子育て情報『発達障害の僕も、いじめを乗り越えられた。でも周りと壁を感じ続けていた』

2016年11月2日 11:00

発達障害の僕も、いじめを乗り越えられた。でも周りと壁を感じ続けていた

研究機関に通って母と医師が何やら話しているものの、私は内容が自分に関することだとは思いもせず、退屈だったので同じ部屋内で遊んでいました。

しかしこの診断があったことで、母は「根気よく繰り返し、できなくてもイライラせずに、できた事があれば必ず褒める」という教育方針のもとで私を勉強させてくれました。最初なかなか進歩は見られませんでしたが、学校の授業で漢字が出てきてから変化が見られました。

例えば「つき」という平仮名だけだとその意味がわからなかったのですが、漢字の「月」は三日月の絵が崩れて漢字になったという成り立ちを見ながら教えてもらうことで、漢字の形と意味を理解できました。

漢字を覚えたことがきっかけで、「文字を組み合わせて単語をつくる」ということもだんだんと理解できるようになり、これをきっかけに文章も徐々に読めるようになりました。

作文はやはりかなり苦手で、宿題はいつも母が隣で手助けをする必要がありました。
しかし、私が強く「書きたい」と思ったことについては、周囲が驚くほど筆が進んだそうです。

算数については、数を数字以外のもので視覚化する事で分かるようになりました。

例えば先ほどの1+1は、りんごを用意して実際に数える事で理解できました。ただし、文章問題は問題を読み解く必要があるため、できるようになるまでかなり時間がかかりました。

このように私は、苦手なことを他の子どもたちとは違う方法で勉強することで、学習の遅れを補うことができました。


いじめもあった。でも得意なことをがんばることで、周りに認めてもらえた

発達障害の僕も、いじめを乗り越えられた。でも周りと壁を感じ続けていたの画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11044009601

同級生達を始めとした人間関係ですが、小・中・高のどこでも入学してから数ヶ月の間よくいじめられていました。幸い私の周りには助けてくれる大人たちがたくさんおり、大事には至りませんでした。ただ、担任の先生は私の扱いに困っていたようで、よく怒られていたのを覚えています。
でも私自身は何が問題で怒られているのかさっぱりわかりませんでした。

何が原因だったのか、はっきりとした事は不明ですが、私は授業中に逃げ出して行方不明事件になる一歩手前まで大騒ぎになった事がありました。
このように、後先考えず衝動的に行動するところが、恐らく周りから見て異質に見えたのではと思います。

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