ビューティ情報『じつは“薬”が原因なのかも……その認知症“治るかもしれない”』

2019年8月2日 15:50

じつは“薬”が原因なのかも……その認知症“治るかもしれない”

じつは“薬”が原因なのかも……その認知症“治るかもしれない”


近畿在住の70代女性は夫と死別して一人暮らしをしていたが、1年ほどしてから「夫が生きている」と口走って夜中に外を歩き回るようになったため、慌てた娘に連れられて精神科病院を受診した。

この女性の診察にあたった、ひょうごこころの医療センターの小田陽彦認知症疾患医療センター長が、当時の状況を次のように話す。

「お薬手帳を見ると、受診の1カ月前から『ベンゾジアゼピン受容体作動薬』という抗不安薬が投与されていました。いわゆる安定剤です。本人に事情を聞くと、『夫が亡くなってから1年たつのに不安が一向に収まらない』とかかりつけ医に言ったところ処方されたようです。じつはこの薬は、65歳以上の人が飲むと幻覚妄想を伴う意識障害(せん妄)や認知機能障害を起こしやすいので、副作用の可能性を考えてすぐに中止し、外来で経過をみました。すると翌々週には幻覚妄想や徘徊といった症状がすっかり消えたのです。よくなったので精神科への通院は3回ほどで終了しました」

「認知症」とは、「もの忘れ、言葉が出にくい、段取りができない」といった症状により生活に支障をきたしている状態を指す。
アルツハイマー型認知症、血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症の4つが代表的な認知症を引き起こす病気(認知症性疾患)

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