楽々かあさん流!子どものアンガーマネジメント。「怒っちゃダメ!」では解決しない?お家でいますぐできる実践法
怒りのエネルギーは、スポーツなどの健全で健康的な方法に置き換えられるといいようですが、うちの実践経験では、最初からそこまで導くのは現実的に難しかったので、とりあえず、「殴ってもいいものを殴る」のが、家でできる手軽で安全な方法として、子どもにもシンプルで分かりやすかったようです。
「これなら、叩いてOK」と渡すモノは、家にあるクッションや座布団などで十分ですが、うちでは市販の家庭用スタンド式パンチボール(子ども部屋に常設)や、ミットとグローブのボクシング・セットをいつでも手に取れる場所に置いてあるほか、サンドバッグも手作りしました。
家にあった不要なベビー布団をまるめてゴムチューブで縛っただけの簡易的なものですが、この手作りサンドバッグには、「泣いていい、怒っていい。でも、人とモノと自分はキズつけない」と書いてあります。
これらを使って、黙々と自分で怒りを発散する場合もあれば、親がスパーリングのお相手をする場合もありました。親が忙しくて気長につき合えない場合は、100円ゴムボールをネットに入れたものを吊るしておくのもオススメです。
また、学校や外出先などの場合には、丸めた上着や体操袋などでも、サンドバッグの代用品になります(自分のものを使うこと!)。
こうして、腹が立ったときに「やっていいこと」で一通りスッキリできれば、気持ちの切り替えも早くなります。
そして、最初はこのような直接的な方法で怒りのエネルギーを解消していたうちの子たちも、次第にゲームセンターで太鼓を叩いたり、バッティングセンターで黙々と打ったり、カラオケで熱唱したり、クラフト系のゲームの中で建物を破壊しまくったり……と、もう少し穏便な方法にシフトしていき、中高生になった最近では、自作のイラストや小説などの創作活動でも、さまざまな感情を昇華できるようにもなってきました。
(ちなみに私の場合は、怒りのエネルギーが溜まったら、日頃はなかなか捨てられない不要品の解体と処分などに有効活用しています)
そして、話を聴いたり、怒りのエネルギーを発散したりして、ひとまず子どもが落ち着いたら……もう1つ、親がしておきたいアフターケアの声かけがあります。
大人だって、つい大声で怒りの感情を人前であらわにしてしまったときなどには、自己嫌悪に陥ったり、あとから恥ずかしくなったりして、落ち込んでしまうこともあるのではないでしょうか(私もよくあります)。