我が家の自閉率は100%。でも5人それぞれ特性が違う猫家の家族
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11044008879
発達ナビの読者の皆さん、はじめまして。猫ママと申します。
私はアスペルガー症候群とADHDを併せ持つ発達障害者ですが、我が家の息子3人も同じ障害を持ち、配偶者である猫パパもおそらく同じ障害を持っています。私たち猫一家は自閉症スペクトラムに属する人間が5人集まり、この20年生きて来ました。
我が猫家の息子たちには、全員「自閉症スペクトラム+ADHD」という診断名がありますが、子どもたちの担当医は息子たちをこんなふうに表現します。
長男は、「高機能自閉症+ADHDの混合型」
次男は、「アスペルガー症候群+ADHDの不注意型」
三男は、「カナーとの境界線の高機能自閉症+ADHDの多動衝動型」
別になんてことない診断名ですが、それぞれの表現には大きな意味があり、子ども達の特性をよく表しているなあ…と思う猫ママ。
この表現に象徴されるように、単純な診断名であれば同じ括りのはずの息子たちの印象はまさに3人3様で、その特性もそれぞれで大きく違います。
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11017014307
長男は、呼んでも呼んでも全く目が合わず、同じことを何時間も続けられる子どもでした。
逆に、好きなことに取り組んでいる時に刺激するとパニックになることも珍しくなく、猫ママは毎日長男に振り回されていました。
しかし、お箸の持ち方やトイレトレーニングなどの作業的な取得は驚くほど早く、2歳半で「おばけのてんぷら」を全文暗唱する能力を持ち、ひらがなはもちろん、足し算や引き算も入学前にはクリアしていました。
なんでもできる…なのにこちらの伝えたいことは全く伝わらないイメージ。
幼い頃から多動が強く、足がついた瞬間から走り回って手に負えなかった面もある長男。
自転車で川に突っ込んだり、近所の車の屋根に乗って怒鳴りこまれたり…出かけるたびに行方不明になり、パトカーに送られて帰ってきたこともあります。しかし、20歳になった現在の長男は、幼い頃とは別人のように…
とてもクールで、自宅にいれば同じ場所に何時間も座って小説を読んでいたりする物静かな男の子になりました。