水道水で目を洗う、傷はすぐ消毒…はNG!間違いだらけの「昭和の健康常識」19
という“常識”をいまだ信じている人も多い。
「ひと昔前まで悪者だったコレステロールも最近は世界的にも見方が変わり、厚生労働省の『日本人の食事摂取基準』でコレステロールの基準値を撤廃しました。血液中のコレステロールの8割は体内で作られ、食事による影響は2割だけ。食べすぎは動脈硬化を進行させますが、栄養面でもプラスの効果がある卵なら1日2~3個食べても問題ありません」(秋津先生)
【8】朝はフルーツジュースを
ビタミンや食物繊維が豊富でヘルシーなイメージがある果物。「フルーツジュースは体にいい」と信じている人もいるが、そこには大きな落とし穴がある。「食後の血糖値の急上昇や急降下を指す血糖値スパイクは、糖尿病のリスクを高めるだけでなく、血管を傷めて重篤な病気を招く動脈硬化を進めます。実は、果物のジュースは糖質が多く、米ハーバード大学の調査では、フルーツジュースを毎日飲む人は糖尿病リスクが21%上がるという報告も。朝に果物を取る場合は、固形のまま、よくかむことで血糖値スパイクを抑えられます」(秋津先生)
【9】毎朝のジョギング
自律神経の研究も進み、新常識が登場している。
自律神経研究の第一人者、順天堂大学医学部の小林弘幸教授が語る。