いつかは赤ちゃんが欲しい女性必読! “卵子を元気にする”栄養療法とは
(オルソ心療内科クリニック院長 藤森理子先生、以下同)
――栄養療法は不妊の改善にも役立つんですか?
「卵管閉塞などの器質的な問題であれば難しいですが、婦人科の検査で特に異常は見当たらないのに、なかなか妊娠できない…というような方には、ぜひ試してもらいたい方法です。体外受精で授からなかったのに、栄養療法を実施して自然妊娠したという方もいらっしゃいます。
栄養療法で卵子の老化を遅らせることは可能だと思いますし、別人の体にはなれなくても、その人の、その年齢でのベストの体にすることで、妊娠の確率を上げることができると考えています」
●妊娠するために必要な4つの栄養素
――妊娠しやすい体になるために重要な栄養素とは?
「タンパク質の素になる『アミノ酸』『ビタミンB群』『鉄』『亜鉛』。この4つは特に重要です。不妊の方にかぎらず、栄養療法を受ける方にはほとんど処方する基本の栄養素です」
*アミノ酸(タンパク質)…皮膚や筋肉などの材料であり、赤ちゃんの体を成長させるためにも、基本中の基本の栄養素。美容や健康のためにと意識して野菜を食べるあまり、タンパク質不足になり、逆効果になっている女性は多い。
*ビタミンB群…エネルギーの代謝、皮膚や粘膜の維持、ストレスへの対抗などに必要。