女性ホルモンとココロの関係、知っておきたい4つのこと。
ただ、それだけで大きな不調が出るわけではなく、そこに精神的・身体的ストレスが加わることで症状が強くなる場合がほとんどです」(心療内科医・田中奏多先生)
つまり、憂うべきはホルモン変動ではなく、ストレスの放置。
「健康な女性にとって、女性ホルモンが変動するのは自然なこと。気持ちが揺らぎやすい時期があることを心に留めて、上手に付き合っていきましょう」(宗田先生)
PMSの症状の多くは、排卵後から現れる。腰痛や頭痛、胸の張りなど体の症状のほか、イライラや落ち込み、眠気が取れない、などの精神的症状を訴える人も。
ストレスがもとで、女性ホルモンの分泌自体が乱れることがある。
ストレスは、女性ホルモンの変動に乗じて気分に影響を与えるだけでなく、女性ホルモンの分泌自体を乱す存在でもある。「強いストレス環境に置かれると体は自衛機能を働かせ、生殖のためのシステムをストップしてしまう。エストロゲン分泌の低下が起こり、結果として無月経や月経不順などが生じます」(宗田先生)
エストロゲンが減ると、前述のようにセロトニンが減少し、これもイライラ気分の原因に。
「また、無排卵が長く続くと排卵障害につながったり、骨密度が下がるなどの心配もあります。