2016年10月14日 11:00
「小学生をやりきってない」と言う不登校の娘。卒業を迎え、親としてできること
どうか、また娘のような子が現れたら、そのときは宜しくお願いします。」
真剣に聞き入る先生もいれば、無表情の先生もいました。私の言葉がどこまで届いたのかはわかりませんが、私も親としての6年間の思いに、区切りを付けることができたような気がしました。
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荷物いっぱいで帰ってきた私を迎え、卒業証書は見ようともせず、でき上がった文集にも見向きもしなかった娘。意図しないものを無理に書かされ、愛着も持てないのでしょうが、卒業式を終え、お仕事終わりました、という感じでした。
式の様子を聞きもしなかったのが、あの子の気持ちなんだと思いました。その日の夜、ちょっとしたごちそうをデパ地下で買ってきて、2人でささやかに卒業のお祝いをしたのでした。
こうして娘は、無事卒業式の日を終えました。
その後の様子を見ていると、つきものが落ちたようなスッキリとした表情をしていて、しんどかったのがちょっと解放された様子が窺えました。
不登校児にとって、卒業式とはどんな日なのか?親としてできること
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ご家庭やお子さんの状況によって、不登校児の卒業のあり方には、いろいろな考え方があるかと思います。
しかし卒業式は、本人の意思を確認して学校に伝えておくこと、決して無理強いはしないことが大切だと思います。なぜなら、無理に思い出作りをすることで、子どもたちが傷付くかもしれないからです。
卒業したことを肯定的に受け入れられず、葛藤している子もいるかもしれません。学校に行かないという選択で1番苦しんだのは本人であり「通っていないのに卒業なんて」と自分を責めている場合もあるからです。
「学校は行くべきもの」ということは不登校児本人が、1番痛感しています。
それができず、苦渋の決断として「行かないという選択をした」子どもたち。
そんな子どもには、「ここまで行かないという選択をし、よく頑張ったね。」と卒業したことを労ってあげてみてはいかがでしょうか。
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