【医師解説】不眠症対策の悩みを解消!病院の選び方から睡眠薬まで <日本睡眠学会認定医 佐藤幹先生>
ですから、こういったタイプの方は深夜に仕事や勉強が一番進むのではないでしょうか。
日中の耐えられない眠気を伴う睡眠時無呼吸症(SAS)
睡眠時間は足りているはずなのに昼間眠くてしかたがないという方は、睡眠時無呼吸症(SAS)の可能性もあります。このクリニックでは、SASの簡易検査を行なっています。本来は終夜ポリソムノグラフィー検査という泊まりがけの検査を受けていただき、睡眠中の脳波と呼吸状態をチェックした上で最終的に診断しますが、その場合は一泊入院が必要で、費用も高くなります。SASかどうかはっきりしないグレーゾーンの方には簡易検査として当院で機械を貸し出し、自宅で使っていただくようにしています。
簡易検査の結果、さらに詳しい検査が必要な方は東京慈恵会医科大学附属病院にご紹介して、そこでCPAP(持続陽圧呼吸療法)を行うかどうかを決めるようにしています。
一般的には肥満だと睡眠時無呼吸症になりやすいと言われています。しかし、痩せている人でも、骨格等の問題で無呼吸になるケースも考えられます。
- 気道の周囲を取りまく舌、口蓋垂、軟口蓋が気道を塞ぐ場合
- 鼻中隔の変形、慢性副鼻腔炎により空気の通りが悪い
- 顎が小さい、後退している、上気道の空間そのものがもともと狭い
- 脂肪沈着や扁桃肥大により喉や上気道が狭くなっている
- 筋力がなく、気道自体がしっかりしていない
閉塞型の無呼吸はこれらのいずれかの要因で起こりますが、顎が小さいことや鼻中隔湾曲など、顔面の骨格・構造によるケースが多くみられます。