2017年8月28日 16:00
発達障害カミングアウトで退職に追い込まれた26歳。実体験から伝える、退職までの軌跡とこれから
カミングアウト1ヶ月後の、実質的な退職勧奨
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カミングアウトからちょうど1ヶ月後のことです。
その会社では、直属の上司と定期的に仕事での悩みや日々の業務の改善点などについて、1対1で話し合う定期的なミーティングがありました。その日は半年間の試用期間を振り返る日の予定の日でした。
いつもは温和な雰囲気のミーティングが、そのときばかりは暗い雰囲気だった事を覚えています。空気を読むことが苦手ではありますが、重苦しい人事考査を何回か経験していたため、その空気感には覚えがありました。
人事が慎重を期して、書記として議事録を取っており、直属の上司が社内規定を読み上げ始めたので、不安は確信に変わりました。そして案の定上司から言われたのは、5ヶ月の間、君を見てきたけれども、正社員としてのスキルに欠けるといった趣旨の言葉でした。
仕事を続けるために、突きつけられた条件とは?
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そして私には雇用継続に新たな条件を突き付けられます。
試用期間を1ヶ月間延長しさらに人事部が示した条件を飲む。その条件とは、ナビゲーションブックに書いた、障害特性上難しいと書いたことをできるようにすること。それが達成できない場合は、引き続き雇用する事は出来ないというものでした。
さらに、今の部署の仕事を完璧にこなし、他の部署のサポートにも回れるようにする。そして、その仕事ぶりが直属の上司と人事部の代表者から見て、条件を達成したと判断されたときにに改めて正社員としての採用を決定するという内容だったのです。
「それが出来ない場合は、今月末で退職することに同意をしてください」
いうなれば、特性を克服するか、辞めるか、どちらかを選ぶことを迫られたのです。
このとき、つまりは辞めろと言われているのだと悟り、退職書類ににサインをしました。
ナビゲーションブックが、このような形で使われるなんて...本当に悔しくてたまりませんでした。
こんなことがあっていいのか。これは、障害者差別ではないのか?そう思った私は、法律相談なども赴き、専門家から知見を集めることにしたのです。