【医師解説】その不眠、レストレスレッグス(むずむず脚)症候群が原因では?
不眠を訴えて受診されるのですが、よくお話をうかがってみると、実は脚のむずむず感が原因で不眠になっているということがあります。その場合は、一般的な睡眠薬を使っていても当然効果に限りがあり、レストレスレッグス症候群の治療をすることが重要です。
患者さんはインターネットで病気の情報を得ている
他の医療機関からの紹介で来られる方もいらっしゃいますが、患者さん自身が当科のホームページを見て来られるというケースもあります。患者さんが本当に困って、ご自分でインターネットなどを駆使して調べた末に、ようやくここにたどり着いたという方も多いという印象を持っています。
医師の間でも認知度が低いレストレスレッグス症候群
レストレスレッグス症候群に関する知識という点では、医師の教育にも少し問題があると思います。今でも、日本の医学教育の中では、睡眠学という臨床教科はなく、睡眠障害は精神科、呼吸器内科、あるいは神経内科の一部などで扱われているだけです。最近では医師国家試験にも出題されるので、レストレスレッグス症候群について、若い医師たちは勉強しています。ところが、我々の年代やある程度以上のベテラン層になると、レストレスレッグス症候群の認知度はかなり低いという状況です。