愛着障害とは? 愛着障害の症状・治療法・愛着を築く方法をご紹介します!
特に、愛着を形成する大事な時期である生後6ヶ月から1歳半ころの間に上で紹介したような愛着形成が阻害されるようなことが起こると、子どもの成長に大きな影響が及びます。子どもは養育者との愛着を形成できないだけでなく、人に対する基本的な信頼感がうまく芽生えなくなってしまいます。そしてこうなると後から愛着形成を取り戻そう、修正しようとしても難しいことが多いのです。これによって先に述べたような困った態度・素振りが表れることにつながります。
愛着関係をはぐくむには?
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子どもの健やかな成長に必要不可欠な愛着。では、パパ・ママなど子どもの養育者が子どもとしっかり愛着を築くためにはどのように子どもに接すればよいのでしょうか。
・だっこなど、親子でのスキンシップをこまめにとる
・授乳、オムツかえなど、子どもの欲求に敏感に反応してあげる
・親子での細やかなコミュニケーション(まだ話せないような年齢の子どもに対しても、子どもと会話をしているように声掛けをしてあげましょう)
以上に示したように、愛着を築くために特別難しい技術は必要ありません。大切なのは、実際に肌と肌で感じあうことができるようなふれあいの機会を多く設ける、顔を見合わせてコミュニケーションをとる、子どもを常に見守り、細やかにお世話するというような、基本的な子育てに対して丁寧に優しい気持ちで取り組むことです。
一見単純なことのように思われがちですが、基本的な子育ての姿勢を忘れずに、真摯に子どもに向き合うことが、子どもとの愛着をしっかりと構築するために重要なことなのです。
愛着障害には治療法があるの?
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愛着障害は、発達障害などと違って、子どもの育つ環境や養育者の子育て方法に原因がある、後天的なものです。それゆえ、投薬などを利用した治療は基本的には行いません。
子どもが愛着障害と認められた場合にまず行うことは、安全基地の形成です。子どもとの間で愛着がしっかりと築かれることで、子どもは養育者のことを安全基地、すなわち困った時・不安や恐怖を感じた時に守ってもらえる拠り所として認識するようになります。