国内初!“国民の身体活動量の実態”を把握する大規模調査の報告書を発刊
今年度からは対象とする人数や地域を拡大し、性別や年代、居住区域、さらには運動・スポーツの実施種目や実施場所など詳細な状況と客観的データに基づく身体活動量との関連について分析する予定です。引き続き、身体活動量ならびに運動・スポーツの実施率の向上にむけた機運を高める一助となれるよう努めて参ります。
【笹川スポーツ財団 シニア政策オフィサー 松下 由季】
<主な調査結果>
1. 厚生労働省の推奨身体活動量の達成率は49.5%、高齢者で達成率が高い
厚労省は成人で1日60分以上、高齢者で1日40分以上の中高強度身体活動(庭仕事、子どもと遊ぶ、水泳など)を推奨している。全体では49.5%が達成していたが、男女ともに高齢者の達成率が高かった。性別でみると、男性より女性の達成率が低かった(図1)。
図1 1日の推奨身体活動量の達成率(全体、成人・高齢者別、性別)
2. 推奨身体活動量の達成率は運動・スポーツ実施者で69.1%と、非実施者の41.8%より高い
活動量計装着中に運動・スポーツを実施したかをたずね、実施の有無による推奨身体活動量の達成率を分析した。運動・スポーツの実施者69.1%、非実施者41.8%がそれぞれ推奨身体活動量を達成しており、運動・スポーツの実施者のほうが達成率は高かった。