国内初!“国民の身体活動量の実態”を把握する大規模調査の報告書を発刊
今年度は対象を全国200地点、5,400人に拡大した調査を実施しています。今後は、全国規模で成人の身体活動量を把握、さらにスポーツ実施や健康指標との関係性を検証することで「スポーツによる健康寿命の延伸」を目指すための知見や政策形成に資する情報を発信します。
<調査結果のポイント>
1. 厚生労働省の推奨身体活動量の達成率は49.5%、高齢者で達成率が高い
成人(20~64歳)の達成率は45.6%、高齢者(65~79歳)の達成率は61.7%
2. 推奨身体活動量の達成率は運動・スポーツ実施者で69.1%と、非実施者の41.8%より高い
3. 推奨身体活動量の達成者と非達成者で、余暇時間(平日・休日)に差はみられなかった
■研究担当者コメント
2024年度より「健康日本21(第三次)」が開始され、その身体活動・運動分野の目標を達成するためのツールとして「身体活動ガイド2023」が新たに公表されました。このガイドでは身体活動の時間や強度を考慮した具体的な数値目標が提示されているものの、国民全体における推奨身体活動量の達成率や実態についての客観的な調査データが不足している状況です。このたび、長年にわたり大規模な全国調査を手掛ける笹川スポーツ財団と、活動量計による身体活動量の測定スキルを有する体力医学研究所のノウハウを融合させることで、三大都市圏における活動量計を用いた無作為抽出調査を実現させることができました。