幼稚園や保育園で行き渋り、集団行動できない、お友達に手が出る…対策を専門家が回答!
ASD(自閉スペクトラム症)の症状の表れ方には個人差がありますが、幼児期には以下のような行動がみられることがあります。
・お気に入りのおもちゃをひたすら並べる
・くるくるまわるものをずっと見ている
・水遊びが大好きで始めるとやめられない
・おもちゃなどを使う順番を待てない
・決まったおもちゃで遊びたがる
・道順が違うとパニックになる
・活動の切り替えが難しい
・マイルールや勝ち負けにこだわる
など
※上記は一例です
ADHD(注意欠如多動症)は、「不注意」「多動性」「衝動性」といった特性により、日常生活に困難を生じる発達障害の一つです。特性の表れ方には個人差がありますが、主に、多動・衝動性の傾向が強いタイプ、不注意の傾向が強いタイプ、多動・衝動性と不注意が混在しているタイプの3つに分けられます。ADHD(注意欠如多動症)の特性がはっきりしてくるのは早くても2歳頃からと言われていますが、幼児期には以下のような行動がみられることがあります。
・物事に集中できず、忘れっぽい
・落ち着きがなく、じっとしていられない
・かんしゃくを起こすことが多い
・ものを壊したり、乱暴な遊びを好む
など
※上記は一例です
しかしながら、これらの行動は幼稚園や保育園に通う年頃の子どもにはよく見られるため、このような行動をとるからといって、必ずしも発達障害があると判断することはできません。ASD(自閉スペクトラム症)やADHD(注意欠如多動症)などの診断は医師によってなされます。
お子さんの発達に不安があったり悩んだりしている場合、まずは発達相談などが可能な専門機関に相談されるとよいでしょう。
発達障害のある子どもの園生活にまつわるエピソード
発達ナビライターの方々や、読者の皆さんから寄せられた園生活にまつわるエピソードをご紹介します。
皆さんがどのように園生活の困りごとや悩みを乗り越えていったのか、参考になる部分もあるのではないでしょうか?ぜひご覧ください。
(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。