自分の子どもが大人になったとき、「勉強はできるけれど、就職できない」「就職したけれど、仕事がつらくて病気になりそう」「収入は高いけれど、友だちがいなくて孤独」などという状態にはなってほしくありませんよね。子どもが将来、幸せになるためには、どんな能力が必要なのでしょうか。子どもの言語習得や発達心理について研究を行っている、内田伸子先生にお話を伺いました。子どもが幸せに生きるために必要な創造力は、生後10ヵ月から育っている「生きていくうえで大切なのは、創造的想像力です」と内田先生は言います。創造的想像力とは、知識や体験から何かをイメージし、そこからまた新しい何かを生み出す力のことです。「子どもの想像力が働き始めるのは、生後10ヵ月ごろからです。この頃にはイメージが誕生し、『見立て遊び』や『延滞模倣』が見られるようになります。見立て遊びとは、見ているものとは別のものをイメージして遊ぶことです。たとえば、つみきを車に見立てて動かしますよね。延滞模倣とは、見たり聞いたりしたことをイメージとして頭の中に入れ、時間が経ってから思い出してマネをすることです。たとえば、お母さんがブラシで髪をとかしているのを見て、あとから自分の髪にブラシを当てたりします」1歳に満たない早い時期から、子どもは遊びの中で想像力を発揮しているようです。「想像力」は「生きる力」になる「想像力が豊かな人は、生きる力が大きいと思っています」と内田先生は言います。そう思うきっかけになったのは、ユダヤ人医師ヴィクトール・フランクルの著作『夜と霧—ドイツ強制収容所の体験記録』(みすず書房、1961年)を読んだことだったそうです。「フランクルは第二次大戦のときにドイツ・ナチスに捕えられ、強制収容所でつらい体験をしました。囚人たちは水のようなスープとパンのかけら一個で強制労働させられ、体が弱ってくると毒ガス室に連れて行かれる。そんな過酷な状況の中で生き残ることができたのは、想像力の豊かな人たちだけでした」体力のある人ではなく、場合によっては繊細とも思える想像力の豊かな人たちが生き残ることができたのはなぜでしょうか。精神的な自由が人生を豊かにする「創造力の豊かな人は、過酷な現実の中で精神的に破壊されずにすみました。想像力を働かせることで、精神の自由を守り、目の前の悲惨な状況から内的な豊かさへ逃れることができたのです。人間には想像力がある、自由意志がある、それが生きる力になるのです」強制収容所でなくとも、社会には厳しい現実がたくさん待ち受けています。つらいことに直面したとき、想像力によって乗り越えられるということなのですね。同時に、想像力は自由で豊かな心を育み、相手の気持ちを思いやったり、新しいものを創造したりする力にもなります。たしかに、生きていく上でもっとも大切な力かもしれません。子どもの想像力を育むためには、どうすればいい?「想像力を育てるには、遊びが一番です。子どもが泥だんごを『ハイ』と差し出したら、『いただきます』と受け取りましょう。『このお団子にはあんこが入っているのかな』などと言ってみてください。『こっちはクリームが入っているの』『こっちはチョコレート』と想像の世界が広がっていくことでしょう」おままごとや泥んこ遊び、お絵かきなど、子どもがやりたがる遊びを自由にやらせてあげることが、想像力を育むことにつながるようです。ときには、パパやママも一緒に子どもの想像の世界を楽しみ、子どもの想像力をどんどん膨らませてあげてくださいね。(佐々木月子)今回取材に協力してくださったのは内田 伸子先生十文字学園女子大学特任教授・お茶の水女子大学名誉教授・学術博士。専門は発達心理学、認知心理学、保育学。国立教育政策研究所「幼児の論理的思考の発達調査プロジェクト会議」(主査)、最高裁「裁判員制度の有識者会議」(委員)、文化庁国語審議会委員なども務めるほか、NHK Eテレの「おかあさんといっしょ」の番組開発やコメンテーター、ベネッセの子どもチャレンジの監修、しまじろうパペットの開発、創造力知育玩具「エポンテ」(シャチハタ)の開発なども担当。著書は、『発達心理学—ことばの獲得と教育』(岩波書店)、『よくわかる乳幼児心理学』(ミネルヴァ書房)、『 子育てに「もう遅い」はありません 』(冨山房インターナショナル)など多数。
2015年11月27日給食を残してはいけない本当の理由 の続きです。「食べ物を残さない」ことは子どもに必ず身につけさせるべきこと?学校給食法で掲げられた目標は学校で具体的にどのようにして指導されるのかというと、日常的には「給食は好き嫌いしないで残さず全部食べる」という観点から指導されることが多いようです。これは一見1つの観点であるようで、実は2つの観点から成り立っているのです。1つは好き嫌いしないで何でも食べるということ。もう1つは目の前にある食べ物を残さずすべて食べるということです。学校給食に置いてはこの2つを等しく大切に扱って指導をされていることが多いようです。学校や家庭の食事場面において、子どもに「残さず食べなさい」と言うことはよくあることですね。しかしこの「食べ物を残さない」ということは、子どもに必ず身につけさせなければならないことなのでしょうか。子どもは、と言うより人間は、一人一人違っています。背の高い人がいれば低い人もいるのと同じで、胃の大きさや食べられる量というのは、人それぞれなのです。また、大柄だからたくさん食べるかというと、それもやはり一概には言えないことです。どれだけ食べられるかはその人によっていろいろであることに加えて、一人の人間の中でも、いつも一様に食べられるわけではありません。体調が悪いとか悩みがあるとかで食欲がなくなることは、誰にでもあり得ることです。自分自身でさえ、自分がどれだけ食べられるかということをはっきり意識できている人はあまりいないはずです。ましてや、本人以外の人が、その人がどれだけ食べられるかなど、分かるはずがないのです。だから、その人の食べる量を、その人以外が決めて強要することはできません。こう考えると、周りの人と同じ量の食べ物を出されて、これを全て食べろと無理強いするのは、正しいこととは思えません。「世界には食べたくても食べられない人がいる」「作ってくれた人やその食べ物の命を考えたら残すのはもったいないことだ」そのような考えも分かりますが、それを理由に限界以上の量を無理に食べさせることはできないということです。「用意した食事を、子どもがすべて食べられるようにする」のが、大人が配慮すべきことなぜ生き物は何かを食べるのかというと、自分が健康に生きていくためにほかなりません。だから、食べ物がそこにあるから食べる、ということではないはずです。満腹なライオンは、目の前に餌になる動物がいても食べませんよね。つまり、「食べ物を残さないこと」を必ず身につけさせようと躍起になることはないというわけです。すべて食べさせようとして、もうこれ以上はお腹に入らないと言っている子どもの口に、食べ物をねじ込むような行為はしないでください。夕飯の時間にはお腹が空くようにおやつの食べ過ぎに気をつけたり、体をたくさん動かすようにさせたり、たくさん食べられるように調理法を考えたりすることこそが、周囲の大人がやるべきことだと言えるのです。<次回に続く>(子育ての達人)
2015年11月26日わたしにとって産後、一番辛いこと。それは日々の睡眠不足。産後間もない、新生児の間は特に睡眠が取りにくい。夜眠り始めても、2時間もすると我が子は泣き出し、30分かけておっぱいをあげ、お腹がいっぱいになったところで再び眠る。そしてまた、2時間もしたら泣き出すものだから、女性は母になった途端、誰もが寝不足の辛い毎日を送ることになる。産後、実家での生活も3週間が過ぎ、相変わらず眠れない日々が続いていた。いくら早い時間に布団に入ったとしても、息子の存在が気になって仕方ない。またすぐに泣き出すのではないか? そう思うと気がちって眠りに集中できないでいた。「あぁ…眠い…」そんな不眠に悩むわたしを余所に、夫はぐうぐうと幸せそうに眠りこけている。あぁ、羨ましい。こっちの気持ちも少しはくんでほしいものだ。しかしながら、夫は翌朝6時に起きて出社しなくてはならないし、起きてもらったって何をしてもらうわけでもない。不眠続きで体力が奪われ、起きている間もなんだか気持ちを明るく保てない。あぁ、今日も眠れないのか。そう思いながら日々を過ごしていたら、いつの間にかわたしは、夜中息子が泣くたびに怯えるようになってしまった。かわいいはずの息子が怖い。そんな気持ちを持つなんて、わたしは母親失格?「赤ちゃん、育てていけないかもしれない」顔を両手で覆って号泣し、母に泣きついた。まさか! そんな言葉が口から出るとは自分でもひどくショックを受けた。前の回でも書いたが、産後の体力低下に伴いちょっと前に病気にもかかって、精神的に落ち込んでいる。今思い返せば、これはまさに産後鬱!?まずい、まずい。このまま眠れない日々が続けば精神的にもっともっと落ち込んでいく気がする。そう思った私は、眠れる方法をどうにか編み出そうと色々と探ってみることにした。お風呂で身体を十分温めてみたり、つまらない小説本を読んでみたり、布団に入る前も後もいろいろと試してみるも、眠れない。「うーん、これはまいったな…。どうしたらよいものか」悩みに悩んだ末、リラックスできそうな音楽をかけて眠ってみることにした。わたしが選曲したのは「ノラ・ジョーンズ / don’t know why」誰もが知っている名盤。いつも聞いているようなボリュームより、もう少し大きな音で「どんのおわあい~どのわい~でぃでぅんか~」エンドレスでかかるように、リピートにしておく。「どんのおわあい~どのわい~どんのおわあい~どのわい~」いつもより曲に集中してみる。すると…?これが、、、、なんと効果覿面!!!!!!わたしの頭は雑念から解放され、思考はすべてノラ・ジョーンズのどんのおぉわあい。「don`t know why 分からないの…」と彼女は歌うけれど、いや、分かるよお! ノラ~分かるよお!と、頭ではそれを繰り返す。3回程この曲が繰り返された頃、ようやくウトウトと眠りにつくことが出来た。こうしてわたしの不眠続きの日々は、ノラ・ジョーンズのおかげで解消されたのだった。2時間おきの授乳は相変わらずだったけれど、その隙間で眠れるようになるまでに回復し、毎日少しずつ眠る時間を増やしていくことで、わたしはすっかり元気になっていった。元気になったとたん、自分の子どもの可愛さに再び気づく。それにしてもどうして眠れなかったのか。子育てができないなんて、どうして思ってしまったのか。どんのおわあい、don’t know why あぁ、不眠は怖いよ。あぁ、産後鬱は怖いよ。こうしてしばらくの間、ノラ・ジョーンズなしでは逆に眠れなくなってしまったわたしだった。(Boojil)つづく次回、「ぼくの大事なへその緒はどこへ?」をお送りします。お楽しみに~!
2015年11月26日子育て中の悩みとして筆頭に挙げられるものに、子どもの食についてのことがあるのではないでしょうか。食が細い、好き嫌いが激しい、食べ過ぎるなど、いろいろな悩みがあるようです。それに、野菜をたくさん食べようとか、肉類に偏らないようにしようなど、子どもの食事についての留意点がたくさんあって、どのように食事のしつけをしていけばよいのか、わからなくなりがちです。ですが、一番大切なことを念頭においておけば、子どもの食についての悩みが少しは解消するはずです。子どもの食について大切にしたいこととは何か、一緒に考えていきましょう。どうして給食の時間に厳しい指導が行われていたのか子どもが食事をするおもな場面には、家と学校(もしくは幼稚園、保育園)の2つがあります。まずは学校や園での食、つまり給食について考えてみましょう。食が細かったり好き嫌いが多かったりする子どもにとっては、給食の時間は楽しく思えないこともあるかもしれません。一昔前はもっとそうだったでしょう。給食の時間に食べ終わることができなければ、昼休みの時間を削って食べ続けなければならなかったり、残すことが禁止されていたため、担任の目を盗んでこっそりと持ち帰ったり、下校途中に捨てた記憶がある人もいるでしょう。厳しい先生が担任になると、苦手な食べ物を口に無理やり押し込められるなど、今なら体罰に当たるようなことも、日常的に行われていました。なぜ、給食時間は、好き嫌いのある子どもにとっては厳しい時間になってしまっているのでしょう。それは、家と違って学校での給食時間というのは、教育の一環として存在しているからです。給食における目標が、学校給食法という法律によってきちんと定められているのです。学校給食法では、「適切な栄養の摂取による健康の保持増進を図ること」「日常生活における食事について正しい理解を深め、健全な食生活を営むことができる判断力を培い、及び望ましい食習慣を養うこと。」など、7つの目標が掲げられています。法律でこれらの目標が定められているのですから、学校ではおもに給食の時間に、これらの目標を達成させるために教育していかなければならない、ということが決められているわけです。昔のように体罰がそれほど厳しくとがめられていなかった頃であれば、なおさら厳しく指導されていたことでしょう。<次回に続く>(子育ての達人)
2015年11月25日どうもどうもこんにちは。イラストレーターの栗生です。日毎に寒さが増してくる季節になりました。これを書いている今は11月の中旬ですが、朝起きると窓にすさまじい結露が発生しており、赤子が「水分補給!」とばかりに舐めにいくのが風物詩となっております(舐める前にあわてて止めに入ります)。家の中では軽装の赤子も、肌寒い日の外出には靴下を履きます。赤ちゃんの靴下ってほとんど履くところなんかないんじゃないかっていうくらい、小さくってかわいいですよね。おそらく大人の足ほどひっかかる場所がないからだと思うのですが、これがすぐどこかへ行ってしまうのです。よく動く今の月齢ばかりでなく、大して動かないはずのねんね期でも。これって赤ちゃんあるあるなんでしょうか。大したあるあるではないですが…。それにしても、妊娠中ドギマギしながら初めて入った赤ちゃん用品店で、新生児用の衣料品を手にしたときの衝撃は忘れられません。人形用かと思うほど小さなベビー服、靴下、帽子、ミトンによだれかけ。淡いパステル調の色合い、柔らかな肌触り。夢のように清らかな赤ちゃん用品を見ていると、俗世の面倒を一切忘れられるような気がしたものです…。今日のかるた「靴下すぐに行方不明」
2015年11月25日叱ることには意味がある(子どもを叱ったら実行するまで見届けよう・前編) の続きです。有効性の低い叱り方を続けていると、子どもは親の注意や言うことを聞かなくなってしまう、ということを前編でお話ししました。では、子どもに聞き流されない叱り方とは、一体どんなものなのでしょうか。実行させないと叱った意味がない大事なのは、子どもを叱った時には「その場で」まちがいなくやらせることです。状況をきちんと見て取った上で必要なことを注意したのであれば、子どもの口答えに筋が通っていようがいまいが、後回しにすることを許してはいけません。ところが、注意を口にするだけではなく実際に実行までさせる、という親は意外に少ないのが現実のようです。特に、子どもが勉強を理由に持ち出して口答えをした時には、その傾向が高くなるようです。また、子どもが男の子の場合には部屋の片付けなどについてはあきらめてしまっている親も多いようで、たびたび部屋を片付けるよう注意はするものの、片付けを放っておいても特に対処しない親は多くいます。このようなかたちで、注意だけしてそのままにするということを続けていると、子どもはだんだんと親の注意を聞き流すようになっていきます。つまり、親はいちいち小うるさいことを言うけれども、適当な言い訳をして流しておけばそのうち忘れる、などと考えるようになるのです。そうならないようにするには、常日頃から「親に注意されたらその場でしっかりやらないと許されない」というかたちで叱る必要があります。親は「今すぐやる必要のあることだけ」を注意するよう気をつけるそんな叱り方をすると、子どもをガチガチに縛ってしまいそうで嫌だ、と感じる人もいるかもしれません。仮にそう感じるのであれば、常日頃、今すぐやらなくても大丈夫なことまでいろいろ叱りつけすぎていないかを自問してみてください。子どもに何かを注意する際には、言ったことは必ず実行させるという意識をきちんと持つことも大事ですが、もう一方で今すぐやる必要のないことまでくどくど言わないようにするという自制も大事になってきます。付け加えれば、子どもが混乱するほどたくさんのことを一気に注意することもよくありません。「手洗いとうがいはしたの? あ、靴はきちんと揃えたかしら? 手を洗う前にカバンをちゃんと片付けなさい。それから連絡のプリントがあるなら出すのよ。宿題もちゃんとやりなさい」などと、次から次へとお小言をぶつけていないでしょうか。そんなことをされても、子どもはてんてこ舞いしてしまうだけです。言うべきことに優先順位を付け、今この瞬間には何を言うべきなのかを判断するのは、親の側の仕事です。その上で、親が口にした注意は必ずその場でやらせること。そうすれば、子どもは親の言葉をちゃんと実行するように育ってくれます。(子育ての達人)
2015年11月24日おそらく、ほとんどの母親は「なるべくならば子どもを叱らずに優しく接していたい」と考えていると思います。しかし実際にはそうはいかず、ふと気がつくと一日中子どもに小言を言っていた、というような経験のある人も多いのではないでしょうか。子どもを上手に叱り、注意にしっかりと耳を傾けてもらうために大事なポイントについて見ていきましょう。なぜ叱る? 叱ることは親心子どもがなかなかベッドから出ないと言っては「早く起きなさい」と叱り、やっと起きてくると「朝ご飯を食べなさい」「顔を洗いなさい」「遅刻するから早く支度しなさい」…といった感じでずっと叱り続け、子どもが学校に出かける頃にはすっかり疲れ切って、しばらくぐったりして何も手につかない、という人もいるかもしれません。そして、子どもが学校から帰ってくると、「遊んでばかりいないで宿題しなさい」「予習復習をちゃんとやりなさい」「塾や習い事に行きなさい」「夕食を早く食べてしまいなさい」「お風呂に入りなさい」「夜更かしはやめてさっさと寝なさい」……。毎日こんな感じで叱ってばかり、などという声が聞こえてきそうです。さて、ではどうして親は子どもに小言を言うのでしょうか。それは、子どもがちゃんと育ち、しっかりした大人になって欲しいからではないでしょうか。間違ったことをした時に、ちゃんとそれを理解した上できちんと反省し、同じことをもうしないようにしてほしいと思うからこそ、叱るのだと思います。逆に言えば、たとえばフラストレーションがたまっているだとか、人目が悪いだとか、親個人の都合と合わないだとかいったような理由で子どもを叱りつけるのは、良くない叱り方ということになります。こんな叱り方は有効性が低い親の側は子どもがきちんとした大人になるようにと思って叱っていたとしても、それが子どもに伝わらないのでは無意味になってしまいますし、またそうした叱り方は有効性が低くなります。有効性の低い叱り方とは、どんなやり方かというと、「口先だけ」の叱り方です。具体的な例で見てみましょう。子どもが学校から帰宅しました。この時に「ちゃんと手を洗ってうがいもしなさい」と、子どもに注意したとしましょう。それに対して子どもが、「友だちのところに遊びに行きたいから、急いで宿題終わらせなきゃ」と返したとします。それに対して、それなら仕方ないかなと注意をやめてしまってはいないでしょうか。または、子どもの部屋が散らかっているのを見て、「部屋はきれいにしときなさいって言っているでしょ!」と叱ったとします。それに対して子どもが「今時間がないから後でやっとくよ」と言ったとして、そのまま「じゃあ、ちゃんとやっときなさい!」と言って、その場を終わりにはしていないでしょうか。なるべくなら叱ってばかりいたくない、と思いがちな親としては、こういう事例のように子どもが一見筋の通った口答えをした時に注意を引っ込めたり、宙ぶらりんなままにしてしまったりすることがよくあります。言うべきことはきちんと言ったから、という意識もあるからでしょう。しかしながら、こういうことを続けていると、子どもは親の注意や言うことを聞かなくなってしまいます。では、子どもの心に届くように叱るには、どうすればよいのでしょう? それは 後編 でお話しします。(子育ての達人)
2015年11月23日周囲と良好な関係を築く上で欠かせないのが、コミュニケーションスキル。スキルというと、大げさなものを想像しがちですが、実際にはちょっとした違いであることが多いものです。そこで今回は、大人にも応用できる、コミュニケーションスキルを高めるための、ちょっとしたポイントを紹介します。世界の人々が共感を求めているこれまで「コミュニケーションスキルのアップ」というと、自己啓発やビジネス書などを中心に、自分の考えを主張したり、相手を説得したりと、自分中心の発信が主流でした。しかし今や、「相互理解」や「傾聴」など、共感を重視する類いの言葉であふれています。すなわち、相手の想いを汲み取り、理解することの大切さにスポットライトが当たり始めたということ。これは日本だけではなく、世界的な傾向にもなりつつあるようです。人はリラックスして、ハッピーな時に最も生産性が高まる欧米の企業で管理職に就く人々の登竜門としてあるのが、コミュニケーションスキルのトレーニング。昨今注目されるのが、自分の主張を押さえて、部下をはじめとする周囲への傾聴を促し、彼らのやる気が高まる話し方、相手に配慮する言葉の選び方について。このような傾向が生まれつつあるのは、個人やチームの生産性が最も高まるのは、人々がリラックスして、気持ちよく、ハッピーな精神状態にある時だということが、さまざまな研究を通じて明らかにされ始めているからです。まずは自分が変わるよう努力するそこで大切になるのが、「相手を変える」のではなく、まずは「自分が変わる」こと。やみくもに相手に迎合するのとは違い、目的を達成するために、相手の目線で物事を見て理解し、その立場に立って共感することがねらいです。人は理解され、共感されていると思うと心を開き、耳を傾けるようになるもの。自分とは異なる相手の考え方や視点を理解し、尊重し、そこから自分がどのような対応すれば、お互いにとって気持ちの良いコミュニケーションを築くことができるのかを考えてみるのです。自分と異なる考え方があることを教える例としてわかりやすいのは、対立が起きた場合。お友だちとケンカした場合など、善悪の判断とは別に、自分とは異なる他者の考え方、視点などについて子どもにわかるように繰り返し説明し、理解を促してみましょう。異なる世代や年齢の人々と積極的に交流する機会を設けたり、旅行に出かけた際には、その土地の歴史や伝統について、自分の育ってきた環境と比較して話をしたりするのもよいでしょう。そのような中で、自分はどのように振る舞えば、楽しい関係が構築できるのか、親子で対話を重ねていってみてください。(タベ真美)
2015年11月22日親の愛情は、子どもにきちんと伝わっているか?突然ですが、子どもにきちんと愛情を伝えられているかどうかを、一度見直してみたほうがよいかもしれません。「子どもを愛していますか?」と聞かれれば、まともな親であれば「当然でしょう」と答えを返すことでしょう。そして、得てして親というものは、自分の子どもには愛情がきちんと伝わっているはずだ、と思い込むものです。しかしながら、中学生を対象にした調査によると、「自分が親から愛されていない」と感じている子どもが相当数いることがわかっています。子どもが親の愛情を実感できていなければ、親がよかれと思ってした「しつけ」も効果を発揮せずに終わってしまいます。子どもの「自立したい」という考えは、親の愛情を基盤に芽生えていくものですから、この点は非常に重要だと言えます。子どもが小さいうちは親に甘えたいものです。しかし、注意したいのは、子どもが甘えてきた際には十分にそれを与えてやる必要がありますが、それは子どもを「甘やかす」こととは別物だということです。子どもを「甘えさせること」と「甘やかすこと」の区別がついていない親は、実はかなり見受けられます。親に甘やかされた場合でも、子どもは親に愛情をかけられているとは感じないことが多いのです。しかし、子どもを甘やかしている親は、得てして愛情をたっぷりかけていると勘違いしているものです。子どもの認識と親の認識にずれが生じているわけで、これが双方の間に不信感が生まれる源になるのです。「甘やかす」と「甘えさせる」の違いたとえば、子どもが親とのスキンシップを求めて近寄ってきた時や、何か親に話をしたくて近寄ってきた時、「ちょっと手が離せないからあっちに行っててね」とか「お利口さんにしててね。そしたら後で、ほしかったおもちゃを買ってあげるからね」といった具合で追い払ったりはしていないでしょうか。もしそうしているのなら、それは「甘えさせる」ではなく「甘やかす」でしかありません。子どもは親とのスキンシップを求め、そのぬくもりをほしがってきているのですから、ほんとうに「甘えさせる」には抱っこをして、しっかりとその気持ちを受け止めてあげることが必要なのです。子どもが話を聞いて欲しいと思っているようなら、どんなにくだらない話でも、叱ったり批判したりしないで、まずは子どもの話をきちんと聞いてあげることが必要です。そうする代わりに物を与えるようなことはしてはいけません。そして、抱きしめたり、ふれあったりして甘えさせるという行為には、してもしすぎるということはないと覚えておくべきでしょう。このように、子どもを「甘やかす」というのは、子どもが親に甘えたい時にそうさせず、受け入れないことによって起きるものです。そして、親とのふれあいを求めている子どもにも物を与えてしまうと、子どもは自分が本当は親と存分にスキンシップがしたかったのだ、ということに気づけなくなってしまいます。容易に物を与えることが、別の問題を招くことも人間というのは、物によって心を満たすことが、なかなかできない存在です。最初はちょっとした物でも大丈夫だったとしても、次第にもっともっと欲しがるようになっていきます。そして、それがエスカレートするとしまいには、家庭内暴力に走ってしまったり、何かを万引きしたりするようなことにつながってしまうケースもあります。また、親との精神的なふれあいを求めていた子どもに代わりに物を与えていると、子どもはわがままに育ってしまいます。子どもにしてみれば、いくつ物をもらったところで、本当に欲しかった親のぬくもりを得ることはできません。物をいくつあげたところで親の愛情は子どもには伝わりません。毎日忙しくてなかなか子どもに構ってやれないという場合には、ぜひ注意したいところです。子どもは親との精神的なふれあいを望んでいる子どもは何より、親とのスキンシップや精神的なふれあいを望んでいます。そういう点からしても、子どもが良くないことをしたり、約束を破ったりした時には、本気で叱り、本気で教え諭して欲しいと思います。また、子どもが甘えてきた時にはきちんと受け止めてあげること。抱きしめ、話に耳を傾け、子どもの心に寄り添って共感を示して欲しいところです。そのようにして毎日を過ごすことができた子どもは、自分が親から確かに愛されていると全身で感じ取ることができます。そういう状態であれば、間違ったことをした時に叱ったとしても、素直に聞き入れてくれます。子どものあるがままを受け容れ、子どものあり方を認めて褒めること。そして間違いがあったら心からしっかりと叱ってあげること。それが真の愛情を持った接し方だと言えるでしょう。(子育ての達人)
2015年11月21日子どもの反抗心には、2つの種類がある反抗期などに子どもが親に示す反抗的言動には、実は2つの種類があります。ひとつは「自立したい」という心からくるもの。もうひとつは、自立したい云々とはまったく関係なく、単純にわがままな思いから出てきているものです。自立心とは関係のない反抗=わがままを子どもが示したときには、まずもって親が子どもに本気になって相対するということが、大切です。わがままによる反抗は許さない、パパもママも本気だぞ、ということを、子どもにはっきりとわからせる必要があります。こうした点について、幼い頃に子どもに対してきちんと相対しておかないと、子どもは何歳になっても自立できなくなってしまいます。そもそも、こういった自立心とは関係のない反抗というのは、それまで子どもがわがままを言っても、親が見逃してきたからこそ発生するものなのです。思い当たる節がある方は、今まで子どもを甘やかし放題で育ててきていなかったかを振り返ってみてください。たとえば、子どもがおもちゃをしつこくねだってきた場合、「買わないとしつこいから」という安易な理由で、「値段も安いし、まぁ、いいか」と買ってあげてはいなかったでしょうか。そんなふうにして、子どもが欲しいといったものを言いなりになって与えていると、その子どもは何かを「我慢する」という考え方ができない子どもになってしまいがちです。何かをしたいと思った時、本来ならばそれを我慢して、やるべきことをやらねばならないような場面であっても自分のしたいと思う気持ちを制御することができなくなってしまうのです。何かをしたい、何かが欲しいという衝動を我慢するというのは、幼い頃から、日々の生活の中で実際に我慢をした経験がないと身につきません。しつけというのは、子どもを罰するということではなく、このような「我慢の経験を通して、感情のままに行動したり、衝動的に行動したりしないように教えていく」ということなのです。「体罰はしつけではない」と言われる理由とはいえ、厳しく子どもをしつける必要があるからといって体罰を使うのは良くないことです。しつけと称した体罰を日常的に受けて大きくなると、その子どもは「自分の意志を相手に通すには、暴力を使うと効果的」という間違ったメッセージを受け取ってしまいます。このため、しつけをしていて叱りつけた時に、子どもが言うことを聞きそうにない場合であっても、決して手を上げずに、落ち着いて言って聞かせるようにするべきです。そのようにするには親の側の根気や我慢も必要になりますが、本当の意味で自立した人間に育てたければ、避けては通れない対応だと言えます。子どもの自立心を育てるためには、体罰のほかにもしないほうがいいことがあります。たとえば、子どもに対して何かをさせようとする時に、命令形の言い方(「○○しなさい」「○○しちゃだめ」)を頻繁にするのはよくありません。こうした強い言い方でばかり行動を指示されていると、子どもは自分で何かを考えたり判断したりすることができなくなってしまう傾向があります。当然ながら、最初のうちはある程度は仕方ない部分もあります。子どもの判断力では、一から十まで任せきりにするのが心配なのは当然です。それでも命令のような言い方ではなく、子どもと話しながら、共同でどうしたら良いかを考えていくのが理想的なあり方です。また、子どものものの考え方は系統立っていなかったり、自己中心的であったり、幼稚で荒唐無稽だったりするかもしれません。だからといって、子どもが考えたことを完全に否定するような言動をしたり、馬鹿にしたりしてはいけません。子どもの考えた結果に問題があるのであれば、どうしてそんなふうに考えが進んでしまったのかということを、子どもと一緒になって話し合い、また、そうした考え方の何が問題なのかということをじっくりと話してあげることが大事なのです。(子育ての達人)次回は最終回、子どもをわがままに育てないための押さえるべきポイントを紹介します。
2015年11月20日子どものわがままを注意したり、禁じたりするのが「しつけ」近頃、子どもが感情的になって駄々をこねている時に、「何か言うとよけい悪化するから」ということで子どもの言いなりになってしまう親が多いといわれます。子どもが自立心を出して何かを自分1人でやりたいと言い始めた時にそれを認めてやらせてみるのとは違い、こういうかたちで子どものやりたいままに行動させるのは、あまり良い結果をもたらしません。こうした経験をたくさんした子どもは次第にわがまま放題になり、最終的には自己中心的な厄介な人物に育ってしまう傾向があります。子どもがある程度言葉を使えるようになってきたのであれば、子どもがわがままを言い始めた時や、感情を爆発させて騒ぎ始めたような時には、きちんとわかりやすい言い方で言葉を使った注意をしたり、そういう行いを禁じたりする必要があります。これこそがいわゆる「しつけ」なのです。場合によっては、親に何か言われると、余計に騒ぎ立てたり、より感情的になったり、果ては泣き出してしまったりするかもしれません。しかし、いったん何かについて注意したり、禁止したりしたのであれば、「いま時間がないから」「面倒だから」といった理由で、親のほうが折れてはいけません。それではしつけにならないからです。ここで注意したいのは、子どもの言うことをまったく取り合わなかったり、何かあるたびに口うるさくお小言ばかり言ったりしないようにしなければならないということです。そんなことになれば、子どものほうもストレスをため込む結果になってしまいます。子どもがやって良いことと、やっては駄目なことを明確に分け、その基準に従って、しっかりとしつけをすることが大切なのです。こんなことをするのは、「何でもかんでも自分のしたいようにはできないものなのだ」ということを、子どもに身をもってわからせるためでもあります。「ここだけは自由にやってもいい」という、きまりを作る別の作戦として、ここだけは自由にやってもいい、というものを1つ作る、という手もあります。たとえば、子どもにおもちゃを買ってあげるのは誕生日などの何か特別な時だけ、という家庭内のきまりごとを作ったとしましょう。その上で、「ただし、本だけはいつでも欲しい時に買ってあげる」という例外規定を作るのです。こうすれば、子どもがお出かけ先でおもちゃを欲しがっても、「特別の日じゃないと、おもちゃは買えないって約束でしょ」と拒否できる一方、子どもをたくさん本に触れさせることができるようになります。このように、例外規定に子どもの発達のために役立つことをうまく仕込んでおくのは、おすすめのやり方です。各家庭の事情に合わせて、何か考えてみてください。(子育ての達人)次回は、子どもの自立心とわがままの違いについて解説します。
2015年11月19日不眠、そして体調不良の中、搾乳する日々が続き、実家での生活も3日が過ぎたころ、身体の異常に気づく。「うぅ、寒気がする」ブルブルと震え始める唇。身体中が寒い。顔色も悪い。強い悪寒を抑えるため、母にお願いし、家中の布団をかき集めかけてもらった。その数なんと6枚!それでも身体の震えは収まらない。さすがにこれはおかしい。急性胃腸炎との診断で、薬も飲んだはずだし少しは症状がやわらぐと予想していたのにこれは…?熱を測ってみると、なんと39度2分もある。久しぶりの高熱に、目を疑う。急性胃腸炎ってこんなに高熱が出るもの?この身体の震えは、まずい。更に熱が上がっていくような気がしてならない。このままでは、息子を抱っこしてやることもできないではないか。私の母もオロオロし始めた。可愛い初孫が産まれたのはいいが、娘がこんな状態ではさすがに心配する。タイミングよく、夫が会社から帰って来た。「わ! どうしたの? 熱? あぁ~、心配だぁ」夫もオロオロし始める。この負のサイクル、誰か止めてくれないものか。その後、父も仕事から帰宅した「これはひとまず病院にいこう」その日は土曜日で、病院も夜間救急してやっていない時間帯だった。わたしは車で父に連れられ、夫と一緒に息子を産んだ横浜の病院に舞い戻った。「あぁ、こんな状態でまた病院に戻って来てしまうとは。トホホ」。病院に到着し、熱を測り直してみる。なんと42度まで上がっていた。こんなに高熱が出たのは産まれて初めて。頭がぼうっとして、ふらふらする。きちんと歩くことができなかった。それもそのはず、こんなに熱が高いんだもの。2週間前、わたしはこの病院で息子を産んだ。全体力を振り絞り、大声を上げて、死ぬ思いで産まれてきた、わたしの大事な赤ちゃん。でも、ここに息子はいない。何か大きな病気にかかっているのかもしれない。わたしはこのまま死んでしまうのかもしれない。もうこのまま息子を抱きしめられないのかもしれない。病院のベッドに倒れ込む。わたしの頭は不安でいっぱいだった。尿検査、血液検査、点滴、念のためにCTスキャンもした。結果が出るまで、しばらく待った結果…。「急性胃腸炎、それに加え膀胱炎ですね。」え!? なんと?膀胱炎???先生の結果はこうだった。「急性胃腸炎にかかったことで身体に必要な水分がかなりの量、外に出てしまっています。それに加え、膀胱炎のせいで、本来なら菌を出すための尿がほとんど出ていない。水分不足からやってくる、高熱です。」なんと! いつの間にやら膀胱炎にもかかっていたとは!!産後は色んな病気にかかりやすいとのこと。そして、産後は補給した水分がおっぱいに取られてしまうため、普段より多めに水分をとらなくてはいけないそうだ。わたしは毎日2リットル以上の水を飲むことになった。その日を境に高熱からは解放され、再び実家での育児に追われる生活がスタートした。こどもが産まれてから、この数日の間で味わったことのない幸福感と、心身ともに苦しむ地獄のような時間が波のように押し寄せて、行ったり来たりしている。そんな中、母や父、そして夫は無償の愛で全力サポートしてくれた。仕事で疲れているはずの父も、夫も病院でずっとわたしを待っていてくれた。母も仕事を休んで育児に徹してくれた。これかあ、家族ってものは。すごい、すごい深い絆で出来ているんだなぁ。こどもを産む前よりも、家族のありがたみを更に感じている自分がいる。わたしも母になったんだ。体調を崩している場合じゃない。不眠続きの毎日をどうにか克服していかなければ…!(Boojil)つづくこうしておかっぱちゃんは不眠対策を練り始める。次回、不眠に効果的な◯◯が登場。次回もお楽しみに。
2015年11月19日子どもと同じレベルで対応したら、大人の負け反抗期に入った子どもに「イヤ!」「自分でやる!」を連発された時、忙しいとどうしてもイラッときてしまいがちです。しかし、ここで感情的になって、子どもと同じレベルで怒鳴りあったのでは、ますます反抗が長引いてしまいます。ここは、自分の子どもが「思いや感情を周りに言葉で伝え始めるほど成長したんだ」といった捉え方をして、少しおおらかに対応するように心がけたほうがよいでしょう。たとえば「お風呂に入る?」と聞いたところ、「イヤ!」と返されたとします。このまま入らなかったらどうしようと思うと、焦って叱りつけてしまいそうですが、実際のところ、1回ぐらいお風呂に入らなかったからといって、どうということはありません。「そう言うなら1回ぐらいお風呂抜きでもいいか」というように、一歩引いて考えてみることです。また、別に子どもはお風呂に入りたくなくて「イヤ!」と言っているわけではないので、「○○ちゃんは入らないんだよね?」と逆のことを言うと、「やっぱり入る!」などと手のひらを返したりします。それでも「入らないもん!」などと言うようであれば、「ふ~ん。お風呂はすっごく楽しいんだけどな~。お母さん、もう入っちゃうよ?」と言いながら、お風呂に入る素振りをすればいいのです。はじめのうちこそ「入らない!」などと言っていても、実際にお母さんがお風呂の用意をし始めれば、そのうちに「楽しいの?」などと尋ねてきたりします。そこを捉えて、「~ちゃんといっしょに入れれば、もっと楽しいんだけどな~」などと誘えば、ほとんどの場合、お風呂に入ろうとします。大切なのは、「イヤ!」と返された時に叱りつけないことです。子どもと同じレベルで対応したらこちらの負けだ、と考えるようにしましょう。同様に、「イヤ!」の後で感情的になって怒り出してしまったり、泣き出してしまったりするような場合にも、周囲の大人まで感情的にならないようにすることが大切です。叱りつけたりせずに、何か別のことに気持ちを向けさせるような工夫をすれば、そのうちに収まります。「だいっきらい!」と言われても、成長を喜ぼうここで注意したいのは、子どもが感情的になって、「お母さんなんかだいっきらい!」などと口走った時です。「そんなこと言う子はうちの子じゃありません!」などと言い返すような場面も時折目にしますが、これは一番やってはいけないことです。大人にとっては些細な売り言葉に買い言葉かもしれませんが、子どもはこうした言葉を真に受けて真剣にとらえてしまうからです。子どもにこういうことを言われて感情的になってしまうのは、親の側も子どもと同レベルで相手をしているからに、ほかなりません。子どもに「お母さんなんかだいっきらい!」と言われたら、「もう『嫌い』なんて言えるぐらい成長したんだなあ」と、逆に喜ぶぐらいでいいのです。それが大人というものです。基本的に、これぐらいの年齢の子どもがお母さんを嫌うなんてことはまずありません。これぐらいの子どもにとってお母さんは世界で一番好きで大事な人です。それでも「嫌い」と言うのは、お母さんがどう反応するか見たいだけだったり、「嫌い」という概念や言葉を理解したので、それをただ使ってみたかったりというだけのことなのです。子どもの「嫌い」に惑わされず、逆に「お母さんはあなたが大好きよ」と言えるぐらいの余裕を持ってください。子どもがそうしたお母さんの態度に安心すれば、反抗期も短く終わるものなのです。(子育ての達人)次回は、子どもをわがまま放題にさせないための方法について解説します。
2015年11月18日どうもこんにちは。イラストレーターの栗生です。突然ですが、赤ちゃんって自分のこと叩きませんか?勢いよく腕を振り回し、あるときは顔を殴打。またあるときはゴリラのように胸をドラミング。思わずウホウホとアテレコしたくなるしぐさであります。我が家の赤子はこれが6カ月ごろから顕著になってきたのですが、そういえばその伏線は生後1カ月ほどですでにあったような気がします。授乳のたびに袖を振り、やんごとなき姫君が「くるしゅうない、乳をたも~」と言っているかのようで大変かわいらしかったあのころ…。徐々に ( ゚∀゚)o彡゜おっぱい!( ゚∀゚)o彡゜おっぱい!と自ら向かっていく手法になり、やがてそばにいる大人だけでなく、己の顔にもパンチをくらわすように…。ただグーで叩くだけならまだしも、「ひっかき」という攻撃、物を持って振り回すという攻撃を覚えると、知らぬ間に赤ちゃん自身の顔に傷がついていることもあったりします。でもそれで泣いたりするわけでもないのがおもしろいところ。痛みに強いのか、はたまた鈍感なのか、どっちなのでしょうね。今日のかるた「傷だらけの地蔵顔」
2015年11月18日意欲があるならやらせてみるほうが、反抗心は収まっていく2、3歳ぐらいから始まる第1次反抗期は、半年から1年程度続いた後、だんだんとおさまってきます。4歳ぐらいになってくると、子どもは自分の考えたことや感じていることを、きちんと言葉を使って、他人に伝えることができるようになってきます。また、運動をしたり手足を使ったりする能力も向上し、手足を使って思った通りの動きをすることが、どんどんうまくなります。このため、服のボタンかけや食事といった細かい作業をさせても1人で問題なくこなすことができるようになります。こうなれば、単なる「イヤ!」というかたちではなく、意思表示をしっかり行い、いろいろなことを子どもに1人でやらせてもさほど問題ではなくなってきます。子どものほうも、うまくいかなくてイライラするということも減ってきて、いわゆる「反抗」は収まっていくのです。このように、子どもは反抗期を通して精神的に親から自立し、母子分離を始めます。そういった意味で、反抗期は子どもの成長に欠かせない過程であると言えるでしょう。ですから、反抗期をうまく乗り切ることができれば、それ以降の親と子どもの間の関係がよいものとなりますし、子どもが思春期・青年期と成長して自立を深めていくという点から見ても、非常に大切な時期になってくるわけです。子どもの自立心を摘み取らないよう、工夫しよう子どもは3歳ぐらいになると、「何かを自分でやりたい」という意欲を持つようになってきます。しかし、意欲はあっても常識やルールというものがよくわかっていませんので、自分の心が命ずるままに行動すると、家庭内の決まりごとや社会常識といったものから逸脱してしまうことがあります。規範から外れがちであるとはいえ、子どものやろうとする行動は、すなわちその意欲の表れでもあります。ですから、この時期に子どものやることや、「やりたい」という意見をむやみに抑圧してしまうことはよくありません。そうなると、子どもは自分の思いを通したくて怒ったり泣いたり暴れたりします。そして、長期間そのように抑圧された場合、子どもは個性をうまく伸ばせなくなってしまい、将来的にトラブルに見舞われる可能性も出てきます。よって、子どもが何かを「自分でやる!」と言い出したときには、なるべく思い通りにさせてあげましょう。たとえば、1人でパジャマを着ると言い出し、ボタンかけに時間がかかりそうだと思うのであれば、ボタンの数が少ないパジャマを用意した上でさせてみればいいのです。間違ってボタンをはめたのを全部直したりするのは面倒だと思うからこそ、子どもがパジャマを着ようとするとつい手を出してしまうわけですから、逆に間違いようがないぐらいの状態に準備をしてしまえば良いということです。あまり周囲からあれこれ言い過ぎると、自主的に何かをすることが嫌いになってしまいかねません。子どもの自立心を摘み取ってしまわないように、いろいろと工夫をしてあげることも親の役割ではないでしょうか。(子育ての達人)次回は、子どもが「おかあさんなんてきらい!」と言い出した時の対応についてです。
2015年11月17日11月23日は「勤労感謝の日」。子どもたちとお出かけ予定のママも多いかもしれません。「勤労感謝の日」は、「勤労を尊び、皆が互いに感謝する日」とされていますが、本来は、働くことに感謝する日ではありませんでした。「勤労感謝の日」の起源は収穫祭勤労感謝の日は、「新嘗祭(にいなめさい)」がそもそもの起源。今年も作物が無事に収穫でき、豊作であったことに感謝し、神に祈りをささげる神事が「新嘗祭」です。その始まりは飛鳥時代に遡るそうで、特に、宮中の祭祀として天皇陛下が行う最も重要な神事として、永く、大切に受け継がれてきました。10月末には「ハロウィン」があって、子どもたちとワイワイ盛り上がったママも多いと思いますが、ハロウィンも元々は、その年の実りに感謝するという収穫祭の意味合いがあると言われます。新嘗祭は、ハロウィンパーティーのような賑わいとは違いますが、だからこそ、本来の「作物が豊かに実り、食べ物をおいしくいただけることに感謝する」という思いを大切に、日々の食事に向き合う時間を持つのも良いのではないでしょうか。明治神宮の新嘗祭で奉納される、野菜の宝船は圧巻!各地の神社で行われる新嘗祭の神事も、見ごたえのあるものです。都内では、「明治神宮」の新嘗祭で奉納される「野菜の宝船」が、まさに圧巻! 全国から納められた、色とりどりの野菜たちが、大きな宝船となって社殿を彩ります。子どもたちにもぜひ見せてあげたい、見事な宝船です。また、練馬区石神井の「氷川神社」では、境内で収穫した古代米を昔ながらの農具を使い、手作業で脱穀、精米するほか、野菜の販売なども行われるそうです。ご紹介した以外にも、全国各地の神社で新嘗祭が行われますので、ぜひ近くの神社にお参りに出かけてみてはいかがでしょう。毎日おいしいごはんが食べられる幸せに感謝しよう毎日、おいしいごはんが食べられることは、とっても幸せで、ありがたいこと。ふだん何気なく過ぎてしまいがちな、「いただきます」、「ごちそうさま」に込められた感謝の気持ちを、子どもたちと一緒に、あらためて思い返す一日になったらいいですね。(あまやゆか)
2015年11月17日子どもの「やりたい!」気持ちを見守ろう子どもが第1次反抗期にさしかかった場合、子どもがやりたがっていることはできるだけ自分でやらせるようにしてみてください。ぐずぐずしているので苛立つかもしれませんが、そこはぐっとこらえて、子どもがやり遂げるのを見守ってください。また、親は直接的な手助けをせずに側面支援に回るとよいでしょう。たとえば、「ボタンをかける」という動作はかなり難しい作業です。そのため、最初のうちはやってのけたいという思いがあるのになかなかうまくいかず、子どもはかなりイライラするかと思います。親ができることは、子どもの代わりに手を出すのではなく、そもそもボタンかけのしやすいような服やパジャマを準備することです。見た目がどんなにかわいいものであっても、ボタンホールが背中にあるような服や、細かいボタンが数多くついているような服はやめたほうが無難です。また、うまくできずにイライラしてカンシャクを爆発させそうになったら、そこでちょっとだけ手助けしてあげる、という手もあります。この時、親がやるのは「ちょっとだけ」にして、あくまで主導権は子どもにあるようにするのがコツです。大切なのは、子どもがいらついてきたタイミングで手を貸すことです。子どもの様子をきちんと観察できていれば、難なくわかることでしょう。子どもが満足感を得られれば、感情の爆発は減っていく子どもが自分1人で全部やり遂げた時も、親がちょっとだけ手助けをした時も、いずれにしてもできたところで、手放しで褒めてあげるようにします。反抗期で「イヤ!」「キライ!」ばかり言ってはいても、この年齢の子どもは、親に褒められるとうれしいものです。何かを自分1人でやり遂げたという充足感を得るとともに、「ほかにも何かやってみよう」という意欲にもつながっていきます。それから、子どもがやり遂げて得意そうな顔をしている時は、できばえが少々微妙であっても、それを指摘しないことも大事です(そして褒めるのです)。もしかするとボタンをかけ違っているかもしれませんが、そこですぐに直してしまうと、感じていた充足感が傷ついてしまいます。そうなると、子どもは落ち込んだり、不機嫌になったり、怒り出したり、果ては泣き出してしまうかもしれません。どうしても直したいと思うのなら、しばらく時間をあけてからそっと直してあげるようにしましょう。このようなかたちで、「自分1人でできた!」という充足感を感じ、親に褒められて良い気分になるといったことを繰り返すうち、子どもが感情を爆発させる場面は減っていきます。(子育ての達人)なぜ、子どもが「やりたい!」と言ったら、やらせたほうがいいのか? 次回、詳しく解説します。
2015年11月16日第1次反抗期になった子どもは「イヤ!」を連発しては親を困らせますが、子どもは別に反抗するために反抗的な言葉を発しているのではありません。この言葉は、子どもの「自律したい(※)」という気持ちの現れなのです。もしも、子どもが「パパ、ママ、私はこんなふうにやりたいの。私のやり方でやらせて」というふうに、きちんとした言葉で意志を示してくれれば、言われたほうも「じゃあ、やってごらん」と反応を返すことができるのではないでしょうか。ところが、第1次反抗期頃の子どもは、まだそういう表現のしかたをすることができません。そのため、口にするのは「イヤ!」や、「自分でする!」になってしまうのです。こういう表現で言われてしまうと、親にしても「反抗的」、「親の言うことに従わない」と感じてしまうわけです。反抗期は大きく2回ある子どもが大人になっていく過程で、そのようなかたちで親に対して「反抗」する時期というのは、大きく2回あるとされています。はじまりは2歳~4歳ぐらいの時期であり、この時期は第1次反抗期と呼ばれます。次は12歳~14歳ぐらいの時期で、この時期は第2次反抗期と呼ばれています。第1次反抗期の子どもの反抗心は「自律(※)」したいという思いによって起きるものであり、第二次反抗期の反抗心は「自立」したいという思いから起きるものです。(※)自律=自分で考えて(自分の意志で)行動する/自立=他者(親)からの支配・援助を受けずに存在する、行動する「たかがボタンかけ」でも、子どもには重要なこと第1次反抗期に入った子どもは、親がなにかお世話をしようとするとあらゆる局面で「イヤ!」を連発します。歯を磨かせようとしても「イヤ!」、服を着替えさせようとしても、「イヤ!」といった具合です。そして、たいていの場合「自分でする!」と言い出しますが、やってみてもうまくいきません。たとえば服の着替えですが、ボタンのかけはめというのは、かなり高度な動作を要求するものです。手の動きとしても複雑な上に、顔を下に向けてもなかなかボタンホールが見づらいことも動作の難易度を上げています。いつまでもモゾモゾとやっているのにしびれを切らして、親が脇から手伝おうなどとしようととすると、子どもはどんどん不機嫌になります。親が無理にボタンをかけてしまったりしようものならば真っ赤になって怒り出し、しまいには泣き出してしまうでしょう。親にしてみれば「ボタンかけの何がそんなに重要なのか?」といったところでしょうが、当の本人にしてみれば、ものすごく大切なことなのです。(子育ての達人)子どもが「イヤ!」と言い出した時、親はどう対処するのがよいのでしょう? 次回は、親の対処法を解説します。
2015年11月15日子どもが2歳にさしかかったころ、何に対しても「イヤ!」と駄々をこね、言うことを聞かなくなるようになります。これは「魔の2歳児」とか「第1次反抗期」などと呼ばれる現象で、たいていの子どもが示すものです。「反抗期」というと何か悪いことのように捉えがちですが、実際にはこれは子どもにとっては大事な成長のプロセスです。この第1次反抗期をはじめ、反抗的になった子どもにどう接していけばよいかについて見ていきましょう。「魔の2歳児」がやってくる子どもは2歳から3歳ぐらいの時期になると、それまで素直に言うことに従っていたのとは打って変わって、親が言うことに対していちいち反抗するようになります。この時期の子どもには以前よりも知恵がつき、自分のことを自分でしたいという意識、すなわち自我が表れ始めてきています。それによって、このような反抗をするようになるのです。ただでさえ育児や家事で大変なところに駄々をこねられたら、親は疲れてしまうものです。しかし、親からすればただの反抗的態度に見えるものも、子どもにとっては成長していくために欠かせないもの。子どもの反抗を「悪いこと」「やめさせるべきこと」ととらえずに、子どもと同じ次元でやりとりしてしまわないように注意したいものです。子どもの反抗に対して対応する際に注意したい点を3つほどあげてみましょう。反抗期が来たことをむしろ喜ぶ子どもが反抗するのは、覚えた言葉も増えて、知恵がついてきたからです。つまり、すくすくと成長してきた結果なのです。子どもの駄々を悪いものと捉えるのではなく、「無事にここまで成長したんだなあ」という思いを持って見るようにしてみてください。ただし、子どものわがままの言いなりになるような対応は後に禍根(かこん)を残しますので、「子どもがもっと成長していけるように」という点を考えて対応をすることが、大切になってきます。子どもと同じ次元で怒らない子どもの成長をより促すための対応として大事なのは、子どもが反抗した時に、親も一緒に感情的になって怒らないように気をつけることです。それでは子どもの駄々こねと同じ次元で怒っているだけのことになってしまいます。子どもとは違って、親は成熟した大人であるわけですから、子どもの反抗の理由や背景についても冷静に考えることができるはずです。どうして「イヤ!」なのかについてちゃんと理由を尋ね、子どもの主張にも一理あると感じたのであれば、子どもに共感を示してみせることも必要です。守らなければならない社会のルールがあるのであれば、共感を示すのとは別に、教え諭せばいいわけです。親子でよく考え、納得させる子どもがわがままを言い出した時に、頭ごなしに「ダメ!」とやってしまうのではなく、どうしてそういうわがままを言うのかをきちんと聞いた上で対応するというやり方です。たとえば、子どもが店頭でドーナツを食べたがって駄々をこねた時、「とにかくダメなものはダメ!」とはせずに、何故ドーナツを欲しがるのかの理由を尋ねるようにします。「今日は、おうちに帰ってからケーキを食べようって約束したはずだけど、今じゃないとダメなの?」であるとか、「さっきアイス食べたいって言ってたんじゃないの?」といったように、子どもにいろいろと尋ねながら、ドーナツを欲しがる理由を探っていくようにしてみてください。ただし、注意点として、矢継ぎ早に次から次へと質問をしたり、厳しい口調で問い詰めたりしてはいけません。また、何か1つの正しい結論を出すことが目的ではないので、そこそこの答えが見えてきたところで切り上げるようにするといいでしょう。そういったやりとりを通して、場合によって子どもの立場でものを見たり、親の気持ちを子どもに伝えたりすることが大事なのです。(子育ての達人)次回は、子どもの反抗期について、掘り下げていきます。
2015年11月14日不眠が続いた1週間が過ぎ、体調不良のまま実家に戻ることとなった。昨夜に比べれば、熱も38度から37度くらいに下がったし、どうにか治りそう。こどもが産まれて2週間。「母ちゃんになったわたしがこんな状態でどうする!」と、自分に気合いをいれた。実家に帰るなり、まずは病院へ。「その症状だと、急性胃腸炎ですね。流行っているし、薬のんで安静にしてください。一応薬は授乳に影響の少ない物を出しておきますが、心配な場合、授乳は控えてミルクをあげることをお勧めします。一概に赤ちゃんに影響がないとは言えないので」急性胃腸炎か…。やはり。夫の親戚からもらった急性胃腸炎。この時期になるなんて、ついていない。それも産後の体力低下によるものだろう。わたしは買っておいた手動の搾乳機を使って、薬を飲む前に初めての搾乳をしてみることにした。搾乳は簡単なようで実は難しく、手の力も必要だ。なんせ手動の場合、何度も何度もハンドルをプッシュしなくてはならず、1回のプッシュでほんの数滴しか搾ることが出来ない。あぁ、乳を搾ることがこんなにも大変なこととは…涙こんなことなら自動搾乳機にすべきだったか?でもあれは、2万円以上もする高価な品なんだ。うぅ、勇気のないわたしよ…。体調不良の中、もうこれ以上一人で搾乳機でえんやこらやるのはしんどいものがあり、わたしは夫に声をかけ「わたしの乳、搾ってくれないかな…」と、危うくAV業界に足を突っ込みそうなお願いをした。 そしてここからが大変! 夫がわたしの後ろに入り、搾乳機を持って何度もプッシュ。わたしは搾乳機と乳の間に溝が出来ないよう支えに入る。こんな姿、死んでも親にも子にも見せられない! その滑稽な自分の姿に笑いがこみ上げて来た。くくくくっ…!あぁ、なんだこのコントのようなやりとりは!!スヤスヤ眠る我が子の前で、わたしたちは力いっぱい乳搾りをした。その姿はまさに牛と牧場の主。約30分搾り続け、ようやく集まった乳はそれでも100ml。搾乳とはもっと楽なものかと思っていた。こんなにも体力がいるなんて。「ぜえぜえ…」わたしも夫も疲れきってしまった。世のお母さんたちは搾乳して、それを冷凍保存しているとは! わたしは搾乳するたびに、夫と牛と牧場の主の関係を結ばなくてはならない。処方された薬を飲んだ。あぁ、これでしばらくおっぱいはあげられないなぁ。なんだか悲しい気分になり、不安な思いを巡らせていると、息子が泣き始めた。目を覚ましたところに、絞り立てのおっぱいを与えてみる。哺乳瓶に吸い付く、わが息子。その姿を見て「あぁ頑張って搾ったかいがあった」と胸をなで下ろす自分がいた。わたしの体調はいつよくなるんだろう? 今夜は眠れるだろうか? まだまだ続く不安、そして迫り来る産後うつの気配。(Boojil)おかっぱちゃんの子育て奮闘日記。いよいよ次回、おかっぱちゃんがノックダウン!?何があったのか? 乞うご期待!
2015年11月12日妊娠・出産は女性の体は大きく変化するもの。いざ育児が始まるとオムツ替えに授乳、家の掃除に食事の支度など、体を酷使しながら家事や育児に勤しんでいるお母さんたち。慌ただしい時が過ぎ、育児がちょっと一段落してみると、「私の胸、こんなに垂れ下がってたっけ…」なんて思う人も多いようです。そうならないためにも、多くの女性が知っておかなければいけないのが、“美乳”の作り方。「私はもともと胸が小さいから…」「今は悩んでないから大丈夫」と目をそむけていると後々後悔することになりそうです。 予約がとれない美乳レッスンの美乳研究家として知られるMACOさんの書籍 「2週間でおっぱいがグングン育つ! うっとり美乳塾」 にその秘訣が載っていました。添い乳をしている人は卒乳後のおっぱいの垂れに要注意!?授乳をしているとついつい寝ながら授乳をする方が楽で、添い乳をしているという人も多いのでは。しかし授乳の仕方を間違えるとおっぱいが垂れる大きな原因になります。ポイントとなるのは、授乳をする際の姿勢。これは座った状態で授乳している人も前かがみになっていれば添い乳同様、おっぱいが下に引っ張られ垂れた状態になり、卒乳した後のおっぱいの形に影響しやすくなります。そんなときは、座った状態で、授乳まくらにタオルを引いたり、高めのものに変えるなどして、赤ちゃんをおっぱいの高さまで持ってきます。そうすればママの背筋はまっすぐになり、卒乳した後もおっぱいがきれいに保てます。また、こうすることで背中や腰もこりづらいのでおすすめだそう。そして、驚くことに骨盤が広がると顔も四角く広がる?という声も。骨盤を正しい位置に戻すのが美乳にも小顔にも大切のようです。どうしたらいい? 産前・産後のおっぱいスケジュールとエクササイズしかし、授乳中はおっぱいが大きくなり、卒乳すると小さくなってしまうのは自然なこと。その変化に伴い、ちゃんと産前・産後のおっぱいスケジュールを決めて、こがおっぱいメソッドをしっかりと行うことがポイントになってきます。何も大変な運動をしなければいけないわけではありません。まずは体の流れを良くし、胸のケアをしてあげること。ほとんど座って行えることばかりです。ちなみに、産前・産後のスケジュールを簡単にまとめると下記の通り。妊娠中 マッサージはNG。医師と相談の上、可能な限りでエクササイズをしクリームなどでケアしてあげることがポイント。下着も圧迫しないよう、ゆるめのものをつけてあげましょう。産後から卒乳3カ月前まで エクササイズを続けながら、左右バランスよく授乳を。卒乳3カ月前 エクササイズ、マッサージともに「こがおっぱいメソッド」をフルでスタート。マッサージで母乳の分泌が促されることもあるので専門医に相談の上行ってください。卒乳後 ノンワイヤーやカップ付きキャミをつけ続けないように気をつけて。ブラの見直しをしっかりと。詳しいエクササイズ方法は書籍でチェックを。女性ならば一度は読みたい一冊です。 2週間でおっぱいがグングン育つ! うっとり美乳塾
2015年11月12日こんにちは、風邪をこじらせて副鼻腔炎を患い中のイラストレーター栗生です。副鼻腔炎っていうと「航空飛行隊」みたいな語感でかっこいい雰囲気がありますけど、いわゆる蓄膿症のことなんですってね。服薬中ですがなかなか良くなる気配がなく、QOLが下がる一方です。夜中に咳き込むと家族が起きてしまうので、仕方なく仕事をするという、いいんだかどうだかわからない状況です。早くまともな生活がしたい…。さて、私のどうでもいい体調報告はさておきまして、10月に満9カ月を迎え、つかまり立ちと高這いによる後追いが激しくなってきた我が家の赤子氏。日を追うごとに動きが軽やかになり、ハイハイ中に勢いで軽く宙に浮いているときすらあります。母子手帳を見るとハイハイは7~9ヵ月、つかまり立ちが8~10ヵ月のうちにほとんどの赤ちゃんができるようになるそう。確かに一心不乱になって家中を動き回っています。ほぼこの通りに来ていますが、上の子がこれにまったく当てはまらない子だったため、動き回る乳児というものが非常に新鮮で、「そんなところでも立てるんだ! 赤ちゃんなのに!」「移動めっちゃ速い! 赤ちゃんなのに!」などといちいち騒いでいます。たっちやハイハイなどの動作のほかに、ねんねのころと比べて変わってきたなーと思うのが、親(私)への反応。いや、反応というか仕打ちというかですね。呼ぶとうれしそうに来る、授乳時の甘えっぷりなどは、そりゃあもうキュン死ものなわけですが、同時に痛いことも増えました。とにかく至る所をわし掴みにされ、噛まれるわしゃぶられるわ…。特に指を標的にされることが多いのですが、それがどうもこちらが痛がる様子を見て面白がっているようなのです。「あいたたたー」と叫ぶとニヤニヤしながらさらに噛んでくる乳児。2本のプリティな乳歯が刺さる刺さる…。ちなみに夫はそんなに噛まれていないよう。「この差はなんなのか、ひょっとして愛なのか、それならむしろウェルカムだ!」と今日も噛まれる母でありました。今日のかるた 「噛めばしみ出す親の味」
2015年11月11日小さな子どもでもできる絵の具遊び、「にじみ絵」をやってみたことはありますか?色が交じり合う様子がとてもおもしろく、初めて絵の具を使う場合でも、自由にのびのびと描かせてみると、きっといい作品になるでしょう。今回はそんなにじみ絵に精油を1滴たらした、「香りのにじみ絵」をご紹介します。にじみ絵に香りをつけるメリット香りをつけるメリットは大きく2つあります。1つめは、芳香浴ができるので、気分がリラックスしたり、リフレッシュできたりする効果があること。もう1つは、 プルースト効果 により、香りと思い出がリンクし、後になって香りをかぐことで、にじみ絵を行ったという楽しい記憶が思い出されることです。絵に「香り」という要素をプラスすることで、楽しさが一層ふくらみますね。「香りのにじみ絵」をやってみようではさっそく、香りのにじみ絵にトライしてみましょう。<用意するもの>・画用紙・水・好きな色の水彩絵の具・ふで・キッチンペーパー・好みの香りの精油・クレヨンおうちの中では汚れるのが心配な場合は、天気が良い時に庭やベランダなどの屋外で行うのもいいですよね。<やり方>1.画用紙を水で濡らします。2.多めの水で溶いた絵の具を好きなようにのせていきます。水にぬらす前にあらかじめクレヨンで絵を描いておけば、はじき絵にもなります。キッチンペーパーでおさえるように吸い取ると、やわらかい印象になりますよ。3.精油を好きな場所に1滴垂らして出来上がり。このほか、画用紙を濡らさずに水で溶いた絵の具で好きな絵や模様を描いたり(精油は最初に1滴垂らしてもOK)、ふでやスポンジで絵の具の上に水を垂らしてにじませたりする方法もあります。子どもの年齢に応じた方法で、楽しくやらせてあげましょう。絵の具や水が多くなって、色が混ざりすぎても大丈夫! キッチンペーパーで吸い取れば、いい感じに仕上がります。また、応用として、出来上がったにじみ絵を切り抜いたり折ったり、モビールに加工してみてもおもしろいですし、香りも楽しめるのでいいですね。さまざまなやり方で、香りのにじみ絵を楽しんでください。(中山真澄)
2015年11月11日日本では、文部科学省も推薦している、スイスを本拠地とするディプロマプログラム「IB(International Baccalaureate)」と呼ばれる国際バカロレアの人気が高まってきて、日本にあるインターナショナルスクールでは、IB教育を取り入れている学校も増えてきているようです。しかし、親子留学で人気のマレーシアやタイなどのインターナショナルスクールではイギリス式やアメリカ式カリキュラムを行うインターナショナルスクールが、まだまだ圧倒的に多いそう。今回は、そんな2つの異なるカリキュラム、イギリス式、アメリカ式の教育スタイルをご紹介します。ただ学校に通っただけでは卒業できない!? 義務教育修了時に試験がある、イギリス式カリキュラムイギリス式カリキュラムでは、日本の中学のように、普通に学校に通っているだけで卒業証書をもらうことはできません。義務教育修了時には、GCSE(General Certificate of Secondary Education)と呼ばれる中等教育検定試験を受けて初めて、日本で言う中学卒業と同等の資格を得ることができます。イギリス以外の国で英国プログラム(ケンブリッジプログラム)を行っているインターナショナルスクールではIGCSE(International General Certificate of Secondary Education)、一般にIGCE-Oレベルと呼ばれる国際中等普通教育証明書を修得する試験を受けなければなりません。その後、イギリスをはじめとする、その他の欧州諸国大学への進学を希望する生徒は、16才~17才の2年間、シックスフォームと呼ばれる高等教育を受講し、IGCE-Aレベル(International General Certificate of Education, Advanced Level)と呼ばれる試験を受けます。そして、その試験結果(A~E)が、大学の入学試験になるというわけです。東南アジアの経済大国であるタイでは、IGCE-Oレベルを取得すると、大学に入学する権利を得ることができます。また、IGCE-Oレベルを取得した後にIGCE-Aレベルへの勉強をせずに国際バカロレア(IB)を修得したいということであれば、国際バカロレア(IB)のプログラムを行う学校へ転入する事も可能です。かつてイギリスの植民地であったマレーシアやシンガポールには、圧倒的にイギリス式カリキュラムの学校が多く、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどのイギリス連邦諸国の大学進学でも、イギリスカリキュラムを受け付けている大学が多いようです。アメリカ式カリキュラムは、日本と同じ入学試験方式第二次世界大戦後、日本はアメリカ教育制度をお手本に、日本の学校制度を作りました。そのため、アメリカ式カリキュラムでは日本同様、イギリスのような義務教育修了の証明書試験はありません。高校入学時の試験は、日本の高校入試、ほぼ同じ。公立の学校を受験するにはSSAT(Secondary School Admission Test)を、私立の学校を受験するには、独立校入学テストISEE(Independent School Entrance Exam)と出願に必要なテストを受講しなければいけません。大学入試も、日本とほぼ同じ。星の数ほど大学の数が多いと言われるアメリカでは、大学入試試験も、推薦入学、芸能入学など、さまざまなスタイルがあります。一般的な4年生大学では、高校の成績、大学進学適性試験であるSAT(Scholastic Assessment Test)、もしくはACT (The American College Testing Program)のテスト結果、推薦状、小論文の提出、外国人はこれにTOEFLの点数が必要とされます。入学のためにテストを受けるアメリカ式カリキュラムと、勉強を終了した証明のために試験を受けるイギリス式カリキュラム。将来どのエリアの大学に入学するかによって、通わせるインターナショナルスクールの選び方も変わるかもしれませんね。(徳武加奈子)
2015年11月08日「子どもが片付けをしない…」こんなお悩みをもつ人は、決して少なくないはずですが、その実、「片付けをしないのは、うちの子だけなのでは?」という不安を抱えている人もいるでしょう。そんな皆さん、安心してください。この調査の結果を見ると、子どもが片付けをしないのは、どこの家庭も同じようです。約8割の親が、子どもと片付けについて、ストレスを感じている野村不動産アーバンネット株式会社は、子育てと住まいを考える情報サイト「ノムコム with Kids」内で アンケート を実施。「子どものお片付け」について、親自身が感じるストレスや、子どもが片付けられない場所やものなど、年齢別の調査結果を発表しました。「お子さまのお片付けに対して、ストレスを感じたことはありますか」というアンケートによれば、76.4%の人が「強く感じる」「やや感じる」としており、小学生をもつ親が特にストレスを感じていることがわかりました。また、子どもの片付けにおけるストレスは小学校から高校にかけて徐々に減っていくことも判明。親のストレスピークは片付け経験の浅い小学生の頃、と考えられそうです。子どもが片付けにくい「場所」と「もの」子どもが片付けられないで困っている「場所」についてのアンケートでは、小学生までは「おもちゃ収納」という回答が最も多く、中学生以上になると「学習机」であることがわかります。また、片付けられない「もの」については小学生までは場所とひもづく「おもちゃ、子どもの遊び道具」、中学生は「教科書、参考書など」、高校生以上になると「衣類、制服」という結果となりました。中学生になると、それまでのおもちゃから一変して学習に関連する場所やものが片付けられなくなるようです。机周りの整理整頓は、成績や勉強効率にも関係する可能性がありそうですね。子どもの片付けを促す工夫では、子どもに「片付け力」を身につけさせるには、具体的にどんなことをすれば良いのでしょうか。アンケートでは実際に行っている片付けの工夫について「定期的に片付けの見本を見せてあげる」「一緒に捨てるものを分類してあげたことで、自分でも要る・要らないの判断がつくようになった」「種類ごとに入れられる箱を用意し、箱単位に出し入れするようにした」とさまざまな意見が寄せられています。こうした言葉がけは、子どもの年齢に見合ったものを選ぶことが大切です。自分ひとりで片付けできるように、じっくりサポートしていくのが「片付け力」をつける近道かもしれません。片付けができれば、自然と気持ちもすっきりして前向きになるもの。片付けの良い効果を、子ども本人が実感できるようになるといいですね。(すだあゆみ)
2015年11月07日共働きの家族が多くなり、子どもを長時間預かってくれる保育園に通わせる人も多い昨今。認可園、認証園、認可外園など、何件の保育園に申し込んでも、どこにも受け入れてもらえず、あえなく高額な認可外保育園に入園させたり、泣く泣く仕事を辞めたりというママもいるかもしれません。こんな難保育園時代を迎えているのは日本だけなのでしょうか? 他国のワーキングマザーは、どうしているのでしょう? 今回は、働くママが多いと言われる、フランスとシンガポールの保育園事情をご紹介します。フランスでは、妊娠初期から保育園の待機リストに名前を連ねられる子どもを出産した後でも働くママが多いフランスは、近年、出生率が急激にアップしたことが知られています。おもな理由は、子育てのための各種手当が充実していること、そして、最長3年ほどの育児休暇が認められるなど、行政機関が手厚い子育て支援をしてくれることだそうです。しかし、どうやらその急激な子どもの増加によって、0~3歳までの子どもを預けることのできる保育園の数が不足しているようです。とは言え、多くの都市では、公立保育園の待機リストに、なんと妊娠初期のうちから名前を入れさせてもらえるのだとか。公立保育園への入園確率は日本同様、倍率が高いのでかなり難しそうですが、私立の保育園でも公的補助金が出るので、費用はそれほど変わらないようです。また、専門職以外であれば、日本のように残業がある会社もほとんどないので、時間通りお迎えにいけるのも、ママとしては嬉しいところですよね。保育園にするか、それともベビーシッターにするか、悩むシンガポールこちらの想像以上に働くママが多いシンガポール。公立の保育園だけではなく、私立の保育園も多く、日本語と英語のバイリンガル保育が可能な保育園もあるようです。20年以上前までは、保育園に入園できるのは2歳児以上の子どもからでしたが、少子化対策の一環として、国が生後2ヵ月からの入園を可能にしました。シンガポールでは現在、フル・デイケアの場合、7:00~19:00までの12時間、預かってくれる保育園も多いようです。それだけの時間、子どもを預けるとなると、高額な保育園料が痛いところですが、保育園料に関しては国から補助金の支給があるので助かるのだとか。ただし、シンガポールでは、英語や中国語を就学前に読み書きできるようにするといった就学前教育が一般的なので、保育園や幼稚園のうちから、しっかり宿題も出ます。これが、働くママにとっては、ちょっぴり悩むところ。ちなみに、乳児であれば保育園に通わせないで、タイやフィリピンから住み込みのナニー(乳母)さんを雇う家族も多いようです。ナニーさんを雇いながら社会性を身につけさせるために半日保育園に通わせるというのも、教育意識が高い、働くママたちの選択肢のひとつのようです。社会保障が充実しているフランス、経済&教育大国でもあるシンガポール。どちらも日本と同じような悩みがあるものの、国が働く女性へ配慮した政策を積極的に行っているところは、勉強になるかもしれませんね。(徳武加奈子)
2015年11月06日夫の実家で眠れない日々を過ごして4日ほどが経ったころ、夫の親戚が遊びにくることになった。結婚式でもお会いしたことのある伯母さんに、夫の従妹に、そのこどもたちがお祝いに来てくれた。こどもたちも初めて見る小さな赤ちゃんに触れて、終始嬉しそうだった。一緒に昼食をとり、子育てに関していろいろとアドバイスをもらって良い時間を過ごさせてもらったのだけれど…。その日の夜も、わたしは寝付けずにいた。うーんなんだか気持ちが悪いぞ…どうやら熱もあるようだ。身体が熱い。寝苦しさから喉が渇いたので、夜中水を飲みにキッチンへ。コップ一杯の水を「ゴクン!」と一気に飲みほして部屋に戻ると、急激な吐き気がやってきた。夜中3時ごろ、トイレに駆け込み「おえおえおええ~!」どうしたものか、全て嘔吐してしまった。ふと昨日のことを思い出す。そういえば、夫の伯母さんが「ついこの前、急性胃腸炎で家族全員嘔吐と下痢で大変だったのよ~」と話していたっけ。・・・・は! もしや、この急激な吐き気は、急性胃腸炎なのか?発熱嘔吐不眠産後の体力低下に加えて、この仕打ちはなんなのだろう。それでも、2時間起きに息子はおっぱいが欲しくて泣き出してしまう。「おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあああああ」あぁ、おっぱいをあげなくちゃわたしが頑張らなくちゃ。わたしが元気でいなくっちゃ、この子は生きていけない。大きくなれない。死んでしまう。母になったのに、身体を壊した自分が恥ずかしくて、情けなくて、辛くて、辛くて涙が出て来てしまった。「あぁ、お家に帰りたい」。 そう思ってしまった。実家に帰れば眠れるかもしれない。相変わらず義理の両親はわたしたちにとても良くしてくれて、家事は何一つしないでいい暮らしをさせていただいていたのだけど、気遣いから知らず知らずストレスが溜まっていたようで、不眠の辛さも重なって、体力的にも精神的にも辛くなってきてしまった。翌日、夫の家族に具合が悪いことを伝えると、とてもとても心配された。この時、ほとんど眠れていないことも告げると、ふみ婆が「その夜は授乳は大変だろうから、ミルクをあげてみよう」と提案してくれた。ミルクか、果たして飲んでくれるのだろうか?ネットで色々と調べてみると、哺乳瓶のちくびの種類によっては赤ちゃんが嫌がってミルクを飲もうとしないこともあるとのこと。これから先、ミルクを嫌がる赤ちゃんになってしまうと、搾乳するしかなく、今後誰かに預けることもなかなかできない。と書いてある。「うちの子はどうだろうか…」不安がよぎる。ミルクを飲まなかったら、この具合がすこぶる悪い中でも変わらず授乳をしなくてはならない。ただでさえおっぱいをあげているだけで、ものすごい体力を奪われているのに、この状態はピンチだ。産前に買っておいた哺乳瓶。このタイミングで早くも使うときがきてしまうとは。おっぱいの出も良いし、しばらくは完全母乳でいきたかったのに。無念! でも、今は仕方ない。ひとまずちゃんと眠れるように努力せねば。ふみ婆のお言葉に甘えて、その夜はミルクを代理で与えてもらうことにした。ベッドで横になり、安心感からか1時間程眠りにつくことが出来た。その後すぐに息子の泣き声が「うんぎゃあ、うんぎゃあ!」部屋越しに、夫とふみ婆がミルクをあげているようだ。飲んだかな、飲んだかな? 大丈夫かなぁ。わたしは、自分でおっぱいをあげられない不甲斐無さから、責任を感じていた。 やっぱり気になってしまい、ふらふらとした身体で、ドアを開け様子を見に行くと、歓は、ミルクを飲んでいた。「あぁ、よかったあ。あぁ、よかったぁ。えらいねぇ、歓。えらいよ、よく飲んだね」溢れ出す涙。ぬぐってもぬぐっても、止まらない。ゴクンゴクンと、一生懸命ミルクを飲む姿を見て、わたしは義理の母を前に、初めて号泣した。その姿を見て、彼女はわたしの背中をさすって「大丈夫よ、心配しないで大丈夫。ちゃんと元気に育つから、安心して大丈夫よ」と慰めてくれるのだった。これはきっと産後鬱の始まりだったのだろう。(Boojil)つづくまだまだ続く、試練におかっぱちゃんは耐えられるのか!?
2015年11月05日つらいことが、人生にはつきものです。学校では、勉強のこと、スポーツのこと、友だちのこと、と、試練の連続です。社会に出た後も、何度もへこたれそうになったり、ギブアップしたくなる時期があります。受験に失敗したり、部活でレギュラーになれなかったり。就職で失敗したり、結婚する約束をしていた人に急に別れを告げられることもあるかもしれません。多くの人には、20代で大きな試練がきます。そのとき、もうちょっと頑張ろうと思えるのか、それとももうダメだと諦めてしまうのか。その粘りやふんばりができるかできないかで、人生の道は大きく分かれます。お子さんの人生にも、残念ながら、その「つらいこと」はやってきます。大切なのは、「つらいこと」があったときに「立ち直ることができるタフなこころ」を育てていくことです。そのうえで大切なのが、親が愛情を惜しみなく注ぐことです。とくに0~6歳(乳幼児期)は、「心の土台づくり」となる重要な時期です。人生における基本的な安心感、信頼感などが育つ時期です。愛情をたっぷり受けた子どもは、「ぼくは(私は)愛されている。大切にされているんだ」と実感します。すると、「自分は幸せになっていいんだ。なれるんだ」と自分を肯定する気持ちを持つことができるようになります。お子さんに「愛している」と言葉でどんどん伝えてください。心で思っているだけではなく、「愛している」と言葉で言いましょう。だっこしたりタッチしたり、たくさんスキンシップを行ってください。ぎゅっとしたり、ほっぺにチュッとキスしたり、スキンシップをされてください。そうされていると、「ぼくは、わたしは、愛されているんだ!」という感覚が育ちます。この感覚が、将来、お子さんが「つらいこと」を乗り越えていくうえで、基本的な「生きる力」になっていくのです。「心の折れない子」に育っていくのです。ラブとハッピーに満ちた子育てで「立ち直り力」(レジリエンス)が育つラブとハッピーに満ちた時間をすごし、お子さんが「愛されている実感」を持つことができると、それが大きな自信につながります。すると、そのあとの人生で、たとえ失敗しても「大丈夫!」と思えるような大きな自信を持つことができるようになるのです。この「こころの回復力」=「立ち直り力」のことを、心理学では「レジリエンス」といい、いま、子育てでもっとも重要な「育てておきたい力」の一つとして、注目されています。6歳までの、愛に満ちた子育てが、お子さんが20歳以上になったときに、「困難を乗り越える力」となって生きてきます。それは、幼少期に「心の土台づくり」ができているかどうかにかかっているのです。0~6歳の時期に「親から十分に愛された」という経験が少ないと、人間は、心が折れやすくなります。実際、何かにつまずくと「もう頑張れない」となってしまう人のカウンセリングをしていると、「幼いころに、お母さんと楽しく遊んだ思い出が思い出せない」というのです。楽しい思い出をたくさんつくりましょう。そして「あなたなら大丈夫」「きっとできる」と信頼と期待に満ちた言葉をかけていきましょう。(諸富祥彦)
2015年11月05日こんにちは、私イラストレーターの栗生です。こっちで椅子の足をかじっているのはうちの赤子。おもちゃも好きだけど、お母さんの本をちぎって食べたり、つかまり立ちでテーブルの上のものを落としたりするのも大好き。あら、部屋の隅に何かを見つけたみたい。LANケーブル…それはちょっとやめとこう、ね。あらあら、今度は棚に向かって爆走だ(ハイハイで)。角が当たると痛いと思ってつけたコーナーガード、活躍する間もなくむしりとられてかじられてる。これは逆効果…! さらに乳幼児世帯にはおなじみのジョイントマット、これも思いっきり引きはがされてる…! せつない! 親せつない!…という具合に、動き始めた赤ちゃんにとって家の中は気になるものがいっぱい。親はもちろん、口に入れられたり壊されたくないものを赤ちゃんの手の届かないところに上げ、角ばっているところにはクッションガードを施すなどします。しかし、赤ちゃんは日ごとにできることが増えていく生き物。ガードを破り、届かないと思われていたところに手を伸ばすこともあります。我が家の赤子は8カ月に入ってつかまり立ちを頻繁にするようになったのですが、オムツを捨てるプッシュタイプのゴミ箱がつかまるのに絶妙な高さであるらしく、手をかける→ふたが開く→気がついたときには部屋中クッサー!! …ということがしばしばありました。ケガをするわけではないのでいいんですが、親の心が地味にダメージを負う出来事でした。今日のかるた「おもちゃより気になるものがここにある」
2015年11月04日寒い冬、あったかいお鍋が恋しくなる季節です。忙しいママにとっても、お料理の手間が少ない鍋料理はありがたいですよね!お鍋の良さは、お肉や魚介類、野菜やお豆腐など、さまざまな食材を食べられて栄養価が高い!というだけではありません。実は、みんなでお鍋を囲んで、にぎやかに「楽しく食事をすること」そのものが、体にとっても、心にとっても、とても大切なことなのです。食べ物を「栄養にする」ために大切なこと食べることは、必要な栄養を摂取し、健康な体を作るために欠かせませんが、それと同じくらい、「楽しく食事をする」ということが、心と体を育んでいくのには重要です。楽しい気分で食事をすると、体内の副交感神経がはたらいて、体がリラックスした状態になります。そうすることで、唾液がたくさん出て、胃や腸のはたらきも活発になり、きちんと食べ物を消化し、体にとって「ちゃんと栄養になる」食事をすることができるのです。笑顔で食卓を囲める環境は、子どもにとって大切な体験「食事が楽しい!」と感じるシチュエーションにはいろいろありますが、中でも、「みんなで一緒に食べる」というのは、とても大きな要素です。特に子どもたちにとっては、「おいしいね!」と笑顔で食卓を囲める環境は、これから大人になっていく過程でも大切な食体験になります。ママやパパ、家族と一緒に食べるごはん、学校でお友達や先生と食べるごはん。毎日のごはんだからこそ、子どもにとって楽しく、幸せなものにしてあげたいもの。「食べることは楽しいこと!」と思える経験を、ひとつひとつ積み重ねてあげたいですね。みんなで囲むあったかお鍋で、栄養満点ごはん!そんな家族のだんらんにもピッタリの鍋料理ですが、子ども向けにひと工夫することで、ますます楽しくおいしくなります。子どもと一緒に食べる時には、少し薄味にし、辛くしないなど味付けに気をつけましょう。大人は、取り分けた後に、ポン酢や薬味など、ひと味を加えるのもいいですね。さらに、具材にもひと手間。子どもの好きな具材を入れたり、ウインナーをタコさんにしたり、にんじんなどの野菜をかわいい形に型抜きして入れるのもおすすめです!野菜のビタミンなどは、スープにたっぷり溶け出しているので、スープも一緒に飲めるような味付けにするか、最後にシメのごはんや麺類を入れて、汁ごと食べられるようにすると、さらに栄養満点で体もあたたまる、最強メニューになりますよ。(あまやゆか)
2015年11月03日yopipiのプチプラコーデ〜ときどき育児日記〜
あり子のワーママ奮闘記
PUKUTY(プクティ)只今育児奮闘中!