【医師解説】その不眠、レストレスレッグス(むずむず脚)症候群が原因では?
また、日常診療においても、一般の診療科で患者さんが眠れないことを訴えても、医師はあまりその原因を深く掘り下げようとしない傾向があります。本来の専門領域の診療だけで精一杯なので、不眠を訴える患者さんにはまず睡眠薬を出すという形になってしまっている状況があります。
レストレスレッグス症候群の診断
レストレスレッグス症候群の診断でもっとも重要なのは、その症状によって脚を動かさずにいられないかどうかということです。症状そのものはむず痒さやほてり感などさまざまに表現されますが、脚を動かしたくなる、あるいは動かすと少し楽になる、夜間増悪し、朝にはその症状は軽快するという方はレストレスレッグス症候群の可能性があります。
レストレスレッグス症候群と合併する疾患
眠っている間に足がピクッと動いたり、ひじが素早く動くような動作を繰り返すために睡眠の質が悪くなる状態を周期性四肢運動障害(Periodic Limb Movement Disorder; PLMD)といい、レストレスレッグス症候群に多く合併します。ほとんどの患者さんは自覚がなく、終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)で診断されます。ご家族がみて「寝ているときにピクピクっと足が動いていた」