子育て情報『授業中に床で爆睡、小3で2桁の計算ができない、校外に脱走、直らない指しゃぶり…。15年後「あのときこうしておけば」と思うこと』

2023年6月21日 06:15

授業中に床で爆睡、小3で2桁の計算ができない、校外に脱走、直らない指しゃぶり…。15年後「あのときこうしておけば」と思うこと

もし、タイムマシンがあってウッシーヤの小学校時代に戻れるなら、彼の好きなダンスや歌を使って算数や国語を教えてあげれば、もっとスムーズに理解できたと思います。

執筆/ラクマ/ワッシーナ/ニャーイ

(監修:藤井先生より)
社会人5年目のウッシーヤさんが小学3年生ごろのエピソードをありがとうございます。知能検査で標準の範囲でも、学年相応の読み書きや計算の習得が極端に困難な場合、学習障害である可能性もあります。最近では、少しずつではありますが、診断できる医療機関も増えてきています。

学習障害のあるお子さんに対しては、困りごとへの具体的な学習支援が最も重要です。しかし共生社会を目指すインクルーシブ教育の中で、どのような指導や配慮がされているかは、それぞれの学校によってさまざまな状態です。また、学校教育における支援だけでなく、好きなものを大切に、それを軸に学びを深めていくことも可能です。学校の勉強は苦手だけれど、自分の好きな電車の漢字は難しくても読み書きできる、自分の好きな分野の専門書なら読める、というように、好きなことを軸に学びを深めていったお子さんもいます。


コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

知的発達症
知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。


ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)

関連記事
新着子育てまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.