スキンケアは“装飾”じゃない。アトピーに悩んだ私が、究極のシンプルケアにたどり着くまで
クロレラのサプリメントを摂取させられ、果物に野菜をこれでもかと食べさせられる。塗られていた保湿剤も天然素材の高級品。
このまま成長すれば、今以上に綺麗な肌をしていたのだろうが現実は非情だ。小学3年生の終わりに親が離婚し、父親を選んだ私。待っていたのは今までのアトピー性皮膚炎対策生活とは真逆のものだった。
ストレスと添加物とハウスダストに塗れた生活の始まりが、ちょうど第二次性徴期の始まりと被ったことで、私の肌はまるでジェットコースターのように短期間で絶好調と絶不調を繰り返し続けた(当時は、粉末状スープを飲むと蕁麻疹が出た)。
幸い父親がドラッグストアやスーパーで基礎化粧品を買ってくれて、それを用いてスキンケアをするも、母親に塗られていた1本1万円超えの保湿剤にはまったくもってかなわない。配合されていたアルコールで肌がかぶれたり、保湿力を謳われているアイテムを使うも乾燥しすぎて粉が吹いて目頭や口周りが赤ギレを起こしたり、やっと合うと思ったアイテムが次の日には痒さの要因になったり……一言で表せば、まさに地獄。
高校生からは「スキンケアだけではどうにもならない!」と皮膚科に通うようになったが、これもまた地続きの地獄でしかなかった。