子育て情報『新生児けいれんとは?症状や原因、対処法、後遺症やてんかんとの関係についてくわしく紹介します』

2017年10月5日 14:00

新生児けいれんとは?症状や原因、対処法、後遺症やてんかんとの関係についてくわしく紹介します

次の検査は新生児けいれんの診断において、一般的に行われている検査になります。

◇頭部画像検査(CT、MRI)
新生児けいれんの原因疾患があるかどうかを確認するために行います。どちらも検査服に着替えて、ベッドに横たわり筒状の機器の中に入るだけで検査は行えます。MRIは電波を使って身体の断層を撮影する方法です。CTスキャンはX線を用いて身体の断層を画像にします。

◇髄膜検査
髄膜刺激症状と30分以上の意識障害が伴う場合には髄膜検査を行います。髄膜刺激症状とは、首の硬直や膝を曲げた状態で股関節を直角に屈曲し、そのまま膝を伸ばそうとすると抵抗があることをいいます(ケルニッヒ徴候などがあります)。これは新生児けいれんと似た症状がある髄膜炎との鑑別のために行います。


◇血液・髄液検査
血液検査で血糖、カルシウムやナトリウムなどの電解質、感染徴候などを確認し、その他に必要と認められた項目の値を検査します。さらに髄膜炎などとの鑑別を図るために、髄液検査も行います。

◇脳波検査
脳波検査はけいれんの診断や後遺症の予測に非常に有用な検査です。しかし、けいれんの種類によっては必ずしも脳波で診断が行えない場合もあります。

この他にも医師が必要と認めた検査を受けることがあります。


新生児けいれんが起こったら

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10131005327

子どもに突然けいれんが起こったら、しかも生まれたばかりの新生児期に起こった場合、驚いてしまう保護者の方も多いのではないかと思います。しかし、正しい知識を持っていれば冷静に対処することができます。

子どもが新生児けいれんを起こしたときには、以下のような対処法を実践してください。


<けいれん時の対処法>
・首の周りなどを締め付けないように衣服を緩めてください
・抱きかかえず、平らなところに寝かせてください
・嘔吐や口の中に固形物がある場合は、顔を左に向けて吐いた物が気道に詰まらないようにしてください
・口や鼻の周りの吐物を拭き取ってください
・診察時にそなえて、けいれんの様子(左右差)や持続時間、体温などを確認しておいてください。余裕があれば不謹慎だと思わずに動画などを撮影し記録してください(診察時、てんかんとの鑑別に役立ちます)。

<してはいけないこと>
・大声で名前を呼んだり、身体を揺すったりしない(刺激となり、けいれんが長引く場合があります)

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