子育て情報『知的障害の子どもの接し方は?子育ての困難と対処法まとめ』

2017年1月30日 17:07

知的障害の子どもの接し方は?子育ての困難と対処法まとめ

できたことは、明確に褒めることを意識していきましょう。「靴下は上手にはけたけど、ズボンはもっと頑張らないとダメだね」など、褒められたのか注意されたのか曖昧では「できた!これで合ってるんだ!」と確信を持ちにくくなってしまいます。一つ一つできたものから子どもにとってわかりやすい表現と態度で、きちんと伝えて褒めてあげましょう。できたら「ごほうびシール」を貼るなど、視覚的なものを使う「トークンエコノミー」という方法もおすすめです。

できないこと、苦手なことに目をむけてばかりいると、子どもも「僕はなんにもできないんだ」と自信を無くしてしまうかもしれません。夢中になれることや、得意なことを見つけたら存分に取り組める環境を用意したり、思い切り褒めてあげましょう。「できることがある」「これは大丈夫!」という気持ちは、苦手に取り組んでいける自信にも繋がっていくのではないでしょうか。

例としては、知的障害の子どもに限りませんが、欲しいものを与えないとひっくり返って大泣きしたりしてしまう子どももいます。
根負けしてお子さんの望みを受け入れるしかない場面もあるでしょう。しかし、何度かそのような経験をすると、今後の生活でもかんしゃくを起こせば要求がかなえられる、と誤って学んでしまいます。

例えば、お菓子がほしいとねだっている時。対処法として、事前に「今日はお菓子は買わないよ」と伝えておきましょう。しかし、事前によく約束しても、いざ目の前にお菓子があれば欲しくなってしまうものです。そこで、次の対処法としては、買い物リストを子どもに渡し、かごに入れる役割を任せたり夢中になって取り組める仕事をお願いしましょう。

ただ、どんな対処法をとっても、思い通りにならない状況に泣き出してしまうこともありますよね。その時は、泣くことに対して叱ったりする前に、「そうだよね、欲しかったんだよね」と一言共感するというのも大切です。


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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10161009275

適応能力を上げるためにできることとして、子どもの能力をトレーニングするだけでなく、環境をやりやすいように整えたり、さまざまな便利なツールを使うことで「できる」を増やすという方法もあります。

集中力がない場合はおもちゃを勉強部屋から片づけるなどの集中しやすい環境を作ったり、タイマーやスケジュールを利用して一つの作業を短時間で切り替えるなどの工夫をするのもいいでしょう。

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