子育て情報『強度行動障害とは?特徴や原因、判定基準、支援、手続きの方法などについて解説します』

2017年9月25日 14:20

強度行動障害とは?特徴や原因、判定基準、支援、手続きの方法などについて解説します

具体的には以下のような行動が挙げられます。

・ひどい自傷
爪を切る必要がなくなるほどの爪噛み、自分で顔を引っ掻く、膝や肘を壁に打ち付ける、変形してしまうほど頭部を叩くなどの行動をとります。

・強い他傷
周りの人に対し、噛みつく、殴る、叩く、髪を引っ張る、頭突きをするなど、相手が怪我をしかねないような行動をとります。

・激しいこだわり
気になるものがあると動くことができない、強く指示を出しても拒みとおすなど、周りが止めてもその行動をやめません。

・激しい物壊し
ガラス、家具、ドア、茶碗、椅子、眼鏡などを壊し、その結果自分にも周りにも大きな危害を及ぼします。また服を破ってしまうなどの行動も含まれます。

・睡眠の大きな乱れ
昼夜が逆転していたり、寝床についていられず、人や物に危害を加えたりします。

・食事関係の強い障害
特定のものしか食べず体に異常をきたしている、食べられないものを口に入れる、椅子に座っていられず周りと一緒に食事できないなどが挙げられます。


・著しい多動
目を離すとじっとしていられず走り回ったり、ベランダの上など高く危険なところに上ったりします。

・著しい騒がしさ
大声を出したり、一度泣き始めると何時間も続いたりします。


強度行動障害の原因

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10373018387

強度行動障害は、コミュニケーションの苦手さや感覚の過敏性といった障害特性に環境がうまく合ってないことにより、人や場に対する嫌悪感や不信感を高めてしまうことが原因です。特に重度の知的障害や自閉症スペクトラムがある人に発生すること多いと言われていますが、必ずしも障害の重さに関係があるわけではなく、特性と環境によっては、知的障害・発達障害の度合いが軽度の場合でも強度行動障害が見られることがあります。

知的障害や自閉症スペクトラムがある人は、刺激や情報が分かりにくい独特な形で入ってきたり、伝えたいことを言葉ではない独特の表現や行動を通して伝えようとしたりする傾向があります。例えば、普段から身振りなど限られた手段でコミュニケーションをとっている、使える単語の幅が限られているなどが挙げられます。

「分からない」ことに対する不安や不快感があってもそれがうまく「伝えられない」ことから、環境に対する嫌悪感や不信感が高まり、強度行動障害が起きると考えられています。

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