子育て情報『かんしゃく・パニックは予防が9割!?修羅場の回避には「3大危険地帯」の心得を...』

2020年10月19日 09:00

かんしゃく・パニックは予防が9割!?修羅場の回避には「3大危険地帯」の心得を...

のように思えることもあるでしょう(私もそうでした)。でも、そんな時実は「逆」で、それまでその子は誰かのために、めちゃくちゃガマンしてくれてたのかもしれません。

河川の氾濫と同じで、少しずつ「小さなガマン」をずーっと溜め込んできて、なにかのキッカケで「決壊」しただけなのです。だから、根負けしてその時欲しがっているお菓子やおもちゃを買ってあげても、それは「本命」ではないので根本的には解決せず、次も同じパターンになりがちです。

例えば長男の場合、弟・妹が次々と生まれ、十分に甘えさせてあげられないことが続いた時期に、よく近所の100円ショップで背中で床掃除されたものです。こんな時は、欲しいものを買ってあげるより、家で5分でもいいから、私の膝の上に乗せてあげたほうが、ずっと落ち着きやすくなりました。

そして、それに気づいてからは、「子どもの不満・不安の水位が上がってきたな」と感じたら、親子の何気ないスキンシップを増やしたり、ほめほめ強化週間にしたり、子どもの話をなるべく否定せずに最後まで聴いたり……など、日頃の関わりを意識して増量すると「決壊」せずに済むことも多かったです。また、今の環境の中で、知らず知らずのうちに、その子に大きな負担がかかっていることもあります。
例えば、前述の次男のように聴覚過敏の傾向がある子は、学校で「教室が騒がしい」などの状態が続いた場合、最初はガマンできていても次第につらくなることも。

すると、いつもなら軽々と乗り越えられるハズの、ちょっとしたハードルがどうしても超えられないこともあるでしょう。ですから、もしお子さんに、登校直前に突然「行きたくない」と泣かれたり、いつもならできることを急に「ムリ」だと頑なに拒否されたりしたら、「ひょっとして、なにかすごーくガマンしていることがあるのかな?」と、一旦受け止めるといいでしょう。

そんな時は、まずは子どもの話をじっくり聴き、「よくがんばったね」「それは大変だったね」など、気持ちに共感してあげるといいと思います。その上で、本人・家庭でできること、学校に配慮をお願いするなどで環境側でできること、その子に合った環境を選ぶこと……など、現実的な選択肢から柔軟に対応できるといいでしょう。

「ガマンのしすぎ」は、日頃の関わりと環境の改善で、負担や不満やストレスを溜め込まずに済むかもしれません。


関連記事
新着子育てまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.