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留学する可能性も!?子どもが産まれたら考えておきたい、大学進学にかかるお金

あんふぁん
子どもが産まれたら考えなければいけないのが、教育資金のこと。銀行預金や学資保険などお金の貯め方はさまざまですが、いったいどれくらい必要なのかご存知ですか?

親向けのマネー講座や保険会社の資料に載っている教育資金の目安は、ほとんど国内の学校に通うことを想定したものばかりです。ですが、グローバル化が進み、国も英語教育の改革を進めている今、自分の子どもが海外への留学を希望しないとも限りません。

そこで、いくつか英語圏の大学をピックアップして留学費用の相場を調べてみました。子どもの教育資金を考えるにあたって、留学費用についても知っておきましょう。

ズバリ、留学費用っていくら?


留学する可能性も!?子どもが産まれたら考えておきたい、大学進学にかかるお金

海外の大学も日本の大学と同じように、国公立か私立か、また学部によっても費用に大きな差があります。ざっくりとした目安ですが、英語圏5カ国の1年間の学費・生活費の相場は以下のとおり。

・アメリカ
学費/US$6000~40000(1US$=110円/66万円~440万円)
生活費/US$10000~15000(1US$=110円/110万円~165万円)

・イギリス
学費/£4000~21000(1£=150円/60万円~315万円)
生活費/£9000~12000(1£=150円/135万円~180万円)

・オーストラリア
学費/AU$9000~18000(1AU$=80円/72万円~144万円)
生活費/AU$18000~20000(1AU$=80円/144万円~160万円)

・ニュージーランド
学費/NZ$14000~$21000(1NZ$=75円/105万円~157万5千円)
生活費/NZ$12000~$15000(1NZ$=75円/90万円~112万5千円)

・カナダ
学費/C$2000~$16000(1C$=80円/16万円~128万円)
生活費/C$15000~20000(1C$=80円/120万円~160万円)

<StudyLink『How much does it really cost to study abroad?』より抜粋>

アメリカやカナダの大学は日本と同じで4年制が基本ですが、イギリスやオーストラリア、ニュージーランドは3年制です。
在学年数が多いと、やはりそれだけ費用もかさみます。

特にアメリカは日本人の留学先として人気がありますが、日本と比べても学費が高額で、世界一学費の高い国と言われているそう。もし自分の子どもがアメリカの大学に留学するなら、生活費と合わせて年間350万円くらいは見越しておいたほうが良さそうです。

日本の大学と比べると…?


留学する可能性も!?子どもが産まれたら考えておきたい、大学進学にかかるお金

海外の大学と日本の大学を比べると、どれくらいの差があるのでしょうか?日本の大学の学費・生活費の年間平均額を調べてみました。

・国立大学
学費/64万7700円生活費/85万1700円(合計149万9400円)

・公立大学
学費/66万6300円生活費/75万6600円(合計142万2900円)

・私立大学
学費/136万1600円生活費/61万6600円(合計197万8200円)

<独立行政法人日本学生支援機構『平成26年度学生生活調査報告」より抜粋>

私立大学に行った場合、学費+生活費の年間平均額は約200万円。こうしてみると、日本の大学も海外と変わらないくらい高いですね。

筆者が参加した育児支援センターのマネー講座では、「子どもが大学に入学する時点で500万円の教育資金を目標に準備しましょう」と言われました。
私立大学の学費が4年間で約544万かかるとすれば、9割くらいカバーできる金額です。


留学する場合、アメリカ以外の国でも大学によっては生活費と合わせて年間300万円ほどかかります。3年制の大学だとすると、総額900万円くらい。そのうちの9割を入学前に準備するなら、約800万円もの教育資金が必要です。

海外にも奨学金制度はある?


留学する可能性も!?子どもが産まれたら考えておきたい、大学進学にかかるお金

子どもの教育資金が足りない…!そんなときに利用できるのが奨学金制度。子ども自身が返済主となり、卒業後に返済するのが大まかの仕組みですが、海外にも同じような制度が存在します。

筆者の夫もイギリスの奨学金制度を利用して留学しましたが、物価の高いイギリスでは生活費が高額になるため、大変助かったそうです。
夫は大学卒業後にすぐ日本に移住しましたが、日本の金融機関を通じて特にトラブルなどはなく、返済することができました。在学中は利息がつかないタイプ、在学中でも利息が上がっていくタイプなど国によって主流となる奨学金制度が異なるため、実際に利用する際には調査が必要。


将来、子どもがどのような進路を希望するのかは分かりません。その時になってあたふたしないよう、今からコツコツと準備しておくことが大切です。さまざまな可能性を視野に入れて、教育資金のことを考えておきたいですね。

<参考資料:StudyLink>
https://studylink.com/articles/how-much-does-it-really-cost-to-study-abroad/

<参考資料:独立行政法人日本学生支援機構>
https://www.jasso.go.jp/about/statistics/gakusei_chosa/2014.html

<文:フリーランス記者奥 汐紀>

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