2023年6月21日 06:15
授業中に床で爆睡、小3で2桁の計算ができない、校外に脱走、直らない指しゃぶり…。15年後「あのときこうしておけば」と思うこと
ノートのマス目のなかに文字をおさめて書くこともうまくできず、すごくはみ出したり、上から書いたり、鏡文字になったりしていました。
学力を身につけることがうまくいかず、中学3年生まで小学3年生レベルの学力のままでした。しかし、知能検査を受けても標準くらいはあるという結果でした。
親が工夫して教えてもまるで理解が進まず、なまけているとかやる気がないと感じて、厳しく叱ったこともしばしばありました。
虫などの小さな生き物が好きでアリの行列を何時間もじっと見ていました。でも犬やネコくらいのサイズになるとさわることができず、近寄ってこられると逃げました。
でも好きなことは、まわりが驚くようなヒラメキを見せました。音楽やリズムに関してはとても反応がよくて、初めて手にした楽器で初めて聞いた曲をいきなり弾いたりしました。
植物図鑑が大好きで、名前や特徴を暗記していました。また紙粘土などの工作物が好きで、想像上の生き物をカラフルにつくったりしていました。
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ウッシーヤには独特な感覚過敏があって、プールや海に一度も入れませんでした。顔をうまく洗えず、床屋にいくとバリカンやシャンプーから逃げていました。それなのに、お風呂やトイレに入ると何時間も出てきませんでした。
幼児期から続いていた指しゃぶりは、あいかわらず続いていました。学校にも相談して、あれこれ工夫してみましたが一般的なやり方は効果がありませんでした。
この指しゃぶりは、中学生になって転校し、環境が変わったことをきっかけになくなりました。
その代わり、頻繁にくちびるにリップクリームを塗ることや爪かみといった行動が、社会人になった現在も続いています。いまにして思えば、これはウッシーヤのこだわりなので、むりやり直すべきものではなかったようです。練習しても自転車に乗れず、学校の体育の授業では跳び箱や鉄棒がほとんどできませんでした。ドッジボールでは、いきなり大声をだして学校の外へ逃げていったこともありました。そのときは、学校からの連絡で急いで車で探しにいきました。
発達に凸凹があると、できることとできないことの差がすごく大きいので、どうしてもわがままや性格の問題というふうに捉えられてしまいがちです。
ふりかえると、もっと早いタイミングで専門家に相談して、さまざまな工夫をおこなっていれば、親も子も苦しまなくてすんだかもしれません。