子育て情報『日常の中には危険はいっぱい!現役保育士が教える!乳幼児が誤飲・誤嚥を起こしやすい環境とは?』

2023年7月10日 15:00

日常の中には危険はいっぱい!現役保育士が教える!乳幼児が誤飲・誤嚥を起こしやすい環境とは?

離乳食では、確かに「1歳(離乳食完了期)ごろから食べ物の1㎝幅くらいが目安」なのですが、それはあくまで「歯茎で噛めるくらいの柔らかさの食べ物」なのです。りんごでいうと、離乳食期は「軟らかく煮て月齢の大きさに切る」か「すりおろす」を保育所では行っています。また、すりおろしても繊維がつながっていてそれがのどに引っ掛かることがありますので、目の細かいおろし金でする、食べさせる時に再確認するとより安心です。

また、ミニトマトやぶどうのように丸い食べ物は、そのまま与えるとつるんとのどに入ってしまいますので、保育所給食では提供を避けるように言われています。もしご家庭でミニトマトやぶどうなどの丸い食べ物を与える場合は、月齢の目安より小さく切る、加熱するなどするとよいでしょう。

また、パサパサして飲み込みづらい魚や肉、繊維の多い野菜などは、水溶き片栗粉でとろみをつけるなどして飲みこみやすさを助ける調理方法で対応してもよいでしょう。

参考資料:教育・保育施設等における事故防止及び 事故発生時の対応のためのガイドライン

子どもが誤飲しやすいもの(日用品)

「誤飲」とは、本来飲みこまないものを誤って口に入れてしまうことを言います。

特にハイハイなどができるようになった乳児に誤飲事故が多く、1歳児が次いで多いと言われています。


厚生労働省の調査によると、家庭内での誤飲事故の1位がたばこです。他にも、医薬品・医療部外品、食品類、玩具、プラスティック製品、金属製品、硬貨、洗剤類、文具類、電池となっています。

子どもは手に持ったものを口に入れて確かめます。ですので、お子さんが自分で動けるようになったときには、口に入れて困るものは子どもの手の届かないところに置くようにしましょう。よく「床に物を置かない」と言われますが、床だけではなく棚や机にも手をのばしますので、「子どもの成長発達を見据えて、早め早めに手の届かない場所に片づける」ことを意識して、部屋の環境を考えていきましょう。もし誤飲したときは、飲みこんだものによって対応が異なりますので、中毒110番に電話をかける、緊急の場合は救急車を呼ぶなどしましょう。

子どもが誤飲しやすいもの(おもちゃ)

子どもの身近にある「おもちゃ」にも誤嚥の恐れがあるものがあります。乳児用に作られたおもちゃは、赤ちゃんが口に入れても安全な大きさで作られていますが、幼児さん用に作られたおもちゃの中にはそうではないものも多くあります。

関連記事
新着子育てまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.