●中絶を繰り返した結果、不妊になることも
内閣府が行った平成26年度の調査によると、成人女性のおよそ5人に1人が「デートDV」を体験していると言います。デートDVとは、恋愛関係にあるカップルの間で起こる、なぐる、ける、物を壊す、言葉で傷つけるといったさまざまな形の暴力のこと。性的暴力もその1つで、セックスの強要や避妊を拒否する行為などが含まれます。
これらは望まない妊娠・出産や中絶につながるため、女性に大きなリスクを負わせます。今回は、性的暴力によって起こり得るリスクを知り、どうすれば避けられるかを考えてみましょう。
○望まない妊娠に伴う「中絶」のリスク
女性がデートDVを受けて、望んでいない状況で避妊しないセックスをした場合、当然ながら、妊娠する可能性があります。妊娠してもパートナーと協力して育てていく決断ができればよいのですが、中にはそうならないケースも。望まない妊娠は、女性の体や人生にさまざまな影響をもたらします。
まず赤ちゃんを諦める場合には、中絶手術を受けなければいけません。信頼できる指定医のもとでなら、ほとんどの場合、安全に手術を受けることができます。しかし手術である以上、リスクはあります。