子育て情報『親子三代、ADHD気質。一子相伝で祖父から受け継いだ困りごと解決4か条』

2018年2月8日 16:30

親子三代、ADHD気質。一子相伝で祖父から受け継いだ困りごと解決4か条

という父の教えを、私はある程度の年齢になってから忠実に実行しています。そのおかげで、苦手とするマルチタスクの仕事なども、自分のメモを見ながらやることで、それなりにできるようになりました。

私も父と同じく、仕事や生活での「自分用マニュアル」が山のようにあります。


秘伝二、予行練習は入念にすべし!

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Upload By 林真紀

私が幼かった頃、父はすぐに道に迷っていました。父の運転する車に乗せられて、初めての場所に行くのは、私たち家族にとって苦行でしかありませんでした。

「どこだ~、おい、どこだぁ」

パニックになって父は、行先の電話番号を調べて電話をかけます。一生懸命電話で行き方を聞きますが、「何がなんだか全然分からん!」と怒り出す始末でした。


パソコンもインターネットもなかった時代は、そうするしかすべがなかったとも言えるでしょう。

しかし、最近の父は、初めての場所に出かけるときは、パソコンの道路画像を何度も何度も見て、経路を予習します。初めての場所は、普通の地図で見ても風景が分かりません。その点、画像で風景を見ながら経路をシミュレーションすることで、初めての場所でも予測できる情報が増え、パニックになりにくいのです。

父にその話を聞いてからは、私も初めての場所に行くときは画像で経路をチェックするようにしています。息子を初めての場所に連れていくときも、息子に行先の画像を見せるようにしています。こうすることで、パニックを防ぐことにもつながりました。


秘伝三、とにかくやることを口に出せ!

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ADHDの特性では、周囲の刺激に弱く、他の刺激が入ると、自分がいまやるべきことを忘れてしまうことがあります。

これは集中力の持続の弱さにも繋がってきます。例えば学校生活で、「〇〇をやりましょう」と先生に言われてやっていても、目の前に可愛らしい髪留めをしている子どもがいたら、そちらに注意を奪われてしまいます。父も私も息子も、この特性のために学校生活はかなり苦労したと言っていました。息子の場合はまだ周囲の理解がありますが、私と父は、小学校時代は先生に怒られてばかりだったのです。

そんな父が私たちに教えてくれたのは、「今やらなければいけないことを、とにかく口に出せ」ということでした。

父は、家の中にいてもしょっちゅう指差し確認をしている人です。

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