度から見た衛星・航空写真を提供してきた。また、2012年には自動的に街を3D描画する、3Dモデリング技術も導入した。実際に街を歩くのと同じ目線での現地写真を閲覧できる「ストリートビュー」は2008年から開始。撮影対象地域は、通常の道路から寺社仏閣や観光地、世界遺産等に広がっていった。2013年からは人が担いで撮影するトレッカーも導入し、山々の撮影などが可能となった。今回、Googleマップではサービス開始10年を記念し、トレッカーで撮影した槍ヶ岳のストリートビューを公開する。2011年3月11日に発生した東日本大震災では、Googleは災害関連情報を集めた特設サイトを公開。安否情報を検索・確認できるパーソンファインダーや、被災地の交通が機能しているかを共有する交通事実績情報などの各種サービスを提供した。Googleマップでも震災を機に、過去の画像にアクセスできる「タイムマシン機能」を新たに開発。これは「震災前に撮影されたストリートビューの画像を残して欲しい」という声に応えたもので、被災地の航空写真の更新も継続して記録している。同社は、この10年を振り返り「この旅路において、日本のユーザーの皆さんからいただいたご要望や励ましの声は、私たちにとって何ものにも代えがたい宝物です」と感謝を綴っている。
2015年07月22日Googleは7月14日(米国時間)、「Google Developers Blog: Lighting the way with BLE beacons」において、同社が推進する新しい電子ビーコンに関する取り組み「Eddystone」を紹介するとともに、この取り組みを推進するために多くのデベロッパに開発に参加してほしいと呼びかけた。GoogleはGoogle Mapsをはじめとする位置情報サービスを提供している。電子ビーコンの普及はGoogle Mapsの機能強化に結びつくとともに、パーソナル・アシスタントであるGoogle Nowにもそのデータを転用できるなどの高い相乗効果が期待できる。Googleが電子ビーコンに関する取り組みを進めている背景には、同社の提供しているサービスの質の向上や魅力の向上があると見られる。Googleはこれまで電子ビーコンに関する事業者と取り組みを進め、既存の技術では機能やセキュリティの面で不足があるとし、要求を満たすとともに、オープンな規格として自由に使用できるフォーマットが必要だと指摘。そのために「Eddystone」と呼ばれるオープンなBLEビーコンフォーマット(Bluetooth low every beacon format)を開発して公開したようだ。仕様や実装系はGitHubの下、Apache 2.0ライセンスで公開されている。Googleはすでに今年に入ってからポートランドで電子ビーコンを使った実証実験を開始している。実証実験では電子ビーコンを使ってGoogle Mapsを使ったトランジットサービスの質を向上させるというもの。Google Mapsはすでに多くのユーザにとって欠かすことのできないツールとなっており、今後、この電子ビーコンの取り組みが同社のサービスにどのような変化をもたらすのか注目される。
2015年07月17日米Googleは14日(現地時間)、「Google マップメーカー」の編集機能について、8月上旬にサービス再開予定であることを示唆した。Google マップメーカーのプロダクトマネージャー Pavithra Kanakarajan氏は、Google プロダクトフォーラム上に「Map Maker reopening in early August」と題したメッセージを投稿。Google マップメーカーの編集機能を8月上旬に再びリリースする予定であることを明かしている。Google マップメーカーは、Googleマップの表示を編集できる地図作成サービス。同サービスは、実際に存在しない地名や施設名をGoogleマップ上に記すいたずらに対応する目的で、5月13日より一時停止していた。
2015年07月15日米Googleは7月14日(現地時間)、Bluetooth Low Energy(BLE)ビーコンのオープンフォーマット「Eddystone」を公開した。AppleのiBeaconがプロプリエタリな技術であるのに対して、Eddystoneはオープンネスを特徴としている。iBeaconによって採用例が増えているBLEビーコン。美術館の館内でユーザーが鑑賞している作品の説明をスマートフォンのアプリに表示するなど、スマートフォン使用者のロケーションを把握し、それに基づいて関連する情報を提供する。測位と情報提供でユーザーをガイドするような技術であり、Googleは英国のエディストン灯台からEddystoneと命名した。Googleによると、BLEビーコン技術を活用したソリューションを提供しようとする開発者やメーカーにとって既存技術は制限が多く、そこで同社は実際の生活における利用ケース、クロスプラットフォーム対応、セキュリティを満たすBLEビーコンのフレームフォーマットの構築に乗り出した。GoogleはEddystoneをより多くの利用ケースにビーコン技術を拡大できるようにデザインした。AndroidとiOSをサポートし、ハードウエアメーカーは1つのハードウエアで複数のモバイルプラットフォームと幅広いアプリケーションシナリオに対応できる。既存のBLEビーコンについてもファームウエアのアップデートでEddystone互換を実現できる。拡張性と相互運用性のあるプロトコルになっており、現時点ではハードウエアパートナーに限られるが、近い将来にEddystone認定プロセスを公開する。また、プライバシー保護とセキュリティを確保するためにEphemeral Identifiers (EIDs)を組み込んだ。EIDは頻繁に変更され、権限を与えられたクライアントだけにデコードが限られる。これによって紛失した鍵を見つけたり、空港で多くの荷物の中から自分の荷物を見つけるというようなシナリオが可能になる。GoogleはEddystoneプロジェクトの成果をApache v2.0ライセンスで公開する。今年初めにGoogleは米オレゴン州ポートランドでビーコンを用いた乗り換え通知サービスをGoogle Mapsで開始したが、Googleも同社の製品の改善にEddystoneを取り入れている。間もなくGoogle Nowでも活用されるようになり、たとえばユーザーがレストランに入ったら、その店のメニューのカードを表示するといったことを実現するという。
2015年07月15日CarPlayやAndroid Autoなど、ここのところ名だたるITベンダーの自動車業界進出が激しいが、最近ではさらにAppleやGoogleなどの名前を冠した自動運転車プロジェクトの米国内での目撃情報が相次ぐなど、動きが活発化している様子がうかがえる。一方で、自動車メーカーらはこの動きを非常に警戒しており、特に事業のコアである「運転制御」の技術情報や、自動車から得られる各種データをこれらITベンダーに渡さないよう、データ利用に制限をかける意向だという。同件はReutersが内部関係者の話として伝えている。現在のところ、自動車メーカーとAppleやGoogleらITベンダーとの関係は「カーエンターテインメント(もしくはインフォテインメント)」の世界に留まっているが、一部自動車メーカーによれば、ステアリングやブレーキ、スロットルといった自動車制御に関わる情報について、これら技術パートナーには渡さないと説明しているという。現在、自動車の制御システムは新しい世代の技術へと移り変わりつつあり、特に自動運転など各種制御系システムに食い込むべく、ベンダー各社が参入を図っている段階だ。一方で、省燃費や安全に関わる運転制御の技術や、今後「Connected Car」として日々の自動車利用から得られる膨大な情報は自動車メーカーにとってのコアであり、データ解析などを合わせ将来的に膨大な収益源となる可能性を秘めている。ゆえに、この虎の子を渡したくないと考えるのは当然の動きだろう。以前からこうした話は何度かあり、電機メーカーらが新技術を携えて自動車メーカーへの売り込みを行ったものの、自動車メーカーは制御系システムへのアクセスを制限する形で対応していたという。これら参入を画策していたメーカーは一部品メーカーの域を出ることはなく、旨みも少ないという理由で自動車メーカーへの接近を諦めるケースが後に報告されている。AppleとGoogleも同様のスタンスで対応される可能性が高いとみられ、ITベンダー側としても関連メーカー含めて膨大な雇用を抱える自動車業界相手に、正面から圧力をかけて対応することは難しいとみられ、もうしばらくはアクセス可能な情報を巡って異なる業界同士のつばぜり合いが続きそうだ。
2015年07月11日米Googleは7月8日、HDMI接続のスティック型端末「Chromecast」の純正オプション品として「Chromecast 用イーサネット アダプタ」を発売した。米Google Storeにおける価格は15ドル。日本国内では発売されていない。Chromecastは、Wi-Fiを通じてスマートフォンやタブレットと連携し、Chromecastを挿したテレビやディスプレイにコンテンツを表示する製品。今回発売されたイーサネット アダプタを利用することで、Wi-Fi接続が困難な場合でも、ルーターに有線LANで接続することが可能となる。本体サイズは58×52×24mm、重量は86g。ChromecastとはUSBケーブルで接続する。
2015年07月09日米Googleがスティック型デバイス「Chromecast」用の有線LANアダプター「Ethernet Adapter for Chromecast」を発売した。米Google Storeでの価格は15ドル。ChromecastはテレビのHDMIポートに接続するスティック型端末で、Wi-Fi経由でインターネットに接続してオンラインコンテンツをテレビで楽しめるようにする。テレビの周辺でWi-Fi接続が不安定な場合、Ethernet Adapterを使うと有線LAN(10/100 Ethernet)経由で安定したコンテンツ受信が可能になる。本体サイズは58×52×24ミリ、重さは86グラム。USBケーブルでChromecastのMicro-USBポートに接続し、Chromecastの電源アダプターを兼ねた本体にLANケーブルを差し込む。
2015年07月09日Google傘下のWazeがイスラエルのグッシュ・ダン地域において、Androidアプリ「RideWith carpool by Waze」を通じてカープール(相乗り)を仲介するサービスの試験的な提供を開始した。UberやLyftなど成長著しいカープールサービスがタクシー産業を脅かすような存在になっているのに対して、RideWithは通勤時の道路渋滞の緩和を目的としたサービスになっている。Wazeは、RideWithをインストールした人が一定数まで増えた地域、つまり相乗りを受け付ける車利用者と相乗りを希望する人が多い地域からサービス提供を開始する。また現時点では通勤で道路が混雑する時間帯に提供を限っている。アプリを通じてカーシェアを希望すると、RideWithは目的地が近い車通勤者に燃料費や車の価値の目減り分をベースにした相乗り料金を提案する。車利用者が受け入れると、相乗り希望者に通知が届く。
2015年07月07日グーグルは5日、「明治日本の産業革命遺産」がユネスコの世界遺産に登録されたことを受け、松下村塾など28施設をGoogleマップのストリートビューで公開した。「明治日本の産業革命遺産」は、19世紀末から20世紀初頭に、日本の近代化を牽引した製鉄・鉄鋼、造船、石炭産業に関連する遺産で、現在も稼働する工場を含む23の構成資産からなっている。今回のプロジェクトは、「明治日本の産業革命遺産」(23構成資産)のうち17構成資産から、新たに23施設を撮影した。既に公開済みだった5施設とあわせ、計28施設をストリートビューで閲覧できる。新たに公開した「松下村塾」では、通常は立ち入りが禁じられている室内も許可を得て撮影。吉田松陰が授業を行っていた部屋や寝泊まりしていたといわれる屋根裏部屋の写真を公開した。○公開された「明治日本の産業革命遺産」(全28施設)※は以前から公開済みの施設1.端島炭坑※2.松下村塾3.松下村塾(吉田松陰幽因ノ旧宅)4.三池炭鉱専用鉄道敷跡5.三池港6.三池炭鉱 宮原坑7.三池炭鉱 万田坑 ※8.小菅修船場跡9.旧グラバー住宅 ※10.高島炭坑11.三重津海軍所跡12.三角西(旧)港 ※13.旧集成館(反射炉跡)14.旧集成館(機械工場)15.旧集成館(旧鹿児島紡績所技師館)16.寺山炭窯跡17.関吉の疎水溝18.萩反射炉19.恵美須ヶ鼻造船所跡20.萩城下町(木戸孝允旧宅)21.萩城下町(北の総門)22.萩城下町(萩城外堀)23.萩城下町(口羽家住宅)24.萩城下町(指月山)25.大板山たたら製鉄遺跡26.橋野鉄鉱山・高炉跡27.橋野高炉跡 ※28.韮山反射炉
2015年07月06日Googleは6月26日(米国時間)、「An update on Eclipse Android Developer Tools|Android Developers Blog」において、今年の終わりにはEclipse向けのプラグインである「Android Developer Tools (ADT)」の開発および公式サポートを終了すると発表した。開発終了となるソフトウェアにはAndroid Antビルドシステムも含まれている。GoogleはAndroid向けアプリケーションの開発環境としてここ数年「Android Studio」の開発に力を注いでいる。今回、Eclipse向けのプラグインとして提供してきたAndroid Developer Toolsの開発を終了する背景には、Androidの開発環境をAndroid Studioに絞っていきたい狙いがあると見られる。「Android Studio」はAndroid Developer Toolsで作成したプロジェクトをインポートする機能を持っているため、既存のAndroid Developer Toolsユーザは比較的簡単にAndroid Studioへの移行が可能とされている。Googleは今後も活発にAndroid Studioの開発を進めるとしており、向こう数カ月でパフォーマンスツールの統合やAndroid NDKのサポート向上などを実現するという。
2015年06月30日●Google Play Musicをおさらい23日(現地時間)、米Googleは同社のオンラインミュージックサービス「Google Play Music」において、広告収入型の無料サービスを開始することを明らかにした。Web版が23日から、AndroidとiOS用アプリでは今週中にサービスが開始される予定だ。○Google Play MusicとはGoogle Play Musicは、ユーザーが自分のライブラリを最大で5万曲までアップロードして、ストリーミング再生できるオンラインストレージ&プレーヤー機能が提供される無料版と、月間9.99ドルのサブスクリプション制サービスで、Googleが提供する3,000万曲以上のライブラリが聴き放題になる「Google Play Music All Access」の2つのサービスがある。残念ながら、現時点でサービスが提供されているのは南北両米大陸と欧州、豪州を中心とした58カ国で、日本を始めとするアジアは対象外のサービスとなっている。日本のAndroid端末にも「Google Play Music」アプリはあるが、基本的にパソコンから楽曲ファイルをコピーして再生するプレイヤー扱いで、クラウドからストリーミング再生などはできない。今回公開される無料機能は、Googleが作成したプレイリストを選択して再生するという仕組み。ユーザーが曲を自由に選ぶことはできない。プレイリストは「運転中」「トレーニング中」といったテーマに分かれており、その時のシチュエーションに応じて選択する。また、ユーザーが曲を選択すると、その曲に類似した曲を集めた独自のプレイリストを作成することもできる。こうしたプレイリストの作成には、Googleが2014年に買収した音楽キュレーションサービス「Songza」の技術が使われているようだ。広告は、プレイリストの最初に広告が1回入るタイプで、Youtubeのように再生時に途中キャンセル可能なCMを採用するなど、いくつかの方法を検討しているという。●Apple Musicとはどう違う?○ライバルはApple Music?同様の音楽配信サービスとしては「Spotify」などがあり、今月末にはAppleの「Apple Music」もスタートする。また米Amazonも有料会員(Amazon Prime)向けに、自己ファイルアップロード無制限、楽曲聴き放題の「Amazon Music」を展開するなど、米国では有料・無料を問わず聴き放題系サービスは激戦区だ。Googleがこのタイミングで無料サービスを提供してきた狙いとしては、もちろん有料サービスに移行するためのきっかけとして無料サービスに触れてもらうということもあるだろうが、1番大きいのは今月末に始まるApple Musicへの牽制だろう。実際、Apple MusicとGoogle Play Music All Accessは非常に似たサービスとなっている。GoogleはiTunes Matchに対抗して保存可能な曲数を2倍に設定し、ファイルのアップロードだけなら無料にしている。最後のラジオサービスの部分が無料版Google Play Musicに追加されたわけだ。Apple Musicは基本的に有料サービスだが、24時間放送のラジオサービス「Beats 1」と、「iTunes Radio」は無料で利用できる(iTunes Radioは広告付きサービスだが、iTunes Matchに加入していると広告をキャンセルできるため、Apple Musicユーザーも同様になると思われる)。おそらくGoogleは、この部分でAppleに対して同様に無料で利用できるサービスを提供することで、ユーザーに対して存在感をアピールしたいのだろう。なお、無料版ではオフライン視聴機能やプレイリストの作成機能、楽曲数、曲のスキップ回数などに制限が加えられる。スペックだけでみればApple Musicより2倍の容量を持ち、無料ユーザーでも曲をアップロードできるといった点で魅力的なGoogle Play Musicだが、現実的にアップロード曲数が2万5000曲を超えるユーザーが全体の中でそう多いとも考えにくく、今回のラジオ機能が、はたして有料サービス契約への有効なきっかけになるかどうかはわからない。***サービス開始1週間前という、実にいやらしいタイミングでの発表してくるあたり、Apple Musicへの牽制としては、十分な役目を果たしているが、逆にこれで、Apple Musicへの注目度が再び上がるのではないだろうか。ところで、日本ではGoogleの音楽配信自体がまだ始まっておらず、Google Play Storeも映画と電子書籍、アプリのみだ。AWAやLINE MUSICといった国内サービスはようやく始まったが、世界的なトップブランドであるSpotifyの日本展開もメドが立っていないなど、外資系サービスには参入が難しい土地柄だ。残念ながらGoogleのブランドを持ってしても、Google Play Musicの日本展開は当面、難しいのではないだろうか。それならそれで、クラウドサービスくらいは使わせてもらいたいところなのだが……。
2015年06月25日南極、アマゾン川流域、活火山など、容易に踏み込めない場所を記録し、誰でも探検できるようにしてきたGoogleのストリートビューチームが、今度はヨセミテ渓谷にそそり立つ高さ約1000mの巨岩エルキャピタン(El Capitan)に挑戦し、初の垂直ストリートビューとして公開した。一枚岩が垂直に切り立つエルキャピタンは、ロッククライミングの名所として世界的に知られる。最近では今年1月に難関ルートであるDawn WallをTommy Caldwell氏とKevin Jorgeson氏がオールフリーで登り切ったのが話題になったばかりだ。そのDawn Wallプロジェクトを成功させたCaldwell氏がエルキャピタンの垂直ストリートビュープロジェクトに参加。さらに世界的に有名なクライマーであるLynn Hill氏とAlex Honnold氏に協力を求めた。Hill氏は1993年に世界で初めてフリークライミングでThe Noseルートを攻略、Honnold氏は通常3-5日はかかるThe Noseルートを2時間23分で登り切った最速記録を持っている。完成したエルキャピタンの垂直ストリートビューは、登攀ルートを上下に移動しながら、視点を360度切り替えられる。クライマーと同じ視点で岩盤を間近で見られ、振り向くとヨセミテ渓谷の絶景が広がる。2台のカメラで撮影しているので、登攀するクライマーの様子も収められている。もちろん登り切ったら、頂上からの素晴らしい景色を楽しめる。
2015年06月25日米Googleは6月23日(現地時間)、音楽配信サービス「Google Play Music」米国版に、広告付きの無料ストリーミング音楽配信サービスを提供した。「Google Play Music」は、3,000万以上の楽曲を広告なしでストリーミング再生したり、自分が持つ楽曲をオンライン上に保存したりできるサービス。料金は月額9.99ドル。今回新たに、広告付き無料版の配信を開始し、無料のラジオステーションをストリーミング再生できるようになった。音楽のキュレーション機能は、2014年7月に買収した音楽ストリーミングサービス「Songza」をベースとし、ジャンル、年代、ムード(気分)、アクティビティといった分類による検索や、プレイリストの作成などが可能。有料版では曲のスキップやオフライン利用も可能だが、無料版では曲のスキップは1時間あたり6回まで可能で、ストリーミングのみの提供となる。リリース時点ではWeb版のみ対応するが、今週中にAndroidアプリとiOSアプリにも展開される。日本での展開は未定。
2015年06月24日米Googleは6月23日(現地時間)、音楽サービス「Google Play Music」の米国版に広告付きの無料ストリーミングラジオサービスを追加した。23日時点で使用できるのはWeb版のみだが、今週中にAndroidアプリとiOSアプリでも使用可能になる。ストリーミングラジオサービスは、Googleが昨年7月に買収した音楽ストリーミング/レコメンデーションサービスSpongzaのキュレーション機能・サービスを用いている。使い始める時に好みのジャンルやアーティストを登録しておくと、ホーム画面に各ユーザー向けにカスタマイズしたラジオステーションのおすすめ「Recommended for you」が表示される。ホーム画面にはまた、時間やアクティビティに基づいたおすすめも表示される。たとえば、仕事の時間には「集中(歌詞なし)」、車に乗った時に「ドライビング」が現れるといった具合だ。基本的におすすめが表示されるホーム画面から使用するのが便利だが、Browse Stations画面で、ジャンル、アクティビティ、ムード、年代などの分類からラジオステーションを探すことも可能。検索機能を使ってラジオステーションだけではなく、アクティビティやムードも検索できる。なお、広告付き無料サービスは再生スキップが1時間あたり6回までに限られる。ストリーミングラジオサービスのほか、Google Play Musicはユーザーが所有する音楽を50,000曲までクラウドに保存できる機能を備える。有料サービスを契約すると、広告非表示・再生スキップ無制限でストリーミングラジオを使用でき、また約3,000万曲のライブラリからオンデマンドで楽曲を再生できるようになる。Google Play Musicの無料ストリーミングラジオサービスは、Pandoraや、Appleが米国とオーストラリアで提供しているiTunes Radio(広告付きの無料サービスあり)に競合するようなサービスと言える。そのAppleは3,000万曲以上の音楽ライブラリから自由に音楽を楽しめる有料ストリーミング型音楽サービス「Apple Music」を、6月30日に米国など100カ国以上で開始する。Apple Musicで同社はロサンゼルス、ニューヨーク、ロンドンからDJが様々な音楽や音楽情報を配信するグローバル規模のネットラジオ「Beats 1」を無料提供する。
2015年06月24日米Googleは19日(現地時間)、リベンジポルノ被害者向けに、同意のない性的画像や写真などをGoogle検索結果から削除する要請するフォームを、数週間のうちに設置すると公式ブログで発表した。リベンジポルノとは、別れた恋人や配偶者などに対する報復のため、相手のわいせつな写真や映像をインターネットで不特定多数に向け公開する行為および、その画像。同社は、検索はWebの全てを反映すべきものであるという哲学を持っているが、リベンジポルノは非常に個人的なものであり、かつ感情的なダメージが大きく、主に女性の品位を落としめるものであると説明。今後、(Webに公開された)同意のないヌード写真や露骨な性的画像について、Google検索結果から排除してほしいというユーザーからの要請を尊重するとした。同社は数週間のうちに、要請フォームへのリンクを付けて公式ブログを更新し、同フォームで被害者からの削除要請を受け付ける。同社は、リベンジポルノの根本的な解決にはならないが、この施策が解決の手助けになることを望むとコメントしている。
2015年06月22日米Googleは22日、Google マップ上で、イタリア・エトナ山など火山5カ所のストリートビューを公開した。ストリートビューでは登山道の景観や、山頂から見える景色の写真を閲覧できる。今回のプロジェクトは、ヨーロッパ最大の活火山、エトナ山の世界遺産登録2周年を記念して行われたもの。新たにストリートビューに加わった火山は、エトナ山(シチリア州/イタリア)、ハワイ火山国立公園(ハワイ州/アメリカ)、クレーター・レイク国立公園(オレゴン州/アメリカ)、バリンジャー・クレーター(アリゾナ州/アメリカ)、阿蘇山(熊本県/日本)。合わせてGoogleは、世界の展示や価値あるコレクションを検索できるWebサイト「Google Cultural Institute」上で、エトナの歴史をまとめた特集コンテンツを公開している。
2015年06月22日Googleは18日(米国時間)、ニュース動画のキュレーションサービス「YouTube Newswire」を公開した。主に報道関係者に向けたサービスで、ユーザーに情報の信憑性が高い動画を提供することを目的としている。YouTube Newswireは、YouTubeに投稿された動画の中からニュース動画として価値のあるものをピックアップし、テーマ別に集約して提供するサービス。動画の検証は米Storyfulが行い、情報の信憑性が認められたものだけを掲載する。YouTubeの公式ブログでは、Twitterやメールマガジンで新着動画の情報を配信予定だとしている。また、今秋には情報検証力を高めたり、著作権や倫理責任などを学べるコンテンツを提供するWebサイト「The First Draft Coalition」を発足する予定だ。同サイトは「First Draft」と呼ばれるジャーナリズムの専門家集団により運営される。このほか、Googleは人権問題などセンシティブなニュースの動画を扱うWebサイト「WITTNES Media Lab」を発表している。
2015年06月19日Google検索は便利だけど、そうではない時もある。筆者が今もRSSリーダーを使っているのはFeedlyの検索機能を気に入っているからだ。例えば、WWDCの発表に関する記事をチェックする時、Google Newsで「WWDC」と検索するだけだったら数千本もの記事がリストされる。タイトルに目を通すだけでもひと苦労だ。でも、Feedlyで検索したら、自分が選んでFeedlyに登録したニュースサイトやブログの記事だけが検索対象になる。検索キーワードを追加したり、媒体で絞り込んだりすることなく、効率的に質の高い記事や関連するプレスリリースを確認できる。Googleは、それだけで何でもできる頼もしい検索ソースだ。Googleでなければ見つかりそうにない情報もたくさんある。でも、Googleをメインの検索プロバイダーとして使っていても、実際にはFeedly、Midium、Amazon、Product Hunt、Spotify、Overcast、Slack、GitHubなど、たくさんのソースから直接、日々色んな情報を引き出している。検索の多様化は、特にモバイルで顕著である。AndroidではGoogleがOSのデフォルト検索だし、iOSでもGoogleがSafariのデフォルト検索エンジンだが、Google検索よりもアプリで検索する機会がどんどん増えている。例えば、サンフランシスコでバスと電車で移動するなら、Google検索から乗り換え案内を引き出す方法でも十分だけど、乗り換え案内アプリであるCitymapperを使ったほうがより充実した結果を得られる。Facebookがモバイルでメッセンジャーを独立させたように、モバイルではサービス・機能のアンバンドリングが進んでいる。単一サービス・単一機能に絞り込んだアプリのほうがモバイルのUIでは使いやすく、そうしたアプリの増加もモバイルにおける検索ツールの多様化に拍車をかけている。ただ、使用するアプリが増えるほどに、複数のアプリを組み合わせて使うことも増える。例えば、レストランを決める時にYelpで評価をチェックして、OpenTableで予約し、Citymapperで交通手段を確認する。異なるアプリで、同じ検索を3度繰り返している。これでは、それぞれのアプリがモバイルに適した設計で使いやすくなっていても、モバイルの利用体験が良くなっているとは言いがたい。前置きが長くなったが、そのソリューションになりそうなのが、WWDC 2015でAppleが披露したiOS 9の検索のディープリンクである。デジタルアシスタントSiriも活用できるOSの検索機能のAPIをサードパーティにも公開する。つまり、アプリ側が対応すれば、アプリが扱うコンテンツもiOSの検索機能の対象になる。例えば、ホーム画面をスワイプしてOSの検索画面を呼び出し、「maui」と検索すると、シェアリングサービスのAirbnbやホテル/フライト/レンタカー検索のKAYAKなどからの結果も一覧表示される。そのうちの1つをタップすると、アプリのコンテンツページが開き、左上の「Back to Search」をタップするとアプリのコンテンツページから検索結果に戻れる。複数のアプリを横断的に検索でき、直接アプリコンテンツにアクセスできる。まだ実際に使っていないので使用感はわからないし、自分がよく使うアプリが対応してくれるとも限らない。検索に対して「アプリのおすすめ」などが出てきそうな……そんな不安もあるのだが、デモを見る限りではモバイルの利用体験を改善する機能になりそうだ。Applebotがパートナーサイトのコンテンツデータを収集しておくのか、それともパートナーが自ら検索プロバイダーになって結果を返すのか、流れは不明だが、後者だとしても今はAmazon CloudSearchやAlgoliaなど、検索プロバイダーとして検索力を磨くためのサービスが整っている。GoogleはGoogleで、5月末に開催したGoogle I/Oで機械学習とプロアクティブなデジタルアシスタントの可能性を示した。ユーザーの行動や置かれている状況を把握し、先回りするように効果的なアシスタントを提供する。Google Nowのユーザーを理解したアシスタント能力はすでにユーザーから高い評価を得ており、Googleは大量のデータ解析からユーザーに最善の結果を提供できることを示したうえで、Google NowのAPIをサードパーティに提供し始めた。Googleらしいアプローチだと思う。筆者はGoogleが嫌いじゃないし、むしろ平均以上にGoogleに個人データを提供しているほうだと思う。だから、PCにおけるGoogle検索のような圧倒的な力を、モバイルでGoogle Nowが示し、サードパーティも巻き込むことにも期待している。すでに多くの国・地域でモバイルがPCの検索数を上回っているという調査結果が出ているが、これまでのモバイル検索はPC向けの検索体験の焼き直しだった。MicrosoftはCortanaをPCにも持ち込むが、AppleやGoogle、Microsoftがしのぎを削るデジタルアシスタントを組み合わせた検索機能は、本当の意味でモバイル向けの検索体験を作り上げる取り組みと言える。Googleがモバイルでも検索の覇権を握るのか、それともソーシャル検索や多様化する検索プロバイダーが大きなチャンスをつかめるのか。個人的にはPC時代のように巨大な検索ソースに依存するよりも、無数の小さな情報ソースが緩くつながっているほうがインターネット的だと思うし、そうなってほしいと思う。いずれにせよ、サービス/コンテンツ・プロバイダーはコンテキストに応じたSEOや、自ら検索プロバイダーとして足場固めることなどを考える時期に来ている。
2015年06月15日カスペルスキーは6月8日、米サンフランシスコで開催されたGoogleのサービスを利用した開発者向けのイベント「Google I/O」において行われたセキュリティ分野で重要な発表について、同社のブログ「Kaspersky Daily」で解説した。今回ピックアップされた内容は「Android M」「Google Photos」「指紋センサーAPI」「Android Pay」「Googleのハンズフリー決済」「Brill」の6件。○Android M:アプリの権限がカスタマイズ可能に今回の発表で話題を集めたAndroid M。セキュリティの観点で注目すべきは、アプリの権限ポリシーをすべてカスタマイズできる機能だという。Androidの現行バージョンでは、アプリのインストール時に権限をまとめて許可する必要があるが、大抵のアプリはカメラ、マイク、連絡先、SMSなどへのアクセスを要求してくる。ユーザーにできることと言えば、権限を許可するか、アプリのインストールをやめるかのどちらかだ。Android Mでは、アプリのインストール時ではなく、必要に応じてアプリの権限を許可(または拒否)する方式が採用されているという。また「権限管理」機能があり、アプリの権限をすべて確認して許可・拒否を簡単に選択できる。さらに、特定の権限(カメラへのアクセス権など)を確認し、自分の好みに合わせて細かくリストを設定できる。例えば、どのアプリに対してもカメラのアクセスを許可しないということができる。Andorod Mのカスタマイズ可能な権限ポリシーは、Android M向けアプリだけでなく、既存のアプリにも適用できるという。これで、アプリ開発者にどういった個人情報を公開してよいかを自分で選択できるようになった。プライバシーを気にする人にとっては好都合な機能だが、気にしない人にとっては面倒な設定が増えることになると推測している。○Android M:Now on TapGoogle Nowは、Gmail、検索結果、位置情報などGoogleサービスの利用データを収集している。Android Mに「Now on Tap」という機能が新たに搭載される方針だ。この機能では、さまざまなアプリから収集されたデータをもとに、ヒントやアドバイスが表示される。Googleは公式にサードパーティのアプリから利用者データを取得するということとなる。Googleは取得したデータを使い、便利な生活をもたらしてくれると期待を寄せている。○Google PhotosクラウドストレージのGoogle Photosは、従来のGoogle+の中の機能ではなく、独立したサービスになるとされている。端末内に保存されたすべての写真がGoogle Photosに保存できるようになる。写真だけではなく、端末内の動画にも適用される。新たに写真の保存、整理するための新機能がたくさん追加される予定で、幼い子どもの顔までを識別する顔認識機能や、ジオタグやタイムスタンプの挿入など、さまざまな機能が利用できるという。○指紋センサーAPIAndroid Mでは指紋センサーがサポートされるため、端末メーカーはこれまでより簡単に指紋の対応デバイスを作ることが可能だという。また、アプリやサービスの指紋認証用インタフェースでは、持ち主の指紋がGoogle以外に渡らないようにセキュリティが強化されているという。パスワードや暗証番号など、今でもよく利用されている保護手段よりもはるかに安全であると、指紋センサーのサポートを歓迎している。○Android PayGoogleは、モバイル決済システム「Android Pay」を提供する予定だ。Android Payを実装した端末は、NFC経由で決済を利用できる。Android Payではクレジットカードやデビットカード、ポイントカード、特典カード、クーポンを決済に利用できるという。既存の決済サービスであるGoogle Walletは、個人と個人の間で行われる決済サービスとして残るという。○Googleのハンズフリー決済「ハンズフリー決済」と呼ばれる新機能も発表された。これは、店舗で精算する時にスマートフォンを取り出すことなく、レジの前に立って「Googleで払います」と言えば決済が完了するというもの。現在サンフランシスコのベイエリアにあるマクドナルドとPapa Johnsの協力の下、試験運用を実施されているという。ただ、この機能の詳しい仕組みや、決済の安全性を確保するための技術などはわかっていないという。○Brillo:IoT向けOSモノのインターネット(IoT)では、セキュリティ面での脆弱性が課題となっている。その1つに、ネット接続型デバイスのメーカーの多くは、汎用LinuxベースのOSを基盤としている点がよく挙げられている。こうしたOSは十分にカスタマイズされず、アップデートもほとんど実施されていない。Googleは、この問題に対するソリューションを提供する方針だという。それが「Brillo」という名前のIoTデバイス向けOSで、このプラットフォームはAndroidベースで、一部の機能が削られているが、IoTデバイスに適した形にカスタマイズされているという。カスペルスキーはBrilloを歓迎すべきポイントについて、「大手のソフトウェア企業が作ったプラットフォームであること」「スケジュールどおりにアップデートが提供される可能性が高いこと」を挙げている。一方で、このプラットフォームが採用されたら、スマートフォンやPCでGoogleを使うのが「当たり前」という、古き良き時代が失われるとしている。
2015年06月10日●天気・フライト情報・株価の検索、単位換算が一発で可能今や、検索の同義語になっているGoogle。その魅力の1つは遊び心に富んでいるところだろう。その例として、Google検索の"隠し機能"がある。そこで、Digital Trendsの記事「Think you know how to Google? Here are 36 search tips you probably don’t know about)」を参考に、パワーユーザーはご存じかもしれないが、知っておいて損はないGoogle検索の"隠し機能"を見てみたい。Googleは当初から、もっと自然に検索が行えるよう取り組んできた。その結果、キーワードによる検索から自然言語へ、文脈を理解できるように、Googleの検索は日々成長している。そんな取り組みがわかる検索方法をいくつか紹介しよう。例えば、天気を知りたい時、「天気」と郵便番号を入力すると天気情報を表示してくれる。郵便番号はなくてもOKだ。同様に、「日の出」「日の入り」というキーワードと地名を入れると、その地方の日の出の時刻、日の入りの時刻を表示してくれる。Googleを辞書代わりに使っているという人も多いだろうが、知りたい言葉と「定義」という言葉を入力すると、その言葉の定義が表示される。さらに便利なのは、この時の画面下に表示される「『○』を次の言語に翻訳」だ。調べた言葉を他の言語で何と言うのかを教えてくれるのだ。和英辞典代わりとまではいかないかもしれないが、覚えておくと便利かもしれない。海外とのやりとりが多い人に便利な機能がこれ。「今、あっちは何時だっけ?」という時は「時間」と地名を入れてみよう。その地域の現在時刻が表示される。「フライトの時間を知りたい」「離着陸が遅れていないかを知りたい」――こんな時、航空会社か空港のWebサイトでチェックする人が多いだろうが、Googleでも調べることができる。航空会社と便名を入力すれば、以下のとおりだ。Googleの場合、便名がわからなくても、発着地と到着地がわかれば、その便の情報を調べることができる可能性がある。このほか、株価が気になるならティッカーシンボル(Googleなら「GOOG」、Appleなら「AAPL」)を入れればOK。通貨の換算もやってくれる(「500ドル」「500ユーロ」などと入力すると日本円に換算してくれる)し、メートルをフィートになど単位の換算もお手のもの(「メートル」「フィート」など換算元と換算先の単位を入力する)。さらには、計算機代わりにもなる(「30+50」のように式を入力すると、答えとともにデジタル電卓が出てくる)。●「-」「+」「:」「*」などの記号も使いこなしたいまた、映画に行こうと思った時も、初めにチェックすべきはGoogleだ。映画のタイトルを入れると、付近の上映時間を表示してくれるし、見たい映画が決まっていなければ、単純に「映画」と入れてみよう。自分がいる場所の近くで上映中の映画をずらりと表示してくれる。スポーツ好きにとってもGoogleは役に立つ。チーム名を入力すると、簡単なデータと直近の試合結果や次の試合予定が表示される次に、記号を用いたテクニックを見てみよう。まずは、マイナス(-)とプラス(+)だ。記号のあとに検索結果から外したいキーワードを入れると、そのキーワードを含まない検索結果を返してくれる。Androidについて検索したいが、端末を探しているわけではない時は、「Android」「-端末」と入れると端末の情報は含まれない。一方、+を入れるとGoogle+のページを探してくれる。ソーシャルタグなら@を入れよう。人気のハッシュタグやトレンドのトピックを知りたいなら#を前につけて検索ボタンを押す。続いて、:(コロン)を使った検索技をまとめて紹介しよう。検索したいキーワードと共に「site:」と入力すると、そのサイトの中の情報を検索できる。例えば、「Apple Watch」に関する記事をマイナビニュースの中から検索するなら、「Apple Watch」「site:mynavi.jp」と入力して検索ボタンを押せばよい。特定のページとリンクを張っているサイトやページを調べるなら、サイトのURLの前に「link:」をつける。特定のWebサイトやドメインと似たような結果を探したいなら、そのサイトのURLの前に「related:」をつけるとよい。2つの検索キーワードの間に「OR」を入れると、どちらかの検索キーワードを含む結果、両方のキーワードを含む結果を表示してくれる。PDFファイルのみ探すなど、特定のファイルフォーマットを指定した検索も可能だ。検索キーワードに続けて「filetype:○」とファイルフォーマットを入れよう。さらに、*(アスタリスク)も使える。慣用句などの決まり切った言い方で思い出せないところに「*」を入れてみよう。「エビでタイを釣る」(少しの努力で大きな成果を得るという意味)ということわざがあるが、何でタイを釣るのかを思い出せない時は「*でタイを釣る」と入れてみよう。以上、Googleの隠し機能を紹介してきた。いずれも、知らなくてもすごく困るということはないが、知っていると検索がラクになる機能ばかりだ。ぜひ、これらを使いこなして、検索マスターになっていただきたい。
2015年06月08日米Googleは5月28日(米国時間)、開発者向けカンファレンス「Google I/O 2015」の基調講演を開催しました。Androidの時期OSとなる「Android M」や写真ストレージサービス「Googleフォト」など多数の発表がありましたが、それらの内容は表面的なもの。考察を深めれば、Googleが何を目指しているのかも見えてきます。ここでは、ライターに「Google I/O 2015」、Googleが目指す方向性について記してもらいました。***○1:iOSを強く意識した基調講演【レポート】「Google I/O 2015」開催 - iOSを強く意識した基調講演に今回の基調講演では何十回も「iOS」という単語が登場しました。GoogleにとってiOSは、「ライバル」や「敵」ではなくなってきているようです。詳しい説明はこちらの記事へ***○2:Androidは順当に進化【レポート】順当な進化と近い将来への展望を思い描くのに十分な材料 - 私はこう見る「Google I/O 2015」(海上忍編)新しい「Nexus」などは発表されなかった基調講演ですが、時期OS「Android M」はAndroidの順当な進化と、Googleの近い将来への展望が垣間見えた講演となりました。詳しい説明はこちらの記事へ***○3:Googleのストロングポイントをさらに拡充【レポート】Googleは勝負所をさらに強化した - 私はこう見る「Google I/O 2015」(小山安博編)決済サービス「Android Pay」や指紋認証システムなど、アップルを意識した機能も多く発表されましたが、「Googleフォト」などクラウドというGoogleの強みを活かしたサービスも発表されています。詳しい説明はこちらの記事へ***○4:Google VS マイクロソフトに【レポート】「グーグル VS.マイクロソフト」の構図が見える- 私はこう見る「Google I/O 2015」(塩田紳二編)「Android M」とモバイル向けWindowsの最新版「Windows 10 Mobile」の提供時期は重なっています。両社がどう考えているにせよ、Android M VS Windows 10 Mobileという構図になることは避けられなさそうです。詳しい説明はこちらの記事へ***○5:怪物と化したGoogleの機械学習【レポート】Googleが育てる"機械学習"が今後の議論に - 私はこう見る「Google I/O 2015」(山下洋一編)「Googleフォト」や、デジタルアシスタント「Google Now」の新機能「Now on Tap」にはGoogleの機械学習システムが使われています。今後は、こうした優秀すぎる機械学習にまつわる議論が巻き起こるかもしれません。詳しい説明はこちらの記事へ本稿で紹介した記事1:【レポート】「Google I/O 2015」開催 - iOSを強く意識した基調講演に2:【レポート】順当な進化と近い将来への展望を思い描くのに十分な材料 - 私はこう見る「Google I/O 2015」(海上忍編)3:【レポート】Googleは勝負所をさらに強化した - 私はこう見る「Google I/O 2015」(小山安博編)4:【レポート】「グーグル VS.マイクロソフト」の構図が見える- 私はこう見る「Google I/O 2015」(塩田紳二編)5:【レポート】 Googleが育てる"機械学習"が今後の議論に - 私はこう見る「Google I/O 2015」(山下洋一編)
2015年06月06日グーグルは6月5日、Googleアカウント情報の管理Webページを改善し、新たにユーザーのプライバシーとセキュリティに対する疑問に答えたWebサイトを公開した。アカウント情報ページでは、ユーザーが個人情報の安全性を確認でき、プライバシーを守りつつGoogleサービスを利用する上で、どの情報をどのように取り扱うか、一元管理できる。一般的にこうしたセキュリティ設定のオプションはわかりづらくなるため、Googleではわかりやすい説明書きも付け加えている。情報管理は、大きく「ログインとセキュリティ」「個人情報とプライバシー設定」「アカウント設定」の3つに分かれている。ログインとセキュリティでは、Googleへログインする際の通知設定や、Googleサービスと連携設定を行ったアプリやサイトの管理が行える。個人情報とプライバシー設定では、登録した個人情報の公開設定やアカウント履歴の管理など、プライバシー情報の一元管理が図られている。アカウント設定では、アカウントの言語設定やGoogleサービスの使用停止などが簡便に行えるようになる。個人情報とプライバシー設定では、「広告設定」という項目がある。自分の検索履歴などをベースに趣味嗜好にあった広告配信が行われているが、より精度の高い広告表示や、目に触れたくないジャンルの広告のオプトアウト設定などがこの項目から設定できる。オプトアウト設定を行った場合、広告は引き続き表示されるものの、広告の関連性は低くなる。一方で、ユーザーのプライバシーとセキュリティに対する疑問に答えた新サイトでは、Googleがどのような情報を収集しているのか、そのデータをどのように利用しているのかといった根源的な疑問に対してQ&A形式で回答を行っている。もちろん、事業的な話だけでなく、実際にGoogleがどのようなセキュリティ体制を構築しているかといった疑問にも答えている。
2015年06月05日Googleは2日、アカウントの管理、保護、安全対策を1カ所で行えるウェブサイト「アカウント情報(My Account)」を開設した。Googleに関連するサービスの各種設定の確認や変更、サービスの停止や削除などの窓口となる。同サイトページでは、「ログインとセキュリティ」「個人情報とプライバシー設定」「アカウント設定」の3つを1カ所で設定できる。「ログインとセキュリティ」では簡単な質問に回答することで、セキュリティ診断が行えたり、パスワードとログイン方法の確認・設定、パスワード失念時のアカウント再設定オプションを設定することができる。「個人情報とプライバシー設定」では、名前、メールアドレス、電話番号といった基本情報の編集、Google検索などアカウントを利用したサービスの利用履歴の管理、広告設定、保存したドキュメントの数やメールの数などのアカウントの概要の確認などが行える。「アカウント設定」では、言語の選択やGoogle ドライブのストレージの容量やプランの変更、GmailやGoogle+などのGoogleサービスの使用停止や削除などが行える。
2015年06月02日App Annieは5月29日、サンフランシスコで開催されるGoogleの年次開発者会議「Google I/O 2015」に合わせて、Google Playの成長を分析したレポート「Google Play市場動向レポート:前年比の成長を探る」を発表した。同レポートは、日本のGoogle Play市場の重要な動向のほか、米国や東南アジアを含めた市場の成長を、収益やダウンロード数、利用状況などさまざまな角度から分析したもの。これによると、国別のGoogle Playの四半期アプリ収益では、上位5カ国が米国・日本・韓国・イギリス・ドイツとなり、そのうち日本は1位となった。また、日本の収益の成長率は前年に比べ40%の増加。特に収益の成長を牽引したのはゲームアプリの成長で、前年比で約50%の伸び率を示した。また、日本で最も多くのユーザーに利用されているアプリ10本のうち、6本はGoogle製のアプリで、ほかにLINEやFacebook、Twitterなどソーシャルと通信アプリもランクインする。なお、詳しいレポートは、こちらより行うことができる。
2015年06月02日