子育て情報『知的障害の子どもの接し方は?子育ての困難と対処法まとめ』

2017年1月30日 17:07

知的障害の子どもの接し方は?子育ての困難と対処法まとめ


知的障害とは

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11015010833

知的障害とは、発達期までに生じた知的機能障害により、認知能力の発達が全般的に遅れた水準にとどまっている状態を指します。

厚生労働省は知的障害を以下のように定義しています。

知的障害は精神遅滞とも表される、知的発達の障害です。知的機能や適応機能に基づいて判断され、知能指数により分類されます。様々な中枢神経系疾患が原因となるため、正しい診断を受けて、早期に治療・療育・教育を行う必要があります。本人のみならず、家族への支援もかかせない発達障害のひとつです。

知的障害(ID: Intellectual Disability)は、医学領域の精神遅滞(MR: Mental Retardation)と同じものを指し、「知的発達の障害」を表します。すなわち「1. 全般的な知的機能が同年齢の子どもと比べて明らかに遅滞し」「2. 適応機能の明らかな制限が」「3. 18歳未満に生じる」と定義されるものです。
中枢神経系の機能に影響を与える様々な病態で生じうるので「疾患群」とも言えます。

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-04-004.html
知的障害を引き起こす原因はさまざまです。病気や障害の合併症としてあらわれることもあり、その症状や知的障害の程度、苦手なことも一人ひとり異なります。

また、よく学習障害(LD)と同じ障害だと思われがちですが、学習障害は知的発達に遅れがない発達障害です。

知的障害は「知的機能(IQ)」の数値のみによって診断がくだされるという印象がありますが、「適応機能」という日常生活能力、社会生活能力、社会的適応性などの能力を測る指数とも合わせて診断が下されます。アメリカ知的障害・発達障害学会(AAIDD)では、適応能力を知的機能と別に考え、適応機能の程度を実生活に必要なサポートの大きさによって定義することを提案しています。

適応能力をアセスメントするため、日本でもVineland-Ⅱ適応行動尺度やASA旭出式社会適応スキル検査、S-M社会生活能力検査など、評価ツールも活用されるようになってきています。このように、現在では知的機能だけではなく知的障害のある人の適応能力を重視し、支援を行っていこうという流れになりつつあります。

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