急には休めない!働くママ必見!クイズで学ぶ冬の健康管理
冬は保育園で風邪などの感染症をもらいがち。ママは仕事を休むのが大変だけど、子どもの体調が悪いときは、いつも以上にサポートしてあげたいですよね。そこで今回は感染症のホームケアに関するクイズからスタート!小児科医の折津友隆先生に正しい対処法を教えてもらいました。
お話を聞いたのは:折津友隆さん
東京都港区にある、おりつこどもクリニック院長。診察では病状や経過、再来院の目安などを「具体的な言葉」で説明することが信条。2児のパパ。
突然ですがクイズです!子どもの冬の感染症について、正しいと思うものに◯、間違っていると思うものに×をつけましょう
□ Q1冬も薄着でいる方が免疫力が高まり、風邪予防になる
□ Q2風邪をひいたらその都度病院に行くべきだ
□ Q3冬に微熱が出たら、インフルエンザを疑ってすぐに病院に行く
□ Q4熱を早く下げるには、厚着させてたくさん汗をかかせる
□ Q5熱が37.5℃でも、元気ならばお風呂に入れてもよい
□ Q6下痢のときはできるだけ水分を取らせないようにする
□ Q7咳でつらそうなときは仰向けに寝かせる
□ Q8鼻は片方ずつかまないと耳に悪影響がある
□ Q9病院で出してもらった風邪薬は症状が治まったら飲ませるのをやめてよい
□ Q10ノロウイルスの吐瀉(としゃ)物が付いたものはアルコールで除菌するとよい
Q1.冬も薄着でいる方が免疫力が高まり、風邪予防になる
×風邪予防には体質に合った保温と手洗い・うがい・水分補給
昔は「子どもは風の子」と言われ、薄着を推奨する慣習がありましたし、冬でも薄着で大丈夫な子がいるのは事実です。しかし、薄着で免疫力が上がるという科学的根拠はありません。
また、風邪予防の基本は「手洗い・うがい」ですが、まだうがいができない子は、「水分補給」を習慣にしてください。風邪のウイルスは乾燥した場所が大好き。喉の粘膜に付着したウイルスをそのままにしておくと増殖して症状を引き起こします。ですが、水分を取ってウイルスを胃へ洗い流してしまえば増殖しないのです。うがいができる子でも、乾燥対策として小まめに水分を補給して、風邪のリスクを減らしましょう。Q2.風邪をひいたらその都度病院に行くべきだ
×本人に強いストレスがなければホームケアでもOK
風邪の症状があっても、元気に生活できていれば、自然に治ることがほとんどです。鼻水や咳は、様子を見ながら登園しましょう。
普通の風邪なら、熱は2〜4日、鼻水や咳は7〜10日くらいでピークを越えるもの。それ以上長引く場合は、他の病気の可能性もあるので受診してください。
Q3.冬に微熱が出たら、インフルエンザを疑ってすぐに病院に行く
×発症してから12時間以内では正しい診断ができない可能性も
インフルエンザは風邪と異なり、急激に熱が上がります。また、多くの場合、高熱以外に頭痛や悪寒なども伴います。微熱でぐったりした様子もなければ、インフルエンザの可能性は非常に低いので慌てないでください。
インフルエンザを疑う症状であっても、発熱から12時間以内では診断の正確性が下がります。これは、多くの病院で使われているインフルエンザの迅速診断キットが体内に増殖したウイルス量で判定するものなので、ウイルスが少ないうちは陰性と出てしまうためです。
しかし、タミフルなどの抗インフルエンザ薬は、発熱から48時間以内に服用を始めることが推奨されているので、遅すぎるのもよくありません。「インフルエンザを疑うときは、発熱してから12時間以上48時間以内に病院へ」と覚えておきましょう。
Q4.熱を早く下げるには、厚着させてたくさん汗をかかせる
×薄着+掛けもので体温調節を
発熱時は普段よりも発汗が増え、失われる水分が多くなります。そこに厚着するとさらに汗をかき、脱水症状を起こすリスクも。早期回復には快適な温度を保つことが必要なので、薄着+掛けもので調節をしましょう。
ちなみに、冷却シートをおでこに貼ると気持ち良いですが、熱は下がりません。
Q5.熱が37.5℃でも、元気ならばお風呂に入れてもよい
○ぐったりしていなければ大丈夫
多少の熱があっても、元気であればお風呂に入っても構いません。長風呂だと体力が奪われるので短めに切り上げ、湯冷めに注意してください。
微熱でも元気がないときや、高熱のときは無理をさせないで。一晩お風呂に入れなくても衛生面の問題はありません。何日も入れないときは、濡れタオルで全身を拭いたり、下半身をシャワーで洗ってあげるとよいでしょう。
Q6.下痢のときはできるだけ水分を取らせないようにする
×脱水症状になる危険があるので小まめに少しずつ飲ませる
下痢をしているときは便で水分が大量に出てしまうので、脱水症状を起こす危険があります。常温(またはぬるめ)の水や経口補水液を少量ずつ、小まめに飲ませて水分補給しましょう。
食事は消化しやすいものを選んで。おかゆや、軟らかく煮たうどんなどを少しずつ食べさせます。離乳食の場合は、一段階前に戻してください。
Q7.咳でつらそうなときは仰向けに寝かせる
×上半身を少し起こしている方が呼吸がラクになる
仰向けに寝ると気管が少しつぶれた形になり、咳が出にくくなって余計につらくなります。上半身が少し斜めになるように、体の下にクッションなどを入れると、少しラクになるでしょう。
咳が出たらマスクをさせたいですが、嫌がる子も多いでしょう。外出時に突然だと拒絶されがちなので、家でも練習してみて。
Q8.鼻は片方ずつかまないと耳に悪影響がある
○中耳炎などの原因になるので片方ずつかませる
鼻水を出すことは大切ですが、左右同時にかむ、強くかむ、鼻をすするなどは、中耳炎など他の病気の原因になることもあるので避けましょう。
鼻を自分でかめるようになるのは2〜3歳頃。元気なときに、片方の鼻の穴に小さく丸めたティッシュを詰め、反対側を指で押さえて「フン」と鼻息で飛ばす練習をするとよいでしょう。遊び感覚で鼻をかむコツをつかめます。風邪をひいているときはお風呂で鼻をかませてみて。暖かく湿度が高いので、鼻水が出やすくなります。
乳児の鼻水は吸引が必要。
Q9.病院で出してもらった風邪薬は症状が治まったら飲ませるのをやめてよい
×基本的には最後まで飲み切る
風邪薬であっても、処方された薬はすべて飲み切るのが基本。鼻水、咳、下痢などの薬で、症状がまったくなくなった場合には、医師に確認してから中止してもよいでしょう。
解熱剤は「熱の高さにかかわらず、熱でつらそうなときだけ」です。体内に入った敵と戦う免疫は、通常より体温が高い環境で活発に働きます。体温が下がると免疫が戦いにくくなるので、安易に解熱剤で強制的に熱を下げるのはよい方法ではないのです。
ちなみに、「風邪は抗生物質で治る」というのは誤解です。風邪の原因の80%は「ウイルス」ですが、抗生物質が効くのは「細菌」。医師から抗生物質が処方される場合は、単なる風邪でなく何かしらの細菌感染(中耳炎や気管支炎など)を起こしているのでしょう。抗生物質が出された場合は、必ず飲み切ってください。
Q10.ノロウイルスの吐瀉物が付いたものはアルコールで除菌するとよい
×ノロにアルコール除菌は効果なし塩素系漂白剤で消毒を
冬に多い胃腸炎で、嘔吐下痢症とも呼ばれるノロとロタ。これらのウイルスは非常に感染力が強く、吐瀉(としゃ)物や便に混ざったウイルスが拡散することで、他の人にうつります。家族の誰かがかかったら、家庭内の二次感染を防ぐことが大切です。
まず必要なのは、汚染されない工夫。吐いても布団に付かないようにタオルを敷き詰めたり、吐くためのバケツやビニール袋を枕元に用意しましょう。汚染された場合、惜しくないものは思い切って廃棄します。
廃棄できないものは、次亜塩素酸ナトリウム液で消毒を。アルコールでは消毒できません。消毒液は、水500mlに対して塩素系漂白剤5mlの割合で混ぜて作ります。この消毒液で汚染された床を拭いたり、トイレ掃除を。衣類は消毒液で30分つけ置きした後、洗濯機で洗濯すれば大丈夫です。下痢が止まってもウイルスは排出されるので(下表参照)、消毒は続けましょう。
吐瀉物や便、オムツを処理するときは、使い捨てマスクを着けて。ウイルスは乾燥すると空気中に漂うので、汚れを拭いたティッシュなどもビニール袋に密封して捨ててください。
【Question】どうして年に何回も風邪をひくの?
風邪症状の原因になり得るウイルスは約200種類もあり、季節ごとに流行するウイルスが異なります。基本的に、一度感染したウイルスには免疫ができて二度目はかからなくなる(かかっても軽症で済む)のですが、他にも同じような症状が出るウイルスがたくさんあるので、1年間で何種類かに感染し、何回も風邪をひくのです。
折津先生から保育園ママへメッセージ
今は対応に悩んでいてもママの経験が増えれば判断力や対応力がレベルアップ!
今は受診のタイミングなど、見極めが難しくても、ママの経験が増えれば適切に判断できるようになります。かかりつけの小児科と協力して、わが子に合った対処法をつかんでいきましょう。保育園児は感染症にかかる機会も多い分、早くから免疫力もついていきます。看病が必要なときは、家族を頼ったり、病児病後児保育なども利用しながら、乗り切っていきましょうね。
Illustration AKINO Junko
お話を聞いたのは:折津友隆さん
東京都港区にある、おりつこどもクリニック院長。診察では病状や経過、再来院の目安などを「具体的な言葉」で説明することが信条。2児のパパ。
突然ですがクイズです!子どもの冬の感染症について、正しいと思うものに◯、間違っていると思うものに×をつけましょう
□ Q1冬も薄着でいる方が免疫力が高まり、風邪予防になる
□ Q2風邪をひいたらその都度病院に行くべきだ
□ Q3冬に微熱が出たら、インフルエンザを疑ってすぐに病院に行く
□ Q4熱を早く下げるには、厚着させてたくさん汗をかかせる
□ Q5熱が37.5℃でも、元気ならばお風呂に入れてもよい
□ Q6下痢のときはできるだけ水分を取らせないようにする
□ Q7咳でつらそうなときは仰向けに寝かせる
□ Q8鼻は片方ずつかまないと耳に悪影響がある
□ Q9病院で出してもらった風邪薬は症状が治まったら飲ませるのをやめてよい
□ Q10ノロウイルスの吐瀉(としゃ)物が付いたものはアルコールで除菌するとよい
Q1.冬も薄着でいる方が免疫力が高まり、風邪予防になる
×風邪予防には体質に合った保温と手洗い・うがい・水分補給
昔は「子どもは風の子」と言われ、薄着を推奨する慣習がありましたし、冬でも薄着で大丈夫な子がいるのは事実です。しかし、薄着で免疫力が上がるという科学的根拠はありません。
暑さ寒さに対する反応や適応力は子どもによって違うので、わが子の体質に合わせて適切に保温してください。
また、風邪予防の基本は「手洗い・うがい」ですが、まだうがいができない子は、「水分補給」を習慣にしてください。風邪のウイルスは乾燥した場所が大好き。喉の粘膜に付着したウイルスをそのままにしておくと増殖して症状を引き起こします。ですが、水分を取ってウイルスを胃へ洗い流してしまえば増殖しないのです。うがいができる子でも、乾燥対策として小まめに水分を補給して、風邪のリスクを減らしましょう。Q2.風邪をひいたらその都度病院に行くべきだ
×本人に強いストレスがなければホームケアでもOK
風邪の症状があっても、元気に生活できていれば、自然に治ることがほとんどです。鼻水や咳は、様子を見ながら登園しましょう。
微熱のときはどうしようかと迷う人もいるかもしれませんが、一日ゆっくり体を休ませた方が、長引く可能性を減らせることも。「病院に行って、薬を飲ませた方が早く治る」というイメージがあるかもしれませんが、医師の診断が風邪ならば、処方されるのは「早く治す薬」ではなく、「症状を緩和する薬」です。ただし、本人が苦しそうだったり、咳で眠れないなど、強いストレスになる症状があれば、緩和が必要ですから早めに受診するようにしましょう。
普通の風邪なら、熱は2〜4日、鼻水や咳は7〜10日くらいでピークを越えるもの。それ以上長引く場合は、他の病気の可能性もあるので受診してください。
Q3.冬に微熱が出たら、インフルエンザを疑ってすぐに病院に行く
×発症してから12時間以内では正しい診断ができない可能性も
インフルエンザは風邪と異なり、急激に熱が上がります。また、多くの場合、高熱以外に頭痛や悪寒なども伴います。微熱でぐったりした様子もなければ、インフルエンザの可能性は非常に低いので慌てないでください。
インフルエンザを疑う症状であっても、発熱から12時間以内では診断の正確性が下がります。これは、多くの病院で使われているインフルエンザの迅速診断キットが体内に増殖したウイルス量で判定するものなので、ウイルスが少ないうちは陰性と出てしまうためです。
しかし、タミフルなどの抗インフルエンザ薬は、発熱から48時間以内に服用を始めることが推奨されているので、遅すぎるのもよくありません。「インフルエンザを疑うときは、発熱してから12時間以上48時間以内に病院へ」と覚えておきましょう。
Q4.熱を早く下げるには、厚着させてたくさん汗をかかせる
×薄着+掛けもので体温調節を
発熱時は普段よりも発汗が増え、失われる水分が多くなります。そこに厚着するとさらに汗をかき、脱水症状を起こすリスクも。早期回復には快適な温度を保つことが必要なので、薄着+掛けもので調節をしましょう。
ちなみに、冷却シートをおでこに貼ると気持ち良いですが、熱は下がりません。
太い血管が通っている部位(脇の下・脚の付け根など)を冷やすとよいでしょう。
Q5.熱が37.5℃でも、元気ならばお風呂に入れてもよい
○ぐったりしていなければ大丈夫
多少の熱があっても、元気であればお風呂に入っても構いません。長風呂だと体力が奪われるので短めに切り上げ、湯冷めに注意してください。
微熱でも元気がないときや、高熱のときは無理をさせないで。一晩お風呂に入れなくても衛生面の問題はありません。何日も入れないときは、濡れタオルで全身を拭いたり、下半身をシャワーで洗ってあげるとよいでしょう。
Q6.下痢のときはできるだけ水分を取らせないようにする
×脱水症状になる危険があるので小まめに少しずつ飲ませる
下痢をしているときは便で水分が大量に出てしまうので、脱水症状を起こす危険があります。常温(またはぬるめ)の水や経口補水液を少量ずつ、小まめに飲ませて水分補給しましょう。
ガブ飲みすると下痢しやすく、水分がうまく吸収できません。
食事は消化しやすいものを選んで。おかゆや、軟らかく煮たうどんなどを少しずつ食べさせます。離乳食の場合は、一段階前に戻してください。
Q7.咳でつらそうなときは仰向けに寝かせる
×上半身を少し起こしている方が呼吸がラクになる
仰向けに寝ると気管が少しつぶれた形になり、咳が出にくくなって余計につらくなります。上半身が少し斜めになるように、体の下にクッションなどを入れると、少しラクになるでしょう。
咳が出たらマスクをさせたいですが、嫌がる子も多いでしょう。外出時に突然だと拒絶されがちなので、家でも練習してみて。
キャラクター付きのものなど、いろいろ試してみてください。
Q8.鼻は片方ずつかまないと耳に悪影響がある
○中耳炎などの原因になるので片方ずつかませる
鼻水を出すことは大切ですが、左右同時にかむ、強くかむ、鼻をすするなどは、中耳炎など他の病気の原因になることもあるので避けましょう。
鼻を自分でかめるようになるのは2〜3歳頃。元気なときに、片方の鼻の穴に小さく丸めたティッシュを詰め、反対側を指で押さえて「フン」と鼻息で飛ばす練習をするとよいでしょう。遊び感覚で鼻をかむコツをつかめます。風邪をひいているときはお風呂で鼻をかませてみて。暖かく湿度が高いので、鼻水が出やすくなります。
乳児の鼻水は吸引が必要。
病院で吸引してもらうとスッキリしますが、頻繁に通うのはママにも負担です。鼻づまりを起こしやすい子なら家庭用の電動鼻水吸引器の購入も検討してみて。ママにも使いやすく、鼻水がしっかり取り除けます。
Q9.病院で出してもらった風邪薬は症状が治まったら飲ませるのをやめてよい
×基本的には最後まで飲み切る
風邪薬であっても、処方された薬はすべて飲み切るのが基本。鼻水、咳、下痢などの薬で、症状がまったくなくなった場合には、医師に確認してから中止してもよいでしょう。
解熱剤は「熱の高さにかかわらず、熱でつらそうなときだけ」です。体内に入った敵と戦う免疫は、通常より体温が高い環境で活発に働きます。体温が下がると免疫が戦いにくくなるので、安易に解熱剤で強制的に熱を下げるのはよい方法ではないのです。
ちなみに、「風邪は抗生物質で治る」というのは誤解です。風邪の原因の80%は「ウイルス」ですが、抗生物質が効くのは「細菌」。医師から抗生物質が処方される場合は、単なる風邪でなく何かしらの細菌感染(中耳炎や気管支炎など)を起こしているのでしょう。抗生物質が出された場合は、必ず飲み切ってください。
Q10.ノロウイルスの吐瀉物が付いたものはアルコールで除菌するとよい
×ノロにアルコール除菌は効果なし塩素系漂白剤で消毒を
冬に多い胃腸炎で、嘔吐下痢症とも呼ばれるノロとロタ。これらのウイルスは非常に感染力が強く、吐瀉(としゃ)物や便に混ざったウイルスが拡散することで、他の人にうつります。家族の誰かがかかったら、家庭内の二次感染を防ぐことが大切です。
まず必要なのは、汚染されない工夫。吐いても布団に付かないようにタオルを敷き詰めたり、吐くためのバケツやビニール袋を枕元に用意しましょう。汚染された場合、惜しくないものは思い切って廃棄します。
廃棄できないものは、次亜塩素酸ナトリウム液で消毒を。アルコールでは消毒できません。消毒液は、水500mlに対して塩素系漂白剤5mlの割合で混ぜて作ります。この消毒液で汚染された床を拭いたり、トイレ掃除を。衣類は消毒液で30分つけ置きした後、洗濯機で洗濯すれば大丈夫です。下痢が止まってもウイルスは排出されるので(下表参照)、消毒は続けましょう。
吐瀉物や便、オムツを処理するときは、使い捨てマスクを着けて。ウイルスは乾燥すると空気中に漂うので、汚れを拭いたティッシュなどもビニール袋に密封して捨ててください。
【Question】どうして年に何回も風邪をひくの?
風邪症状の原因になり得るウイルスは約200種類もあり、季節ごとに流行するウイルスが異なります。基本的に、一度感染したウイルスには免疫ができて二度目はかからなくなる(かかっても軽症で済む)のですが、他にも同じような症状が出るウイルスがたくさんあるので、1年間で何種類かに感染し、何回も風邪をひくのです。
折津先生から保育園ママへメッセージ
今は対応に悩んでいてもママの経験が増えれば判断力や対応力がレベルアップ!
今は受診のタイミングなど、見極めが難しくても、ママの経験が増えれば適切に判断できるようになります。かかりつけの小児科と協力して、わが子に合った対処法をつかんでいきましょう。保育園児は感染症にかかる機会も多い分、早くから免疫力もついていきます。看病が必要なときは、家族を頼ったり、病児病後児保育なども利用しながら、乗り切っていきましょうね。
Illustration AKINO Junko