協調性が無いと指摘された息子。友達と遊ばない理由を聞いてみた
と、どもりながら頭を下げてしまいました。
それからもY先生から、協調性の無さを問うような言葉を聞くことは、一切ありませんでした。
しばらくして、みんなの遊びに自ら参加した息子。その参加の仕方が息子らしく…
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11038003598
ある日のこと、「今日はハル君も電車ごっこに参加したんですよ!」とY先生からご報告がありました。
いつものようにY先生が「一緒に遊ぼう」と声をかけて下さってもそれに乗らず、黙々と紙に数字を書き続けていた息子。
今日も見学だけで、遊びには参加しないのかと思いきや、息子は立ち上がってお友達に近づき、数字を書いた紙を配り始めたのだとか。不思議そうにしているみんなに向かって、息子はポツリ。
「電車に乗るには切符がいるし、切符を買うにはお金がいるでしょ?」
そう、造幣局と切符を売る駅員さんの、二役を買って出たのだそうです。
驚きながら話を聞いた私は、息子は自分なりの関わり方を模索していたのかもしれないのだと気づいたのでした。
息子が大事にしたかった思い、それは
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11038002094
その日、家で息子に「普段はどんな心境で、みんなが遊ぶ様子を見ているの?」と質問してみました。
息子「(自分なりの関わり方を)ずっと考えていたわけじゃないけど、切符とお金を作る役を思いついたときは、嬉しかったよ」
私「嬉しかったってことは、電車ごっこに加わりたいって気持ち、少しはあったの?」
息子「うん。でもね、運転士さんやお客さんにはなりたいって思えなかったの。それなら見てる方が楽しいから」
私「そうか」
息子「…あのね、ハルはね、数字を書くのが大好きなんだよ。みんなが電車ごっこをするのと同じぐらい大好きなんだと思う。
それはどっちも同じぐらい大事なことだと思ってたんだよ。だから、電車ごっこに入らないで数字を書いていることは良くないみたいに言われるのは、本当に嫌だったんだ」
私「そりゃそうだよな、どっちが上でどっちが下とかないもんね」
息子「でもね、Y先生はそういうのを言わなかったんだよ。ハルが数字を書くのを『いいよ』って言ってくれてたから、ずっと数字を書いていられたし、だからお金と切符を作る役を思いつけたのかもしれないなあ」