子育て情報『ノーマライゼーションとは?ノーマライゼーションの歴史や時代背景、身近な例を紹介します!』

2017年4月19日 14:00

ノーマライゼーションとは?ノーマライゼーションの歴史や時代背景、身近な例を紹介します!

そのため、ニィリエの提唱した基本原理には、大型施設に対して批判的な側面がありますが、ノーマライゼーションの基本原理は現在にも通じる点が多くあります。

1. ノーマルな一日のリズムを送る
1つ目の基本原理は、障害のある人でも、ない人と同じような一日の生活のリズムが送れるような環境をつくりだすべきという考えです。これは、例えば障害のある人も毎朝ベットから出て着替え、朝食を食べるのが好ましいということです。

障害があるという理由で自分の意志に逆らって、不必要に家族よりはやく就寝したり、外出したりしないという社会ではなく、誰もが各々のリズムで生活できる社会を目指すのがノーマライゼーションの考え方です。

2. ノーマルな一週間のリズムを送る
多くの人は、平日は自宅や職場、学校など複数の場所で活動しています。週末は、さらに他の場所で余暇活動をすることも珍しくありません。施設で生活している人は、平日週末を問わず施設が活動場所の中心になっています。

2つ目の基本原理は、障害があり施設に入所している人でも、地域社会におけるいくつかの異なるグループに所属し、日々の生活に刺激があることが自然という考え方です。


3. ノーマルな一年のリズムを送る
ノーマルな一年には、季節の変化や、こどもの日やひなまつりなどの伝統行事、誕生日などさまざまなイベントがあります。

3つ目の原理で大切なことは、障害があるかどうかでこれらのイベントに参加できるかどうかが決まってはいけないということです。これは、障害のある人が地域社会に関わっていく面でも大切な考え方です。

4. 個人のライフサイクルを通してのノーマルな発達的経験をする機会を持つ
誰しも、生まれてから幼児期、学童期、成人期、高齢期のライフサイクルを順に経験していきますが、障害のある人のライフサイクルは多くの人のライフサイクルとは異なっている場合があります。

例えば、家族と一緒にいられる時間が極端に短い幼児期を過ごす子どももいます。

そうではなくて、誰もが同じようなライフサイクルを経験できるようにしようというのが、4つ目の原理です。

5. 障害者の選択や願い、要望ができる限り考慮され尊重される
5つ目の原理は、本人自身の選択や希望はできる限り、尊重されるべきという考え方です。

そのためには、考えていることや意見をうまく言葉で伝えることが困難な人に対しても、注意深く耳を傾け、その人の意志や要望を聞く必要があります。

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