2020年12月27日 11:00
認知症リスク高める「歯ぎしり」予防に期待「睡眠前5習慣」
しかし、歯周病になると歯と歯茎の間に炎症が起きて、皮膚でいうと擦り傷ができているような状態になる。そこから菌が入り込んでしまって、さまざまな病気を引き起こすのです」
高齢になり、体の抵抗力が弱まるほどリスクは高まる。肺炎や心筋梗塞、脳卒中、糖尿病など、さまざまな病気の原因になるという。
虫歯の治療のために神経を抜いた歯は、圧力がかかると“歯根破折”といって根元から割れることがあるという。そうすれば、歯を抜かざるをえないことが多いが……。
「歯を失うことで認知症リスクも高まります。歯の根っこは歯根膜に覆われており、髪の毛一本ほどのものが入り込むだけで、違和感が出るほど敏感。こうした歯根膜を通じ、大量の刺激が脳に伝わり、脳が活性化されています。
さらに、かむことで歯根膜にある血管が圧縮され、血液を脳に送り込み脳の血流が活性化される。歯が9本以下(義歯なし)の人は、20本以上の人に比べて認知症のリスクが1.85倍も高いというデータがあります」
甘く見てはならない歯ぎしり。根治は困難であるため、しっかりした対応をしなければならない。
「まず、歯科を受診し、専用のマウスピースを作りましょう。