2016年11月24日 20:45
発達障害の私が、「障害者」として生きることを決意するまで
というものでした。その人は、同性愛も含めてありのままの自分を受け入れていたのです。
この出来事がきっかけで、
「私は私の全てを受け入れていただろうか?」
と考え始めました。そして、過去に受けた発達障害の診断についてもう一度考え直しました。
今までの私は、都合の良い自分しか見ようとせず、不都合な自分のことを無視していたと気付いたのです。
発達障害の診断を受けた当初、診断を認めれば出来ない事や失敗した事を障害と紐付けて、逃げることになると思っていました。
しかし、本当は自分の障害と向き合わないことこそが逃げることだったのです。
こうしてようやく私は、自分の発達障害に目を逸らさずに向き合う決意をしたのです。
障害があることを理由に、将来の可能性を狭めないで
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10685001238
以前、発達障害のお子様を持つ保護者の方から、以下の相談を受けたことがあります。
「子どもが将来やりたいことを、親としては応援してあげたいと思いますが、やはり難しいのでしょうか?」
私は障害の有無が問題では無いと思います。
障害の無い人でも、やりたいことを実現できていない人もいます。重要なのはやりたいという気持ちと、何ができるかの把握だと思います。
私は以前システムエンジニアになりたくて、休日も惜しんで勉強をしました。でも仕事で十分な成果を出すことはできませんでした。
もし得意・不得意分野を把握し、それらが障害の特性からくるものだと分かっていれば、不得意なことへ必要以上に時間を割かず、成長しやすい得意分野を伸ばすなど、何かしらの対応ができたかもしれません。
どうか障害がある事だけを理由に、将来の可能性を狭めないで下さい。
できない理由や失敗した原因を安易に障害のせいにしていると、いずれ何もできなくなってしまうと思います。
でも、自分の障害上の特性を理解すれば、活路を見出せるかもしれません。
障害者雇用で働くことを決意した私ですが、その道のりにも様々な困難が伴いました。
しかし、発達障害を受け入れた私にとってその困難は乗り越えられないものではなく、無事に再就職してから3年半が経ちました。
次回は、発達障害を受け入れながら働くとはどういうことなのかを振り返ってみたいと思います。
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