しかし、望まない妊娠をした場合の女性側のリスクを考えれば、身勝手な行為だと分かるはずです。
相手から性的暴力を受けていると気づいたあと、すぐに距離を置ければよいですが、別れようとしてもつきまとわれたり、余計に暴力が悪化したりすることもあります。その場合は、友達や家族、公的機関に相談して助けを求めましょう。
○望まないセックスと妊娠を避けるために
女性がこうしたリスクを負わないためには、望まないセックス、そして無防備なセックスを避けることが重要です。しかし、もしもの場合に備えるためには、女性主体の避妊法を選択する必要もあるかもしれません。
まず望まない妊娠を避けるには、低用量ピルの服用や、IUS(子宮内避妊システム)を使用して避妊することをおすすめします。IUSは、子宮内で黄体ホルモンを放出し、受精卵の子宮内膜への着床を妨げるシステムです。これらの避妊率は100%に近く、女性側が主導権を握ることができる安全で確実な避妊法と言えます。
ただしSTDを防ぐには、コンドームとの併用が必要です。
また、避妊しないでセックスを強要されてしまった場合には、72時間以内にモーニングアフターピル(緊急避妊薬)