子育て情報『「平成30年7月豪雨」、発達障害のある子への避難所での配慮ポイントまとめ』

2018年7月12日 15:50

「平成30年7月豪雨」、発達障害のある子への避難所での配慮ポイントまとめ


平成30年7月豪雨での甚大な被害。避難者7,000人以上、約25万戸が断水

2018年6月28日から発生した台風第7号や梅雨前線の影響により西日本を中心に多く発生した豪雨は「平成30年7月豪雨」と名付けられました。この豪雨により、各地で土砂崩れ、家屋倒壊、土砂流入、河川氾濫などの被害が相次ぎました。

消防庁の発表によると、今もなお多くの方々が避難をされています。また厚生労働省によると、2018年7月11日時点で約25万戸が断水状態となっています。

https://www.mhlw.go.jp/content/10600000/000331824.pdf
平成30年7月豪雨による被害状況等について(第15報) | 厚生労働省

http://www.fdma.go.jp/bn/74fc731ac43e1446536f8922b355b5133d8fb7ce.pdf
平成30年7月豪雨による被害状況及び消防機関等 の対応状況について(第20報)| 消防庁


避難生活で発達障害のある子どもがおかれる環境

豪雨による被害の拡大にともない、発達障害のある子どもを取り巻く環境についても、不安に思われる方は多いのではないでしょうか。

発達障害のある子どもの中には、慣れない環境や集団での行動が苦手があるなど、避難所生活が難しい子もいます。感覚過敏や偏食などがあり、特別な配慮や対応が必要になる人もいます。
しかし避難するにあたって、障害のある人に対する配慮が難しい場合や、見えにくい障害であることも影響して、なかなか理解を得にくい場合もあるようです。

東日本大震災の際も、避難所生活をあきらめて車中生活を送った家族が少なくありませんでした。

国立障害者リハビリテーションセンター研究所の発達障害情報・支援センターが東日本大震災(2011年)の翌年、岩手、宮城(仙台市を除く)、福島の3県で、発達障害がある人(もしくは、家族が代理で回答)にアンケートしたところ、276人が回答。避難所を利用した人は23%で、そのうち避難所で問題なく過ごせた人は18%にとどまった。

偏食で配給食が食べられない▽見守りが必要で配給の受け取りに行けない▽夜中に目を覚まして声を出してしまう――など、障害特有の行動で、本人だけでなく、家族の負担も大きかった。周囲に遠慮し、避難所生活をあきらめて車中生活を送った家族もいた。

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