JALは4月から適用する「燃油特別付加運賃」(以下、燃油サーチャージ)を国土交通省に申請し、2015年度(4月~2016年3月)に有効な適用条件表を決定した。4月1日から5月31日発券分までに関しては、最大3,500円の値下げとなる。燃油サーチャージは、乱高下する航空燃油費用の変動に応じて適用額を改定する仕組みとなっている。通常、航空燃油の調達は米ドルで行っているが、日本販売分については日本円基準に改定する。韓国・極東ロシアに関しては1,000円から500円に、中国・台湾・香港に関しては3,500円から2,500円に、グアム・フィリピン・パラオ・ベトナムに関しては4,000円から3,000円に、タイ・シンガポール・マレーシアに関しては6,500円から4,500円に、インドネシア・インド・スリランカ・ハワイに関しては8,500円から6,000円に、北米・欧州・中東・オセアニアに関しては1万4,000円から1万500円になる。今回発表された燃油サーチャージは4月1日から5月31日発券分までが対象。運賃額は、日本発旅程を日本で購入した場合で、額はひとり一区間片道あたりで算出している。なお、改定条件として、今後の航空燃油価格の水準に関わらず適用額からの変更は原則実施しないが、政府認可状況により額や改定時期、適用期間が変更となる場合がある。6月以降発券分の燃油特別付加運賃については4月に案内する予定となっている。なお、2カ月間の市況平均が1バレルあたり6,000円を下回った場合、本運賃を適用しないという。
2015年02月09日●JAL・ANA対抗勢力を目指したスカイマークの途中で終わった"プレミアム戦略"1月28日、スカイマークが民事再生法の適用を申請した。いわゆる経営破たんである。世界に数多ある航空会社の経営破たんは特に珍しくなく、日本でもエア・ドゥ(旧北海道国際航空)やソラシドエア(旧スカイネット・アジア航空)など多くの航空会社が同じ経験している。しかし、客室乗務員にミニスカートの制服を着せ、航空機メーカーのエアバス社に総2階建ての豪華な旅客機A380を発注したものの資金不足でキャンセルするなど、多くの話題を振りまいてきたからだろうか。今回は、2010年に民事再生法より制約が厳しい会社更生法を申請して経営破たんしたJAL並みともいえるほど騒がれている。○スカイマーク全盛期その一方で、経営破たんのストーリーそのものはいたってシンプルだ。2004年、スカイマークの社長に就任した西久保愼一社長(1月28日付で退任)は中型機のボーイング767(279席)を外して燃費効率の良い小型の737(177席)に統一。加えてサービスを簡素化するなどして運航コストの削減と業務の効率化をはかり、1998年の初就航から低迷していた業績を見事に回復させた。2012年3月期の決算では売上高802億円、営業利益152億円の過去最高の業績を実現した。一時は世の中もスカイマークに味方した。2008年のリーマンショックにより経費削減を余儀なくされた出張旅行者は、半ば仕方なく運賃の安い同社を使うようになった。ところが、乗ってみると思ったより悪くなかった。羽田~福岡や札幌といった幹線では、日に10便程度とJALやANAと比べてもさほど不便に感じない頻度で運航され、座席も大手の普通クラスとそん色ない広さを持ち、PC用の電源も設置されていた。これならまた乗ってもいいと感じた乗客がリピーターとなり、スカイマークの搭乗率を上げていった。筆者も仕事やプライベートで何度も利用しているが、小型の737を使い、ポロシャツなどの軽装でそつなく仕事をこなす客室乗務員の姿に、LCCの老舗である米国のサウスウエスト航空に乗っているような印象を抱いた。日本にも本当に手軽に空の旅を楽しる文化が浸透したことを実感していたものである。○道半ばで終わった"プレミアム戦略"しかし、世の中は常に動く。より安く、手軽に乗れる航空会社が日本に誕生した。そう、低コスト航空会社(LCC)である。スカイマークが自社最高の営業利益を叩き出した2012年3月期とほぼ同時期に、国内初のLCCであるピーチ・アビエーション(以下、ピーチ)が関西空港を拠点に運航を開始した。同じ年の夏には成田空港をベースにジェットスター・ジャパンとエアアジア・ジャパン(現在、バニラエアとして運航)が相次いで定期便を開設した。スカイマークのサービスはLCCのそれとほとんど変わらない。使っている飛行機も同規模の小型機(180席など)だ。当然、旅客を奪い合うことになる。「LCCとの価格競争は会社の疲弊を招く」と見た西久保前社長は、従来の戦略ではいずれ行き詰ると考えた。実際、2014年3月期には5期ぶりの最終赤字を計上している。そこで、LCCとは一線を画すサービスへの転換をはかった。それが"プレミアム戦略"だ。国内幹線に中型のA330(271席) を就航させ、座席は全てプレミアムエコノミーの「グリーンシート」で統一。その後、総2階建て旅客機エアバスA380(394席を予定)で初の国際線となる成田~ニューヨーク線を就航するという目論見だった。○成田・関空に続き、石垣・宮古からも撤退そして、この戦略を推し進めた結果、同社がどうなったかは現在盛んに報道されている通りである。A380の購入は資金不足で断念し、航空機メーカーのエアバス社からは2014年7月に契約解除および、7億ドル(約830億円)の解約違約金の支払いに関する通知を受けた。それが報道され悪いイメージをもたれたことも影響し、プレミアムエコノミーを設置したA330で運航する幹線はおろか、小型の737で運航する便さえ集客力が落ち込んだ。2014年12月は年末のピーク需要を見込めるにも関わらず、54.5%と過去5年で最低水準の座席利用率に低迷した。全盛期ともいえる2012年夏には国内15空港に就航していたが、現在は13空港。LCCと競合した関空と成田からはすでに姿を消し、この2月からは全路線の15%を減便し、さらに3月下旬からは石垣・宮古からも撤退する計画だ。従来の戦略ではいずれ行き詰ると考え、LCCとは一線を画すプレミアム路線に舵を切った。結果、経営破たんしたというわけだ。●LCCとも差が開きつつあるスカイマーク、羽田発着がメリットにならないわけ○旅客シェアはすでにLCCが上さて、気になるのが今後の行方だ。現状、スカイマークは中型のA330を撤退させ、小型の737に統一し運航を続ける方針を打ち出している。分かりやすく言えば昔に戻るわけだが、時代は変わった。国土交通省の統計によると、2013年の国内定期便の旅客数は約9,250万人。そのうちスカイマークのシェアは7%強だった。一方、2012年3月からLCC便の就航がはじまり、2012年12月時点の国内LCC全社のシェアは4.1%、その1年後は6.9%、2014年3月には7.5%まで上がり、スカイマークのシェアを上回るようになった。その後、LCCはピーチのパイロット不足問題などで2,000便強を減らした時期があったものの現在は回復。ジェットスター・ジャパンも便数を増し、春秋航空日本が2014年夏から運航を開始するなど、LCCの旅客数は堅調に伸びている。対するスカイマークは中型機の運航を取りやめて小型機に統一し、2月までに全路線の15%を減便。両社の差はますます開きつつある。○右肩上がりの訪日需要にも乗れず訪日外国人需要の取り込みにも差が見られる。ピーチ、ジェットスター・ジャパン、バニラエア、春秋航空日本の国内LCCは4社とも自社もしくは関連会社がアジアやオーストラリアなどへの国際線を運航し、右肩上がりの外国人旅客を取り込める強みを持つ。各航空会社は旅客の国籍を公表しないが、毎月のように飛行機に乗っているとLCCが就航して以来、国際線はもちろん国内線でも外国人の旅客が増えているのが目に見えて分かる。就航当初のピーチは台湾で人気を博し、彼らが同社のスタートダッシュを支える力になったが、たとえ日本人の旅行需要が冷えても訪日外国人でそれをカバーできれば、それは経営上の強みとなる。国際線がなく提携している航空会社もないスカイマークは、この点が弱い。○強みではなくなってきた「羽田発着」逆にスカイマークの強みは羽田発着という便利さだった。だが、これも徐々に弱まっている。JR東日本の成田エクスプレス、京成スカイライナーなどの鉄道アクセスは増便と時間短縮で近年利便性を増した。LCCが就航してからは、片道900円~1,000円で東京駅近辺から成田空港まで約1時間で直行できる、いわゆる格安シャトルバスも誕生した。このシャトルバスは好評を博し、成田発着のLCC便の増加ともに本数も増え、今ではバス会社3社を合計するとピーク時には10分に1本程度もの頻度で運行されている。4月には成田空港にLCC用の第3ターミナルが開業するが、このターミナルにも格安バスは乗り入れる。格安旅行の愛好者がスカイマークからLCCにシフトしている大きな要因のひとつが、こうした地上アクセスの向上にあるのは間違いない。○出張でもLCCを使う時代また、最近は各LCCのディレイ(遅れ)がずいぶん解消されたからか、LCCの機内でも出張旅行者が目につくようになった。ビジネス利用で重視されるのは1日あたりの運航頻度だが、この点でもLCCがスカイマークに追いついてきた。2月現在、スカイマークの羽田~福岡線は1日11便、ジェットスター・ジャパンの成田~福岡線は同8便とそれほど差はない。札幌線にいたってはスカイマークが1日8便、ジェットスター・ジャパンが同7便と僅差だ。さらに成田~札幌はバニラエアが1日3便を運航し、これを合わせるとLCCの便数の方が多くなる。運賃を見ると、同月10日前予約の札幌行きの場合、スカイマークが9,000円からなのに対し、LCCは5,000円弱からとかなり安い。ただ、スカイマークの割引運賃は受託(預け)手荷物手数料が含まれ、予約も取消もができるなど条件の良さがあるため、その点を考慮する必要はある。とはいえ、スカイマークが拠点とする羽田よりLCCが拠点とする成田の方が運航コストは安く、スカイマークが運賃の安さでLCCに優るようになるとは考えにくい。格安旅行なら、たとえ1,000円でも安い方に旅客が流れて行くのは航空業界の常識である。○世界でも苦心する独立系航空会社スカイマークは今後、スポンサーを探しつつ経営再建の道を歩んでいく。ただ、大手とは資本提携せず、かといってLCCにもなれない。そうした立ち位置にある航空会社が苦心しているのは日本だけの話ではない。スカイマークが大幅な減便を実施したのと同じ2月1日、英国のヴァージンアトランティック航空(以下、ヴァージン)がこの日を最後に日本路線から撤退した。ヴァージンと言えば、1980年代から1990年代にかけて画期的なサービスを次々と打ち出し、"業界の革命児"といわれたほど有名な航空会社だ。プレミアムエコノミークラスを世界で最初に設置したのも同社だった。スカイマークの"プレミアム戦略"も、ヴァージンのサービスに通じるものがあった。大手とは提携せず、長年にわたって独立経営を貫いた点も似ている。しかし、そのヴァージンでさえも近年は赤字が続いた。そのため、デルタ航空と共同運航より緊密な資本を含めた提携を行い、両社にとって重要な大西洋線(ロンドン~アメリカ線)に力を入れる戦略を選択。日本線など高い収益の見込めない路線の運航を取りやめたのである。日本でもLCCが旅客から支持されシェアを伸ばすようになった。一方の大手はLCCとの差別化を図るため、サービスの質を上げている。「羽田発着にしては安い」というだけの航空会社に、今や以前ほどの魅力は感じられない。たとえ経営再建を果たして運航を続けられたとしても、LCCの増便とともにスカイマークの旅客は減っていくだろう。他の新興航空会社のように大手と共同運航を始めるなら話は別だが、もし単独での運航を続けるなら旅行者が魅力を感じる航空会社に生まれ変わるしかない。○筆者プロフィール: 緒方信一郎航空・旅行ジャーナリスト。旅行業界誌・旅行雑誌の記者・編集者として活動し独立。25年以上にわたり航空・旅行をテーマに雑誌や新聞、テレビ、ラジオ、インターネットなど様々なメディアで執筆・コメント・解説を行う。著書に『業界のプロが本音で教える 絶対トクする!海外旅行の新常識』など。
2015年02月02日JALと三菱航空機は、三菱リージョナルジェット(以下、MRJ)32機(確定32機)の購入について正式契約を締結した。両社は2014年8月28日にMRJ32機の導入に関して基本合意をしており、1月28日に正式契約に至った。JALは、次世代リージョナルジェット機であるMRJの性能のみならず、導入後の運航支援などに関する三菱航空機からの提案を高く評価。三菱航空機にとって、MRJの合計受注機数は、今回の契約を含めると407機(確定223機、オプション160機、購入権24機)となっている。なお、JALへの納入は2021年に開始する予定となっている。契約した32機は、JALグループのジェイ・エアが運航する予定。JALグループは、MRJを地方ネットワーク路線の主力機として活用し、利便性の高いネットワーク構築に努めるとともに、商品・サービス品質の向上に取り組み、最高のサービス提供を目指すという。三菱航空機が開発するMRJは、70~90席クラスの次世代民間旅客機。世界最先端の空力設計技術、騒音解析技術などの適用と、最新鋭エンジンの採用により、大幅な燃費低減と騒音・排出ガスの削減を実現する。また、高い運航経済性と環境適合性により、エアラインの競争力と収益力の向上に大きく貢献するという。1列4席の配置、大型のオーバーヘッド・ビンの装備などを採用し、これまでのリージョナルジェット機にはない快適な客室空間を提供する。MRJは今春にも初飛行を予定しており、1月13日には飛行試験機初号機において右舷エンジンの試験運転を初めて実施した。ほかの飛行試験機2,3,4号機においても、最終組み立てを進めている。その進捗として、1月13日に実施した飛行試験機初号機における右舷エンジンの試験運転と、2014年12月25日に実施した全機静強度試験機の主翼上曲げ試験の様子が公開されている。飛行試験機初号機における右舷エンジンの試験運転の動画全機静強度試験機の主翼上曲げ試験の動画
2015年01月28日カゴメはこのほど、2月22日に開催される「東京マラソン2015」に協賛し、「ウェアラブルトマト」開発プロジェクトを始動させた。同社研究によると、トマトに含まれるリコピンやβ-カロテンには、運動によってたまりやすい活性酸素を消去する効果があることや、継続してトマトを食べることでリコピンが体内に蓄積されることを明らかにしている。また、トマトにはクエン酸やアミノ酸類などの疲労軽減に有効とされる栄養素も含まれているという。同社は2013年より、トマトの提供による東京マラソンへの協賛を実施しており、今年で3回目の試みとなる。今回は、アートユニット・明和電機と初タッグを組み、科学技術"ウェアラブル"に着目した「ウェアラブルトマト」開発プロジェクトを始動することとなった。トマトの携帯の難しさを課題とし、走りながらの補給が可能なデバイスの開発を進める。大会当日には、同プロジェクトにより開発した小型の「ウェアラブルトマト」を身に付けたランナーが走り、トマト摂取実験の実施を予定している。また、トマトは合計7万個を用意し、ランナーに提供する。トマトは、β-カロテンが豊富な「オレンジまこちゃん」、色の鮮やかさが特徴でリコピン含有量が通常の約1.5倍の「高リコピントマト」、小粒で食べやすい「ちいさなももこ」、甘酸っぱく濃い味わいのミニトマト「キッズチェリー」を用意する。
2015年01月28日JALは1月21日、2014年9月に判明した顧客情報システムへの不正アクセスによる、JALマイレージバンク(JMB)会員情報の漏えいについての最終報告を発表した。社内調査の結果、漏えいした情報はJMB会員の4,131人であることが確定した。漏えいした情報は会員番号、入会年月日、氏名、生年月日、性別、自宅住所、電子メールアドレスなどで、クレジットカード番号とJMBパスワードの漏えいはなかったという。特典交換などのマイレージプログラムは通常通り利用できるようになっており、一時停止している「Amazonギフト券への特典交換サービス」はあらためて再開のめどが立ち次第、JALのホームページで告知する予定。外部セキュリティー専門会社と連携した調査により、会員情報を外部サーバーに送信した業務端末は3台に限定され、実際に送信された件数は4,131人の情報と確定した。なお、同件については、2014年10月31日に設置した社外の独立役員から構成される検証委員会による検証が行われ、社内調査の内容および今後の対応について了承されている。
2015年01月27日JALグループは1月21日、2015年度の国際線および国内線について路線便数計画を発表した。 国際線については既存の「SKY SUITE 767/777/787」に加え、7月より新たに導入される787-9型機(SKY SUITE仕様)を活用し、「新・間隔エコノミー」の導入路線を大幅に拡大する。また、国内線は羽田発着路線を中心に利便性向上を図る。国際線で展開する「SKY SUITE」は、ビジネスクラスにはフルフラット座席(SKY SUITE)、プレミアムエコノミーにはゆとりの居住空間を確保した座席「SKY PREMIUM」、エコノミークラスには787機材で世界最大級の居住空間を誇る座席「SKY WIDER II」を装着した787-9型機(時刻表表記:SS9)。新たに加わった787-9型機も含めたSKY SUITE機材を5路線に投入する。国際線のネットワークについては2014年度に引き続き、成田~モスクワ線を週1便増便した週4便体制とする。一方、国内線については、羽田発着路線を中心に、2014年夏期に再開した地方路線6路線(伊丹~松本/女満別、新千歳~出雲/徳島、中部~釧路/帯広)を2015年も継続する。また、JAL国内線新サービス「JAL SKY NEXT」については、羽田発着路線を中心に順次拡大していく。※これらの計画は関係当局への申請・認可を前提としておりスケジュールは予定。都合によっては変更となる場合もある
2015年01月26日カゴメは、2月22日に開催される「東京マラソン2015」に協賛し、合計7万個のトマトを提供するとともに、アートユニット"明和電機"と合同で、ランナーが走りながらトマトを補給できるデバイス 「ウェアラブルトマト」の開発プロジェクトを始動したことを発表した。同社が現在、アートユニット"明和電機"とタッグを組んで企画・開発を進めているのは、走りながらトマトを補給できるデバイス「ウェアラブルトマト」。トマトには疲労軽減に良いとされる栄養素が含まれるほか、ランナーの抗酸化力をアップする働きがあるなどスポーツとの相性が抜群で、実際にマラソン時にトマトの給食を受けたランナーからは「栄養補給の実感が得られる」と好評であったという。しかしながら、「携帯の難しさ」からスポーツシーンで食べられないという課題があった。同社はこれを様々なアプローチで解決すべく、トマトにモバイル性を持たせる方法に取り組み、 明和電機とともに「ウェアラブルトマト」の開発をスタートさせたという。また、開発中の「ウェアラブルトマト」は、2月19日に東京都・有明の東京ビッグサイトで開催される「東京マラソンEXPO2015」において初披露されるほか、 2月22日の東京マラソン2015大会当日には小型の「ウェアラブルトマト」を身に付けたランナーが走り、 トマトの摂取実験を実施する予定とのことだ。 なお、「ウェアラブルトマト」のプロジェクトページでは、開発ストーリー動画が公開されている。なお、同社の東京マラソンへのトマトの提供は、「東京マラソン2013」の初協賛から今年で3回目となる。今大会では、甘味が広がるフルーティな味わいの「オレンジまこちゃん」(2万個)、リコピン含有量が約1.5倍で中までしっかり赤い「高リコピントマト」(1万個)、ほんのり甘くてみずみずしく、走りながらでも摂取できる小粒の「ちいさなももこ」(3万個)という三種の「東京マラソン2015公認」トマトと、甘酸っぱく濃い味わいのミニトマト「キッズチェリー」(1万個)の合計7万個が提供される予定となっている。
2015年01月23日JALは7月より同社では初めてとなる「SKY SUITE(スカイスイート)」仕様の787-9を導入し、成田~ジャカルタ線で就航することを発表した。JAL初の787-9には、2014年12月に成田~フランクフルト線に導入した787-8の「SKY SUITE 787」と同様に、ビジネスクラスはフルフラットシート「SKY SUITE(スカイスイート)」、プレミアムエコノミーはゆとりの居住空間を確保した「SKY PREMIUM」(スカイプレミアム)を採用。エコノミークラスの「SKY WIDER II(スカイワイダーII)」では、世界の航空会社の大多数が787では横9席配列の仕様とする中、同社では横8席配列にする。座席ピッチ(前後間隔)が約5cm拡大され、座席幅も横9席配列に比べて約5cm広くなっている。787-9型機は7月から成田~ジャカルタ線で就航を開始し、順次路線を拡大していく予定となっている。
2015年01月21日JALとJALカード、東日本旅客鉄道(以下、JR東日本)、ビューカードは「JALカードSuica発行10周年」を記念し、1月よりSuicaのペンギンをペイントしたJALの特別塗装機「Suicaのペンギンジェット」就航、また、Suicaのペンギンや10周年ロゴをペイントした電車を運行する。Suicaのペンギンジェットはボーイング767型機に特別塗装をほどこした機材。1月20日~9月30日(予定)で、羽田発着便に登場する。飛行機内では、Suicaのペンギンデザインのオリジナル紙コップで飲物を提供する。また、Suicaのペンギン電車は、1月20日~2月18日(予定)に山手線内で運行される。「JALカードSuica発行10周年」を記念したキャンペーンの第1弾として、JALカードSuicaに新規入会された方へのマイルプレゼントや、JALカードSuica会員の中から抽選でマイルやビューサンクスポイント、オリジナルグッズが当たる企画を実施する。詳細はホームページを参照。
2015年01月15日「アシックス(ASICS)」から、フルマラソン完走を目指すランナーに向けたランニングシューズの東京マラソンをイメージした限定デザイン「GEL-KAYANO 21 TOKYO(ゲルカヤノ 21 トウキョウ)」が2015年1月16日(金)より発売される。クッション性や安定性を重視したアシックスを代表する高機能モデルの「GEL-KAYANO 21」をベースに、東京マラソンをイメージした特別仕様で、中敷きに東京マラソンのコースがデザインされている他、かかと部や靴紐などに大会をあらわす文字や開催年、ロゴマークがあしらわれている。すでに2014年12月19日(金)より東京マラソン財団公式クラブ「ONE TOKYO」ウェブサイトにて先行予約を開始しており、アシックスオンラインストア、直営店「アシックスストア」国内各店、「小田急ハルク アシックスショップ新宿」、「東京マラソンEXPO2015」(東京ビックサイト:2015年2月19日(木)から21日(土))アシックスブースでも販売される予定。メンズ、レディス共に価格は15,500円(税抜)で、合わせて2,300足の限定発売となる。【アイテム概要】■GEL-KAYANO 21 TOKYO 東京マラソンイメージ限定デザイン価格:15,500円(税抜)カラー:フラッシュイエローxシルバー発売日:2015年1月16日(金)▼品番メンズ:TJG15Pレディス:TJG65P▼サイズ展開メンズ:24.5~29.0cm(0.5cm刻み)レディス:22.5~26.0cm(0.5cm刻み)<取り扱い店舗>・アシックスオンラインストア・直営店「アシックスストア」国内各店・「小田急ハルク アシックスショップ新宿」・「東京マラソンEXPO2015」(東京ビックサイト:2015年2月19日(木)から21日(土))アシックスブース【問い合わせ先】■アシックスジャパン株式会社お客様相談室電話番号: 0120-068-806元の記事を読む
2015年01月14日JALホノルルマラソン広報事務局はこのほど、4月12日にハワイ・オアフ島で開催される「ホノルルハーフマラソン・ハパルア2015」盛り上げ隊に、アイドルグループ「SUPER☆GiRLS」が就任したことを発表した。同イベントは、時間無制限のため、ホノルルの観光名所を自分のペースで走りながら巡ることができるハーフマラソン。今年も昨年に引き続き、アイドルグループ・SUPER☆GiRLSが盛り上げ隊として就任する。同グループは、初就任となった昨年の大会にて、メンバーの溝手るかさんが15歳~19歳の部で部門優勝、荒井玲良さんが2位となったほか、メンバー全員がハーフマラソン初挑戦ながら完走した。就任2年目となる今年の大会では、メンバーがハワイの景色の中で、一般参加者と共に21.0975kmを走る。一般参加者に対し、大会前には応援メッセージと共に直接ゼッケンの手渡しを行うほか、大会当日のスタートセレモニーでは参加ランナーに激励メッセージを贈り、大会を盛り上げる。同イベントの開催時間は6時(車椅子部門は5時30分)。参加資格は年齢が7歳以上とし、7歳~14歳は保護者同伴、20歳未満は同意書に保護者の署名が必要。申し込みは公式サイトより、オンラインエントリー(20歳以上のみ)またはダウンロードしたエントリーフォームで受け付ける。詳細はホノルルハーフマラソン・ハパルア2015で案内している。また、1月19日には、ジャルパックがファンツアー「JALパック"SUPER☆GiRLS"と一緒に走る!!ホノルルハーフマラソン・ハパルアツアー」(4月9日~11日)を発売する。同ツアーでは、メンバーとのハワイ観光プログラムやランニングクリニック、前夜祭などのメニューを用意している。
2015年01月14日今年は2月22日に開催される「東京マラソン」。開催に先駆け、BMWが東京マラソンのコースを新車種で下見するツアーを実施する。同社では、2011年より東京マラソンの公式スポンサーを務めており、2015年大会で5年目となる。毎年、公式スポンサーならではの方法でランナーを応援してきている。今回実施する下見ツアーは、2014年10月に発表されたBMWのニューモデル「BMW アクティブ ツアラー」で、実際の競技ルートを巡るというもの。アクティブ ツアラーは「東京マラソン2015」に、先導車や大会車両としても提供しており、実際に大会でも使用されるアクティブ ツアラーで事前に大会コースを下見できるというキャンペーンとなっている。42.195キロの実際のコースを走行した後、コースのポイントや日々の練習について参加者が意見交換する座談会も行われる。開催は1月24日、25日の各1回。1月14日の24:00までネットで参加者の応募を受け付け、2日間で計9~15人以上が選ばれ、参加できる。ペアまたは団体での応募の場合は、当選者を含め3人までの参加が可能だ。さらに、2月21日まで参加ランナーへの応援メッセージも募集するキャンペーンも実施中。メッセージは、TwitterまたはFacebookにログインして投稿でき、東京マラソンEXPO会場BMWブースのモニターで紹介されるほか、一部のメッセージは、大会当日にコース区間内にある、新宿・ユニカビジョンと有楽町・外堀通りのマリオンビジョンに表示される。なお、下見ツアーで用いられる「BMW アクティブツアラー」は、BMW初の車両コンセプト「スポーツ・アクティビティ・ツアラー(SAT)」のモデル。エンジンはBMWグループの新しいエンジンファミリーに属する新世代モジュラー・エンジンを搭載。日本市場を考慮し、一般的な機械式駐車場にも収まる全幅1,800mm、全高1,550mmの取回しの良いコンパクトなボディサイズとしながら、ひとクラス上の居住性を実現しているという。
2015年01月09日写真提供:タイ国政府観光庁 ラグーナ・プーケット国際マラソン日本のマラソン競技人口は、約1,000万人ともいわれ、全国各地でマラソン大会が開催されるようになった。中にはエントリーが難しい人気の大会もあり、抽選結果に一喜一憂なんてことも少なくない。そこで今年は舞台を東南アジアに移してマラソン大会に参加してみるのはいかがだろうか?自然が織りなす美しい景観の中、はたまた世界遺産をはじめとした遺跡が立ち並ぶ街を走る・・・などなど、魅力的な南国マラソン大会をピックアップ!1.ボルネオ国際マラソンマレーシア5月3日予定©ASEAN-Japan Centre ボルネオ島に生息するオラウータンマレーシア、インドネシア、ブルネイを有する東南アジア最大の島「ボルネイ島(カリマンタン島)」その北部、マレーシア屈指のリゾート地コタキナバルで開催されるマラソン大会。美しい海沿いのコースからは、マレーシア最高峰のキナバル山をのぞむことができ、豊かな自然を思う存分感じることができる。写真提供:マレーシア政府観光局 キタバル山◯ボルネオ国際マラソン公式HPはこちら2.ラグーナ・プーケット国際マラソンタイ6月7日予定©Tourism Authority of Thailand「パラダイスを走ろう!」をスローガンに、南国プーケットで毎年6月に開催される国際マラソン大会。プーケット最大のリゾートエリア「ラグーナ・ビーチ」を夜明け前にスタート。リゾートならではの美しい海に加え、ローカルマーケットやゴムの木のプランテーション、水田といった、タイらしい昔ながらの風景もみどころ。参加者の半数が海外から参加と、国際色豊かな大会。◯ラグーナ・プーケット国際マラソン公式HPはこちら◯タイ国政府観光庁 情報ページはこちら3.パタヤ国際マラソンタイ7月19日予定バンコクから車で2時間ほどでアクセスできるタイの一大リゾート地パタヤで開催される国際マラソン大会。スタートは早朝4:30!!(2014年実績)日の出と共に一斉にスタートとなる。前半は内陸沿いを南下し、後半はジョムティエンビーチからパタヤビーチを走り抜けるコース。◯参考:2014年パタヤ国際マラソン公式HPはこちら◯参考:2014年のタイ国政府観光庁 情報ページはこちら4.アンコール・エンパイア&ハーフマラソンカンボジア8月9日予定©TRIPPING!世界遺産「アンコールワット」の街、シェムリアップで開催されるチャリティーマラソン。コースの周辺には、美しい遺産が数多くお目見え。日本では考えられない贅沢な風景を眺めながらマラソンを楽しむことができる。©ASEAN-Japan Centre アンコールトム南大門◯アンコール・エンパイア&ハーフマラソン公式HPはこちら5.上級者編ベトナム・ジャングルマラソンベトナム5月7日~15日©ASEAN-Japan Centreブラジルで発足されたジャングルを走るレース「ジャングル・マラソン」が今年ベトナムで開催予定!ベトナムのジャングルの中220kmを6日間かけて走るという上級者向けのレースだ。(※42kmを1日で走るコースもあります)運営サイドから与えられる物資は、水のみ。その他に必要な食糧や物資は、自ら用意し背負い走りきる、まさに自給自足のマラソン。過酷な道のりではあるものの、熱帯雨林の中、美しい自然環境の中走るという素晴らしい経験は、参加した人にだけ与えられる。冒険好きで体力に自信のある人は、ぜひトライしてみては?ブラジルで2014年に開催された同大会のオフィシャルムービー◯ベトナム・ジャングルマラソン公式HPはこちら◯日本事務局の情報はこちら※マラソン大会の開催日はあくまでも予定であり、変更される場合があります。詳細は、各公式HPをご確認頂くようお願いします。
2015年01月05日食べるスープをコンセプトにしたスープ専門店「Soup Stock Tokyo」(スープストックトーキョー)が、JAL機内食“AIR シリーズ”として、機内食だけで展開する特別なスープを12月1日(月)より提供開始した。スープストックトーキョーを運営するスマイルズとJALが機内食の共同開発を始めたのは、2008年6月のこと。2012年9月には日本人が慣れ親しんでいる「海苔弁」を機内食として展開し、2013年1月からはスープストックトーキョーとして初めて機内食にスープを提供した。今回のJAL機内食“AIR シリーズ”では、「もし地上35,000ftに店舗をつくるなら」と、架空の店舗として“世界で一番高い場所にあるSoup Stock Tokyo 35,000ft 店”を想像し、機内食だけで食べることができるオリジナルのメニューを開発した。スープストックトーキョーの担当者によると、“AIR シリーズ”を開発するにあたり最も気を付けた点は"安全面”だといい、「お客様がフライト中に万が一にも体調を崩されては困りますので、より慎重にメニュー開発を行いました」と話す。メニューは、帆立と野菜をふんだんに使った「帆立と野菜のチャウダー」がメイン。サイドメニューには柚子胡椒の辛みが利いた「柚子胡椒風味のたらこパスタ」を用意、これに石窯パン、グレープフルーツを添えた計4品で構成されている。チャウダーとパスタ、それぞれの味を楽しんだ後、パスタをチャウダーに加えて食べることもでき、一食で2つの味わい方ができるようになっている。チャウダーは、帆立の旨みがミルクに溶け込んだやさしい味わいで、幅広い客層の乗客に「おいしい」と感じられるような味付けにと考えられたもので、スープの中身を具だくさんにすることで、フライト中の多少の揺れでもこぼれにくいよう工夫されている。パスタに使用されているたらこは着色料を使用せず、北海道で水揚げされたスケソウダラの卵を塩のみで漬け込んでいるのだという。メニューの一品一品、素材の一つ一つにまで、さまざまな工夫と細やかな心配りが感じられる。空の上でいただくスープストックトーキョーのスープは、機上の楽しみの一つになりそうだ。JAL機内食“AIR シリーズ”が提供されるのは、JALが運航する成田発国際線 (シカゴ、ボストン、ニューヨーク、ロサンゼルス、サンディエゴ、フランクフルト、ヘルシンキ、パリ、シドニー線および羽田発ロンドン、パリ線)のプレミアムエコノミークラス・エコノミークラスで、来年の2月28日(土)までの期間限定となる。(text:Miwa Ogata)
2014年12月05日●ミニスカ・プレミアム・A380……スカイマークのつまずいた"戦略"経営状態が悪化したスカイマークは、日本航空(以下、JAL)に共同運航(コードシェア)を持ちかけたものの、国土交通省(以下、国交省)の「待った」でANAホールディングス(以下、ANA)との提携話が持ち上がっている。そんなスカイマークのゆくえは、12月14日の衆議院議員総選挙後に見えてくるという見通しもある。このタイミングで一度、利用者メリットはなんなのか考察してみたい。○今も続く違約金交渉2014年の空の旅の話題をさらったのはスカイマークだった。1年前の2013年12月、エアバス本社のあるフランス・トゥールーズで、スカイマーク代表取締役社長の西久保愼一氏はメディアを前に新しいサービスをお披露目した。新しいサービスの主役は、大型のワイドボディ(2通路)のエアバスA330-300である。それまでナロウボディ機(単通路機)のボーイング737-800のみで運航してきた同社が、A330-300を羽田~福岡、札幌、那覇の幹線に就航させ、その全座席を「グリーンシート」と名付けられたプレミアムシートで統一。プレミアム路線に舵を切る戦略を明確に打ち出した。同時に記者団に"サプライズ"として発表されたミニスカートの制服は一時的な着用の予定だったとはいえ、賛否交えた議論を呼んだ。その一方で、「プレミアム路線」をより明確にした総2階建ての旅客機エアバスA380の就航とともに、国際線への進出計画がとん挫した。A380にはエコノミークラスを設定せず、座席もサービスもワンランク上のプレミアムエコノミークラス、それとビジネスクラスの2クラスの設定とし、成田~ニューヨーク線に就航する計画だったが、資金不足から同機の購入をあきらめざるを得なくなった。さらに、エアバス社との間で購入の解約交渉がもつれ違約金を請求され、現在も両社の交渉は続いているとされる。○JALとの共同運航にも「待った」フランスで新サービスを発表してから1年。スカイマークの経営状態は悪化し、ライバルの1社であったJALにコードシェアによる提携を持ちかけるまでになっている。しかし、すでに報道されているように、この提携にも待ったがかかった。公的資金によって経営再建を果たしたJALは公正な競争を促す理由から、国交省による監視下にあり、新規の投資・買収、路線開設などの事業が制限されている。その国交省は、ANAとの提携を促している。スカイマーク側は、JALとの提携は乗客サービスのひとつに過ぎず、制限されている新規の投資や新路線の開設には当たらず問題ない、と認識しているとされる。たしかに、再建後のJALは国際線でも成田発着の国内線でも新規にコードシェアを行っており、羽田発着の共同運航便だけが規制されるのは理にかなわない。ただ、スカイマークがJALとの提携を検討している羽田発着便は、1枠(1往復)あたり年間平均20億~30億円もの売り上げがある"ドル箱"であり、この点を国交省は重要視しているのだろう。●JAL・ANA・独立運航、スカイマークの提携先別に利用者のお得度を検証○羽田~福岡が片道1万円前後の格安運賃いずれにしろ、利用者にとって気になるのは空の便の使い勝手がどうなるかである。スカイマークが提携を計画しているのは羽田~札幌、神戸、福岡、鹿児島、那覇線。この5路線を中心に、3つのケースで見てみよう。まずひとつは、現状では可能性が低いが、スカイマークの経営状態が何らかの形で持ち直し、今のまま独立運航を続けた場合である。利用者のお得度はこのケースが最も高くなるだろう。スカイマークは10月末の冬ダイヤから普通運賃を値上げしたが、割引運賃は安く使いやすい。例えば、羽田~福岡線の普通運賃は2万円強から2万7,000円に値上げされたが、搭乗3日前が予約期限の「フレックス」は最低1万円強からで、普通運賃より約60%以上も安い。また、搭乗1日前が予約期限の「フリーフレックス」も同1万2,000円台前後からと最大約55%も安い。羽田~札幌線でも、普通運賃の2万2,000円に対し、「フレックス」が8,000円から、「フリーフレックス」が1万2,000円台などと割引率の高い運賃が設定されている。○「グリーンシート」の圧倒的な快適度スカイマークは安さだけでなく、サービスも良くなっている。羽田~福岡、札幌、那覇線には前述した「グリーンシート」搭載のA330-300が就航(札幌線は8便中6便に就航ずみで、那覇線は今後就航)。この「グリーンシート」をJALやANAの普通席と比べると、座席の前後間隔は約18cm、幅は5~6cmも広い。そもそも座席の構造自体が全く異なり、スカイマークの「グリーンシート」は一世代前の国際線のビジネスクラスで使用されていたシートで、リクライニング角度は深く、アームレストは幅広く、テーブルは2つ折タイプで、さらに全席に電源が装備されている。筆者も「グリーンシート」を利用した経験があるが、機内ではゆったりと寛げ、ぐっすりと寝込んでしまったほどだった。○JALと提携すれば使い勝手が変わる!?では次に、JALと提携するとどういう影響を受けるのか。この場合、運賃の条件変更はまず避けられないだろう。前述したように、スカイマークは羽田~福岡、札幌線に1万円前後の格安運賃を設定しているが、JALにもこのレベルの運賃がないわけではない。問題は予約期限だ。前述したスカイマークの羽田~福岡線の「フリーフレックス」は1万2,000円台。これに匹敵する運賃はJALにもあり、「先得割引」なら同区間で1万2,000円を切ることがある。しかし、スカイマークの「フリーフレックス」は予約期限が搭乗1日前なのに対し、JALの「先得割引」は45日前(遅くても28日前)。使い勝手の差は歴然だ。観光で乗る時はもちろん、仕事で利用するにも45日前の予約期限では使い勝手が悪すぎる。しかも、スカイマークの「フリーフレックス」は予約の変更もできる。この運賃の安さと使い勝手の良さから、スカイマークはリピーターを増やしてきた経緯もある。JALとの提携後、スカイマークの運賃がどうなるかは今のところ正式な公表はない。ただ、スカイマークの安くて使い勝手の良い運賃は大手の割引運賃と条件が大きく違うため、共同運航を始めると多少の値上げや予約期限の変更が行われ、今ほどの使い勝手は望めなくなると予想できる。○ANAと提携すれば国内運賃は大幅に上がる!?そして、利用者にとって最も良くないと考えられるのがANAと提携した場合だ。ANAはJALと違って資本提携もできるため、経営に踏み込んだ展開になる可能性もある。また、運賃が市場シェアに大きく左右されるのは航空業界の常識だ。羽田空港の国内線の発着枠はANAが37%で、JALが39%とJALのシェアが高い。その上で8%のシェアを持つスカイマークとJALが提携すればANAとの差が広がってしまう。このこともあり、国交省はJALとの提携に「待った」をかけたわけだが、この数字だけ見れば、公正な競争を阻害する可能性があるように見える。しかし、ANAはスターフライヤー、AIRDO(エアドゥ)、ソラシドエアと共同運航を行っており、それらを加えるとANA側のシェアは羽田便の50%を超えるのだ。しかも、幹線に限ればANA側のシェアはさらに上がる。羽田~福岡線の場合、ANAと同社と共同運航をするスターフライヤーを合わせた便数は1日25便。これに対しJALは17便、スカイマークは11便。もしスカイマークがANA側につけば便数は合計36便となり、なんとJALの2倍以上の便数になる。シェアが格段に上がるとともに、スカイマークの格安運賃に対抗する必要もなくなり、運賃が大きく上昇するか、片道1万円前後の格安運賃の使い勝手は相当に厳しくなる可能性はかなり高い。JALを救済したのは民主党政権であり、現在は自民党が政権を握る。現政権下で政府専用機の整備の委託先がJALからANAに変更された。現在は選挙期間中であり、スカイマークの提携問題が解決するのは選挙後だと言われ、政治的な事情にも左右される話でもある。大手との提携が実現する前に、安くて使い勝手の良い現運賃でスカイマーク便を予約しておいた方が、利用者にとってはいいのかもしれない。※本文中の便数は2014年12月現在、運賃は2015年3月までの設定分を反映○筆者プロフィール : 緒方信一郎航空・旅行ジャーナリスト。旅行業界誌・旅行雑誌の記者・編集者として活動し独立。25年以上にわたり航空・旅行をテーマに雑誌や新聞、テレビ、ラジオ、インターネットなど様々なメディアで執筆・コメント・解説を行う。著書に『業界のプロが本音で教える 絶対トクする!海外旅行の新常識』など。
2014年12月02日JALは12月1日より、「ひとクラス上の最高品質」をテーマに開発した787-8型機の新仕様機材「SKY SUITE 787(スカイスイート 787)」を成田=フランクフルト線に投入した。「SKY SUITE 787」のビジネスクラスには、「SKY SUITE 777」で好評の完全フルフラットシート「SKY SUITE(スカイスイート)」を採用。ベッド長は最大約188cm、ベッド幅は最大約65cm、ベッド時足元幅は約53cmという快適空間を設けた。また、「スカイスイート」専用に制作された高反発マットレス・枕「エアウィーヴ S-LINE」で、快適な眠りをサポートする。座席配列は2-2-2の横6席で、全席通路アクセス可能。プライバシー性の確保と同行者とのコミュニケーションの双方のニーズに対応した、電動プライバシーパーティションを設置している。なお、個人モニターは15.4インチより23インチに拡大している。プレミアムエコノミーには、2-3-2(横7席)配列の「SKY PREMIUM(スカイプレミアム)」を採用。座席ピッチは約107cm、座席幅は約49cmという、初期のビジネスクラスのようなゆとりの居住空間を確保した。個人モニターは新型のタッチパネル式で、サイズは12.1インチ(最前列は10.6インチ)となっている。エコノミークラスには、787型機で世界最大級のスペースを誇る"新・間隔エコノミー"の第2弾「SKY WIDERII(スカイワイダーII)」を導入。 2-4-2(横8席)配列を維持し、座席ピッチ約84cm、座席幅は約48cmと、前後間隔を5cm拡大した。なお、個人モニターは10.6インチとなっている。「SKY SUITE 787」を導入した同路線は、12月16日より毎日運航となる。また、2015年1月からは順次、成田=ニューヨーク線にも投入するなど、今後国際線の中長距離路線を中心に路線を拡大していくという。※座席ピッチと座席幅は全て一部座席を除き、座席幅はアームレスト間で測定
2014年12月02日昨年4月に起こったボストンマラソン爆弾テロ事件を基にした映画を20世紀フォックスが製作することになった。ケイシー・シャーマンとデイブ・ウェッジが書いた書籍『Boston Strong』を映画化するもの。『ザ・ファイター』の脚本家、エリック・ジョンソンとポール・タマシーが昨年7月に映画化権を取得し、当初はケイシー・アフレックが主演とプロデューサーを兼任する予定だったが、話は止まったままで、アフレックが関わることはないという。監督には『デンジャラス・ラン』のダニエル・エスピノーザが興味を示しているが、これもまだ正式に決まってはいない。エスピノーザ監督は最近、スリラー映画『Child 44(原題)』を撮り終えたところ。出演はトム・ハーディ、ゲイリー・オールドマン、ノオミ・ラパスら。文:猿渡由紀
2014年11月19日JALは「空の上のレストラン」をコンセプトに欧米線・豪州線・東南アジア線で展開している機内食、「スカイオーベルジュ BEDD(ベッド) by JAL」の冬メニュー(12月1日~)を発表した。そのひとつとして、「スープストックトーキョー(Soup Stock Tokyo)」と開発した「AIR スープストックトーキョー」を提供する。○到着前の食事として提供「AIRシリーズ」は、JALが有名店とコラボレーションして展開する機内食で、「スープストックトーキョー(Soup Stock Tokyo)」と展開するのは今回が初となる。素材の味を生かした「スープストックトーキョー」の食べるスープを機内でそのまま再現した。新メニューの「AIR スープストックトーキョー」は到着前の食事として、帆立と野菜のチャウダー、柚子胡椒風味のたらこパスタ、石窯パン、グレープフルーツを提供。「スープストックトーキョー」の店舗の雰囲気をイメージした木目調のトレイマットでサービスする。対象路線は、成田発シカゴ/ボストン/ニューヨーク/ロサンゼルス/サンディエゴ/フランクフルト/ヘルシンキ/パリ/シドニー線、羽田発ロンドン/パリ線のプレミアムエコノミー・エコノミークラスとなっている。
2014年11月18日JALは「空の上のレストラン」をコンセプトに欧米線・豪州線・東南アジア線で展開している機内食、「スカイオーベルジュ BEDD(ベッド) by JAL」の冬メニュー(12月1日~)を発表した。そのひとつとして「そらなっとう」をビジネスクラスの爽朝食で提供する。○石川県産の大豆と醤油を使用石川県産のエンレイ大豆で作られた「そらなっとう」のたれには、同じ石川県の大野醤油をたれに使用。里山里海が世界農業遺産に登録された能登半島の上空3,000mで、金沢大学・牧博士が三井物産の協力のもと納豆菌を発見し、採取に成功したという。石川県の城納豆食品がその納豆菌と石川県産の大豆を使用し、味わい深く匂いが控えめで、豆の風味が豊かな納豆に仕上げた。対象路線は羽田発ホノルル、シンガポール、ホーチミン、バンコクで、ビジネスクラスの爽朝食に提供する。
2014年11月18日JALは11月20日のボージョレー・ヌーヴォー解禁日限定で、国際線機内(一部路線を除く)および国内主要空港ラウンジにて、ボージョレー・ヌーヴォーを提供する。特に羽田空港国際線ラウンジでは、日付が変わると同時に提供を予定している。○ラウンジでは解禁と同時に提供JALは11月20日のボージョレー・ヌーヴォー解禁日限定で、国際線機内(一部路線を除く)および国内主要空港ラウンジにて、ボージョレー・ヌーヴォーを提供する。特に羽田空港国際線ラウンジでは、日付が変わると同時に提供を予定している。今回提供するボージョレー・ヌーヴォーの造り手であるピエール・フェロー社は、1882年創業の長い歴史と経験を誇る名門。年による品質のむらがなく、信頼のおける造り手として高く評価され、世界40カ国以上で親しまれている。なお、今年のボージョレーは「エレガントで味わい深く、とてもバランスがよい仕上がり」となっている。ボージョレー・ヌーヴォーの提供に合わせ、昨年に引き続き今年もメゾンカイザーによるJALオリジナルパン「PAIN AU BEAUJOLAIS (パン・オ・ボージョレー)」を用意。通常のパンの製造工程では水を使用するが、今回提供する「PAIN AU BEAUJOLAIS」は水をボージョレー・ヌーヴォーに替えて、この日のためだけに作り上げた特別なパンとなっている。なお、これらの品はなくなり次第、提供を終了する。ボージョレー・ヌーヴォー対象商品: ボージョレー・ヌーヴォー -ピエール・フェロー社-機内サービス対象路線: 日本とシカゴ、ボストン、ニューヨーク、ロサンゼルス、サンディエゴ、バンクーバー、サンフランシスコ、ホノルル、ロンドン、フランクフルト、ヘルシンキ、パリ、シドニー、シンガポール、クアラルンプール、ジャカルタ、デリー、マニラ、ハノイ、ホーチミン、バンコク、香港を結ぶ各路線(往復)対象クラス: ファーストクラス、ビジネスクラス対象ラウンジ: 成田空港(国際線)、羽田空港(国内線/国際線)、関西空港(国内線/国際線)、伊丹空港、中部空港(国際線)、新千歳空港(国内線)、福岡空港(国内線)JALオリジナルパン対象商品: 「PAIN AU BEAUJOLAIS (パン・オ・ボージョレー)」 -メゾンカイザー-機内サービス対象路線: 東京(成田・羽田)とシカゴ、ボストン、ニューヨーク、ロサンゼルス、サンディエゴ、バンクーバー、サンフランシスコ、ホノルル、ロンドン、フランクフルト、ヘルシンキ、パリ、シドニー、シンガポール、クアラルンプール、ジャカルタ、デリー、マニラ、ハノイ、ホーチミン、バンコク、香港を結ぶ各路線(片道)対象クラス: ビジネスクラス(洋食コースのパンのひとつとして提供)対象ラウンジ: 成田空港(国際線)、羽田空港(国内線ダイヤモンド・プレミアラウンジ/国際線)
2014年11月18日JALとロイヤリティ マーケティング(以下、LM)は11月10日、業務および資本提携を発表。2015年春より、JALマイルとPontaポイントの相互交換サービスが開始される。○直接交換サービスは2015年春開始JALは、約2,840万人の会員を抱える「JALマイレージバンク」(以下、JMB)を、LMは提携社数81社107ブランド(11月1日時点)、国内約6,635万人(10月末時点)の会員を有する共通ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」を運営している。両者は2010年3月より「JMBローソンPonta VISAカード」を通じてポイント交換サービスを提供してきたが、本提携により、さらにJALマイルとPontaポイントの利便性を高まる。2015年春からは、JALマイルとPontaポイントの相互交換サービスを開始する。JALマイルからPontaポイントへの交換は3,000マイルから可能で、3,000マイル以上1万マイル未満では1マイル/0.5Pontaポイント、1万マイル以上では1マイル/1Pontaポイントとなる。また、PontaポイントからJALマイルへの交換は2Pontaポイントから可能で、2Pontaポイント/1マイルとなる。このサービスは「JMBローソンPonta VISAカード」利用者でなくとも交換が可能。今後、会員の満足度をより高めていくために、両社は新しいサービスを提供していくという。なお、本提携において、JALはLMの第三者割当増資によって15%の資本参加を行った。LMの株主構成および所有割合は、三菱商事(47.37%)、ローソン(20.00%)、リクルートホールディングス(15.00%)、日本航空(15.00%)、ゲオホールディングス(2.63%)となっている。
2014年11月11日JALは10月29日、9月24日に発表したJAL顧客情報システムへの不正アクセスによるマイレージサービス「JALマイレージバンク(JMB)」の個人情報漏えいに関して、漏えい情報の特定とともに現在の調査状況を発表した。○最大73万件に変更はなし顧客情報システムの反応が遅くなる事象が発生した2日間(9月19日,22日)について、さらに詳細な調査を実施したところ、悪意のあるプログラムにより顧客情報データが抜き取られて漏えいした可能性のある顧客情報の件数は、約19万人分という見込みから7万9,093人分であることが判明した。また、新たに4,131人分の漏えいの事実が初めて判明したため、合計で8万3,224人の個人情報が漏えいした可能性が高いという。該当する4,131人には個別にeメール、郵送およびJMB会員ログインページにて連絡を行っている。この8万3,224人分のうち、最大約2万1,000件と報告されていた悪意のある外部サーバに送信されたデータ件数は、今回新たに判明した4,131人を含めて9,745件(通信量から試算した、実際に外部に送信されたデータ件数)であることが判明した。また今回、外部サーバに対して何らかの送信が開始された7月30日から9月18日までの詳細な調査により、ウィルスプログラムの試験動作で139人分の顧客情報が漏えいしている可能性が初めて判明した。該当となる顧客には、個別にeメール、郵送およびJMB会員ログインページにて連絡を行っている。なお、悪意のある外部サーバに送信されたデータ件数は、通信量から試算すると最大73万件である状況に変更はなく、現在、情報の特定のため引き続き調査を実施している。○キャンペーン登録情報などの漏えいの可能性も漏えいの可能性が疑われるのは、JALマイレージバンク会員の会員番号、入会年月日、名前、生年月日、性別、自宅情報(郵便番号・住所・電話番号・FAX番号)、勤務先情報(会社名・郵便番号・住所・電話番号(内線)・所属部門名・役職)、電子メールアドレス(パソコン、携帯メール)。パスワードおよびクレジットカード番号の漏えいは確認されていない。加えて、今回新たに漏えいの可能性が判明した139人については、キャンペーン登録情報やFLYON資格情報などの情報についても漏えいの可能性があるという。また、「Amazonギフト券への特典交換サービス」については、9月24日に再開を予定していたが、セキュリティ上の対応を進める必要が生じたため、再度延期している。現在、同システムにアクセスできるパソコンに対しては、外部への接続を停止するなどの必要な対応に加え、緊急セキュリティ対策を実施している。また、今後新たに社内に検証委員会を設置し、社内調査の検証や当社のITシステム全般に関わる問題点の検証などを行うことで、セキュリティの一層の強化などを行い、再発防止に向けて全力で取り組んでいるという。なお、さらなる事態の詳細な解明については、現在も社外のセキュリティ専門会社の協力を得ながら、原因を含めて調査を継続するとともに、警察機関とも連携を取りながら進め、新たな事実が分かり次第、あらためて発表するという。
2014年11月02日日本航空(JAL)は10月29日、9月に起きたJAL顧客情報システムに対する不正アクセスの中間報告を同社Webサイトで発表した。不正アクセス確認後の発表より変わった点では、情報が漏えいした可能性のあるユーザー数が約19万名分から7万9093名に減少した。また、更に詳細な調査を行なったところ、新たに4131名のユーザー情報が漏えいした可能性があることがわかったという。4131名のユーザーについては、個々人の特定ができており、今後、個別にEメールや郵便、JMB会員ログインページで連絡を行なうとしている。また、悪意のある外部サーバーに送信されたデータ件数は、最大で約2万1000件としていたが、今回新たに特定した4131名を含む9745件であることがわかった。これは、通信量から試算し、実際に外部に送信されたデータ件数としている。なお、こうした詳細な漏えい数などは判明しているものの、悪意のある外部サーバーに送信された可能性があるデータ件数は、通信量からの試算で最大73万件に変わりはないとしている。ほかに、新たに判明した事実として、システムにスローレスポンスが発生していた9月19日と22日以前に、139名分のユーザー情報が漏えいしていた可能性があることも明らかにした。該当ユーザーには、今後個別に連絡を行なうとしている。なお、漏えいした情報は会員番号(お得意様番号)入会年月日名前誕生日性別自宅の郵便番号、住所、電話番号、FAX番号勤務先の会社名、郵便番号、住所、電話番号(内線)、所属部門名、役職メールアドレス(PC、携帯)で、これらの情報は暗号化処理などを行なっておらず、平文で保存していた。一方で、同社によるとパスワードとクレジットカード番号については漏えいしていない。
2014年10月29日JALは10月24日、北海道エアシステム(以下、HAC)の株式について10月23日付けで51.2%を保有することとなり、HACがJALグループに加わったことを発表した。○出資比率51.23%で筆頭株主にHACは札幌(丘珠)=利尻、函館=奥尻の離島路線を含む、道民にとって重要な北海道のネットワークを担っている。HACをJALグループ化することにより、JALが持つ販売チャンネルやノウハウを活用した販売促進やJALグループのコスト競争力を活かし、HACの経営力の強化を図るという。JALは経営破綻後の2011年にグループからHACを切り離し、HACは北海道が筆頭株主となって運営されてきた。今回の再グループ化にあたり、JALは北海道などからHAC株を買い戻し、出資比率を14.49%から過半数を占める51.23%に引き上げた。HAC所在地: 札幌市東区丘珠町丘珠空港内代表取締役社長: 田村 千裕事業内容: 航空運送業・航空機使用事業資本金: 490百万円売上高: 約 2,500百万円(2014年3月期)従業員数: 77名(2014年3月末時点)
2014年10月24日スイーツ食べ放題に婚活まで! “ユニークマラソン”がブームの予感アクティブ女子にとって、ランニングはもう定番のスポーツ。マラソン大会に出場する人も増えていますが、本格的にやるのはちょっと…という人や、気になりつつも一歩踏み出せない人は、最近増えているちょっとユニークなマラソンに参加してみてはいかが?走ることよりイベント性重視なので、きっと気軽に楽しめるはず。●スイーツ好きも婚活女子も楽しめる「スイーツマラソン」お台場をはじめ全国各地で開かれていて、多いところでは約1万人もの参加者が集まるのが「スイーツマラソン」。マラソンコースの途中に給水所ならぬ「給スイーツ所」があり、なんとプチスイーツ200種類が食べ放題!完走したあとには、有名店やご当地のスイーツを楽しめる「スイーツ物産展」が用意されています。もちろん、友達と一緒にエントリー可能。また、主催者が参加者をシャッフルして8名までの男女混合チームにし、リレー形式で42.195kmを走る「シャッフルマラソン」というカテゴリーもあります。もしかしたら、スイーツ好きのスポーツマンとの素敵な出会いがあるかも!?各地で定期的に開催されているので、ぜひチェックしてみてくださいね。●走ったあとはワインで乾杯!「甲州フルーツマラソン大会」スポーツの秋まっさかりの10月、山梨県は甲州市で開催されるのが「甲州フルーツマラソン大会」。今年で5回目、しかも5000人ものエントリー枠が早々と8月に締め切られた大人気のイベントです。本気のランナーなら、ぜひ大菩薩コース(23km)にチャレンジを。なんと箱根駅伝をもしのぐ標高差1200mを一気に駆け上がります。このほかにも、10kmコースや親子で参加できるファミリーコース(3.5km)などがあり、どのコースも南アルプスを望みながら、秋のぶどう畑の間を走る爽快感を味わえます。快走して汗をかいたあとのお楽しみは、甲州特産のブドウ、そしてなんといってもワインの無料サービス!そう、参加者はみんな、この甲州ワインでの乾杯を心待ちにしながら走っているのです。●カメラ女子なら撮影しながら走る「PHaT RUN(ファットラン)」来る11月3日(月・祝)、多摩川河川敷散策路(多摩川マラソンコース)で開催されるのは、「PHaT RUN(ファットラン)」。制限時間以内に撮影課題の写真を撮りながらコースをめぐる“フォト(写真)×マラソン”のコラボイベントです。参加者はカメラ片手に走るだけでなく、課題に合わせた写真を撮影することでポイントを獲得。このフォトポイントとタイムの総合得点で争います。たとえば、「ピンク色の写真を撮ってください」という課題なら、道端の花やピンクのウェアの参加者を撮影する、という具合。速く走るのが目的ではないので、途中で歩いてもOK。自分のペースでランと撮影を楽しみながら、走ったあとは「PHaT KITCHEN」というブースでおいしいものを食べながら、参加者同士で交流できます。また、コース上にはフォトグラファーが待機しており、参加者を撮影してくれます。そして、その写真はフォト完走証 「FINISHER’S BOOK(フィニッシャーズブック)」に収められ、後日、参加者1人1人へプレゼントされるというフォトイベントならではの仕掛けも。ハードなランには乗り気がしなくても、こんなにユニークで楽しいイベント付きなら「ちょっと走ってみたい」という気持ちを後押ししてくれますよね。このほかにも、ご当地モノを生かしたものから、より過酷なものまで、多種多様なユニークマラソンが各地で開催されています。スポーツの秋、気になる人は挑戦してみてはいかが?<文:関谷知生>
2014年10月21日日本航空(JAL)と大日本印刷(DNP)は、空港内におけるiBeaconを活用した搭乗便情報の提供サービスに関する実証実験を10月9日より開始したと発表した。今回の実証実験で活用するiBeaconは、Appleが2013年に発表したBLE(Bluetooth Low Energy)を用いた端末の接近検知方式となる。DNPは、空港におけるiBeaconの配置計画やアプリとの連携に関する技術開発支援を担当。両社は、「JAL Countdown」アプリにiBeaconを活用した新機能を追加することで、空港内におけるiBeacon活用を検討する。実証実験では、利用者が搭乗日当日に搭乗手続を済ませ、空港の保安検査場に近づくと、スマートフォンがiBeaconに反応し、「JAL Countdown」アプリ宛にプッシュ通知でお知らせが届く。お知らせをタップするとアプリが起動し、運航状況や搭乗口、搭乗開始時刻を確認できるというもの。同サービスは、新千歳や仙台、成田、羽田、小松、伊丹、関西、広島、松山、福岡、那覇、熊本、鹿児島といった空港で提供される。また、今回両社は、同アプリから搭乗用バーコードを表示できる「QuiC」ボタンへの案内をわかりやすく改善。同ボタンを押すと搭乗用バーコードが表示されるほか、保安検査場や搭乗口にかざすと、タッチ&ゴーでスムーズな搭乗を実現する。なお、同アプリはApp Storeにて入手可能で、iOS7.1.2以上搭載のiPhoneにて利用可能。「お客さま情報」を登録後、設定画面でBluetoothとプライバシー内の位置情報サービスをオンにすることで、搭乗日当日の予約がある場合に、プッシュ通知が配信される。
2014年10月14日羽田空港国際線ターミナルで、9月27日、「空の日フェスティバル 2014」と題し、JAL歴代の客室乗務員の制服のファッションショーが開催された。これはJALとその連結子会社であるJAL エクスプレス(以下、JEX)による、10月1日の合併前の最初で最後の制服ファッションショーとして開催されたもの。JAL エクスプレスとしては初めて制服のショーを行った。羽田国際線ターミナルの江戸舞台に、旧日本エアシステムや旧日本航空、そしてJAL エクスプレスの客室乗務員の歴代制服を、総勢15名の客室乗務員が着用して次々と登場した。JAL初代から、2、4、5、6、7、9 代目、現役という具合に順を追ってウォーキング。制服にはそれぞれの時代のトレンドが如実に反映されており、このショーには1971年から今年までの歴史を一気に振り返ることができる面白さがある。パワフルなオレンジのツーピースは71年より着用された2代目で、いかにもスィンギンロンドンを思わせるミニスカート。カラーは当時の期待塗装のオレンジにマッチさせたものだそう。旧日本航空の8代目は87年に完全民営化を記念して作られたもので、パワーショルダーのミリタリー調のツーピースだ。97年、ボーイング777-200の登場に合わせて作られた5代目の制服は、ボーダーの長袖Tシャツをレイヤードしたアクティブな印象。歴代のデザイナー陣も、森英恵や稲葉賀恵、丸山敬太といった著名な顔ぶれがそろう。これらの制服は当時のスカイキャスト(客室乗務員)のニーズや、流行のファッションを取り入れており、歴代制服を通し、近現代からの時代の変遷をかいま見ることができた。
2014年09月30日JALは9月24日、顧客情報管理システムにアクセスできる同社のパソコンの一部に悪意のあるプログラムが仕込まれていたことが判明した件で、JALマイレージバンクの顧客情報のアクセスが認められた2日間で約19万人分であると推定(9月29日現時点)。そのうちの最大約2万1,000件が、悪意のある外部サーバーに送信されていることが判明したという。○最大約2万1,000件が悪意のある外部サーバーに送信同社はJALマイレージバンクの顧客情報が最大で75万件流出した可能性があることを発表しているが、システムに動作が遅くなる現象が発生した2日間(9月19日、22日)について詳細な調査を実施したところ、漏えいした可能性の高い顧客情報の件数はこの約19万人分であると推定されている。そのうちの最大約2万1,000件が、悪意のある外部サーバーに送信されていることが判明したが、送信された情報の特定はまだできていない。個人情報の漏えいの可能性の高い約19万人に対しては、個別にメール、郵送およびJMB会員ログインページにて案内している。上記2日間以外での情報漏えいの可能性などについて、原因を含めてこれからも調査を継続しており、警察機関とも連携を取りながら進め、新たな事実が分かり次第、随時発表していく。現状、パスワードおよびクレジットカード番号の漏えいは確認されておらず、特典交換などのマイレージプログラムは通常どおり利用できる。ただし、「Amazonギフト券への特典交換サービス」については再開を延期している。漏えいの可能性があるのはJALマイレージバンク会員の顧客情報の一部で、現状、パスワードおよびクレジットカード番号の漏えいは確認されていない。具体的には、会員番号、入会年月日、氏名、誕生日、性別、ご自宅(郵便番号・住所・電話番号・FAX番号)、勤務先(会社名・郵便番号・住所・電話番号(内線)・所属部門名・役職)、電子メールアドレス(パソコン、携帯メール)の情報が漏えいした可能性があるという。また、当面の対応として、同システムにアクセスできる全てのパソコンに対し、外部への接続を停止するなどの必要な対策を実施。今後の調査結果をふまえ、再発防止に向けて全力で取り組んでいくという。今回のトラブルに対する問い合わせ窓口など、詳細はホームページを参照。
2014年09月30日飛行機はなぜあれだけの重量がありながら空を飛ぶことができるのか。機体のメンテナンスはいかにしておこなわれているのか…誰もが一度は抱く疑問を易しく紐解き、空の旅をより身近に感じさせてくれる見学ツアー+ミュージアムが羽田空港ほど近くにある。その名も「JAL工場見学 SKY MUSEUM」。日本航空(JAL)が運営する同施設では、JALの歴史やスタッフの仕事内容を紹介する「展示エリア」や実際に飛行機を整備している「整備工場」を見学できるばかりか、航空教室に参加して、飛行機の飛ぶ仕組みなどについて学ぶこともできる。見学は無料だが、インターネットから事前に予約することが必要。見学会開催は、年末年始を除く毎日で、10時から11時半、11時から12時半、13時から14時半、15時から16時半の1日4回。予約は、見学希望日6ヶ月前の同一日9時半より受け付けている。見学は約90分のコースで、「展示エリア見学約20分」「航空教室約30分」「格納庫エリア見学約40分」の配分。展示エリアは、1951年の会社設立から現在までのJALの変遷を辿ることができる「アーカイブスエリア」、客室乗務員や運航乗務員、整備士の仕事内容や業務に使用する“七つ道具”を紹介する「仕事紹介エリア」で構成。「アーカイブスエリア」では、歴代制服を展示する華やかなディスプレイに目を奪われる他、JALの歴史を彩ってきたハイセンスな機内誌やポスターなどを見ることができる。「仕事紹介エリア」では、各スタッフの仕事を分かりやすく図解すると共に、様々な疑似体験を楽しめる仕掛けも用意している。注目は、グランドハンドリングスタッフによる飛行機の誘導の疑似体験。画面上に映し出される飛行機を見ながら、両手にパドルを持って誘導することで、「前進」「右に曲がる」などの合図の出し方も覚えることができる。また、実際に使用されていた客室乗務員用のシートも設置されているため、ここに腰掛けて記念撮影する見学者も多いという。ちなみに、見学中の撮影は自由。ただし、ブログやfacebookなどへの投稿は禁止なので注意しよう。「展示エリア見学」の締めくくりには、パイロットや整備士、客室乗務員や空港スタッフの制服を着用して記念撮影するのがおすすめ。撮影用に用意された制服なので、割烹着のように前から袖を通して背中でマジックテープを止めればOKの簡単仕様。着ているものの上からまとえる気軽さがいい。「航空教室」で教鞭を執るのは、同社のOB・OG。それぞれの経験を生かしながら、映像や画像を使って、飛行機や空港についてのあれこれを分かりやすく解説してくれる。また、右3列、中4列、左3列という、飛行機の機内を模したイスの並びで授業が行われるというのもユニークだ。そしてクライマックスとなるのが、整備中の飛行機を目の当たりにできる「整備工場見学」。間近で飛行機の迫力を感じることができるのはもちろん、エンジンやタイヤなどそれぞれのパーツについての説明を受けることができるのも楽しいもの。ちなみに、ボーイング777に搭載されているGE社製エンジンのファンブレードは、1枚約1,000万円もするのだとか。エンジン一基あたり約22枚のファンブレードが取りつけられているので、ブレードだけで2億2,000万超えということになる。機能美の高さゆえ、ニューヨークのMoMA(The Museum of Modern Art)にも展示されているというこちらのファンブレードも、もちろん撮影OK!見学後に家族や友人に話したくなるネタがたっぷり詰まったミュージアムだ。
2014年08月13日6月5日9時15分頃、日本航空(JAL)で航空機の重量管理システムに障害が発生した。システムは17時頃に復旧したものの影響は終日続く見込みだ。18時現在で羽田や伊丹、福岡などで150便以上が欠航し運航された便にも大幅な遅れなどが生じ、1万人以上に影響が出ている。羽田では予約便の変更をする乗客などで長蛇の列ができ、また、乗客の手荷物検査を一時ストップするなど、同社のスタッフは対応に追われている。○適正な重心位置を定めるシステム重量管理システムとは、簡単に言えば出発前に航空機の重量から当該便の重心位置を決めるシステム。航空機は機種に応じて適正な重心位置の範囲が決められており、その範囲に重心が収まらないと離陸できない。特に前後のバランスが重要で、乗客、貨物(荷物)、燃料の重量は便によって違うため、1便ごとに重心を決める作業が必要になる。重心が機体前方に行きすぎると前のめりになり、後ろ過ぎると失速してしまう。紙飛行機を想定すれば分かる簡単な原理だ。また、バランスが悪いと燃料を多く消費し、経済的な損失が出てしまう側面もある。このシステムが使えなくなるとスタッフが手作業で行うしかなく、通常よりも大幅に時間がかかってしまう。今回はこうした理由から遅延が生じたほか、欠航せざるを得なくなった。○航空業界では珍しいトラブル重量管理システムの故障は航空業界では珍しいトラブルだが、報道によるとシステムに障害となったデータが含まれており、そのデータを削除したところシステムが復旧したという。高度にシステム化された現在の航空運航では、こうしたひとつのミスが乗客に多大な迷惑をかけることになる。今回は離陸前の作業における障害だったが、場合によっては運航の安全性も左右しかねない。原因をしっかり究明し明らかにするとともに、しっかりとした運航管理をしてほしい。
2014年06月05日