2022年11月6日 02:40
肥満、肌荒れ、便秘、骨粗しょう症…。気になるトラブルを防ぐ「アンチエイジングミネラル」とは?
「マグネシウムは肌のバリアー機能に欠かせない、アシルセラミドという成分の合成に関わっています。マグネシウムが足りていないとバリアー機能が低下して、保湿機能が落ちて外部からの刺激を受けやすくなります。肌荒れ、炎症、乾燥が起こりやすくなりますね。
ダイエット面でも影響が出ます。肥満は、脂肪細胞の中に余分なエネルギーが中性脂肪の形で過剰に蓄えられた状態ですが、マグネシウムが脂肪分と反応すると体内に吸収されにくくなることがわかっています。
また、マグネシウムは脂肪細胞からのアディポネクチン(痩せホルモンと呼ばれ、脂肪燃焼作用がある)の分泌を高める作用があるといわれています」(黒田先生)。
肌や体形だけでなく、健康への影響も大きいと黒田先生は言います。
「マグネシウムは骨や歯を強くする作用があります。
歯や骨はカルシウムだけでできていると考える人は多いと思いますが、歯や骨はマグネシウムからもできています。実に体内のマグネシウムの50~60%が骨に存在します。カルシウムは骨の強度(硬さ)を高め、マグネシウムは骨の柔軟性や弾力性を高める役割を担うとされています。
マグネシウムは便秘解消にも効果があります。