<ドクターズインタビュー>
日中の強い眠気に悩む方も多いのではないでしょうか?ナルコレプシーを疑い受診される方もいるようですが、多くは、自分自身でも気づかない睡眠不足であることが多いようです。
東京女子医科大学病院睡眠科の鈴木真由美先生にお話をうかがいました。
【鈴木真由美先生】
東京女子医科大学病院睡眠科
ナルコレプシー?実はほとんどが睡眠不足症候群
ナルコレプシーとは、日中眠ってはならない状況下でも無意識に眠りこんでしまうが、目覚めた後は何事もなかったように元の状態に戻り、しばらくするとまた、「睡眠発作」に見舞われるのが特徴です。笑ったり驚いたりすると全身の力が抜けてしまう「情動脱力発作」、「入眠時幻覚」や「睡眠麻痺(いわゆる金縛り)」も頻繁に起こります。患者さんは若年層に多く、多くが10~20歳代で発症します。そのため、学校生活や就労で支障をきたすようになり、大学の保健センターや産業医などを通して私たちの睡眠科に来られることが多いです。
ところが、昼間眠くて仕方がないとおっしゃる方を実際に診療してみても、ナルコレプシーと診断される方は多くはありません。そのほとんどが睡眠不足症候群です。