子育て情報『発達障害の僕も、いじめを乗り越えられた。でも周りと壁を感じ続けていた』

2016年11月2日 11:00

発達障害の僕も、いじめを乗り越えられた。でも周りと壁を感じ続けていた

このように書くと「発達障害のある子どもは学校になじめないんだ」と思われるかもしれませんが、そんな事はありません。

そして、私自身の得意分野が周りに認められたことも、同級生たちとの関係が良くなった一因でした。
小学校3~4年生のころ、クラスメイトの誕生日カードを作る宿題がありました。
私はこの宿題に夢中になり、夜中の12時頃まで絵を描き続けて、本来は作る必要のない表紙の絵まで描いたそうです。

そのとき母は「学校の成績ではあまり重要ではないことに時間を割いて…」と思ったそうですが、夢中になって完成させたカードはクラスメイトの間で好評になり、同級生たちと仲良くなるきっかけになりました(ちなみに誕生カードを贈ったクラスメイトとは、特に親しい間柄ではありませんでした)。

何かを作りだすと夢中になり、図工や美術の科目で良い評価を受けることは、その後もたくさんありました。

こういった経緯で、周りから見た私は「変わり者だが、すごいやつ」という認識になっていき、次第に同級生たちから認められるようになっていきました。


周囲には「障害は完治した」と思われた。
でも自分の心の中には違和感があった

発達障害の僕も、いじめを乗り越えられた。でも周りと壁を感じ続けていたの画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11044021825

多くの支援と私自身の努力により、学校の成績や友達関係などの問題は解決していきました。
これにより、先生も母も「学習障害は完治した」と思ったそうです。特に母は、障害に対する忌避感も重なって、私に「障害がある」とハッキリと伝えることはしませんでした。

これでめでたしめでたし…のように見えて、実はそうではありませんでした。

確かに目に見えて明らかな問題は解決しましたが、私は他人と打ち解けることが苦手で、周りとは何とも言えない壁を感じ続けていました。例えるなら私と他人の間には常にガラスの壁があり、わかり合えず、私の声は向こう側に届いていないようでした。この壁に、長い間私は1人で悩まされていました。


「障害は完治した」という周囲の認識は、成人してからの私の生活にも大きな影響を与えることになります。


障害を受け入れた今、保護者や学校に思うこと

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28174007524

障害があっても、今後も社会で生きていく以上、学校など何かしらの社会的な集団に所属しておく必要はあると思います。

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