2021年4月29日 12:00
【専門家に聞く】進路選択や相続、発達障害のある子と家族のこれから。「人生が変わる」人生設計と実現方法
“自分らしい人生を描くライフプラン”実践するコンサルタント2名をご紹介
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(写真・左)
大手教育関連企業に入社後、会社の経営に従事しつつ、地域に根付いたサービス提供を推進。
中学から大学までの入試全般から、普段の学習方法や不登校等々多くのご相談を経験。
現在は、進路選択から習い事へのアドバイスや教育費の備え方など広く相談を実施している。
(写真・右)
中学時代にいじめに遭ったこと・障害のある家族がいることから「人と人/人と環境の境目にある壁をこわすこと」を軸にする。
当事者の家族であることから、家族の心のケアや障害年金、また「よくわかる高校受験」勉強会の開発者でもあり、入試全般、不登校問題の相談経験も豊富。
LITALICOライフの面談はどのようなことをする?
LITALICOライフ編集部(以下、ーーー):お二人は、発達障害・特性のある子のご家庭と日々ライフプラン面談をしています。
面談ではどのようなことをするのでしょうか?
加藤晋太郎さん(以下、加藤):ご家庭の多くは、子どもや家族の将来について「もっと良くなりたい」という気持ちがあります。
そのお手伝いです。
髙橋基さん(以下、髙橋):発達特性のある子は、進路や自立後の情報が手に入りにくいですよね。我々は情報を持っているので、整理しながら「どうありたいか」「どうすればそれが実現できるか」を一緒に考えます。
よくある相談内容は?意外に多い「何からすればいいのかわからない」
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ーーご家庭からはどのようなご相談が多いですか?
加藤:「行ける高校はあるか」「将来就けそうな仕事はあるか」など…ご家庭によってさまざまです。「何から考えたらいいかわからない」という方も意外に多いですね。
髙橋:多いですね。
ーー「相談内容がわからない」ケースもあるのですね。
加藤:「何かを変えたい」と思いながらも、整理する時間が日常でとれないのだと思います。
髙橋:面談は、そういった保護者さま自身の幸せや「実現したいこと」を再認識していく場でもあります。
自分の願いを見つけるコツは「普通」「他の人と同じに」を一度忘れること
ーー保護者さま自身の「実現したいこと」は、どのように整理・再認識していくのでしょうか?
加藤:例えば子どもの進路や趣味探しであれば、保護者さまは、子どもの特性や性格をよく知っています。