5人に1人が「HSC」。繊細で共感性の高い「ひといちばい敏感な子ども」の特徴とは?
について説明しています。HSCであれば、以下に挙げる「4つの面(DOES)」すべてが当てはまるのだそう。逆に、ひとつでも当てはまらないならHSCではありませんとのこと。
【D】(Depth of processing):深く処理する
【O】(being easily Overstimulated):過剰に刺激を受けやすい
【E】(being both Emotionally reactive generally and having high Empathy in particular):全体的に感情の反応が強く、特に共感力が高い
【S】(being aware of Subtle Stimuli):ささいな刺激を察知するD:深く処理する
HSCは、物事や情報を深く受け取って考えます。それゆえ、「行動を起こすのに時間がかかる」場合も多いかもしれません。お子さまに次のような傾向はありませんか。
- 物事の本質をつくような深い質問をする
- 聞きかじりの言葉を使って大人びたことを言う
- ユーモアのセンスがある
- いろいろな可能性を考えてしまうので、なかなか決断ができない
- じっくり観察してから考えるので、行動するのに時間が必要
優柔不断などと言われがちなHSCですが、「HSC=優柔不断」ではありません。HSCが判断を迷っているときは、「この人は〇〇と言っているけど、あまり嬉しそうな顔をしていないから、もしかしたら△△なのではないか?」など、情報を「深く処理している最中」なのです。
O:過剰に刺激を受けやすい
HSCは、自分のまわりで起こっているすべてのことに気がつき、深く考えます。ですから、HSCは過剰に刺激を受けやすく、非HSCに比べて疲れやストレスを感じやすい。たとえば、以下のような反応・行動です。
- 楽しいはずのイベントや旅行なのに、ぐずったり、ぐったりしたりする
- 興奮することがあった日の夜は眠れない
- 大きな音が苦手
- 痛みに弱い
- 暑さや寒さ、サイズの合わない靴、濡れている・チクチクする服に文句を言う
- サプライズが苦手
- 人に見られる・実力を試される場面などで普段の力を発揮できない
E:全体的に感情の反応が強く、特に共感力が高い
HSCは、自分の感情にも敏感ですが、自分だけでなく他者の感情に対しても敏感です。たとえば、掃除機をかけながらキョロキョロしている母親の様子を見て、「はい、メガネだよ」と探しているものを持ってくるといった行動。