ビューティ情報『睡眠不足症候群の診断と治療【医師解説】』

睡眠不足症候群の診断と治療【医師解説】

目次

・ナルコレプシー?実はほとんどが睡眠不足症候群
・日中の眠気はいつから?患者さんのこれまでの生活を振り返る
・睡眠不足症候群の治療の進め方
・睡眠日誌は、患者さん自身にとって重要
・体内時計のサイクルがずれる?睡眠覚醒概日リズム障害とは
・睡眠相後退症候群の原因とは
・睡眠相後退症候群の治療
・朝日を浴びて体内時計をリセットするには?
・睡眠覚醒概日リズム障害には光感受性が関係している?
・生活指導は6ヶ月続けるのが目安
・非24時間睡眠覚醒リズム障害とは?
睡眠不足症候群の診断と治療【医師解説】


<ドクターズインタビュー>
日中の強い眠気に悩む方も多いのではないでしょうか?ナルコレプシーを疑い受診される方もいるようですが、多くは、自分自身でも気づかない睡眠不足であることが多いようです。
東京女子医科大学病院睡眠科の鈴木真由美先生にお話をうかがいました。
【鈴木真由美先生】
東京女子医科大学病院睡眠科

ナルコレプシー?実はほとんどが睡眠不足症候群

ナルコレプシーとは、日中眠ってはならない状況下でも無意識に眠りこんでしまうが、目覚めた後は何事もなかったように元の状態に戻り、しばらくするとまた、「睡眠発作」に見舞われるのが特徴です。笑ったり驚いたりすると全身の力が抜けてしまう「情動脱力発作」、「入眠時幻覚」や「睡眠麻痺(いわゆる金縛り)」も頻繁に起こります。患者さんは若年層に多く、多くが10~20歳代で発症します。そのため、学校生活や就労で支障をきたすようになり、大学の保健センターや産業医などを通して私たちの睡眠科に来られることが多いです。

ところが、昼間眠くて仕方がないとおっしゃる方を実際に診療してみても、ナルコレプシーと診断される方は多くはありません。そのほとんどが睡眠不足症候群です。

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