子育て情報『強度行動障害とは?特徴や原因、判定基準、支援、手続きの方法などについて解説します』

2017年9月25日 14:20

強度行動障害とは?特徴や原因、判定基準、支援、手続きの方法などについて解説します

入院期間が終わったらまた在宅や施設での生活に戻るため、他の支援機関などと連携を取りながら利用しましょう。

・家族や施設スタッフのレスパイト
レスパイトとは家族や支援者が一時的に休養をとるため、ケアを代替してもらうことを言います。また身の安全に関わる状態など周囲の人たちの負担が大きい時にも、緊急的に入院治療を行う場合もあります。

退院の時期や退院後の在宅支援・施設での生活の調整を入院時から見据えて利用することが大切です。・行動療法
環境による刺激のコントロールは入院環境の方が行いやすく、そのうえで退院後の生活を想定して、行動障害が出にくい活動やTEACCHなどのプログラムを導入します。

強度行動障害の特徴である興奮やパニックなどの激しさを抑えたり、やわらげたりする目的で、薬物療法が行われることがあります。

しかし薬物療法は本来の障害特性に有効なものではなく、あくまで強度行動障害の特徴である行動を少し抑えるためのものです。そのため、他の治療法と組み合わせて行います。



ライフステージごとの強度行動障害に関係する支援

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11032006258

記事の前半でもご説明したように強度行動障害は中学生・高校生に多いですが、環境の変化によっては成人している方でも激しい行動が見られることもあります。

強度行動障害が現れやすい年齢になる前にできる限り本人にとって適切な環境を整えること、また発生しやすい時期を見越して支援を組み立てていくことが大切です。

この章ではライフステージごとの支援についてご紹介します。

・幼児期
児童発達支援における支援、幼稚園・保育所の支援、地域の療育事業を利用する方が多いです。障害受容への支援やそれに伴う情報提供・相談支援・親グループのカウンセリング等のペアレントトレーニングが行われます。

またこの時期にはきょうだいが生まれるなど、本人よりも他の家族の要因により、支援が必要になる場合もあります。一時的に支援の補助をしてもらうために、「居宅介護事業」「移動支援事業」「短期入所事業」などを使うとよいでしょう。

・学齢期
強度行動障害のある人は特別支援学校に通うことが多いです。
学校外の支援としては、「放課後デイサービス」「行動援護事業」

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