●天気・フライト情報・株価の検索、単位換算が一発で可能今や、検索の同義語になっているGoogle。その魅力の1つは遊び心に富んでいるところだろう。その例として、Google検索の"隠し機能"がある。そこで、Digital Trendsの記事「Think you know how to Google? Here are 36 search tips you probably don’t know about)」を参考に、パワーユーザーはご存じかもしれないが、知っておいて損はないGoogle検索の"隠し機能"を見てみたい。Googleは当初から、もっと自然に検索が行えるよう取り組んできた。その結果、キーワードによる検索から自然言語へ、文脈を理解できるように、Googleの検索は日々成長している。そんな取り組みがわかる検索方法をいくつか紹介しよう。例えば、天気を知りたい時、「天気」と郵便番号を入力すると天気情報を表示してくれる。郵便番号はなくてもOKだ。同様に、「日の出」「日の入り」というキーワードと地名を入れると、その地方の日の出の時刻、日の入りの時刻を表示してくれる。Googleを辞書代わりに使っているという人も多いだろうが、知りたい言葉と「定義」という言葉を入力すると、その言葉の定義が表示される。さらに便利なのは、この時の画面下に表示される「『○』を次の言語に翻訳」だ。調べた言葉を他の言語で何と言うのかを教えてくれるのだ。和英辞典代わりとまではいかないかもしれないが、覚えておくと便利かもしれない。海外とのやりとりが多い人に便利な機能がこれ。「今、あっちは何時だっけ?」という時は「時間」と地名を入れてみよう。その地域の現在時刻が表示される。「フライトの時間を知りたい」「離着陸が遅れていないかを知りたい」――こんな時、航空会社か空港のWebサイトでチェックする人が多いだろうが、Googleでも調べることができる。航空会社と便名を入力すれば、以下のとおりだ。Googleの場合、便名がわからなくても、発着地と到着地がわかれば、その便の情報を調べることができる可能性がある。このほか、株価が気になるならティッカーシンボル(Googleなら「GOOG」、Appleなら「AAPL」)を入れればOK。通貨の換算もやってくれる(「500ドル」「500ユーロ」などと入力すると日本円に換算してくれる)し、メートルをフィートになど単位の換算もお手のもの(「メートル」「フィート」など換算元と換算先の単位を入力する)。さらには、計算機代わりにもなる(「30+50」のように式を入力すると、答えとともにデジタル電卓が出てくる)。●「-」「+」「:」「*」などの記号も使いこなしたいまた、映画に行こうと思った時も、初めにチェックすべきはGoogleだ。映画のタイトルを入れると、付近の上映時間を表示してくれるし、見たい映画が決まっていなければ、単純に「映画」と入れてみよう。自分がいる場所の近くで上映中の映画をずらりと表示してくれる。スポーツ好きにとってもGoogleは役に立つ。チーム名を入力すると、簡単なデータと直近の試合結果や次の試合予定が表示される次に、記号を用いたテクニックを見てみよう。まずは、マイナス(-)とプラス(+)だ。記号のあとに検索結果から外したいキーワードを入れると、そのキーワードを含まない検索結果を返してくれる。Androidについて検索したいが、端末を探しているわけではない時は、「Android」「-端末」と入れると端末の情報は含まれない。一方、+を入れるとGoogle+のページを探してくれる。ソーシャルタグなら@を入れよう。人気のハッシュタグやトレンドのトピックを知りたいなら#を前につけて検索ボタンを押す。続いて、:(コロン)を使った検索技をまとめて紹介しよう。検索したいキーワードと共に「site:」と入力すると、そのサイトの中の情報を検索できる。例えば、「Apple Watch」に関する記事をマイナビニュースの中から検索するなら、「Apple Watch」「site:mynavi.jp」と入力して検索ボタンを押せばよい。特定のページとリンクを張っているサイトやページを調べるなら、サイトのURLの前に「link:」をつける。特定のWebサイトやドメインと似たような結果を探したいなら、そのサイトのURLの前に「related:」をつけるとよい。2つの検索キーワードの間に「OR」を入れると、どちらかの検索キーワードを含む結果、両方のキーワードを含む結果を表示してくれる。PDFファイルのみ探すなど、特定のファイルフォーマットを指定した検索も可能だ。検索キーワードに続けて「filetype:○」とファイルフォーマットを入れよう。さらに、*(アスタリスク)も使える。慣用句などの決まり切った言い方で思い出せないところに「*」を入れてみよう。「エビでタイを釣る」(少しの努力で大きな成果を得るという意味)ということわざがあるが、何でタイを釣るのかを思い出せない時は「*でタイを釣る」と入れてみよう。以上、Googleの隠し機能を紹介してきた。いずれも、知らなくてもすごく困るということはないが、知っていると検索がラクになる機能ばかりだ。ぜひ、これらを使いこなして、検索マスターになっていただきたい。
2015年06月08日米Googleは5月28日(米国時間)、開発者向けカンファレンス「Google I/O 2015」の基調講演を開催しました。Androidの時期OSとなる「Android M」や写真ストレージサービス「Googleフォト」など多数の発表がありましたが、それらの内容は表面的なもの。考察を深めれば、Googleが何を目指しているのかも見えてきます。ここでは、ライターに「Google I/O 2015」、Googleが目指す方向性について記してもらいました。***○1:iOSを強く意識した基調講演【レポート】「Google I/O 2015」開催 - iOSを強く意識した基調講演に今回の基調講演では何十回も「iOS」という単語が登場しました。GoogleにとってiOSは、「ライバル」や「敵」ではなくなってきているようです。詳しい説明はこちらの記事へ***○2:Androidは順当に進化【レポート】順当な進化と近い将来への展望を思い描くのに十分な材料 - 私はこう見る「Google I/O 2015」(海上忍編)新しい「Nexus」などは発表されなかった基調講演ですが、時期OS「Android M」はAndroidの順当な進化と、Googleの近い将来への展望が垣間見えた講演となりました。詳しい説明はこちらの記事へ***○3:Googleのストロングポイントをさらに拡充【レポート】Googleは勝負所をさらに強化した - 私はこう見る「Google I/O 2015」(小山安博編)決済サービス「Android Pay」や指紋認証システムなど、アップルを意識した機能も多く発表されましたが、「Googleフォト」などクラウドというGoogleの強みを活かしたサービスも発表されています。詳しい説明はこちらの記事へ***○4:Google VS マイクロソフトに【レポート】「グーグル VS.マイクロソフト」の構図が見える- 私はこう見る「Google I/O 2015」(塩田紳二編)「Android M」とモバイル向けWindowsの最新版「Windows 10 Mobile」の提供時期は重なっています。両社がどう考えているにせよ、Android M VS Windows 10 Mobileという構図になることは避けられなさそうです。詳しい説明はこちらの記事へ***○5:怪物と化したGoogleの機械学習【レポート】Googleが育てる"機械学習"が今後の議論に - 私はこう見る「Google I/O 2015」(山下洋一編)「Googleフォト」や、デジタルアシスタント「Google Now」の新機能「Now on Tap」にはGoogleの機械学習システムが使われています。今後は、こうした優秀すぎる機械学習にまつわる議論が巻き起こるかもしれません。詳しい説明はこちらの記事へ本稿で紹介した記事1:【レポート】「Google I/O 2015」開催 - iOSを強く意識した基調講演に2:【レポート】順当な進化と近い将来への展望を思い描くのに十分な材料 - 私はこう見る「Google I/O 2015」(海上忍編)3:【レポート】Googleは勝負所をさらに強化した - 私はこう見る「Google I/O 2015」(小山安博編)4:【レポート】「グーグル VS.マイクロソフト」の構図が見える- 私はこう見る「Google I/O 2015」(塩田紳二編)5:【レポート】 Googleが育てる"機械学習"が今後の議論に - 私はこう見る「Google I/O 2015」(山下洋一編)
2015年06月06日グーグルは6月5日、Googleアカウント情報の管理Webページを改善し、新たにユーザーのプライバシーとセキュリティに対する疑問に答えたWebサイトを公開した。アカウント情報ページでは、ユーザーが個人情報の安全性を確認でき、プライバシーを守りつつGoogleサービスを利用する上で、どの情報をどのように取り扱うか、一元管理できる。一般的にこうしたセキュリティ設定のオプションはわかりづらくなるため、Googleではわかりやすい説明書きも付け加えている。情報管理は、大きく「ログインとセキュリティ」「個人情報とプライバシー設定」「アカウント設定」の3つに分かれている。ログインとセキュリティでは、Googleへログインする際の通知設定や、Googleサービスと連携設定を行ったアプリやサイトの管理が行える。個人情報とプライバシー設定では、登録した個人情報の公開設定やアカウント履歴の管理など、プライバシー情報の一元管理が図られている。アカウント設定では、アカウントの言語設定やGoogleサービスの使用停止などが簡便に行えるようになる。個人情報とプライバシー設定では、「広告設定」という項目がある。自分の検索履歴などをベースに趣味嗜好にあった広告配信が行われているが、より精度の高い広告表示や、目に触れたくないジャンルの広告のオプトアウト設定などがこの項目から設定できる。オプトアウト設定を行った場合、広告は引き続き表示されるものの、広告の関連性は低くなる。一方で、ユーザーのプライバシーとセキュリティに対する疑問に答えた新サイトでは、Googleがどのような情報を収集しているのか、そのデータをどのように利用しているのかといった根源的な疑問に対してQ&A形式で回答を行っている。もちろん、事業的な話だけでなく、実際にGoogleがどのようなセキュリティ体制を構築しているかといった疑問にも答えている。
2015年06月05日Googleは2日、アカウントの管理、保護、安全対策を1カ所で行えるウェブサイト「アカウント情報(My Account)」を開設した。Googleに関連するサービスの各種設定の確認や変更、サービスの停止や削除などの窓口となる。同サイトページでは、「ログインとセキュリティ」「個人情報とプライバシー設定」「アカウント設定」の3つを1カ所で設定できる。「ログインとセキュリティ」では簡単な質問に回答することで、セキュリティ診断が行えたり、パスワードとログイン方法の確認・設定、パスワード失念時のアカウント再設定オプションを設定することができる。「個人情報とプライバシー設定」では、名前、メールアドレス、電話番号といった基本情報の編集、Google検索などアカウントを利用したサービスの利用履歴の管理、広告設定、保存したドキュメントの数やメールの数などのアカウントの概要の確認などが行える。「アカウント設定」では、言語の選択やGoogle ドライブのストレージの容量やプランの変更、GmailやGoogle+などのGoogleサービスの使用停止や削除などが行える。
2015年06月02日App Annieは5月29日、サンフランシスコで開催されるGoogleの年次開発者会議「Google I/O 2015」に合わせて、Google Playの成長を分析したレポート「Google Play市場動向レポート:前年比の成長を探る」を発表した。同レポートは、日本のGoogle Play市場の重要な動向のほか、米国や東南アジアを含めた市場の成長を、収益やダウンロード数、利用状況などさまざまな角度から分析したもの。これによると、国別のGoogle Playの四半期アプリ収益では、上位5カ国が米国・日本・韓国・イギリス・ドイツとなり、そのうち日本は1位となった。また、日本の収益の成長率は前年に比べ40%の増加。特に収益の成長を牽引したのはゲームアプリの成長で、前年比で約50%の伸び率を示した。また、日本で最も多くのユーザーに利用されているアプリ10本のうち、6本はGoogle製のアプリで、ほかにLINEやFacebook、Twitterなどソーシャルと通信アプリもランクインする。なお、詳しいレポートは、こちらより行うことができる。
2015年06月02日米Googleは1日(現地時間)、Googleアカウントの管理、データ保護およびプライバシー保護の設定、安全対策を、ユーザーが1カ所から行えるようにした新サイト「アカウント情報」の提供を開始した。アカウント情報では、アカウントのデータおよびプライバシー保護の状態をユーザーが簡単に把握できるように「セキュリティ診断」と「プライバシー診断」を用意している。セキュリティ診断: アカウント復旧のための設定、接続されている端末、アカウント権限、Gmail設定、2段階認証プロセスの設定などを確認。プライバシー診断: 他のユーザーとのつながりに用いる電話番号、Googleが保存している情報、広告設定などを確認。さらに「ログインとセキュリティ」および「個人情報とプライバシー設定」から各項目の細かなコントロールが可能。また「アカウント設定」から、表示言語と入力ツールの設定、ユーザー補助設定、Googleドライブのストレージ管理、アカウント/サービスの削除といったアカウントを管理するツールにアクセスできる。Googleはまた、プライバシーとセキュリティに関するFAQサイトも用意した。「Googleはどのようなデータを収集しているのか?」「Googleは個人情報を売っているのか?」「Googleはどのように個人情報の安全性を保っているのか?」といった質問に答えている。
2015年06月02日Googleは2015年5月28日から29日にかけて(米国時間)、デベロッパ向けのイベント「Google I/O 2015(」を開催した。Google I/Oは年に1回開催されているソフトウェアデベロッパ向けのカンファレンス。通常、Googleが開発者向けに提供しているソフトウェアや開発キットなどの新情報の発表などが行われることが多い。基調講演や各セッションの様子は公式サイトで動画が公開されており、誰でも閲覧できるようになっている。今年は新商品やプロジェクトの発表よりも、これまでの取り組みの成果をアピールしている印象を受けた。これまで発表してきた新サービスは着実に進歩しているようだ。以下、ソフトウェアに関連する注目すべき発表を紹介しよう。○M Developer Preview登場Android向けアプリやWebアプリの開発者向けに次期OSのプレビュー「M Developer Preview」が発表された。新機能の追加や機能改善などが取り込まれている。特に注目すべきポイントとしては、以下が紹介されていた。App Permissions - 新しいリソース保護メカニズム。マイクやカメラといったリソースへのアクセス制御を提供する。Chrome Custom Tabs - Chromeのタブをデベロッパがより柔軟にカスタマイズできるように変更。Webアプリでよりネイティブアプリに近いUIを実現App Links - アプリとアプリ、アプリとWebなどをよりシームレスに連携させるための機能。Android Pay - Android端末を支払いに使用するための機能。すでにいくつかの企業と提携しているFingerprint - 指紋認証機能を提供。認証機能として使用できるほか、デバイスのアンロック、支払時の認証機能として利用できる。Doze - ユーザのAndroid端末の使用状況をモニタリングし、利用頻度が低い時は同期処理を抑えるといった処理により、バッテリーの持ちを改善する機能。ソフトウェアの機能ではないが、今後出荷されるAndroid製品ではUSB Type Cが利用できるようになることなども言及されていた。○進化するAndroid Wear2014年6月に発表されたAndroid Wearに関する発表もあった。Android Wearは主に腕時計型のウェアラブル・デバイスを対象としたAndroid OSベースのオペレーティングシステム。これまでにSamsung Gear Live、LG G Watch、Moto 360、LG G Watch R、Sony Smartwatch 3、Asus Zen Watch、LG Watch Urbaneが販売されている。Android Wearで提供される新機能としては、以下が紹介されていた。常に時計画面(または任意のアプリの画面)を表示するモードの導入アプリの切替を手首のひねりで実施する機能絵文字を手書きで入力する機能アクセスリストを簡単に使用できるできる機能アプリを起動する方法を拡張ヘルスケア向けのモニタリング機能の強化Android Wear向けにはすでに4000を超えるアプリが提供されており、今後さらに発展が期待される。○BrilloとWeaveでさまざまなものをツナグGoogleはAndroid Wearの投入で、Androidが動作するデバイスをスマートフォンやタブレットデバイスから腕時計まで広げたが、同社はよりさまざまなデバイスでAndroid OS由来のソフトウェアを動作させ、さまざまなデバイス、サービス、人を結び付けることを計画しているようだ。そのかなめとなるソフトウェアとしてBrilloとWeaveが発表された。BrilloはAndroidの低レイヤを抜き出したような構成の必要最小限のオペレーティングシステム。カーネル、ハードウェア・アブストラクション・レイヤ、Wi-FiやBLEなどのコネクティビティ機能、アップデートやクラッシュレポートなどのデバイス管理機能など、最低限の機能が用意されている。必要最小限の機能に絞り混むことで、さまざまなシーンで動作できるようにすることを狙っている。Weaveはコミュニケーション・レイヤ。Brilloを搭載したデバイス間の通信や、Brilloデバイスとクラウド、クラウドとAndroidスマートション、AndroidスマートフォンとBrilloデバイスといったデバイスやサービスの間のコミュニケーションを担当する。Weaveという共通の通信が提供されることで、より多くのデバイスやサービスがシームレスに連携する効果が期待できる。○Android開発者向けの機能強化Android向けアプリやWebサービス開発者向けの新機能も発表された。いくつかピックアップすると次のとおり。Android Studio 1.3 Preview - C/C++向けデバッグ機能の導入Polymer 1.0発表Cocoapodsに対応Cloud Test Labの提供Cloud MessagingにおけるAndroid、iOS、Chromeのサポート機能面の強化のみならず、収益化を促進するための役立つ機能の導入なども発表された。○それ以外で注目される発表は?プログラマ向けの機能ではないが、ユーザ支援機能「Now on Tap」にも注目したい。Now on TapはMicrosoftのCortanaやAppleのSiriのようなユーザ支援機能。Now on Tapで適切な答えを得るにはかなり大規模なナレッジベースと推測エンジンが必要になるはずだが、Googleはこれを大幅に強化し、コンテキストを加味した適切な支援を実施するとしている。基調講演で日本語は使われていないため、この機能が日本の文脈で、かつ、日本語音声入力でどの程度実用的に利用できるかはわからないが、今後の発表が楽しみな機能であることは間違いないだろう。それ以外ではGoogle Photosのストレージ容量の無制限化が大きな注目ポイントだ。同様のサービスを提供しているベンダは上限を設けたり、使用料を定めたりしている。Google Photosはこの市場に大きな波紋を起こしたことになる。今後、競合するほかのベンダがどのような行動に出るのかが注目される。
2015年06月01日米Googleは29日(米国時間)、ウェアラブル関連プロジェクト「Project Jacquard」を発表した。「Levi’s」で知られるジーンズメーカーLevi Straussが最初の公式パートナーとなり、Jacquardを利用したウェアラブル製品を開発する。Project JacquardはGoogleの高度技術およびプロジェクト(ATAP:Advanced Technology and Projects)が開始したプロジェクトで、タッチやジェスチャーインターフェイスとデジタルデバイズを分割することで衣類にインタラクティブ性をもたらすという。装着した人はタップやスワイプなどシンプルなジェスチャーにより、自分のモバイルデバイスを操作し、電話の着信音をオフに設定したり、テキストメッセージの送信などが可能になる。Project Jacquardは、Googleが業界パートナーとの協業により開発した導電性のある糸を利用する。この糸は、綿、ポリエステル、絹などの自然素材、あるいは合成素材を利用し、強度を兼ね備えるという。この導電性のある糸、ビスポークタッチ、ジェスチャー認識エリアを正確な場所に縫い込むことでウェアラブル製品を開発可能なほか、布地全体にセンサーグリッドを縫い込めばインタラクティブな表面の作成もできる。これに、コネクタ、ボタンよりも小型の回路を接続することで、機械学習アルゴリズムによりタッチやジェスチャーを推測。タッチやジェスチャーをキャプチャすると、この情報は無線通信を介してスマートフォンなどのデバイスに送られる。これらJacquardを構成する部品の製造は低コストで、糸や素材は標準的な手法で製造できるという。Googleは、「Jacquardはファッション業界向けの真っ白なキャンバスだ。デザイナーはあらゆる素材でJacquardを利用でき、電子工学を学ぶことなく自分のデザインに機能レイヤーを加えることができる」と説明している。開発者はJacquardベースの洋服に既存のアプリやサービスを接続できるほか、Jacquard向けに新しい機能の構築も可能。Googleはカスタムコネクタ、電子部品、通信プロトコルを開発し、アプリケーションやクラウドサービスのエコシステムを支援する。なお、GoogleもLevi’sも、Jacquardベースの製品の登場時期については明らかにしていない。
2015年06月01日日本技芸は、2015年5月18日にリリースしたrakumoシリーズの新バージョンが Google ハングアウトのリンク表示に対応した発表した。これによりユーザーは、 Googleのテレビ会議システム「Chromebox for meetings」とrakumoを組み合わせてテレビ会議を開催することが可能になる。Chromebox for meetingsは、 Chrome OSを搭載し、Webカメラやマイク、スピーカー、リモコンなどのハードウェアと管理ツールで構成されているハングアウト機能を使ったテレビ会議システム。今回のrakumoシリーズのバージョンアップでは、利用ユーザーがrakumoカレンダーに表示されたGoogle ハングアウトに参加するためのリンクをクリックすることで、シームレスにテレビ会議に参加することができるようになった。例えば、rakumoカレンダーの設備として登録されたChromebox for meetingsで開催されているGoogleハングアウトに、利用ユーザーはrakumoのインタフェースから参加できるようになった。今回のバージョンアップで実装したその他の主な機能としては、「rakumoカレンダー」ではスマートフォン版で直近の予定へのショートカットを表示や予定詳細画面にNAVITIMEへのリンク表示、空き時間検索に移動時間を表示、スマートフォン版の移動経路の閲覧に対応。「rakumoボード」ではスマートフォン版のポストの投稿・編集に対応している。
2015年06月01日米Googleは5月28日、米サンフランシスコにある本社で開催中の年次イベント「Google I/O」でダンボールで組み立てるVR(仮想現実)キット「Google Cardboard」の最新版を発表した。iPhoneでも使えるようになったほか、GoProとの提携によるVRカメラキット「Jump」もプレビューとして発表した。CardboardはGoogleが2014年のI/Oで発表したVRキットで、ユーザーがダンボール素材を組み立て、Androidスマートフォンを入れて使う。GoogleによるとCardboard向けのアプリは500種を数えるといい、Cardboardビューアの出荷数は100万に達したという。今年のI/0で発表した新型では、対応するスマートフォンのサイズが6インチまで拡張され、あらゆるスマートフォンで動くという大型のボタンを導入した。作成過程も簡素化し、3ステップで完了する。また、SDKでのiOS開発のサポート、月や水面下のバーチャルトリップを可能にするCardboard向け教育コンテンツ「Google Expeditions」も発表した。Googleは合わせて、VRカメラキット「Jump」のプレビューも披露した。米GoProとの協業により、GoProの「HERO4」カメラモジュールを円形に配置するリグで構成される。16のモジュールが1つのカメラのように動作し、360度の3D動画を楽しめるという。4K TV5台に相当する高解像度も特徴。Googleによると、Jumpで撮影した動画はYouTubeにアップロード、Cardboardでも観られるという。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年05月29日米Googleは28日(現地時間)、ダンボール製の手作りVRヘッドマウントディスプレイ「Cardboard」がiOSに対応したと発表した。既にApp Storeで対応アプリが公開されており、無料でダウンロードできる。対応OSはiOS 8.0以降。サポートデバイスは、iPhone 5 / 5c / 5s / 6 / 6 Plus。開発者イベント「Google I/O 2015」で発表された新しいGoogle Cardboardは、従来の対応モデルより大きな、6インチ画面のスマートデバイスに対応。また、組み立てが簡略化し3ステップで完成させることができる。合わせて、米国のApp StoreでのiOS向けアプリの提供が発表された。Google I/O 2015では、Cardboardは1台のタブレットと複数台のGoogle Cardboardを同期する「EXPEDITION」のデモンストレーションも披露された。EXPEDITIONを使うと、教師がタブレットを操作して、それと同じ画面をクラスの生徒たちがGoogle Cardboardで見るといったことが可能になる。
2015年05月29日米Googleは5月28日(現地時間)、開発者向けカンファレンス「Google I/O」にて、IoT向けのプラットフォーム「Project Brillo」を発表した。さらに、プロトコル「Weave」もあわせて発表。Brilloの開発者向けプレビューは2015年第3四半期、Weaveは2015年第4四半期に登場する。Project Brilloは、IoT(Internet of Things、モノのインターネット化)向けのプラットフォーム。Androidから派生したOSで、セキュリティなど必要な機能は確保しつつも、ドアの鍵など小さなIoTデバイスにも搭載できるよう、最小限のフットプリントで動作できるようになっている。また、IoTデバイス同士やクラウド、スマートフォンなどを接続するための規格「Weave」についてもアナウンスされた。WeaveはNestと共同開発したもので、IoTデバイスやスマートフォンなどの、いわば共通言語となる。BrilloもしくはWeaveを採用したデバイスは、Android端末によって認識され、シームレスに連携する。
2015年05月29日米Googleは5月28日(現地時間)、サンフランシスコで開催した開発者向けイベント「Google I/O 2015」にて、ダンボール製のVRヘッドマウントディスプレイ「Google Cardboard」の新しい展開について発表した。Google I/O 2015で発表された新しいGoogle Cardboardは、6インチ画面のスマートデバイスを搭載可能。組み立ても簡略化され、3ステップで完了するようになった。また、Androidと同様に、米国のApp StoreにてiOS向けアプリの提供を開始した。また、Google I/O 2015の基調講演では、1台のタブレットと複数台のGoogle Cardboardを同期する「EXPEDITION」のデモンストレーションも披露された。EXPEDITIONを利用すれば、教師がタブレットを操作して、それと同じ画面をクラスの生徒たちがGoogle Cardboardで見るといったことが可能になる。Google Cardboardはこれまでに100万セットの出荷を達成し、500種類以上のアプリが提供されていることも明らかにされた。
2015年05月29日Googleは29日、Google Playで子供向けの「ファミリー」カテゴリを追加するとともに、コンテンツ内容を保護者が確認できる仕組みを強化した。今後数週間かけて、世界中のGoogle Playにロールアウトされる。「ファミリー」カテゴリは、子供向けのコンテンツを集めたページ。Google Play内の「アプリ」「ゲーム」「映画&テレビ」のそれぞれのページで追加され、年齢別にコンテンツが探せるようになっている。トップチャート、特集、検索結果などの各ページも子供向けにフィルタリングして表示。また、「レゴ」「しまじろう」など、人気キャラクター別のメニューも設置された。保護者向けには、アプリの詳細ページで、アプリ内広告の有無や年齢別レーティングを簡単に確認できる表示になった。さらに、コンテンツのダウンロードや購入を制限できるペアレンタルコントロール機能を強化した。
2015年05月29日米Googleは28日(現地時間)、開発者カンファレンス「Google I/O 2015」の基調講演で、IoT(Internet of Things)向けプラットフォーム「Project Brillo」および通信プロトコル「Weave」を発表した。Brilloは、AndroidのカーネルとHAL(ハードウエアアブストラクションレイヤ) を採用したAndroid派生の軽量OSだが、IoTデバイスの小さなフットプリントに収まり、かつワイヤレスによる接続性やセキュリティなど必要な機能を提供できるようにAndroidを磨き上げた。だから「Brillo」と名付けた。一般的にBrilloは、鍋磨きなどに使われるスチールたわしの製品ブランドとして知られる。セキュリティカメラやドアロック、各種センサーなど、多種多様なIoTデバイスを連携・機能させるには、OS、通信レイヤ、ユーザー体験を含むエンドツーエンドのソリューションが必要になる。傘下のNestと共に開発したWeaveは、IoT同士を直接結び、またIoTとスマートフォンやクラウドを接続するための通信レイヤである。用意されたスキーマのコアセットによって、たとえば「lock」「unlock」といったフレーズがエコシステム全体で共通の言語として共有される。それによって火災報知器が異常を検知した時に、火災報知器がアンロックの命令を発して、ドアロックがドアを開錠するというような連動が可能になる。Weaveは広く相互運用性を実現するように設計されており、Brilloとの組み合わせだけではなく、既存のスタックの上でも動作させられる。開発者がカスタムスキーマを作成することも可能で、スキーマの正しい動作を確保するためにWeaveの認証プログラムを用意した。Project BrilloはGoogleのモバイルプラットフォームに組み込まれており、Androidによってサポートされる。BrilloまたはWeaveを採用したデバイスはAndroidデバイスに自動的に認識され、あらゆるIoTデバイスを同じ管理ツールで設定・管理できる。Brilloは今年第3四半期に開発者プレビューが登場する予定。Weaveはフルスタックのリリースが第4四半期になる見通しだ。
2015年05月29日米Googleは29日(日本時間)、開発者イベント「Google I/O 2015」にて、同社運営のストレージサービス「Google+ フォト」を容量無制限で使用可能にし、新サービス「Google フォト」として独立させることを発表した。サービスは同日より提供されている。今回発表されたGoogle フォトは、画像や動画を容量制限なしでアップロードできる無料ストレージサービス。ストレージにはPC、スマートフォン、タブレットからアクセスする。アップロード可能なファイルは、1,600万画素までの静止画と1,080pまでの動画に制限されており、それを超えるものはアップロードの際に自動でリサイズされる。主な新機能として、画像と動画のカテゴリ分けを自動で行う「ディープラーニング」と、ストレージ内での画像、動画をキーワード検索できる機能を搭載。写真のタグ付けをせずとも、必要な写真にアクセスできるようになった。新サービスへの移行は、Google フォトの設定画面で「高画質(容量制限なし、無料)」欄にチェックを入れると行える。スマートフォン、タブレット向け専用アプリの対応OSは、Android 4.0以上、iOS 8.0以降。
2015年05月29日米Googleは28日(米国時間)、メールアプリ「Inbox by Gmail」を一般公開した。Android版のほか、iOS版も用意されており、Google Play、App Storeからダウンロードできる。価格は無料。「Inbox by Gmail」は、Gmailの開発チームが手がけたメールアプリ。2014年10月の公開当初は、「inbox@google.com」にメールを送信するか、Inboxユーザーに招待をしてもらう必要があったが、一般公開され、誰でもダウンロードできるようになった。機能面では、受信トレイ内のメール管理に特化しており、購入した商品の配送状況、送られてきた写真の閲覧などをメールを開かなくてもできる「ハイライト」、類似メールを分類し、ワンタップでまとめて非表示にできる「カテゴリ」、約束や予約などをリマインドする「リマインダー」、リマインダーを指定した時間や場所などに再表示できる「スヌーズ」、必要なメールを探す「検索」といった機能を搭載している。また、一般公開に伴い、送信したメールを数秒以内であればキャンセルできる機能、スワイプでメールを削除できる機能、署名の設定機能などが追加された。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年05月29日米Googleは28日(現地時間)、開発者会議「Google I/O 2015」のキーノートにて、次世代Android OS「Android M」の新機能として、モバイル決済サービス「Android Pay」を発表した。Android PayはAndroid端末経由で支払いができるモバイル決済サービス。自分のクレジットカードやデビットカードを登録すると、米国の約70万店舗以上での支払いに加え、対応するオンラインショップでも、「Buy with Android Pay」を選択することで支払いが完了する。American Express、Master Card、VISAなど主要なクレジットカードに対応しており、GrubHub、Grouponなどのアプリに組み込まれる予定だ使い方は、支払い時にスマートフォンのロックを解除し、指紋認証を行ったあと、NFCリーダーにかざすと決済が完了する。支払いには、固有のアカウント番号が振られるため、クレジットカードの番号をやりとりする必要がない。日本でのサービス開始については未定だ。
2015年05月29日米Googleは28日(現地時間)、フォトストレージサービス「Google フォト」を容量無制限かつ無料で提供開始した。同サービスは、開発者カンファレンス「Google I/O 2015」にて発表された。Google フォトは、写真や動画をバックアップするストレージサービス。従来は、Google ドライブやGmailとの合計で15GBまで無料提供されていたが、今回のアップデートにより、容量無制限で利用できるようになった。バックアップした写真や動画は、スマートフォン、タブレットの専用アプリやWebページからアクセスできる。アプリの対応OSは、Android 4.0以上、iOS 8.0以降。アップロード可能なファイルは、1,600万画素までの静止画と1,080pまでの動画に制限されており、それを超えるものはアップロードの際に自動でリサイズされる。アップロードした画像や動画は「ディープラーニング機能」により分析し、人、場所、イベントなど撮影シーンの内容に応じて分類する。そのほか写真の検索機能を搭載。ストレージ内で探している写真にまつわるキーワードを検索すると、キーワードに合った写真がヒットする。
2015年05月29日米Googleは28日(現地時間)、開発者イベント「Google I/O 2015」にて、次期Android「Android M」のDeveloper Previewを発表した。「Android M」のDeveloper Previewでは、下記の6つのポイントが発表された。App PermissionsWeb ExperienceApp LinksMobile PaymentsFingerprint SupportPower&Charging具体的には、アプリのパーミッションが整理され、マイクやカメラ、カレンダーなど、アプリごとにアクセスできる機能を細かくカスタマイズできるようになる。また、新しいWebブラウザ体験として、セキュリティ性を高め使い勝手を改善したChromeカスタムタブを発表した。モバイル決済サービス「Android Pay」はマクドナルドやサブウェイなど、全米700以上の小売店で利用できる。また、指紋認証もサポート。ロック解除やWebでの買い物などに利用できる。このほか、USB Type-Cをサポートし、ケーブル接続時に、充電や給電、データ通信を行うかなど、接続後の挙動を選択できるようになった。電源管理システムも改善し、端末のバッテリ駆動時間を延伸。例えばNexus 9のスタンバイモード時のバッテリ駆動時間はLollipopから2倍となった。「Android M」のDeveloper Previewは、現地時間28日より、Nexus 5、Nexus 6、Nexus 9、Nexus Player向けにリリースされる。
2015年05月29日米国時間5月28日、5月29日の2日間、米Googleの開発者向けカンファレンス「Google I/O 2015」が開催される。Androidをはじめ、Googleが手がけるプロダクトの最新情報が明かされるイベント・Google I/O。昨年の「Google I/O 2014」の場合、当時の次期Androidであった「Android L Release」(現Android 5.0 Lollipop)をはじめ、ウェアラブル機器向けプラットフォームAndroid Wear、健康系アプリケーションGoogle Fit、テレビ向けのプラットフォームAndroid TVなどの重要なプロダクトが発表された。そして今年の「Google I/O 2015」では、次期Android「Android M」や、Android Wearのアップデートなどが発表されるとみられている。公開当初の公式サイトのセッション紹介ページで「Android M」と明記されたセッションがあったためだが(現在は削除されている)、既に公開されているイベントスケジュール上でも「What’s new in Android」というセッションがあり、次期AndroidもしくはAndroidに関する新機能が発表されることは間違いだろう。「Android M」のほかに噂されている発表内容は下記の通り。自動運転車(Android Auto)、スマートホーム関連「Google Cast」や「Android TV」などリビング向けデバイス関連空間の3Dモデリングを行なう「Project Tango」など仮想現実(VR)関連ユーザーが自分でスマホを組み立てられる「Project Ara」写真編集アプリ「Photos」の独立リリースなど……。イベントは日本時間の深夜1時30分から開始。「Keynote」(基調講演)や一部のセッションでは英語でライブストリーミングも行われる。ライブストリーミングを行なうセッションを本記事の最後に一覧でまとめたので、気になるユーザーは参考にしてほしい。
2015年05月28日米Googleは5月26日(現地時間)、「Roboto」フォントファミリーのオープンソース化を発表した。同社がRobotoを公開するのは今回が初めてではない。2011年にAndroid 4.0 (Ice Cream Sandwich)の一部としてApacheライセンスでリリースしているが、今回はRobotoのみのオープンソースプロジェクトとして、オープンソースツール向けに改良したツールチェーンを含めて公開した。GoogleのデザイナーChristian Robertson氏が作成したRobotoは、AndroidやChrome OSのシステムフォントに採用されており、マテリアルデザインのデザインガイドラインでも利用が推奨されている。GoogleのUIやUXを支えるモダンで実用的なフォントである。Unicode 7.0に含まれる全てのラテン文字、キリル文字、ギリシャ文字、Unicode 8.0に含まれるラリ通貨シンボルをサポートするなど今も拡張し続けており、約13,000(フォントあたり1,071)だったグリフ数は40,000以上(フォントあたり3,350)に増加した。
2015年05月27日米Googleの調査によると、オンラインサービスのセキュリティを高める目的で用いられている「セキュリティ質問」はサービス提供側やユーザーが期待するような効果を発揮していない。セキュリティの質問は、パスワード変更時などパスワードを使わずに本人を確認するために使用されている。第3者には答えにくく、しかし本人は確実に答えられるものが望ましいが、それら2つの両立は難しい。容易に覚えられる答えは安全性が低く、本人以外が答えられないような質問にすると本人も答えられなくなる可能性が高まる。例えば、「あなたの好きな食べ物は?」というセキュリティ質問だと、英語ユーザーでは「ピザ」という答えが19.7%を占める。これでは攻撃者が容易に当てられる。スペイン語ユーザーに対する「あなたの父親のミドルネームは?」という質問は10回の予想で当たる確率が21%、韓国語を話すユーザーに対する「あなたが生まれた都市は?」という質問が10回の予想で当てられる確率は39%である。攻撃者に当てられにくい質問にすると、本人の正答率も下がってしまう。例えば、「あなたの図書館カードの番号は?」の正答率は22%、「あなたのマイレージアカウントの番号は?」は9%である。また、こうした番号を答える質問に対して37%もの人がより安全性を高めようと実際とは異なった数字を登録している。ところが、人々が作る数字の組み合わせはパターン化しやすく、実際の数字よりも攻撃者に破られる可能性が高まるという逆効果が見られる。簡単な質問でも複数にすると安全性が高まる。「あたなが生まれた都市は?」「あなたの父親のミドルネームは?」に、10回の予想で攻撃者が答えを当てられる確率はそれぞれ6.9%と14.6%だが、2つともに当てられる確率は1%未満だ。しかしながら、1つずつならそれぞれ79%と74%である本人の正答率が2つだと59%に下がる。これも効果的なソリューションとは言いがたい。オンラインサービス側はセキュリティと覚えやすさのバランスを図っているものの、英語ユーザーの40%がセキュリティ質問の答えが必要な時に思い出せないのが現状だ。Googleは本人確認の手段としてセキュリティ質問の効果は低いと判断しており、セキュリティ質問の答えだけでアカウント所有者と認めることはない。セキュリティコードを受け取るSMSやバックアップのメールアドレスが機能していない時に本人を確認する手段の1つに位置付けている。そのため同社は2段階認証を有効にした上でセキュリティコードを受け取る電話番号やメールアドレスをしっかりとアップデートし、またバックアップコードなどいざという時に本人を証明する方法を準備しておくように呼びかけている。
2015年05月22日米Googleは5月19日(現地時間)、モバイル端末上のGoogle検索にTwitterからのツイートを表示することを発表した。これは両社が今年2月に結んだ提携に基づくもので、Twitterはプレゼンスの強化を狙っている。英語版でスタートし、順次拡大していく予定だ。ツイートがGoogle検索の結果に表示されるのは、モバイル(スマートフォンとタブレット)端末でのGoogleアプリとブラウザ上のGoogle検索。例えば、米航空宇宙局(NASA)のツイートを探したい場合、「NASA」「Twitter」と入力すると、NASAの公式Twitterアカウントのツイートが表示されるという。あるいは、任意のキーワードを入力すると、それに言及したツイートを表示する。またハッシュタグ(#)を付けると、ハッシュタグ付きのツイートを検索できる。Google検索によるツイート表示は、2009年から2011年まで提供されていたが、提携終了により打ち切りとなっていた。Twitterによると、月間アクティブユーザーは3億200万人を数え、このうち8割はモバイルで利用し、1日平均5億件のツイートが行き交っているという。ツイートの検索表示は英語版のGoogle.com(AndroidとiOS)およびモバイルブラウザでスタートし、他の言語にも拡大していくという。将来デスクトップ版での提供も計画しているとのことだ。なお、日本語版の知恵協についてグーグル広報部に問い合わせたところ「コメントできない」とのことだった。
2015年05月20日Googleは5月18日、日本全国の高校生たちが自由な発想で科学やテクノロジーの可能性を追求し、世界を変えるアイディアにチャレンジするプロジェクト「Science Jam 2015」を開催すると発表した。同社は2013年から2年間、東北地域の高校生を対象に、Googleサイエンスフェアin 東北を実施してきたが、全国展開にあわせて今年は名称を「Science Jam」に変更した。本プロジェクトでは、日本全国の高校生、高等専門学校生1-3年生を対象に、化学、工学、 生物学、農学、応用科学、情報工学など、幅広く科学・テクノロジーをテーマにした研究を募集すると同時に、先輩科学者として、高校生たちのメンターをつとめる理系の大学院生・大学生も募集する。また、プロジェクトに先駆けて、このプロジェクトに興味を持つ高校生、高等専門学校生1-3年生、大学生、大学院生を対象に、5月24日(日)グーグル社内会議室にて「Science Jam 合同説明会」を実施。説明会当日は、Science Jamの紹介や、メンター制度についての概要説明の他、参加者間の交流を目的としたワークショップが予定されている。同説明会への申し込みは、 オフィシャルサイト内応募フォームから行う。定員は高校生とメンターを合わせて100名で先着順。11月14日に研究発表会と最終選考が行われ、最も優秀な研究をした1チームはGoogle米国本社視察に、優秀と認められた4チームはGoogle東京オフィス視察に招待される予定だ。
2015年05月19日Googleは5月18日(米国時間)、「Google Cloud Platform Blog: Pay Less, Compute Moore」において、Google Cloud Platformの料金を値下げすると発表した。値引率はコンフィグレーションごとに異なるが、最大で30%の値下げが実施されている。同社は、こうした価格の値下げは欧州圏およびアジア圏においても実施するとしている。コンフィグレーションごとの値引き利率は以下のとおり。Standard 20%High Memory 15%High CPU 5%Small 15%Micro 30%同社は「Preemptible VM」という新しい仮想マシンも同時に発表。これは基本的には通常の仮想マシンと同じだが、リソースが使われていない時に処理を走らせることで価格の引き下げを狙ったもので、通常の仮想マシンと比較して70%ほど価格が抑えられている。また、競合するサービスと異なって価格が固定されているため、経費の予測が立てやすいことも利点として説明されている。GoogleはGoogle Cloud Platformの価格を他のパブリッククラウドサービスの価格と比較し、多くのケースでGoogle Cloud Platformのほうが約40%安いと説明し、パブリッククラウドサービスの分野において重要なポジションであり続けているとアピールしている。
2015年05月19日米Googleは5月15日、自社で設計した自動運転車のプロトタイプ車両の公道テストを今年の夏より開始すると発表した。公道テストは最高速度を時速25マイル(約40km)に制限して行い、必要に応じてセイフティードライバーが運転できるよう、車両にはハンドルやアクセル・ブレーキペダルなどが取り付けられる。同社はかねてより自動運転技術の開発を進めており、すでに約100万マイル(約160万km)ものテストを重ねてきた。最近では週に1万マイル(約1.6万km)の自動走行実験を実施しているという。プロトタイプ車両は従来の実験車両と同様のソフトウェアを搭載しており、豊富な道路情報を活用することが可能だ。Googleは「コミュニティが自動運転車にどのように反応するのかに注目している。また、工事などにより予定の場所で停車できない場合にどうするかなど、自動運転車ならではの課題が明らかとなる」とコメントしている。
2015年05月18日米Googleが2010年に明らかにした自動運転車が大きな一歩を踏み出す。Googleは米国時間15日、自社が設計した自動運転車のプロトタイプについて、今年夏に公道でのテストを開始することを明らかにした。Googleは2010年に自動運転車の取り組みを発表、それまではLexusなどの一般自動車にソフトウェアやセンサーを搭載した自動運転車の実験を行ってきた。2014年12月、Googleは自動運転向けに自分たちで完全設計したプロトタイプ自動車を披露した。このプロトタイプ自動車はこれまで、テスト施設でソフトウェアとセンサーの動作などのテストを重ねてきたが、今夏よりGoogleの本社があるカリフォルニア州マウンテンビューで、公道でのテスト運行を行う。このプロトタイプ自動車は、これまで自動運転車の実験で利用してきた「Lexus RX450h SUV」と同じソフトウェアを利用しており、すでに合計で100万マイル(約160万キロ)近くを自動走行しているという。最近では、走行距離が週1万マイル(約1.6万キロ)にアップしており、典型的なアメリカの成人運転手の75年分の経験を積んだとしている。Googleによると、テスト運転では速度を最高で時速25マイル(約40キロ)に抑え、運転手を乗せて行う。運転手が必要に応じて人間による運転を行えるように、取り外し可能なハンドル、アクセルペダル、ブレーキペダルを装着する。この実験を通じて、市民の反応や他の車との関係などを見ていきたいとしている。また、工事や渋滞などが原因で目的地で停車できない場合にどうすべきかなど、自動運転車特有の課題を見ていきたいとも記している。
2015年05月18日米Googleは現地時間15日、Googleが設計した自動運転車プロトタイプの公道走行試験を、今夏から米国カリフォルニア州マウンテンビューの公道で開始することを発表した。Googleは、数年前から自動運転車の開発に取り組んでおり、トヨタ「Lexus RX450h」をベースにした車両は、すでに公道走行試験を開始している。今回の試験は、Googleが2014年5月に発表した、一から設計した自動運転車を作るプロジェクトの一環。公道走行試験に使われる車は、Google初の「完全自動運転のための完全なプロトタイプ」としている。このプロトタイプの自動運転車は、これまでにGoogleの私有地を中心とした試験路での走行を行い、累計テスト走行距離が1,000,000マイル(約1,609,344Km)近くに達している。最近は、毎週10,000マイル(約16,093Km)を走行している。今夏から始める公道での走行試験では、最高時速は時速25マイル(約40Km)に制限され、車両には万が一のために運転者が乗車する。取り外しが可能なステアリングホイール、アクセルペダル、ブレーキペダルを備えており、必要に応じて人が運転するマニュアル走行に切り替えることができる。このプロジェクトの目標は、運転者の負担を肩代わりする車両を作ること。誰もがボタンを押すだけで、A地点からB地点へ移動できる自動車を目指しているという。
2015年05月18日Googleに続いてMicrosoftも検索サービスBingでWebサイトのモバイル対応度(モバイルフレンドリー)を重視するように検索アルゴリズムを変更する。Bingでもモバイルデバイスからの検索が増加している。しばらく前からBingのモバイル検索の結果に「Mobile-friendly (モバイルで使いやすい)」というタグを表示し始めたところ、ユーザーがモバイルフレンドリーなページを好み、またモバイルフレンドリーなページを上位に表示するほどにより早くモバイルユーザーが満足する結果にたどり付けることが明らかになった。そこでBingのモバイル検索結果の表示順決定にモバイルフレンドリーをシグナルとして考慮することにした。公式ブログにおいてShyam Jayasankar氏が、モバイルフレンドリーの4つの要素を挙げている。1つめは「ナビゲーション」。スマートフォンの画面でもタップしやすく、ナビゲーション要素の違いを見分けられるように、メニュー、ボタン、リンクを大きく表示する。2つめは「可読性」。拡大することなく本文を読めるように、フォントサイズやviewport設定に気を配る。3つめは「スクロールしやすさ」。横方向にもスクロールしなければならないページは読みにくいため、コンテンツをデバイスの幅に収める。よくデザインされたモバイルフレンドリーなページは、ポートレート、ランドスケープどちら向きでもスクロールしやすいという。4つめは「モバイル互換」。たとえば、iOSデバイスではFlashコンテンツを再生できない。モバイルデバイスでもコンテンツを楽しめるように互換性を確保する。Bingの格付けアルゴリズムによってモバイルフレンドリーであると判断されるためには、上記の4つの要素が満たされている必要があるという。ただし、モバイルフレンドリーなページ向けにランキングを見直す一方で、引き続きユーザーが必要としている情報にアクセスできるようにランキングシグナルのバランスを調整するという。モバイルフレンドリーなページでなくても、検索クエリに対して関連性の高いページは変更後も結果の上位に表示される。モバイルフレンドリー向けのアルゴリズムの変更が完了するまでには数カ月を要する見通しだ。今後Bingの公式ブログを通じて、Mobile Relevanceチームがロールアウトに関する情報を提供するほか、Webマスターがそれぞれのページのモバイル対応を確認できるように分析ページを用意するという。
2015年05月15日