【医師解説】その不眠、レストレスレッグス(むずむず脚)症候群が原因では?
<ドクターズインタビュー>
睡眠に関する悩みの原因を調べてみると、その中にはさまざまな睡眠障害や別の病気が隠れていることがあります。レストレスレッグス症候群や周期性四肢運動障害など、専門の医療機関でも遭遇することが少ない特殊な症例を診療している東京女子医科大学病院睡眠科の鈴木真由美先生にお話をうかがいました。【鈴木真由美先生】
東京女子医科大学病院睡眠科
レストレスレッグス症候群とは?
レストレスレッグス症候群(Restless Legs Syndrome; RLS)は、夜、じっとしていると脚がむずむずして動かさずにはいられない衝動が生じる疾患で、そのためによく眠れなくなることがあります。私たちの睡眠科を受診される方の中では、不眠症と睡眠時無呼吸症候群の患者さんの割合が多く、レストレスレッグス症候群の頻度はそれほど高くありません。しかし、脚のむずむず感が原因で非常に困っておられる方は確実にいらっしゃいます。中には、他の病院で何剤も薬をもらっているのに少しもよくならないといって、私たちのところに来られるケースもあります。
脚のむずむずが不眠の原因
レストレスレッグス症候群という病気の存在を知らない方も多いです。